えちこの旅ブログ

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JR四国『バースデイきっぷ』を使ってお得に列車旅をしてみた

先月、私は誕生日を迎えました。

この年になると

めでたい年でもないけどね

と言いたくもなりますが、毎日好きなことをしながら、健康に年を重ねられることはめでたい以外の何物でもないです。

そんなお誕生月が来たら、絶対にやろうと思っていた旅があります。それがタイトルにもあるJR四国の『バースデイきっぷ』を使った四国旅。

今回は、この切符を使って旅したスケジュールや、実際に使用してみたメリット・デメリットなどをご紹介したいと思います。

ひたすら列車に乗ることを目的とした旅というよりは、お城巡りや観光列車への乗車をするためにバースデイきっぷを活用した旅だったため、今回の移動は徳島→香川→高知の3県止まりで、愛媛に到達できませんでした。

ですが、結論から言いますと、3日間3県を通常の切符で旅行するよりも8,000円ほどお得に旅をすることができました。

なお、今回この切符を利用したのは初めてで、情報については自分自身が利用できた範囲でのご紹介となりますのでご了承ください。

お得な切符や列車旅に精通したプロ(?)乗り鉄の方に比べたら、知識の浅い旅好き女性が使ってみたら、思いのほかお得だったよーぐらいのノリでご紹介しています。

JR四国『バースデイきっぷ』とは

JR四国が発行している『バースデイきっぷ』は、誕生月の連続3日間JR四国全線・JR四国バスの路線バス(高速バスは除く)・くろしお鉄道全線の普通列車・特急列車が乗り降り自由となる切符です。

価格

切符には2種類あり、価格と乗車できる列車に違いがあります。

グリーン車用:13,240円(2023年5月20日から15,000円)

・グリーン席および、指定席の利用が可能。

普通車自由席用:9,680円(2023年5月20日から12,000円)

・文字通り特急列車の普通車自由席の利用が可能。(別途座席指定券を購入することで、指定席およびグリーン席への乗車は可能。)

私は今回「グリーン車用」を利用しました。HPを確認したところ、価格が5月20日から上がってしまうようです。私は先月の利用だったので、13,240円で購入できました。ラッキー。

購入方法

・JR四国の駅のみどりの窓口、みどりの券売機プラス、ワープ支店及び四国内の主な旅行会社

・JR四国ツアーサイトでの予約

(ただし、2023年5月14日現在、5月20日以降の価格改定の関係でWebからの申し込みが一時できない状況のようです。)

サイトから申し込みを行った場合、入金案内のメールがJR四国ツアーさんから送られてきます。希望した列車の手配ができているかどうかも、この案内メールに記載がありました。

サイト予約した際の注意点としては

①グリーン車用切符購入の場合、申し込みの際に、指定席の予約も合わせて行うので、事前にスケジュールを立てておく必要がある。ただし、後から追加購入の依頼も可能。

②メールに決済期限日が記載されているので、その日までに入金を忘れないこと。

③支払日までに、誕生日が証明できる公的証明書のコピーを送付すること。(FAX、もしくはメール添付)

④切符は現物が書留で送られてくるので、事前に直接受け取りが必要。

書留できちんと送ってくださるのはとてもありがたいのですが、配達時間にずっと家を空けているなんてことが続けば、切符を受け取れないまま出発日・・・なんてことにもなりかねません。

 

なお、その他細かい利用条件については、購入前に公式HPをご確認ください。

www.jr-eki.com

今回の旅のスケジュール

※列車時刻・運賃は2023年4月21日~23日のものです。

細かい乗り継ぎ時刻を載せたところで、バースデイきっぷ使ってこんな城巡りチマチマする人なんていないだろうから、恐らく誰の参考にもならないと思いますが、自分の忘備録ということで。

 

1日目

①高速バス 大阪駅前7:20→徳島駅前10:00

渋滞遅れで、予定より12分遅延して徳島駅前に到着しました。列車まで時間に余裕を持たせていたので良かった。ギリギリで組んでいたら、一発目からこけて大変な目に合うところでした。

旅のスタートはJR徳島駅から。

JR高徳線 板野行普通 徳島駅10:30→勝瑞駅10:40 

まずは普通列車への乗車。

③勝瑞駅から徒歩約10分 続100名城の勝瑞城へ。

JR鳴門線 鳴門行普通 勝瑞駅11:16→池谷駅11:19

池谷駅で下車し、『特急うずしお』に乗り換え。

 池谷駅11:33→引田駅11:55

⑤引田駅から徒歩約20分 続100名城の引田城へ。

JR特急うずしお16号 引田駅13:51→高松駅14:30

JR快速マリンライナー40号 岡山行 高松駅14:40→坂出14:54

JR予讃線 琴平行 坂出駅15:00→丸亀駅15:08

⑨丸亀駅から徒歩約15分 100名城の丸亀城へ。

丸亀駅近郊に宿泊。

1日目は普通列車、また特急うずしおは自由席のみ。快速マリンライナーは短時間の乗車なので自由席利用。ということで、1日目はグリーン席のうまみなし。

1日目 通常列車料金3,010円

2日目

JR予讃線 琴平行 丸亀駅9:31→多度津駅9:37

②JR四国観光列車『四国まんなか千年ものがたり』そらの郷紀行 多度津駅10:19→大歩危駅12:47

JR特急南風9号(グリーン席利用) 大歩危駅13:51→高知駅14:42

④100名城 高知城

高知駅近郊に宿泊

2日目は以前から乗車したかった観光列車に乗車。運行頻度は、多度津⇔大歩危間を1日1往復するだけなので、この列車の乗車に合わせての行程となりました。

バースデイきっぷのグリーン席Verなら、追加料金なしで観光列車にも乗車できます。

2日目 通常列車料金8,010円

3日目

①午前中 高知駅近辺観光(日曜市&高知県立高知城歴史博物館)

②JR四国観光列車『志国土佐時代の夜明けのものがたり』立志の抄 高知駅12:04→窪川駅14:40

土佐くろしお鉄道あしずり5号 窪川駅14:54→中村駅15:31

中村駅にて土佐くろしお鉄道の鉄印ゲット。

土佐くろしお鉄道あしずり14号 中村駅16:48→高知駅18:34

前日と同じ高知駅近郊ホテルに宿泊

3日目 通常列車料金10,750円

3日目も高知を走る観光列車に乗車。そのため、午前中は列車に乗らず、駅周辺を観光して過ごしました。

バースデイきっぷの有効期限は3日間なので、ここでバースデイきっぷを利用しての列車旅は終了。ですが、まだ高知駅近郊で訪れたい場所があったので、高知でもう1泊しました。

実際に使ってみたデメリット

とにかく列車本数が少ない

四国在住の友人の移動手段は、みんなマイカーです。なぜなら、列車の本数が少ないから、シンプルに車がないと不便。

ゆえに、列車のみを使って旅をするとなると、その少ない本数の列車を駆使することになり、効率面では圧倒的にレンタカーを利用した方が便利です。

1本逃すと、スケジュールが総崩れになる可能性もあります。ちょこちょこ観光で途中下車した場合、次の列車の時間を気にしながら観光しなければならない、ということも。

行きたい場所に列車が走っていない

「線路は続くよ どこまでも」は歌の世界の話。実際はどこまでも続いていません。

別に四国に限ったことではないですが、ありとあらゆる所に列車で行ける訳ではありません。

こちらがJR四国および土佐くろしお鉄道の路線図。

室戸岬方面に列車が走っていないので、ぐるっと完全なる四国一周を列車ですることは不可能です。あと、愛媛県や高知県の内陸辺りも列車はなし。

こうやって見ると、四国の路線って凄くシンプルで分かりやすいっちゃ分かりやすい。(これはある意味メリット・・・か?)

・複数の切符を持ち歩く必要がある

乗車券に加え、指定席を複数予約している場合は、その回数分の指定券が発行されます。落とし物・忘れ物をよくする方は、要注意。出番が来るまでなくさないように。

・観光列車の食事を予約する場合、別途申し込みが必要。

観光列車での特別なお食事というのも、列車旅の楽しみの一つでもあるかと思いますが、そのお食事を事前予約する場合は、切符の購入と合わせてすることはできません。

別途乗車日の4日前までに、JR四国の窓口もしくはせとうち観光ナビ「tabiwa by WESTER」アプリで食事予約券の購入手続きが必要。すっかり私は忘れていました。

でも、列車内でも注文できるメニューもあり、お食事予約しなくてもひもじい思いはしなくて済むのでご安心を。

・事前にスケジュールをきちんと立てておく必要がある

先に述べたデメリットとも関連するのですが、本数が少ない四国の列車。あらかじめ時刻を調べておかないと、次の列車まで1~2時間待ちなんてこともあり得ます。

そのため、事前に時刻表を調べて、乗り継ぎ等入念な計画を立てておく必要があります。(チケット購入時に、特急の指定席や観光列車の予約をするのであれば、そもそも計画をしっかり立てた上での購入が必要。)

いや、旅行に行くんだからあらかじめしっかり予定立てるの当たり前でしょ

という方ならいいですが、旅行に行くときはその場の成り行きまかせで!というタイプには向いていないかと。

まぁ、そもそも、四国に限らず地方で公共交通機関を駆使して旅するには、事前の計画が必要。そんな計画立ててる時も旅の楽しみの一つ。もはやYahoo乗換案内はお友達です、という私にとっては正直、これはデメリットでも何でもなかったんですけどね。

実際に使ってみたメリット

四国一周しなくても、お得度満点。

今回、上記に記載した利用料金は個別に乗車券および特急券(グリーン券)を購入して乗車した場合の金額。

3日間の料金を合計すると、21,770円。ということで、バースデイきっぷを利用することによって、8,530円お得に旅をすることができました!

「お連れ様用」切符があり、本人と同ルートに限り同行者3名までお得に旅ができる。

ドラマが流行る前から「ソロ活」女子の私は、今回も相変わらずのソロ旅でしたが、こちらの切符は誕生月の本人一人につき、3名まで「お連れ様用」切符が発売されます。

なので、お友達や恋人、家族と一緒にお得な四国列車旅行が可能です。

観光列車に追加料金なしで乗車できる(グリーン車用の場合)

四国には「ものがたり列車」と呼ばれる列車が3種類走っています。

今回はそのうちの2種類に乗車したのですが、こちらのいわゆる観光列車に乗車するためには「運賃」「特急料金」に加えさらに「グリーン料金」が必要となります。

バースデイきっぷのグリーン車用なら、そもそもグリーン料金込みなので、追加料金なしで通常の列車より特別な旅を演出してくれる観光列車に乗車することができます。

いちいち切符を買ったり、ICカードにチャージをしないくていいので楽。

調べてみたところ、JR四国でICカードが使えるエリアはかなり少ないようです。

ご利用可能エリア | ICOCAガイド | JR四国

すなわち、列車利用の度にいちいち切符を購入する手間が発生します。ですが、このバースデイきっぷがあれば、無敵です。乗車券を改札で駅員さんに見せるだけ。顔パスならぬ、バースデイパスで通れます。

・車窓を楽しみながら、のんびり列車旅を楽しめる

結局、これに尽きるのではないでしょうか。

そもそもこのような切符を利用しようと思う方は、効率よりも多少不便であっても列車に乗ること自体、旅の楽しみの一つという方も多いはず。

(免許がないから致し方ない、という方ももちろんいらっしゃるとは思いますが。)

四国の自然を車窓から眺め、目的地で観光し、また列車でのんびり移動。

それがお得にできるんだから、上記でデメリットもつらつらと述べましたが、個人的結論としては

結局メリットしかないわ。

 

次回から、この切符を使った四国旅のブログ記事です。

最初に申しておきますが、訪れたところは主にお城。あとは観光列車の乗車記録。と、結局紹介するものは普段の旅とほぼ変わりません。あしからず。