えちこの旅ブログ

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ライトアップされた「ルクソール神殿」で遺跡巡りを締めくくる|2024年1月エジプト旅行㉑

阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。

古代エジプト文明の遺跡、最後に訪れたのはルクソール東岸にあるルクソール神殿

スフィンクス参道と1本だけのオベリスク

カルナック・アメン神殿見学後、もはや何度目か分からないお土産屋さんへ。

貴金属のお店で、カルトゥーシュに自分の名前を入れてネックレスにしてもらえます。

いつものごとく、私にとっては単なるトイレ休憩・・・

財布の紐が固いという訳ではなく、単に物を増やしたくないのと、あとは物より経験にお金使いたいだけなんです。

そしてその後、エジプト考古学博物館に始まった、エジプト古代文明の旅、ラストを締めくくるルクソール神殿

(翌日もカイロで観光がありましたが、古代エジプトの遺跡巡りはこの日が最後)

神殿前の広場。地元の人とか観光客とかで賑わってる。

海外の、この何でだかよく分からないけれど人が集まってて賑やかな雰囲気、結構好き。(でも、人が多すぎると治安面がちと心配・・・)

すっかり夕暮れ。ルクソール神殿は、ライトアップされた状態で見学します。

(ガイドさんもこれを狙って、あえて遅い時間に来るようにしたらしい。)

ルクソール神殿のチケットは400エジプトポンド(約2,000円)(2024年1月時点)

ルクソール神殿は、先ほど訪れたカルナック・アメン神殿の付属神殿で、アメン神殿から約3キロの距離にあり、両脇にスフィンクスが並ぶ参道で結ばれています。

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スフィンクス参道から見るルクソール神殿の第一塔門。

ガイドさんの説明が終わったあと、自由時間に撮影したので夜の風景。

何番目か忘れましたが、塔門に向かって右側に保存状態のよいスフィンクス像があります。
ルクソール神殿は、新王国時代・第18王朝のアメンヘテプ3世(ツタンカーメン王のおじいちゃん)によって主要部分が造られ、その後19王朝のラムセス2世によって増改築されました。

ここでも出ました、ラムセス2世。「建築王」と呼ばれるゆえん、この旅でよーく分かりました。

現在、神殿の入口となっている第一塔門はラムセス2世によって建造されたもの。

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塔門前には、ここにもいます、ラムセス2世の巨像。

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また、第一塔門の前には、オベリスクが建っています。

元々は左右に2本ありましたが、現在は1本だけ。
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もう1本は、現在パリのコンコルド広場にあります。

かれこれ15年ほど前にパリに行った時、そのオベリスク見ました。

沢山のラムセス2世像と、神殿の中にあるモスク

第一塔門を通って、第一中庭に。

この色味で見ると、巨象の迫力が増します。

バイオハザードのゲームで、石をはめたら「ゴゴゴゴゴゴゴ」とかいって動き出すタイプの像。(どんなタイプの像)

神殿の中に、イスラム教徒のモスクがあります。
この場所は、後にキリスト教徒によって教会が建てられ、更にその後、約900年前にはイスラム教徒によってモスクが建てられました。

このモスクの入口は、頭上の遥か上にある扉。

それではここでクエスチョンです。こんな高い所にある扉でどのように出入りしていたのでしょーか?

♪ディリディリディリディリディリディリディリディー♪

 

正解は・・・・

当時はあの場所まで、砂に埋まっていた

でした。

正解した方には、ひとしくん人形差し上げます。夢の中で。今夜出てきます。(嫌やわ)

第二塔門にもラムセス2世像。

この旅で、一番見た巨象、それは間違いなくラムセス2世。

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像の台座には、上エジプトを象徴するロータスと、下エジプトを象徴するパピルスが結ばれた様子=上下エジプトを統一したことを表すレリーフが彫られています。

ここまでが、ラムセス2世が増改築した部分です。沢山自分の像を建てているので、どこを造ったかある意味、分かりやすい。

アメンヘテプ3世が建造した神殿内部

第二塔門から奥は、元々アメンヘテプ3世によって造られていたエリア。

恐らく、この像はツタンカーメン王ではないかと言われていますが、ラムセス2世の名前に書き換えられています。

ラムセス2世は、巨像を造るだけでなく、過去の王の名前を自分の名前に書き換える、ということも数多く行っています。

自己顕示欲、凄いな。

大列柱室を抜けた先には、アメンヘテプ3世時代に作られた中庭。

わ~パルテノン神殿みた~い

(行ったことないから、完全に雰囲気で言っています。)

近年になって、この中庭の地下から多くの彫像が見つかりました。

ガイドさんの説明では、古代エジプトの神官・アイが墓泥棒による盗掘を避けるために、この神殿に地下を掘り、埋めて隠したとのこと。

ちなみに、エジプト考古学者・河江先生のYoutubeでは、ローマ皇帝がこの神殿を城塞にするときに、神々や王の彫像を壊すのではなく、地中に埋めた、と説明されていました。

・・・どっちが正しいのだろう?いや、両方とも正しいのか・・・?

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中庭の奥に進むと、ローマ時代になってから描かれたフラスコ画が残る壁があります。
4世紀頃に描かれたもので、明らかに他の古代エジプト時代とは異なる、ヨーロッパ人の姿です。

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また、破竹の勢いで東征を行い、気づいたらインド間近まで行っちゃった、でお馴染みのアレクサンドロス大王の名も、カルトゥーシュに刻まれていました。

紀元前332年、アレクサンドロス大王はエジプトを征服。

大王の死後、部下の一人であったプトレマイオスがエジプト王として即位して、プトレマイオス朝が開かれます。

しかし、紀元前30年にクレオパトラ7世が自殺し、プトレマイオス朝は滅び、その後エジプトはローマ帝国の支配下に入ることとなります。

高校時代、日本史選択していたので、世界史は知識不足なのですが、こうやって実際に訪れることで、どんどん知識を増やしていきたいな~と思います。

やっぱり、歴史や地理は、書籍で読むだけでなく、現地に訪れることが一番記憶に残る!と思う。

最後の遺跡散策 自由時間に神殿周辺をブラブラ

ガイドさんの説明後、自由時間がもらえたので、神殿を散策。

外側には、沢山石が積まれていました。これら、いずれ修復される予定で置かれているのか。はたまた、どこの石か分からないから、とりあえず置かれているのか・・・?

そして、ヤシの木の間に見える月が綺麗。

沢山見たラムセス2世も、見納め。

3000年の歴史を、ぎゅーーーーっと凝縮して堪能した5日間。

この長い歴史を知るには、あまりにも短い時間でしたが、主要な遺跡群は見る事ができて大満足でした。

1週間のエジプト旅も明日で終わり。

最終日は、カイロに戻って、カイロ市内をさくっと観光します。

おまけ

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エジプトツアーを申し込んだ昨年10月から、すっかりエジプト文明にハマっていましたが、先日、国立国際美術館の『古代メキシコ-マヤ、アステカ、テオティワカン』展を見に行き、今度はメキシコに行きたくなった・・・・