長崎旅3日目、中通島ドライブ観光の後編です。
前編はこちら。
鯨賓館ミュージアム
ランチ後、ちょっと有川港付近をお散歩。
レンタカーって、行きたい所を点で繋いで移動できるので、普段の旅行に比べるとかなり歩く距離が少なくなりがちです。
普段の旅行では、大体2万5千~3万歩ぐらい歩いてるんで。(それはそれで、歩き過ぎ)
鯨賓館ミュージアムは、有川港のターミナルに併設しているミュージアムです。
外から見ると、確かにクジラの形をしているように見える。フェリーターミナル内では、クジラが空を飛んでいました。
そして、坂本龍馬さん。
・・・コロナ対策中ですか?
鯨賓館ミュージアムは、名前の通り鯨に関する展示があるミュージアムですが、今回そちらの展示室には行っていません。
ミュージアムの2階には無料で入れるようになっていて、そこで開催されていた山本二三さんの「五島百景」という絵画展を見学してきました。
山本二三さんは、福江島出身のアニメーション監督。
この空の感じ、どこかで見たことありませんか?
そうです!(どうです?)ジブリです!
山本さんは、スタジオジブリの作品の多くで、美術監督や背景画担当として活躍されていた方。
実は、福江島には「山本二三美術館」があったのですが、昨日は行くことができませんでした。
が、たまたまこの有川港で、展覧会が行われていたので見に来た次第です。
山本さんが描いた五島の風景、一つ一つ、本当に素敵でした。
大曾教会
教会5か所目。
本日も昨日同様、レンタカー屋さんから頂いたおすすめ観光スポットを参考に、近い所をナビに入力して、ひたすら回っていくというスタイルです。
紹介されているのがほぼ教会なので、朝からずっと教会巡りをしています。
五島列島でマリンスポーツのシーズンオフに来る場合、このように教会巡りが観光のメインとなると思うので、教会に興味がなければ観光するとこないってなるかもしれませんね。(ま、でも、そもそもそういう人は来ないか、この島。)
逆光のせいか、緑色の不思議な光が飛び交っています。
あるいは、キリストさんによる、何らかのパワーかもしれません。
当初の教会は明治12年(1879年)、ここから少し西方の場所に木造で建設されました。
その後、大正4年(1915年)にその教会は、午前中に行った若松島の土井ノ浦教会として移築されました。
若松島の土井ノ浦教会
現在の大曾教会は、大正5年(1916年)に竣工。設計施工は、昨日の福江島の教会でも名前を幾度とお見かけした鉄川与助さんです。
入口上の飾り(?)と煉瓦造りの壁に映える白い窓が素敵でした。
青砂ヶ浦天主堂
明治43年(1910年)竣工。
先ほどの大曾教会と雰囲気が似ているなーと思ったら、やはり鉄川与助さんが設計されたものでした。
ですが、先ほどの教会よりも古く、こちらは鉄川さんによる初期の煉瓦教会となるようです。
教会からは、奈摩(なま)湾を見下ろせました。
教会と海、これが五島らしい景色。
五島に来たら沢山見られるけれど、でも五島以外ではなかなか目にしない景色です。
【世界遺産】頭ヶ島(かしらがしま)天主堂
上五島で、一番行きたかった教会がこの頭ヶ島天主堂です。
2018年に世界遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つになっています。
今回、沢山教会を訪れましたが、世界遺産に登録されているのはこの教会のみ。
厳密に言うと、教会そのものではなく「頭ヶ島の集落」が構成資産となっており、そこに教会が含まれるという感じです。
注意点が、世界遺産に関連している教会は、見学するにあたり事前の日時予約が必要です。私たちは15時~の回を予約していました。
予約は、ネットから可能でした。
この時間帯にここに行けるように・・・と逆算で観光しないといけないのが少々ネックではありましたが、世界遺産に登録された貴重な教会を見学させて頂くのだから致し方なし。
頭ヶ島教会は、名前の通り頭ヶ島という島にあります。
中通島とは、頭ヶ島大橋で繋がっているので車で行くことができます。
到着すると、諸々の注意事項について説明があります。
世界遺産なので、有料なのかと思いきや、こちら無料で見学できます。
ほんと、教会の維持費ってどうされてるんでしょうか。全部信者さんの寄付・・?
そして、1名スタッフの方同行のもと、教会見学をします。
ガイドさんという訳ではなく、ルールに反した行動をしないよう、チェックするためにおられる感じでした。
残念ながら、時間的にちょっと逆光・・・
信者の方たちが、近隣から切り出した石を積み上げて造った、全国的にも珍しい石造りの教会。
大正8年(1919年)に完成したものです。そして、こちらもまた設計施工は、鉄川与助さんです。
日本全国を旅していると、安藤忠雄さんや、隈研吾さん、黒川紀章さんなどなど、有名建築家の方の建造物を見る機会も多いですが、ここ五島で最も目にした建築家は、間違いなく鉄川与助さんです。
もちろん、こちらも内部の撮影は禁止。
重厚な感じがする外観ですが、内部は花の装飾や、カラフルなステンドグラスなど、とても可愛らしい雰囲気の教会でした。
隣には「島のふれあい館」という施設があり、こちらも合わせて見学できました。(スタッフの方が同行されるのは、教会のみ。)
五島の名物、かんころ餅についての解説が面白かったです。
いくつかお店を回ってみて思うに、五島うどんとかんころ餅が、五島の2大お土産名産品のようです。(違っていたらすいません。)
頭ヶ島天主堂も沿岸部に建っており、近くの浜辺に行ってみると、これまた綺麗な海が見れました。
世界遺産として「頭ヶ島の集落」が登録されていますが、現在は民家などは付近にほとんどなく、教会と、墓地しか見当たりませんでした。
それもそのはず。ウィキペディア師匠で調べたところ、頭ヶ島の人口は2020年時点でわずか13人のようです。
ですが、世界遺産に登録された事によって、この教会周辺はきちんと整備され、観光客が来ることで、人の往来は継続されるので、廃れることなく保存され続けるのではないかな、と思います。
坂本龍馬ゆかりの広場
長崎と坂本龍馬さんは深い関係があり、長崎市内には亀山社中記念館を始めゆかりの地が多数あります。
ですが、坂本龍馬さんと中通島との関係って何だろう?と有川港ターミナルで像を見た時から思っていました。
それは、この広場に建つ像のポーズに関連しています。
龍馬さんは、両手を合わせて合掌。台座には「祈」の文字。
有名な寺田屋事件で傷を負った龍馬さんは、傷の療養のために鹿児島を訪れていました。
時を同じくして、龍馬さんがグラバーから購入した練習船ワイル・ウエフ号が、暴風雨に合い、潮合崎沖合で遭難する事故が起こりました。
この事故により、12名の船員が亡くなり、その中には龍馬さんが可愛がっていた池内蔵太も含まれていました。(大河ドラマ「龍馬伝」で、桐谷健太さんが演じていた方です。)
訃報を聞き、龍馬さんはこの地に降り立ったそうで、今なお、その事故が起こった海に向かい祈りを捧げている、という事です。
像の見つめる景色。私も同じ角度から合掌しておきました。
今まで、複数の龍馬さん像を見てきましたが、ここの像を見て、他とは違う違和感。
・・・髪の毛、ロン毛じゃね?
こんなポニーテールでしたっけ?
長崎市にある風頭公園展望台の龍馬さん。
高知県、桂浜の龍馬さん。
高知駅前の龍馬さん。
うーん、髷を結っているから短髪に見えるだけなのかな。ケガの療養中に来たから、髪型もオフスタイルだったということでしょうか。もし、それを再現しているなら、かなり貴重なお姿と思われます。
今宵のお宿「時愉亭」
この後、有川港方面に戻り、レンタカーを返却。
その後、本日のお宿まで徒歩で移動。
本日は、時愉亭というお宿にお世話になります。
シングルルームしか空いてなかったので、部屋は別々です。
お宿の見た目は、2階建てのアパートのような感じ。
私が宿泊したのは、新館のシングルルーム。
普通のビジネスホテルよりもお部屋は広め。そして新しいからすっごく綺麗。
トイレ、洗面、バスエリアも広め。
そしてお値段が6,500円ととってもリーズナブル。
翌日、朝が早かったので食べられなかったのですが、朝カレーの無料サービスもついています。
有川港までは1.5キロ程度と徒歩圏内。そして、この後ご紹介しますが、中通島の中でも美しいビーチとして有名な蛤浜海水浴場も近いです。
とても良きお宿でした。
蛤浜海水浴場とはまぐりデッキ
夕方のビーチをお散歩しよう!ということで、ホテルで小休憩後お出かけ。
中通島の1日が終わる。
たった2日間の五島旅でしたが、素敵な景色が沢山見れました。
ゴミなどはなく、非常に綺麗な砂浜なのですが・・・
やたらにカラスさんがいます。カラスって、こんなに海辺にいる鳥でしたっけ?
海なし県育ちゆえ、海辺の事情には疎いですが、あまりカラスって見ないような・・・
そして、皆さん一様に砂浜で何かをつついています。明らかに何か食べています。
気になって、彼らが去った後、つついていた物体を見に行くと・・・
え?何ですか?これは?(どう見ても骨です。)
ちょっとでかすぎやしませんか?
この1本だけでなく、このサイズ感の骨が複数砂浜に落ちていました。魚の骨・・・ですよね。だとしたら、めっちゃでかないか。
友人と、怖い、怖いと騒ぎながら、それでも骨を凝視して正体を見極めようと頑張りましたが、全く見当もつきませんでした。
こんな時、ブレナン博士がいてくれたら。(アメリカドラマの「BONES」面白いよね。)
その後、ビーチ沿いに建つカフェ「はまぐりデッキ」へ。
ビーチ側から見たはまぐりカフェ。
何かやたら広い敷地のカフェでした。バーベキューもできるみたい。
Googleマップで検索したら、昼間のみの営業で時間外になっていたのですが、たまたま?この日は夜も営業していたみたい。ラッキー。
夕飯前のスイーツタイム。(時刻18時過ぎ)
かんころ餅パフェとレモネード。
暮れゆく海を見ながら、甘い物を食べる幸せな時間です。
カフェの方に「昼間のここのビーチ見ないなんて、もったいないよー!」と言われてしまいました。遠浅で、砂浜がずーっと広がってとっても綺麗だそうです。
残念ながら、明日の朝に島を出てしまうので、見る機会がありません。
もったいないことをしました。
やはり、一度来ただけで、何でもかんでも全部見られる訳ではないですね。
「次来た時は、これを見よう、あれをしよう」と思える場所は、それほど魅力がいっぱいあるところなので、楽しい旅になります。
そして、そんな魅力的な場所が沢山あるので、行きたい所が永遠になくなりません。
おまけ
本文と全く関係ないんですけど、昨日(11月3日)、御堂筋ランウェイという大阪で毎年行われるイベントに行ってきました。
一番のお目当ては、ジャンボリミッキー!まさか御堂筋でジャンボリミッキー見れるとは。
やはり、世界のスター、ミッキー師匠の人気は凄かった。
ですが、マツケンサンバの健さんも生で見れてめっちゃテンション上がりました。
JO1も今回ゲストで来ていて、若い子たちが朝から場所取りで並んでいたのですが、正直JO1よりも、健さんに手を振って頂いて大喜びの昭和おばさんです。