阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。
ツアー6日目、王家の谷で、王墓巡り。
今回は、ラムセス9世とメルエンプタハの王墓をご紹介します。
ラムセス9世王墓
続いて訪れたのは、ラムセス9世のお墓。
王家の谷のチケットでは、一部を除いて3か所のお墓が見学可能ですが、どこのお墓に入るかは、自分たちで決められる訳ではなく、ガイドさんから「ここと、ここと、ここを見て来て下さい」と指示があり、それに従って見学しました。
ツタンカーメン王墓以外で訪れたのは、ラムセス4世、ラムセス9世、メルエンプタハのお墓の3か所でした。
どういう基準でガイドさんがこの3か所をチョイスしたのかは分かりませんが、恐らく王墓内のレリーフが綺麗に残っている所をメインに、チョイスされていたんだと思われる。知らんけど。
ラムセス9世は、新王国第20王朝のファラオ。
ラムセス9世の時代って、どんなことがあったんだろう、とブログ下部でもご紹介している『古代エジプト解剖図鑑』という本で調べてみたら
墓泥棒が横行
って書かれていました。
・・・大変な時代だったようです。
先ほど見たツタンカーメン王墓と比べると、一目瞭然。
お墓自体の大きさもさることながら、壁や天井一面にレリーフがびっしりと描かれています。
個人的に、この色彩のついたヒエログリフが凄く好き。
あと、この絶妙なバランスで斜めになっているレリーフも気に入りました。
正直、情報量が多すぎて、ガイドさんがその場で説明してくれないと理解が及ばないレリーフたち。(ガイドさんは、王墓内には入らず外で説明し、その後、王墓には私たちツアー客のみで入りました。)
なので、見た目が何だか面白い!とか、色彩が綺麗!とかいう感覚で気に入ったレリーフを撮影しています。ゆえに、1つ1つの説明がなくてすいません。
あと、ミラーレスとiphoneで撮影した写真を両方載せており、色味に違いが出ています。iphoneってやっぱ必要以上に明るく撮れちゃうんだよな。
これ、大きな輪の中に入って、グルグルする競技、ラートにしか見えないんですけど。
玄室までは、更に下っていきます。
現代では、ちゃんと足元にライトが付いているので明るいですが、3000年前にもちろん電気はありません。
岩を掘って作った洞窟。もちろん奥に行けば行くほど真っ暗だったでしょう。
それなのに、奥の玄室にはレリーフがしっかりと描かれています。
果たして、どのようにして光を取り入れていたのか。
松明を使っていたら、天井にススが残りますが、そのような跡はありません。
ガイドさんいわく、一説には鏡を使って、外から太陽光を反射させて、光を奥まで届けていたとか。
玄室の天井は、死んだファラオが復活を遂げて最初に見るレリーフ。
ラムセス4世でもご紹介した天空の神・ヌト神の姿がここでも描かれています。
もしも、知らない天井にヌト神が描かれていたら、碇シンジ君も目覚めた時、さぞかし驚いたことでしょう。
本当は松明的なものを使ってて、ススの黒を隠すために、天井をこの色で塗ったとか・・・違うか。
メルエンプタハの墓
続いて見学したのは、メルエンプタハのお墓。
メルエンプタハは、新王国第19王朝のファラオ。
2日前に訪れたアブシンベル神殿を建造した、ラムセス2世の第13王子です。
太陽神・ラー・ホルアクティ神と、メルエンプタハ。
ラー・ホルアクティ神の左手には、命の鍵が握られています。
気に入って毎回撮ってますが、何て書いてあるかはさっぱり分からないヒエログリフ。
こちらの王墓も、奥に結構深い。
トカゲ(?)に人の頭付いてる謎の生命体を発見。
これも神様なのか・・・?
玄室の石棺。
恐らく、元々はこういう絵が描いてあったんだよ~というのを分かりやすく白い線で描いてくれていると思われる。
石棺の隣に、もう一つ人形棺もありました。
座り込んでいるおじさんは、王墓のスタッフの人だったと思われます。
「ここがベストポジションだよ!写真撮ってあげるよー!」と言って撮影してもらったら、「はい、チップちょうだい」と言われる事は目に見えているので、この旅行中、現地の人には一切撮影をお願いしませんでした。
もしかしたら、本当に善意で撮ってくれる人もいるのかもしれませんが、その辺の見極めができないもんでね・・・
誰に撮影頼んでもチップをねだられない日本は、海外の人にとっては観光しやすい国でしょう。ってか、そもそもチップ文化ないしね。おもてなし精神を掲げる日本でチップ導入したら、結構みんな稼げるのでは?サービス業の人材不足解消に、チップの導入を検討してみてはいかがでしょうか?(誰に提案してんねん。)
玄室はかなり広かったですが(棺が2個もあったのは、見学したお墓の中でここだけ)天井や壁のレリーフは結構破損していました。
なお、王家の谷の中では第19王朝のファラオ「セティ1世」の王墓が最長で、レリーフの保存状態も良いと言われています。(チケットが別料金のお墓の一つ。王家の谷の中で、最も高額の王墓。)
今回のツアーには含まれておらず、見学できなかったのが少し残念・・・
ですが、3000年前から残るレリーフに彩られた王墓で、当時のエジプト文明の死生観を垣間見ることができ、非常にいい体験ができました。
ツタンカーメンのミイラにも会えたしね。
おまけ
メルエンプタハ王墓の壁に描かれたヒエログリフ。
メンフクロウ2羽が、こっち見てる・・・
ヒエログリフで「M」を表す文字はフクロウで表記されます。フクロウの種類が何かまでは分からないですが・・・
でも、ほら、そっくり。本物の方がもっと愛嬌あるけど。
上の写真は、「神戸どうぶつ王国」で出会ったちっとも動かないメンフクロウ。