居住場所の最重要条件が「交通の便がいい」なので、大阪市内に住んでいますが、「川汚い」「ビルばっか」「空狭い」で、定期的に物凄い「ここ嫌ー!」ってなります。そしてそんな週末は日帰り登山。本日は曾爾高原からの倶留尊山。
自然の空気マスクなしで吸って、肺がリフレッシュされました。
熊野古道3日目
朝からお風呂に入ろうかとも思ったのですが、寝たり起きたり数度繰り返し、朝方眠り込んだらそんな時間もなく。
とりあえず、朝ごはんをいただき、出発準備。
みどりやさんでは、朝出発の発心門王子までの送迎サービスがあります。予約はチェックイン時でOKでした。
私は8時の便で予約。私以外の方は、発心門王子~熊野本宮大社までのみ歩かれる方のようで皆さん身軽でした。(前泊分入れて、3泊4日分の荷物とストックで一人がっつり一人登山スタイルの人)
昨日のゴールが今日のスタート。
発心門王子で再びお参りして、熊野本宮大社までラスト6.9キロ!出発!
6.9キロという距離に加え、激しいアップダウンもないので、割と気軽に歩ける熊野古道。このコースのみを歩かれる方も多いようです。
しばらくはのどなか集落を歩きます。
あ、にゃんこいるー!
(動物好き。好き過ぎて飼えない。だって自分より先に死んじゃうと思ったら・・・想像だけでペットロス。なので、YouTubeで他人のペット見てほくそ笑んでる)←ほほ笑め。
全然こっち見てくれなかった。私の想い届かず。
(猫と犬なら犬派なのがばれたんかな。でも猫も好きやで。だいぶとな)
突如現れるパラダイス感。
(パラダイスって何?って方は「探偵ナイトスクープ」「桂小枝」「パラダイス」で検索を)
何だかこの道、妙に手作り感溢れてる。
送迎で数名の方が発心門王子に降りたんですが、私結構ペース早く歩いてたようで、結局今日も一人ぼっち。
昨日、一昨日の峠超えに比べたら楽勝!楽勝!
20分ほどで水呑王子着。
ここまでずっと舗装道だったんですが、ここから先未舗装道になります。
この方が熊野古道らしいから好き。
30分ほどで伏拝王子。そしてお手洗い併設の休憩所。
このコースは適度に綺麗なお手洗いもあるので、ありがたいです。
京都から熊野詣をした人は、約260キロ歩き12日前後でここに辿り着きました。
そして、熊野三山最初の目的地である本宮が彼方に見えたとき、感動のあまり「伏して拝んだ」そうです。それが伏拝王子の名前の由来。
今のように歩きやすい靴もウェアも、もちろんスマホも自動販売機もない時代。
今でも260キロ歩き続けるのは大変なのに、その時代どれほど大変だったことでしょう。「伏して拝んだ」という言葉に、その道中の苦労が表れている気がします。
九鬼ヶ口関所を通れば
熊野本宮大社まであと2.1キロ!!もう間もなくです。
あーでももう終わっちゃうのかー。3日目があっという間過ぎて、もうちょっと歩いていたい気分。
ちょっとよりみち展望台に、ちょっとよりみち。
すこし小山を登った先にある展望台からの景色がこちら。
大斎原(おおゆのはら)の大鳥居が見張らせるスポットです。
山々に囲まれた大鳥居。美しい。
送迎車が一緒だった女性の方が一足先にこちらに来てました。何かトイレ行ったり、ハンコ押したりしてる間にお互い抜きつ、抜かれつみたいな感じやったんですが、二人っきりになったのでここで初めて会話を。
北海道から来られた方で、私と同じく人のペースに合わせるのがしんどいからと一人旅を好まれてる方でした。このあと、本宮大社まで一緒に歩いていくことに。
還暦間近とおっしゃってましたが、海外の山も行かれるほど登山経験もおありでかなり健脚。エベレスト街道を強くおすすめされました。私そこ行きたいと思ってたんです!時期が合わず、見送りになったままこんな状況になっていつ行けるのやら状態ですが、色々行かれた方が絶賛してたんで、ぜひ行きます!!
最後の王子、祓殿(はらいど)王子
スタンプも残り本宮大社を残すのみとなりました。
そして!3日目スタートから2時間強。滝尻王子から2泊3日。
38キロ歩き切ってついに、熊野本宮大社到着です!
展望台で15分ぐらい休憩がてら喋ってたんで、実質2時間もかからんぐらいでした。
一緒に歩いてた方も「え?もう着いちゃった。もっとかかると思ってたんだけど」と。
そう、ラストは歩きなれた者からすると、少々物足りなさも感じます。でも、2日目にここまで来るとなるとそのラスト7キロがえらく長く感じるんだろうな。
(滝尻~熊野本宮大社まで1泊2日で歩くことも可能ではあります。その場合、近露泊だと2日目に25キロほど歩くことになるので、山越えもあるしまぁまぁ大変かと。)
ぺース配分としては2泊3日が歩くことを最後まで楽しめるのでいいかな、と思いました。
八咫烏ポスト。
私はスタンプ押したり、御朱印もらったり、諸々やることあるんでここで女性とはお別れ。短い旅路でしたが、お話できて楽しかったです。(ちなみに、翌日は高野山登るとおっしゃってました。素晴らしい!)
両脇にも八咫烏。
先ほどから何度も登場している八咫烏。こちらは、熊野権現に仕える3本足のカラス。
神武天皇を大和国まで道案内したため、導きの神として信仰されています。
今はサッカー日本代表、サムライジャパンのシンボルとしてもお馴染みですよね。(熊野本宮館の展示品)
授与所横にある最後のスタンプ!!
一番の念を込めてぎゅぎゅぎゅいっと押して、スタンプ押印も完遂!
御朱印は、時期柄御朱印帳への手書きではなく、既に書かれたものの販売のみでした。
神門
この奥に第一~四殿と呼ばれる社殿があります。
参拝順は、第一からじゃなく第三殿(祭神:夫須美大神(伊邪那美大神))→第二殿(祭神:速玉大神(伊邪那岐大神))→第一殿(祭神:家津御子大神(素戔嗚尊))→第四殿(祭神:天照大神)→結びの神・祓いの神となります。
神門の手前の看板に撮影禁止と書かれていたので、中では撮影せず。でも撮ってる方普通にいたし、得に注意を受けてる感じもなかったですけどね・・・
「2泊3日、無事完歩できました。お天気にも恵まれました。ありがとうございました!」
と、お礼の言葉で参拝。
通常は、この階段を上って社殿に向かうんですけど、熊野古道ルートは裏側(?)の鳥居から入るかたちになるので、この階段は降りるのみ。
ちなみに階段は158段あります。皆さん、頑張って。
この鳥居の方が表感はありますね。
狛犬がマスクをする時代。
えらい世の中になったもんだ。
このあとは、先ほど展望台から見下ろした大斎原へ。
次回後編へ続く。