えちこの旅ブログ

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対馬ドライブ観光・前編|2023年10月対馬・壱岐と博多の旅③

対馬旅で午前中に金田城を訪れたあと、午後は車で観光スポット巡り。

金田城の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.comなお、1日ドライブしての感想は

対馬、でかい。

(私は1ミリもハンドル握ってないけどね。)

ツシマヤマネコに会いに『対馬野生生物保護センター』へ

まずは対馬にだけ生息している動物・ツシマヤマネコを見るため『対馬野生生物保護センター』へ向かいます。

保護センターは島の北側にあるため、車で約1時間半。なかなかの移動です。

ツシマヤマネコは、氷河期に大陸と陸続きだった時代に渡って来たと考えられており、現在は対馬にしか生息していません。(ただ複数の動物園で飼育されているので、対馬以外の場所で見る事は可能。なんなら大阪から日帰りで行ける京都市動物園にもいる。)

1971年に国の天然記念物に指定されました。

1970年代には推定約300頭ほど生息していたと考えられていますが、年々、環境の変化や交通事故によりその数は減っており、1994年には国内希少野生動植物種に指定されました。

(『対馬野生生物保護センター』の説明パネルより。)

現在はほぼ島の北部のみに生息しており、90~100頭ほどまでにその数は減ってしまっているそうです。

『対馬野生生物保護センター』は、そんなツシマヤマネコを始めとして、対馬の希少野生生物保護の拠点施設。

施設内では貴重なツシマヤマネコの姿を見る事ができます。

「できます」と言い切っていますが、実際は体調の都合などで見れないこともあるみたいです。猫だって、別に私たち人間に見られるために生きている訳じゃないですからね。見れなかったとしても、それは仕方がない事。

こちらの施設、入館料無料。動物保護の為に、少しでもお金取ってくれていいですよーと思ってしまう。

まずは、対馬の固有種や、日本本土など様々なルーツを持つ生き物が紹介されているコーナー。

生きているツシマヤマネコの前に、はく製(だと思うんだけど、単に作り物・・・?)と先に出会ってしまった。

お会いする前に、まずは相手の事をよく知ることが大事。失礼があってはいけませんから。

という事で、ツシマヤマネコを紹介するパネルでお勉強。

本州で見る「イエネコ」と「ツシマヤマネコ」何が違うのかを分かりやすく説明してくれています。

パネルの説明から、ツシマヤマネコを見分ける方法は大きく3つ。

①体の模様は、ぼんやりとした斑点模様。

②頭部には、額から頭の後ろまで続く縞模様があり、その内側に白い線がある。また耳が小さくて丸い。

③耳の後ろに「虎耳状斑(こじじょうはん)」と呼ばれる白い模様がある。

テスト出るよー

さて、お勉強ができた所で、いよいよご本人とごたーいめーん。

・・・か、顔がよく見えない・・・

(広角レンズカメラで望遠が効かない)

でも、可愛い・・・

(基本、犬猫を始めとしてモフモフしている動物が好き。モフモフしていなくても好き。)

iPhoneで望遠にして撮ってみた。

f:id:iechiko:20231014165811j:image

画質は悪いけど、お顔の様子が分かる。

確かに顔に縦の縞模様が入ってる!目、つぶってる!寝てる!可愛い!(結局、これ)

彼の名前は「かなた」くん。8歳。出身は福岡市動物園。

お姿を見られるのはかなたくんだけですが、センターには現在6匹のツシマヤマネコがいるそうです。

かなたくん以外は、病気やケガで保護されてここに来たみたい。みんな、元気に育つんだよ!

鑑賞スペースの横に、リアルタイムを写すカメラ映像がありました。

ツシマヤマネコは夜行性なので、昼間は活発に動かない。しばらく見つめていましたが、かなたくん、ずっとお昼寝中。

とりあえず、施設の中を再度見て回り、少し時間を空けてからもう一度見に来てみようということに。

そして10分後、再び訪れて見ると・・・

あ!起きた!!

あ、また前傾姿勢になっていく・・・f:id:iechiko:20231014165807j:image

・・・顔、どこいった?

はっきりと目覚めたお顔を見ることはできませんでしたが、入館時にかなたくんステッカーをもらったので、これでいつでも身近に見る事ができます。

丸みがある頭、フワフワの毛、シールでも可愛い。(こればっか)

利用案内

・入館料:無料

・開館時間:10:00~16:30(入館は16:00まで)

・休館日:月曜日(祝祭日の場合、翌日休館)、年末年始

kyushu.env.go.jp

『異国の見える丘展望台』から隣国・韓国を見る

センターのスタッフさんにおススメされて、次にむかったのは『異国の見える丘展望台』

センターからは車で約15分。

文字通り、お隣の国・韓国が見える展望台です。

めっちゃ剝げてる味のある案内板。ここからプサンまでたった50キロ。フルマラソンと8キロ。頑張れば私でも走れる。

展望台ですが、まずは真下を見てその海の綺麗さに感動。

両サイドには対馬の景色。

そして、正面に目を凝らしてみると・・・

・・・見えてます?肉眼ではうっすらと韓国を確認できたのですが、いかんせんレンズの望遠が効かなくて・・・again。

という訳で、iphoneの望遠機能使って撮影した画像を、更に拡大してみた写真がこちら。

f:id:iechiko:20231014175802p:image

ほぼ蜃気楼レベルですが、うっすらと海の向こう側に陸地が確認できます。

てか、50キロ先、遮るものがなかったらこのぐらい見えるんですね。

そしてこちらの展望台には無料の双眼鏡(よく展望タワーとかである鉄のやつ)があり、それを除いて衝撃。

え??めっちゃビル、見えるやん。

マジで蜃気楼見えてるのかと思うレベルで、プサンの海側に建っているいると思われるビルが多数見えました。

これはもう、韓国旅行したと言っても過言じゃないな。

(過言や。)

おまけ

前日の夜、夕飯を食べにホテルから出て歩いていると、猫に遭遇。

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全然警戒心なくて、近づいても逃げない。可愛い。(分かった、分かった。)

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明らかに体の模様と耳の形から「イエネコ」ではあるんですが、めっちゃ毛がフワフワしていて、もしかしたらツシマヤマネコの血が多少なりとも入っているんではないだろうか?と思いました。

君、ツシマヤマネコかい?

って聞いたら「にゃー」って応えたんで、私たちの中ではこの子たちもツシマヤマネコに認定しました。