誕生月にお得に四国を旅することができるJR四国『バースデイきっぷ』を利用しての旅。
2日目は列車旅に相応しく、まさに列車そのものを楽しむことができる観光列車『四国まんなか千年ものがたり』に乗車して移動します。
- 『四国まんなか千年ものがたり』について
- 多度津駅から『四国まんなか千年ものがたり』に乗車
- 車内・サービス
- 日本屈指の秘境駅・坪尻駅で途中下車
- 車窓から小歩危・大歩危の絶景を堪能
- 大歩危駅周辺をプチ散策
- おまけ
『四国まんなか千年ものがたり』について
香川・徳島を走る観光列車『四国まんなか千年ものがたり』は名前の通り、四国山地の真ん中を走ります。
(車内で頂いたパンフレットの沿線マップ)
週末を中心に、多度津駅から大歩危駅を走る【そらの郷紀行】と、大歩危駅から多度津駅を走る【しあわせの郷紀行】の1日1往復の運行。所要時間は約2時間30分です。
列車は3両編成。全席指定で運賃の他に、特急料金(時期によって変動あり)とグリーン料金1,500円が必要となります。
今回私が使用した『四国バースデイきっぷ』グリーン車用なら追加料金不要で乗車可能です。
四国バースデイきっぷについてはこちら。
また、事前予約をすれば、車内にて地元食材を使ったオリジナルのお食事を頂くことができます。
私は申し込みどうしようかな~と考えてるうちにすっかり事前予約を失念してしまったので、こちらのお食事を食べることはできませんでした・・・
ですが、飲み物や軽食など、車内で注文できるメニューがあるので、周りがお食事している中、一人だけ飲食できずにひもじい思いをする羽目にはならずにすみます。
途中、琴平駅で専用待合室の利用ができたり、秘境駅として有名な坪尻駅の撮影ができたり、旅の後半は車窓から小歩危・大歩危峡の美しい眺めを見られるなどの楽しみ方ができる観光列車です。
その他空席状況・料金など詳細は公式HPにてご確認ください。
多度津駅から『四国まんなか千年ものがたり』に乗車
今回私は多度津駅10:19発 大歩危駅12:47着の【そらの郷紀行】を予約しました。
時間に合わせて、宿泊していた丸亀から多度津駅へ移動。
今日もよい天気。4月上旬の富山~新潟の旅はお天気に恵まれず、色々ハプニングにも見舞われましたが、四国旅はお天気に恵まれました。
丸亀駅から多度津駅までは乗車時間6分と短いのですが、列車本数が少ない都合で40分ほど前には多度津駅に到着。
駅に到着すると、既に『四国まんなか千年ものがたり』の車両が停車していました。
(さっきも見た)
こちらは3号車。3両の車両にはそれぞれ名前が付けられていて3号車は「秋彩(あきみのり)の章」
2号車は「夏清(なつすがし)の章」
1号車は「春萌(はるあかり)の章」
今回私はこちらの1号車に乗車します。
四国でお馴染みアンパンマン列車(特急『南風』のアンパンマン仕様)と2ショット。
今回乗車する機会はありませんでしたが、車内もアンパンマンがデザインされていて、車内放送も戸田恵子さん(アンパンマン)でお子様にも大人気のの可愛い列車。
ただし、南風はめっちゃ揺れる列車としても有名で、酔いやすい方は乗り物酔いに注意が必要です。可愛らしいデザインとは裏腹に結構過酷な乗り物でもあります。
時間を持て余したので、一旦駅の外に出てみました。
駅前のセブンイレブンにも『四国まんなか千年ものがたり』
駅周辺から徒歩圏内で空き時間に行けるような観光スポットも特にないので、すぐにまた駅に戻ってホーム徘徊。(動き完全に不審者みたいになっていますが、駅にいる方の多くがこの観光列車乗車待ちのお客さんで、皆さん同じようにホームやら駅の待合室やらで写真撮ったり、ぶらぶらしながら時間潰しをされていました。)
自販機も『四国まんなか千年ものがたり』カラー。
15分ほど前に車内への乗車が可能となりました。
2時間半の列車旅、よろしくお願いしまーす
車内・サービス
若芽の息吹をイメージしたという1号車は、若草色のソファでデザインされています。
(個人情報の観点で他のお客さんの顔を隠す方法が、色を塗りつぶすという雑な処置になってます。すいません。)
1号車には窓向きのカウンターがあり、お一人様でも気兼ねなく過ごせます。
むしろ、正面に窓がある分、二人掛けよりも車窓を楽しむにはもってこいの席。
カウンター席はこんな感じ。左右の窓に向かって3人分椅子が用意されています。
カウンター席は私以外もお一人様利用の方が多かったです。皆さん男性でしたけど。『ソロ活女子』ならぬ『ソロ活男子』ですね。
車内で注文できるメニュー。アルコールには地ビールや地酒、ノンアルコールもすだちサイダーやみかんジュースなど四国を感じられるメニューがあります。
デザートメニューもあります。この時の季節のケーキはティラミス。
ティラミスかりんごのタルト、どっちにしよう・・・
(乗って早々、デザート頼む気満々)
注文は、自分でカウンターに行くのではなく、アテンダントさんが聞きに回ってくるスタイルでした。出発して間もなく注文を取りに来られたので、悩んだ挙句りんごのタルト(ドリンクセット)を注文。
オリジナルグッズ。乗車中にアテンダントさんが車内販売しに来られます。私は荷物を増やしたくないこともあり、グッズ類の購入はしませんでした。
プライスレスの思い出が一番のお土産です
定刻通り10:19に列車は多度津駅を出発。途中、八十八か所の75番札所・善通寺がある善通寺駅を通過。
善通寺はお遍路さんとの出会いもあって、思い出深いお寺の一つです。
そして、10:48琴平駅に到着。
ここで15分ほど停車。一旦途中下車し、専用待合室でウェルカムドリンクのサービスがあります。
が、このサービスを受けられるのは事前に食事を予約していた方のみ。食事予約をしていない私にはサービスがありません。(予約忘れた自分が悪いだけ。)
専用待合室はこんな感じ。
金比羅さんも行きたいと思いつつ、なかなか行けていない場所です。四国には10回以上足を運んでいますが、お遍路中は他の観光地に寄る余裕がほぼなかったもんで、行けていない場所がまだまだあります。
2017年に、1922年当時の外観に復元された琴平駅。
かっこいい駅舎です。
再び乗車し、間もなくすると注文していたケーキセットが届きました。
周りの方がランチを食べる中、既に一人デザートタイムのやつ。
私以外にも、ランチを頼んでいない方もいらっしゃって、そういう方はお酒とおつまみを楽しんでおられる模様でした。お酒が飲めるとその楽しみ方ができるからいいですよね。
琴平駅からしばらくは、山間の田園風景などを眺めつつりんごタルトもぐもぐ。
次から次へと見どころのある景色が流れるというよりは、山間部を走る列車らしい緑多めの景色が流れていきます。
猪鼻トンネルで香川県から徳島県に県境越え。昨日の出発地点の徳島県に戻ってきました。
坪尻駅手前で滝が車窓から見られます。
進行方向向かって左側。私の座席側からの景色だったので、特等席で見ることができました。
日本屈指の秘境駅・坪尻駅で途中下車
11:28 坪尻駅に到着。坪尻駅は急な坂の途中に設置されているため、一旦、折り返し線にバックし勢いをつけて坂道を上っていく、スイッチバック構造を採用した珍しい駅です。
そして、列車か徒歩でしか行くことができない有数の秘境駅の一つでもあります。
ここで10分少々の停車時間があり、途中下車して記念撮影タイム。
見よ、この秘境感。むしろこんな所に鉄道を引いたことの方が凄い。
駅舎も秘境駅感醸し出しています。と言っても、私にわか乗り鉄ゆえ、全然他の秘境駅に行ったことはないんですけどね。鉄道系Youtuberさんの動画で見たことある程度。
坪尻駅の存在は知っていて興味はあったのですが、いかんせん行くのにハードルが高く、どこかのついでに寄ることも難しい場所。今回、途中下車することができて良かったです。
車窓から小歩危・大歩危の絶景を堪能
坪尻駅を出た後は、車窓の景色が吉野川メインとなります。
12:00 阿波池田駅着。こちらでも10分ほどの停車。
徳島市内の阿波踊りには一度だけ参加したことがあります。見様見真似で踊ったんですが、数十メートルで太ももパンパンになりました。
ホームに祖谷のかずら橋。
阿波池田駅を出たあと、小歩危・大歩危の景色を見ながら終点大歩危駅へ。
大歩危・小歩危はラフティングのアクティビティが有名な場所。
車窓から川下りを楽しむ方たちを何組か見かけました。私も10年以上前ですが一度だけ体験したことがあります。川は綺麗だし、急流も多くめちゃくちゃ楽しかったです。
水=青色という概念を覆す色。
そして列車は終点大歩危駅に到着。
途中、時間調整の都合か駅に停車する時間があったりもしましたが、特に後半の吉野川の景色は美しく、また地元の方や駅員さんが沿線からお見送りをしてくださる場面も多く、2時間30分の列車旅を楽しむことができました。
大歩危駅周辺をプチ散策
大歩危駅からは特急『南風』に乗車して、高知駅を目指します。
ですが乗車時間まで約1時間ほど待ち時間があったので、大歩危駅周辺をさくっと散策。
児啼爺が駅でお出迎え。これ、初見で夜の暗がりの中で見たら、シンプルに絶叫すると思う。てか、子泣き爺の別の漢字が「児啼爺」であることを初めて知りました。
旅に出ると本当に色々なことが学べます。
大歩危駅から1キロちょっとの場所に道の駅があったので、何となくそこに行ってみることに。
「ぼけマート」に「高石がけのハゲ狸」Mapに出てくる名前の癖強め。
大歩危駅を上から。停まっているのは乗車してきた『四国まんなか千年ものがたり』
この後、午後便として大歩危駅から多度津駅に向かうので、それまでここで待機なんですね。
川がエメラルドグリーン。
川沿いの道をひたすら歩いて道の駅に到着したものの、片道20分弱と予想以上にかかってしまいました。
道の駅にはお食事処と、お土産屋さん、あと観光案内のような場所がありました。
そしてまた妖怪がいました。この道の駅内に「妖怪屋敷」という施設がありました。内部見る時間はなかったので、どんな施設かは不明。
さすがにケーキだけではお腹が空いたので、何か軽食を・・・と思っていたのですが、めぼしいものもなく、一通りお土産屋を見たあと、道の駅併設の展望スポットから吉野川を見る。
遠目に泳ぐ鯉のぼり。
時間がなく、ただ道の駅まで行って帰って来るだけでしたが、この周辺での一番の観光スポットは吉野川。この川の景色が車窓越しだけではなく、実際の目で見られたらそれで充分です。
最後に、道の駅でお手洗い借りてる途中
妙にリアルな鳥の声の音姫だな
と思ったら
個室の上にリアルな鳥いた。
おまけ
乗車時に乗車券の確認があり、その時にバースデイきっぷを見せたため、右のようなお誕生日おめでとうカードを最後に頂きました。
これぞまさしく日本が誇る
O MO TE NA SHI
お心遣いありがとうございます。