青森旅3日目。この日は青森市から八戸市へ移動するのですが、その前に弘前市方面へ。
青森駅から八戸駅までのルート上に弘前駅がある訳ではないので、青森駅から弘前駅(から乗り継いで田んぼアート駅)に行ったあと、また戻ってきて八戸駅へ、という行って戻ってルートとなります。
(実際は車で移動した訳ではないのですが、2点以上の目的地ルート検索は電車で出せなかったので便宜上。)
こんな訳分からん遠回りルートを選択した理由は、まず青森駅から弘前駅への途中にある浪岡駅で、続100名城「浪岡城」のスタンプをゲットするため。
そして、今年で30回目を迎える田舎館村の田んぼアートを見る為です。
浪岡駅で続100名城のスタンプゲット
JR青森駅から弘前方面へ向かい、途中のJR浪岡駅で下車。(青森駅から浪岡駅までは約25分)
駅に隣接している「青森市浪岡交流センターあぴねす」という施設に浪岡城の続100名城のスタンプが設置されています。
浪岡城は、駅から徒歩約30分の場所にあります。基本的にお城は実際の場所にも訪れた上でスタンプを押すようにしているのですが、今回はスケジュールの都合上スタンプのみ。
次の電車が来るまで約50分の待ち時間。でも、予想以上に快適な休憩スペースがあったので全く問題なし。
フクロウ展示されてた。
激暑電車で田んぼアート駅へ
JR浪岡駅からJR弘前駅まで約20分乗車したあと、弘南鉄道の弘南線に乗り換え、田んぼアートの最寄り駅であるその名もまんま「田んぼアート」駅を目指します。
ちなみに、浪岡駅から田んぼアート会場まで車で直接行けば20分弱で行けますが、電車を乗り継いだら1時間近くかかります・・・
改札前の小さな待合スペースが、外でめちゃくちゃ暑かったのですが(この日の弘前市の最高気温、確か35~6度あったと思う。)車両に乗り込んで更なる衝撃。
・・・・!この電車、冷房効いてない!!
そう、この令和時代においてなお、非冷房車両が走る弘南鉄道。
天井に設置された年季の入ったでっかい扇風機が、ガタガタと首振りながら車内の空気を循環させてはいますが、それで暑さを凌げる気温は超えています。
しかし、地元の方たちはパタパタと仰いだりすることもなく、割と平然と乗車されていました。青森の人、寒さにも暑さにも耐性をつける特殊訓練受けて育っているのかしら・・・(平気そうに見えただけで、内心全員「あっぢー」と嘆いていたのかもしれませんが。)
しかも、しかも、冷房がないだけじゃなく、窓に上げ下ろしできる日よけのシェードも付いていない。(この弘南鉄道だけじゃなかったんですが)
・・・新しい形のサ活か?
と思うほど、ホットな電車に乗車すること約30分。
元来暑さには強い上に、真夏の30度超えの中ランニングをして、地球沸騰化で生き抜くためのトレーニングを積んでいたのでまぁ耐えられましたが、これ車内で熱中症になる人とか出ないんだろうか・・・?と心配になりました。
何よりも運転手さん、大丈夫ですか?と。特に私が訪れていた期間、東北や日本海側が異常に暑かったので、真冬は豪雪、真夏は酷暑。気温の高低差ありすぎて、耳キーンどころか体ボカーンってなりそう。(謎の爆発)
余談ですが、それだけ暑い車内にいても、じっとしているだけなら汗ほぼかかなかったくせに、水分補給チマチマしたせいで、このあと30分おきにトイレに行く羽目になりました。(飲んだら速攻全部外に出るタイプの人。)
田んぼアート駅は、非常に小さくて可愛らしい駅でした。(田んぼアート鑑賞用の展望所から撮影)
駅降りたら、津軽富士とも言われる岩木山が見えました。
田んぼアートの会場は2か所ありますが、まずは「田んぼアート」駅からすぐ近くの第2田んぼアート会場へ。
第2会場田んぼアート『ONE PIECE』
田んぼアートは、文字通り田んぼを利用したアート作品。田んぼそのものをキャンバスに、異なる色の稲を組み合わせて一つの絵を表現しています。
そのため、高い場所からじゃないと絵の全体像が分かりません。
第2会場の田んぼアートは、道の駅いなかだて弥生の里内にある「弥生の里展望所」から見下ろします。
料金は第1、第2それぞれで大人300円。
エレベーターで展望所の最上階まで上がります。そして、正面に現れたのがこちらの田んぼアート。
まさにドォン!!という存在感の大人気漫画『ONE PIECE』のルフィ。
2023年8月時点で既刊106巻。日本のみならず海外でも人気を誇り、累計発行部数は5億部以上。まさに日本が誇る漫画作品。
コミック購入して愛読しているONE PIECEファンゆえ、このクオリティに感激。
頂いたパンフレットによると、田んぼアートには7色・10種類の稲が使用されており、内食用米が1種、古代米が3種、鑑賞用稲が6種。鑑賞用稲というものが存在していることを初めて知りました。しかも6種も。
そして、田植え直後の苗の時は、2~3色しか見えませんが、生長するにつれ色が変わり、7月中旬から8月中旬に一番の見ごろを迎えるということです。
文字の部分もちゃんと原作通りに再現されています。細かい!!
若干目ん玉から稲飛び出てる気もしますが、まぁ、それも田んぼアートならではということで。
最高地点「ギア5」の姿。アニメに登場したのは8月6日の放送分だったようなので、アニメ派の方は最近まで「え?これどういう状況?誰?新キャラ?」ってなっていたかもしれませんね。
ルフィと岩木山。
そして、田んぼアートの左側には小石を敷き詰めて作られた石アートもあります。
青森出身の版画家・棟方志功さん。
いや、これ写真でしょ、マジで。印影の具合とか、石だけでこんなに綺麗に表現できるもんなんですか。
志功さんと岩木山。
帰りは階段で1Fまで。ちなみに、1F部分だけ冷房効いてましたが、展望スペースおよび階段に冷房はなし。ずっと、暑い・・・
モモの助とヤマトもいました。
地上に降りてみて、アートの近くに寄ってみる。
真横から見ると、ルフィの姿はこんな感じ。色とりどりの稲が育っている様子が分かります。
もちろんここから見ても何のこっちゃ分かりません。遠近法を使って、斜め上から見た時に絵になるよう下絵が作られているようです。凄いとしか言いようがない。
続いてもう一つの会場へ移動するのですが、第2会場から第1会場までは約3キロ離れています。
この間は無料シャトルワゴンが走っているので、そちらを利用することに。
駐車場の片隅にあるシャトルワゴン乗り場。絶賛炎天下。
後ろの小屋に目をやると、何やら動く陰が。
追いかけて覗いてみたら・・・
クジャク、おった。
シャトルワゴンは1時間に1~2本しか走っていませんが、電車の時間に合わせた時刻表が掲載されていたので、こちらを参考にスケジュールを組むといいと思います。
ワゴン車なので定員9名ですが、ほとんどの方が車で来られているので満員になることはないんじゃないかなーと思います。平日だったこともあってか、私が乗車したときは私以外に乗客はいませんでした。
久々に冷房効いたワゴン車内、ありがたい。
第1会場田んぼアート『門世の柵と真珠の耳飾りの少女』
第1田んぼアートの会場は、田舎館村文化会館内にある田舎館村展望台。
入場して、展望スペースへのエレベーターに乗るまでに、過去の田んぼアート作品が展示された部屋を一旦通ります。
初期の頃の作品。これも十分凄いけど、今とはクオリティが明らかに違う。
展望スペースに上がると、天守閣がありました。
ほんであっちぃな、おい。でも、暑さの中見る価値ありの作品がこちら。
先ほど石で表現されていた棟方志功さんの作品『門世の柵』
オランダの画家 ヨハネス・フェルメールの代表作の一つ『真珠の耳飾りの少女』
こちらも素晴らしいです。
先ほどのONE PIECEもそうでしたが、展望所に上がって来る人、来る人、皆さんが見るなり「おぉぉ!」と一様に歓声を上げているのが印象的でした。
人はホンマに美味しい物食べた時は「美味しい」しか言えないし、本気で感動したときは感嘆詞しか出ないものなんです。(個人的見解。)
見るのは一瞬で終わってしまうのですが、それでもわざわざ時間をかけて見に来て良かったな~と思う素敵な作品たちでした。
ちなみに、公式HPではライブカメラの映像が見れるので、見に行かれる前に絵の完成度を確認したい!または、実際には見に行けないけど今の姿を見てみたい!という方はこちらのサイトをチェックしてみてください。
帰りは、シャトルワゴンでまた第2会場まで戻って、田んぼアート駅から激暑弘南鉄道乗って弘前駅まで戻るより、直接第1会場からタクシーで弘前駅まで行った方が楽だし時間有効的だな、ということで会場までタクシー呼びました。
第1会場から弘前駅まで3,320円。タクシーは一人で乗ると割高なので、旅行でもほとんど使わないんですけれど、涼しい車内で快適に弘前駅まで戻れたので、お値段以上でした。
利用案内
- 鑑賞期間:第1・第2ともに10月9日(月)まで
- 入館料(第1・第2それぞれで入館料がかかります。):大人(中学生以上)300円 小人(小学生)100円 未就学児 無料
- 開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30まで)
- 休館日:第1会場のみ10月1日(日)※稲刈り体験ツアー開催
おまけ
田舎館村展望台の1Fに、田舎館村出身の第49代横綱 栃ノ海関の像がありました。
まさかこれがお相撲さんフラグになろうとは・・・
この日は八戸駅近くのホテルに宿泊。何故か宿泊したホテルに複数のお相撲さんがお泊まりになっていました。
旅の半ば、洗濯したかったんですが、コインランドリー夏場所開催中で、いつ行ってもお相撲さんがいる…という事で、結局諦めて風呂場で洗いました。
壁と洗濯機のせっまい隙間に挟まって、洗濯機を操作しているお相撲さんの姿、失礼ながらちょっと可愛かったです。