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呉市観光『大和ミュージアム』&『てつのくじら館』(2022/5 広島旅行)

(2022/5 広島旅行)福山雅治さんのライブ遠征がてらの広島旅行。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

新高山城のスタンプをもらったあと、本郷駅で小1時間電車を待ち、続いてへと向かいます。

本郷からJR山陽本線・広島行きに乗り、海田市でJR呉線に乗り換え。約1時間20分ほどでした。

海軍の街として栄えた呉市

ここに来た理由は大和ミュージアム

呉市は戦前は海軍の重要拠点として、人口40万人を超える都市でした。その礎となったのが、1889年に置かれた「呉鎮守府1903年に置かれた「呉海軍工廠です。

海軍工廠というのは、艦船や兵器などを製造する軍需工場のことで、この呉海軍工廠では戦艦「大和」が製造されました。

海軍工廠は、現在「ジャパンマリンユナイテッド呉造船所」となって船舶の建造を行っているそうです。

ウィキペディア師匠で調べてたら、呉鎮守府の通称が呉鎮(くれちん)って書いてあった。軍関係の施設としてどうなん、その通称・・・)

駅も大きく、駅前にはショッピングモールやマンションが建っていて、失礼ながら思っていた以上に

都会や・・・

という印象。現在も海上自衛隊呉基地があるようなので、自衛隊関係者の方々が多く居住されているんでしょうか。

大和ミュージアム

呉駅から通路を通って、ゆめタウン呉というショッピングモールの中を抜けて外に出るとミュージアムの外観が見えました。

駅から徒歩5分ほどで到着です。

これは・・・ギリシア神話の海の神 ポセイドン・・か?

戦艦「陸奥」に搭載されていた41センチ砲。「陸奥」の建造当時は世界最大の艦船砲だったそうです。

ミュージアムには「呉の歴史」「大型資料」「船をつくる技術」「未来へ」の4つの展示室と、戦艦「大和」を10分1サイズで再現した「大和ひろば」があります。

大和ひろば

全長26.3m、幅38.9mの戦艦大和は1941年に就役し、当時世界最強と謳われていました。

よく見ると、模型の上に人形が立っているので、その大きさと比較しても相当な大きさだったことが分かります。

大和は、1945年4月7日沖縄へ海上特攻隊として向かっている途中、米軍の攻撃を受け沈没。3332人の乗船者のうち、生存者はわずか276名。3056名の方々が命を落としました。

吹き抜けになってるので、上の階からも見下ろしたり、色んな角度で鑑賞できます。

「呉の歴史」展示室

1Fの展示室「呉の歴史」では、軍港として栄えた呉の街や戦艦「大和」をはじめとする戦艦の歴史、戦時下での生活などが紹介されています。

そして、戦艦大和に乗船した方たちの写真と名前がずらりと並んでいます。

その他、大和以外の戦艦での訓練中や航行中に命を落とした方の遺書なども展示されています。

超文系の私には、工学的な解説はほぼ理解不能ゆえ、戦艦模型の展示は単に「わー。かっこええなぁ」と子供じみた感想で終了。

しかし、実際の遺書や写真、名前、戦況を開設するビデオ映像は心にずしんと来るものがあります。

そもそも私が好きで訪れてるお城や、史跡だって日本の戦の歴史の基に存在しているので、そこで名前も分からぬ多くの武士たちが命を落としている訳です。(しかも日本人同士で争って。)

なので、ここで紹介されている方たちだけが戦時中に命を落とした訳ではないんですが、やはり世界大戦に関する資料は写真や映像が残っているだけに、現実感を帯びていて哀悼の気持ちが強くなります。近現代以前の戦乱は、事実なんだけどある種物語として捉えてしまってる節がある。命が失われたという事実は同じなんだけど。

あと、やはり祖父母が生きて体験していたというのも大きいと思います。

私が小学生の頃は、必ず「夏休みにおじいちゃん・おばあちゃんから戦争体験を聞いて感想文を書きましょう」という宿題がありました。

今の子供たちって、おじいちゃん・おばあちゃんがもう戦後生まれの子が多いからこの体験ができないんですよね。今改めて貴重な体験だったんだなぁと思うと同時に、恐らく小学生の私には話せないようなこともあったんじゃないかと思います。

長崎の原爆で家族や友人を失った祖父母の話、大人になって聞くことができたら良かったなと今更ながらに思います。

「船をつくる技術」展示室

1Fの展示室をじっくり見ていたら、思いのほか時間が経っていて上の階はほぼ通りすぎるだけ状態に。

急にポップな色あい。船を中心とした科学技術の原理が、体験コーナーなどを通じて分かりやすく説明してくれてます。

人の死に繋がる技術と歴史を散々見たあとなので、妙に心が和みます。

展望テラスからは呉湾が一望できます。

後半だいぶ駆け足ながら、貴重な資料を見ることができて非常に勉強になりました。

大和ミュージアムの利用案内

  • アクセス:JR呉駅から徒歩約5分
  • 入館料:一般500円、高校生300円、小・中学生200円
  • 開館時間:9:00~18:00(展示室入館は17:30まで)
  • 休館日:火曜日(火曜日祝日の場合は翌日休館)

yamato-museum.com

てつのくじら館

続いて向かったのが、大和ミュージアムと道路を挟んで向かい側に建っているつのくじら館(会場自衛隊呉資料館)

見た目のインパクトは日本一のミュージアムだと思う。

こちらでは、実際に昭和60年から平成16年まで運航していた潜水艦「あきしお」の内部を見学することができます。日本では唯一ここだけだそうです。にも拘わらず入館料無料!

海上自衛隊の歴史や、機雷を除去する掃海艇の活躍、潜水艦の活躍に関する展示も見れます。

潜水艦の船内の様子や、掃海艇の構造などが模型やパネルで詳しく解説されていて、非常に分かりやすかったです。潜水艦なんて映画やドラマでしか見たことなかったので、本物の船内に入って、見学できたのはとても面白く貴重な経験でした。

こちらも見どころたっぷりでしたが、閉館まで1時間弱しかなく、じっくり見れなかったのが残念。

既に閉まってたのですが、カフェではカレーが食べれた模様。ショップでお土産にレトルトで買って帰りました。(自分用じゃなくあげるようにですが・・・)

てつのくじら館の利用案内

  • アクセス:JR呉駅から徒歩約5分
  • 入館料:無料
  • 開館時間:9:00~18:00(展示室入館は17:30まで)
  • 休館日:火曜日(火曜日祝日の場合は翌日休館)

www.jmsdf-kure-museum.go.jp

三原駅や本郷駅で電車の待ち時間が多かったため、ここで過ごせる時間が少なかったのですが、本来もっと時間に余裕を持ってくるべき場所かと・・・

(呉カレーのお店もいくつかあるようでしたし。食べてみたかった)

余談ですが、博物館に夢中で、一切休憩なく水分もほぼ取らずに過ごしたせいか、広島行きの電車内で脳貧血起こして危うく倒れかけました。あぶねぇあぶねぇ。

駅から割と離れたホテルとってたので、市電に乗れば早く着いたんですが、もう乗り物に乗りたくなくて、少し座ったあとひたすら歩いてたらすっかり元気になりました。

広島名物を食べようと思ってたんですが、ホテルの部屋でゆっくりしたかったので結局コンビニ冷麺が晩御飯。まぁ、旅行で食に時間とお金をさほどかけないけど、さすがに何か名物的なもの食べたかったわ。

水分補給、大事。まじ、大事。