えちこの旅ブログ

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王妃・ネフェルタリの為に建造された『アブ・シンベル小神殿』|2024年1月エジプト旅行⑫

阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。

アブ・シンベル大神殿を見学した後は、お隣にあるアブ・シンベル小神殿へ。

iechiko.hatenablog.com

ラムセス2世、最愛の王妃ネフェルタリ

アブ・シンベル神殿を建造したラムセス2世には、50人以上もの奥さんがいたと言われていますが、その中で最も愛された王妃、それがネフェルタリ

ネフェルタリとは「美人の美人」という意味。

アブ・シンベル小神殿は、そんな最愛の妻・ネフェルタリハトホル神の為に建てられた神殿です。

神殿の正面には6体の像。

右からラムセス2世・ネフェルタリ・ラムセス2世・ラムセス2世・ネフェルタリ・ラムセス2世。

ファラオ、べっぴんさん、ファラオ、一つ飛ばして、べっぴんさん。

通常、ファラオよりも、妻や子供などは小さく像が造られますが、この神殿ではファラオであるラムセス2世と、妻のネフェルタリが同じ大きさで造られています。

(足元の彼らの子供たちは、小さいサイズで刻まれています。)

大神殿では、ラムセス2世は自らも神として至聖所に並んでいました。

そのラムセス2世と同格の像ということは、ネフェルタリも神として扱われていることを意味します。

小神殿内に描かれたハトホル神

入口を入ると、大神殿と同様列柱室があります。

ハトホル神が彫られたハトホル柱。

ハトホル神は、愛や美、子孫繫栄、母性など女性にまつわる事柄の守護神とされ、ギリシャのアフロディーテと同一視されました。姿は、頭に牡牛の角を生やし、太陽円盤を乗せた姿で表されることが多い神様。

柱の他にも、神殿内にはハトホル神が描かれたレリーフが多数あります。

真ん中はネフェルタリ。その両側にハトホル神。

ネフェルタリの頭には、牡牛の角(ハトホル神)と太陽円盤(ラー神)、羽(アメン神)がついた冠が描かれており、3柱の神様に守られていることが表されています。

そして、手には前回ご紹介した命の鍵を持っています。

ガイドさんの説明を聞いて、神様を表すモチーフや、よく登場する図柄が分かると、レリーフに描かれている内容が理解できて面白い!

と言っても、レリーフには膨大な情報が描かれているので、理解が及ぶのはごく一部ではありますが。

完全に牛の姿で描かれたハトホル神。角の間に太陽円盤が描かれています。

じっくり壁画を見学していたら、気づけば同じツアーの方たちはほとんどいなくなっていました。

でも、集合時間まではまだ時間に余裕があったので、もう少し神殿周辺を散策。

大神殿と小神殿を一つの画角に入れてみた

巨大な2つの神殿。

どうにかこれを一つの画角に収めたい、とベスポジを求めて神殿から距離を取ってみる。

うーん・・・小神殿が切れる。

更に神殿から距離を取る。そして見つけました。一つの画角に収まるエリア。

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恐らく、夜に行われるアブ・シンベル神殿音と光のショーの観覧席と思われる場所の後ろ側。ここからならiphoneで大・小2つの神殿を1枚に収めることができました。

ま、ただ大神殿は影になってしまい、ラムセス2世像ほぼ見えてないけどね。

音と光のショーは、アブシンベルに1泊するツアーだと見学できるのですが、我々は日帰りの為、ショー見学はなしです。

ワンコ、めっちゃカメラ目線。

現代のアブ・シンベル神殿の主と思しきワンコと戯れてみた。f:id:iechiko:20240225173217j:image

待って、待って~(一人、神殿前で犬を追いかける不審者日本人1名)

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日陰に鎮座。

これはもはや、スフィンクス像を彷彿とさせる姿!!

誰かが餌をあげているのか、食べ物くれくれ、と寄ってくることもなく、むしろ人間にさほど興味がない感じのワンコ。しばらく眺めたのち、さよならを告げて神殿前をあとに。

集合場所は、神殿のビジターセンターだったのですが、そこまではぐるっと神殿の周りを歩きます。

何も遮るものがなくて暑い!冬のエジプトは、朝晩の寒暖差がかなり大きいです。ただ、暑いといっても30度まではいかないし、乾燥しているので、日本の夏のようなジメっとしたムシムシ感はありません。

ビジターセンターでアブ・シンベル神殿の移築作業を見る

ビジターセンター内では、アスワンハイダム建造時に行われたアブ・シンベル神殿の移築作業の様子がパネルやビデオで解説されています。

アスワンと、アブシンベルの位置関係がよく分かる地図。

オリジナルのアブ・シンベル神殿の場所は、今はナセル湖の中。

移築作業の様子。何やかんや、あーして、こーして、

1970年、新しい場所に2の神殿が並びましたとさ。

いやー改めて、あの神殿を切り分けて元の形に再建築した技術者の方たち、本当にありがとうございます。お陰で素晴らしいものを見る事ができました。

ミニチュア アブ・シンベル神殿。

世界のランドマーク年表。こういうの見るの好き。

ここに紹介されている遺跡、全部行きたい。

神殿見学のあとはバスに乗り、アスワンまで3時間かけて戻ります。

今日から3泊は、ナイル川を運航するクルーズ船に宿泊。

早朝(っていうか深夜)起きで、長距離移動の1日。アスワンに到着したらすっかり夜になっており、結構お疲れモード。

ただ、船に乗る前に香水瓶のお土産屋さんへの立ち寄りがありました・・・

香水瓶は、エジプトの定番お土産の一つで、私も昔友達にもらったことがあります。

可愛いくて、しばらく部屋に飾っていたんですが、落として割っちゃったんですよね。

そもそも、実用品以外のお土産を購入する気がほぼない私。(まぁ、香水は実用品ではあるけれども、つける習慣ないもので)

香水瓶作成の実演や、お店のお姉さんによる香水の日本語説明などは、それなりに良かったんですが、いかんせん疲れていて「早く船に行きたいな・・・」っていう気持ちが勝ってました。

でも、これもツアーに参加したら仕方のないこと。お土産を買っている方からしたら、必要な立ち寄り場所ですしね。

お土産屋さんでしばし過ごした後、ようやく船へ。今日、めっちゃ起きてるわー

(とはいえ、アブシンベルからアスワンまでの移動中、バスでそこそこ寝てたけど。)

5日目以降は、クルーズ船でナイル川移動をしながら遺跡観光です。