※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事】
4番大日寺から5番地蔵寺までは、約2キロ。
30分弱で到着・・・したけど、あれ・・・?
なんでだろう。
なぜ、正しい道を通ることができないのだろう・・・・
人としては、非行に走ることもなく、それなりに真っ直ぐ進んできたつもりなんですけど。
事前情報で、この地蔵寺に五百羅漢像が祀られていることは知っていたので、参拝後に、見ていくつもりでした。
が、せっかく五百羅漢前に到着したので、こちらから見て行くことにします。
頂いたパンフレットによりますと。
羅漢さんとは、お釈迦さんの弟子で仏道修行して阿羅漢果という人間としての最高の位を得た人。その羅漢さんを、五百人集めたのが五百羅漢。
GHK500 と名付けましょう。
こちらの地蔵寺に祀られている五百羅漢さんは大正時代に一度焼失してしまったものを復興させたものだそうです。
なんかの資料で、五百羅漢さんの中には、身近で亡くなった人に似たお顔がいらっしゃる、と読んだことがあるんですが、父方、母方の祖父共に似たお顔を見つけることはできませんでした・・・
だって、メガネかけてる人、誰もいなかったんだもん。
(おじいちゃんの顔の特徴、メガネだけかい)
順不同となりましたが、
5番 地蔵寺
本尊は、甲冑をつけた地蔵菩薩。
源義経をはじめ、戦国武将からも信仰を集めました。
大師様に、今日から始めましたーとご挨拶。
本堂
大師堂
手順も覚えて、スムーズに参拝できるようになりました。
くん、くん・・・くん、くん・・・何かにおう。
犯人は。。。
おまえだぁぁぁぁぁ!
樹齢800年の立派な大銀杏。素晴らしい木です。
でも、銀杏臭はやっぱり嫌いです。すんません。
お昼時ですが、お腹もすかないので次のお寺へ向かいます。
(ご飯食べられるようなところも無さげですし)
次は5キロ先の安楽寺。再度1時間強の道のり。
いいお天気なのはいいですが、暑くなってまいりました。
水分補給、こまめに、こまめに。
でも、季節は秋ですね~コスモスが綺麗。
こういった景色に癒されるから頑張れます。
これからも、晴れの日狙いで行きたいものです。
この辺りで、今朝までお世話になっていた友人から
「どんな感じー?」とLINEが。
「今日最後のお寺に向かってるとこー」と返すと
「はやっ」
うん。
私も、思いのほか順調すぎて、むしろ時間早く着きすぎるんじゃないかと思っております。
次の6番安楽寺には、宿坊がありましてそちらが今夜のお宿。
事前に確認したところチェックイン15:00.
このままのペースで行くと、1時間以上待たなくてはいけなくなってしまいます。
という訳で、今まで以上にのんびりと、休憩もはさみつつ進みます。
道のりは、普通の住宅街へ。
自分ちの前を、日々、見知らぬ旅人が何人も通って行くのってどんな気分なんだろう。
ここに暮らす人にとっては、それが日常なのかな。
しかし・・・空家も多いな・・・
夜、暗くなってからだと正直怖いかも・・・
でも、そんな空家の前や横に、すごく新しいおうちも建ってる。
ご近所がボロボロ空家って、怖くないんだろうか・・・
近くに駅とかもないし、車なかったら不便だろうなー
と、色々勝手に住宅事情を想像しながらテクテク。
ま、足を前へ前へ出す以外、やることは妄想、想像、空想しかないですから。
お遍路さん用の休憩小屋を発見し、しばし休息。
足腰の疲れはないですがいかんせん、荷物が重い・・・
肩、痛い・・・
ガードレールにも小さい道案内。
私、自分で言うのもなんですが、割と視野が広いと言いますか、回りの情報をあますことなく見れる方なんです。だから小さな印も全く見落とすことなく、ここまで来れてます。
自慢ですか?
はい、ちょっと自慢です。
え?そんなの普通ですか?
・・・・そうですか。
でも、たまーに妄想にはまって、回りが見えてないことがありました。
(あるんじゃん)
そんな時一瞬「はっ!」ってなるんですけど、その数秒後、ちゃんと道案内が目に入ってきて一安心。
そして、1時間20分ほどかけて到着。
6番 安楽寺
お寺に入る前に、隣にあったお土産屋さんでジュース休憩。
時間は13時半過ぎ。
昼ごはん食べてないけど、なんかお腹空かないしジュースで糖分補給です。
壁一面が空いていて、テラスみたいになってます。
見える景色が田んぼっていうところがいいですね。
お遍路、飛び出し注意。
温泉が湧いていた地に、弘法大師が薬師如来を祀ったのが縁起とされるこちらのお寺。
今も温泉が沸いていて、宿坊宿泊者の疲れを癒してくれます。
完全に、この温泉目当てでここに泊まることにしました。
本堂
大師堂
そして、こちらが宿坊。
大きい!きれい!
チェックインできる15時まではまだ1時間もあるけれど。。。
とりあえず、聞いてみよ。
「すいませーん。まだ早いんですけどチェックインできますか?」
すると、
「いいですよ。」とご返事いただけました。
くわえて
「でも、もしまだ行けそうでしたら、ここで大きな荷物預かるんで7番まで行って来られたらどうですか?ここから1キロほどですし。行って戻って来られたら丁度お風呂が沸いてる時間ですし。」とご提案。
なるほど。
確かに、この重い荷物さえなければ身軽に参拝できる。
と、いう訳で、でかリュックを置かせて頂き、予定外の7番 十楽寺へ向かいます。
重い荷物が無いだけで、なんと足取りの軽いことでしょう。15分ほどでさくっと到着。
7番 十楽寺
人間が背負う八つの苦悩
生・老・病・死・怨憎会苦・愛別離苦・求不得苦・五陰盛
を解き放ち、十の楽しみを得られるように、と弘法大師がこの名を付けたそう。
こちらのお寺にも、宿坊がありまして、歩きお遍路さんは1日目、私の泊まった安楽寺かこちらの宿坊に泊まる方が多いと思います。
他の方のブログ情報とか見ると、ここの宿坊は安楽寺よりももっと近代的でビジネスホテルに近い印象を受けました。
本堂
大師堂
本日の参拝、これにて本当に終了!さ~戻って、おふろっ、おふろっ!
と浮かれて山門出てはたと気づく。
「はっ!朱印頂いてない!!!」
再度戻って、無事ご朱印ゲット。本日初、来た道戻ります。
再度、安楽寺へ到着すると、ちょうど15時(の少し前)
今夜のお宿、人生初宿坊です。
1泊2食付で¥7,200也。(2015年9月当時)
お部屋によってお値段も変わります。
詳細は
でご確認ください。
予約は数日前にお電話しておきました。
シルバーウィークだったので、一応事前に。
お部屋は個室の和室。
寝間着用のゆかたと、小さなタオル、歯ブラシが備え付けてあります。
トイレとお風呂は共同ですが、洗面は各部屋にありました。
到着してチェックインした時に「お風呂、湧いてますのでどうぞ」と言われ早速、1日歩いて汗と埃にまみれた体を癒すべく、温泉へ。
一番風呂!!
しかも、一人占め!!
誰も、来ない。
体洗って、頭洗って、ゆっくり浸かって、脱衣場出て、髪乾かして・・・
はい、歴史あるお寺のお風呂、ずっと一人占め!!
早く来た甲斐ありました。
夜ご飯は一斉に。(確か18時)
それまではお部屋で荷物片付けつつのんびりと。
お茶のご用意もあります。普通の旅館みたい。
テレビもあります。
徳島は、四国と言えど放送局が関西と一緒で、やってる番組も同じ。
・・・と思ったら、こんなんやってた。
阿波踊り体操。さすが、徳島。
夕飯の時間になると、館内放送が流れます。
大きなお部屋にワラワラと宿泊者が集合し一斉に、「いただきます」
割と、男女共にお一人で来られてる方多かったように思います。
お昼食べてなかったので、朝ごはん以来の食事。
がっつり完食したあとは、19時から自由参加の夜のお勤めへ。
このお勤めの様子は、写真撮影禁止だったのでありません。
本堂で皆さんで読経したり、薬師如来様を間近で拝顔したり、こちらのお寺で泊まった人しか体験できない経験をさせて頂きました。
パンフレットに『他言無用の修行』って書いてあったんで詳細記載すんのやめておきます。そういうとこ律儀な女やさかい。
ご興味ある方は、是非実際に泊まってみてください。
お勤め終了後は、次の日の準備をして早めの就寝!
いっぱい歩いたし、明日もいっぱい歩くし、さ~たっぷり寝るぞ~!
と思ってたんですが、
草木も眠る丑三つ時。
・・・ぱちっ。
何故か目が覚めてしまい、その後全く眠れず。
いつもなら、二度寝なんて余裕なのに。
理由の一つに、久々に布団で寝ると腰が痛くって・・・
普段愛用してるのが、引っ越し時に奮発して買ったマニフレックスのマットレス。
長らくこれで寝てる間に、体が贅沢になってしまったようです。。
なんか、お寺で真夜中目が覚めてるのも
ちょっと嫌・・と思いつつ、1時間弱布団でゴロゴロ。
結局観念して、一度起きてしまい、本とか読んでまた自然と眠くなるまで待つ作戦。
お遍路ガイドブックを読みつつ、朝の4時頃まで起き続けるはめになるのです。