GWの間の平日「あしかがフラワーパーク」で見ごろギリギリの藤の花鑑賞。
今回はそこへ行く前に訪れた、唐澤山城のご紹介です。
現在は本丸跡に唐澤山神社が建立されており、お城というより神社参拝の要素が強かったですが、立派な石垣は残されており、そして何より猫ちゃんが沢山います。
過去に訪れたお城の中で、モフモフ度ナンバー1でした。
唐澤山城のアクセス
東武佐野線「田沼」駅から徒歩約45分。駅から城跡近くまでのバス等ありません。
車であれば神社にかなり大きな駐車場があったので、そちらまで楽々行けますが、いつも通り私の交通手段は公共交通機関のみ。すなわち駅からの手段は徒歩一択です。
田沼駅から村碑神社までの7.3キロは「関東ふれあいの道」という自然歩道の一つのようで、その途中に唐澤山城跡があります。
目の前の山々のどこかに唐澤山城跡があるはず。
途中『佐野市国際クリケット場』なる場所がありました。
GW期間中、日本プレミアリーグの試合が開催されていたみたいです。
クリケットって、日本じゃあまりメジャーなスポーツではないですが、世界競技人口では野球を超えるそうですね。(人口多いインドでメジャーゆえ)
インドの人口増加に伴い、将来オリンピック種目になる日が来るかも。
駅から20分ほど歩くと鳥居に到着。しかしここが神社の入口という訳ではなく、ここから山道の始まりです。
山道と言えど、歩くのはひたすら車道脇。車の量はさほどありませんが、時折物凄いスピード出している車が通りすぎるので要注意。
車道を延々20分上り続けて神社の駐車場に到着。
駐車場の脇の方に展望台がありました。
佐野市が一望できます。
唐澤山城の歴史
940年に平将門が起こした「天慶の乱」を鎮圧した藤原秀郷によって築かれたという伝承が残っていますが、正確な築城年代は分かっていません。
ですが、室町時代にはこの地の領主であった佐野氏の居城であったと考えられています。
『佐野氏』は、藤原秀郷の末裔・藤姓足利氏の一派が佐野庄を統治した際に名乗るようになった姓です。
戦国時代には、上杉謙信や北条氏の侵攻に合いましたが、佐野氏は小田原平定時には豊臣秀吉側に、関ヶ原の戦いでは徳川家康側に与し、佐野地方の領主の地位を守り続けました。
その後、佐野氏が佐野城に移ったことで唐澤山城は廃城。
明治時代に城跡地に藤原秀郷公を祀る唐澤山神社が建立されました。
唐澤山城の見どころ
唐澤山城跡の指定面積は、194ヘクタールと山城としては関東最大級。
上杉謙信の侵攻を何度か退けたといわれ、関東七名城の一つでもあります。
ですが、先述の通り、現在は唐澤山神社となっており、復元された城の遺構などはありません。が、関東屈指の山城と言われるに相応しい高石垣が残されています。
全体図で見ると、かなり広大な敷地であることが分かります。
ぐぐっと寄った中心エリア。見切れていますが「現在地」となっている場所に入る虎口から城跡に入り、本丸で神社参拝し戻るルートで城跡散策します。
あちらこちらで猫と戯れ放題
駐車場から虎口へ向かう途中、早速いました。
にゃんこ!
事前に「唐澤山城は猫の城」と情報を得ていたので、この日は猫に会うために駅から45分歩いてきたと言っても過言ではありません。(もちろんお城巡りが主目的ですけど)
私に向かって歩いてきたのかと思ったら、素通りされたので先に目をやると・・・
もう1匹おった!
今までにもお寺や神社などで猫に会うことは多々ありましたが、大概近づくと逃げてしまうため、一定の距離を保って写真を撮っていました。
が、ここの猫たちのほとんどが、人間慣れしていて近づいても逃げません。
それだけでなく、おとなしくナデナデさせてくれる子も沢山います。
ただ、愛想がない子もいる。
でも、そういうの嫌いじゃないよ。
モフモフ度ナンバー1やった子。
近い、近い。懐いて来すぎて逆に写真撮りにくい。(贅沢な悩み)
自ら「撫でて」と言わんばかりにごろんちょしてきたので
撫でてあげたらそっぽを向かれた。(何か写真やと首根っこつまんでるみたいにも見えますが、優しくサワサワしてるだけです。)
・・・え?喜んで・・・るのかな・・・?
(動物は大好きですが、実際飼ったことはないので猫の気持ちと行動をくみ取ることが難しい)
神社の拝観料もないので、ここに来ればあちらこちらで猫に遭遇でき、無料で猫と戯れ放題。ただし、猫アレルギーや動物嫌いの人にとっては結構つらい城巡りとなる場所だと思います。
虎口
ほぼ猫カフェ気分ですが、ここはお城跡。ということで、お城の遺構ももちろん見学。
城跡・唐澤山神社の入口となっている虎口(出入口)。
城郭の主要部への入口であり、敵が真っ直ぐ侵入できないよう石垣を食い違いにして築いています。
大井
今日まで枯れたことがないという井戸。
現在絶賛実験中。
四つ目堀
城の東西を分断する堀。かつてはいざという時に引き払うことができる曳橋が架けられていましたが、現在は石造りの神橋が架かっています。
大手道
虎口から続く神社への参道が、かつての大手道であったと考えられています。
青もみじが気持ちいい道です。紅葉シーズンの色づいたもみじももちろんいいですが、むしろ私はこちらの方が好きやったりする。
唐澤山神社
続100名城のスタンプは神社の社務所前に置いてあります。
社務所では、お守りと御城印、神社とお城の両方に関する商品が販売されていました。
月曜日が社務所の休業日となっており、この日がまさに月曜日。
実は、事前にそれを知っていたので、ここまで来てスタンプ出ていなかったらどうしようと一抹の不安を抱えていましたが、ちゃんと設置されていて一安心。社務所も開いていたのは、平日と言えどGWの合間で半分祝日(?)みたいなものだからなのか、ちょっと詳細は不明です。
南城跡
本丸の南側にある曲輪。
現在は猫のたまり場&展望スポット。
天気がいい日には、東京スカイツリーも見えるようですが、霞んでいて全然分かりませんでした。春は気候的にはいいですが、空が霞んでいることが多いので景色を見るにはイマイチの時が多いですね。
本殿(本丸)
本丸跡に建立された本殿。
狛犬の顔が結構愛くるしくて好み。
左右の大きな石は、かつて本丸虎口の威厳を高めるために使われていた鏡石だそう。
この本丸の石垣は、関東のお城としては珍しい高さ8メートル超えの高石垣。
かなり立派な石垣がしっかりと残っています。
二の丸跡
かつての二の丸跡に神楽殿が建立されています。
さて、ここで問題です。この写真のどこかににゃんこがいます。見つけてみてください。
正解は・・・
ズーム!!
にゃんこ、お堂にほぼ擬態。
利用案内(唐澤山神社社務所)
- 拝観料:無料
- 開館時間:9:00~17:00
- 休日:月曜日(月曜が祝日のときはその翌日)、祝日の翌日(土日のときは開館)、毎月末日、年末年始(12月29日~1月3日)
唐澤山神社 – 初詣・祈祷・祭事・ハイキング・お食事 – 栃木県佐野市 唐澤山神社
おまけ
今回、栃木プチトリップの拠点として館林駅に近いホテルに宿泊しました。
駅から徒歩約20分の所にある鶴生田川では「こいのぼりの里まつり」が開催されていたので、こちらにも足を運んでみることに。
約3,000匹の鯉のぼりが、川に渡されて風になびいていました。
♪屋根より 低い こいの~ぼ~り~♪
大きな鯉のぼりは、近所の保育園の子供たちによる作品のようで、似顔絵や手形でデザインされていてとてもカラフル。
・・・ふなっしーカラー
なお、こちらのイベントは3月25日(土)~5月15日(月)の期間開催されており、毎年3月25日~4月9日には「館林さくらまつり」が同時開催。
鯉のぼりの両脇を満開の桜が彩る景色が見られるようです。
続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック