最近、京都のお寺ばかりを紹介していますが、それだけ京都には魅力的なお寺が沢山あるということで、何十回と訪れてもまだ行ったことない所や、再訪したい所があります。日帰りできる大阪に住んでて良かった。
(個人的に、京都は夏の暑さと冬の寒さが厳しいので、遊びには行きたいけれど住みたくはない・・・)
今回ご紹介する『青蓮院門跡』は、これまた最近ご紹介した三千院や随心院同様、門跡院の一つです。別に門跡院を目当てに巡っていた訳ではないんですけど。たまたまです。
青蓮院門跡へのアクセス
地下鉄東西線「東山」駅から徒歩5分
知恩院のお隣にあり、円山公園からも徒歩10分の場所にあります。
青蓮院門跡について
青蓮院門跡は、天台宗総本山の比叡山延暦寺の三門跡の一つです。(残り2つは『三千院』と『妙法院』)
青蓮院の起源は、最澄が比叡山上に建立した僧侶の住坊「青蓮坊」であると伝わっています。
平安時代末期に山下に移り、鳥羽法皇が青蓮坊の第12代・行玄大僧正に帰依し、自身の第七皇子を弟子として入寺させました。それ以降、青蓮坊は院の御所に準じて京都に殿舎を造営、名前も「青蓮院」と改称し、門跡寺院となりました。
江戸時代の1788年、御所が火災にあった際には、後桜町上皇は青蓮院を仮御所としたため「粟田御所」とも呼ばれています。
境内のみどころ
青蓮院には、立派な楠木が5本生育しています。
そのうちの2本。何本かは境内の外からも見えるので、度々お目にかかっていたんですが、お寺を拝観するのは今回が初めて。(毎年、知恩院に母と初詣に行く習慣があるのですが、ここは素通りしておりました・・・)
植髪堂
親鸞聖人が出家された際に剃髪した髪の毛を祀るお堂。
このお堂の左側に拝観入口があります。
こちらで拝観料をお支払いします。
入口から通じる客殿の「華頂殿」にある襖絵が見どころの一つ。
木村英輝さんによる60面の蓮の襖絵。木村さんのことを存じ上げなかったのですが、ウィキペディア師匠によると、元ロック音楽プロデューサーで、60歳から画家になることを宣言されたそうです。(ウィキペディアにも「2001年 画家宣言」って書かれてた。)
蓮の花に集うカエルが可愛い。この他にもトンボやカニなど水辺の生き物が描かれていました。
また、三十六歌仙の額絵も飾られています。この写真、iphoneで撮影したものなんですけど、カメラレンズ汚れていたみたいで変な斜がかかってしまいました・・・
華頂殿からは庭園鑑賞ができます。
お庭、手入れ中。(このパターン多いな。)
建物内を拝観したあと、庭園散策をしました。
青蓮院の庭園は、室町時代の絵師・相阿弥作と伝わっています。
こちらの建物は、本堂北側に建つ小御所。御桜町上皇が仮御所としていた際に、上皇が使われていた建物だそうですが、当時のものは明治時代に焼失してしまったため、現在は江戸時代の建物が移築されています。
華頂殿の東側の庭園は、江戸時代に小堀遠州によって作られたと伝わる『霧島の庭』
上で紹介した庭園と繋がっているため、具体的にどこから『霧島の庭』に切り替わったのか、よく分かってなかったんですが、恐らく下記にご紹介する写真は霧島の庭かと思われます。
今年、改めて自分は青紅葉が好きなことに気づいたので、5月の青紅葉鑑賞を毎年の恒例行事にしようと思う。
竹、ぶわっ。
楠、ぐんっ。
利用案内
- 拝観料:一般600円 中高生400円 小学生200円
- 拝観時間:9:00~17:00(拝観受付16:30まで)
- 無休
おまけ
この日のスイーツは『吉祥菓寮 祇園本店』できなこパフェ。
既にかかっていますが、別途瓶に入ったきな粉も頂けて、追いきな粉が可能です。
きな粉大好きなのでたっぷりかけたら盛大にむせました。