シースピカのモニタークルーズに参加して、瀬戸内海クルーズ後編。
- とびしま海道の島「下蒲刈島」
- 下蒲刈島の歴史が学べる松濤園
- 夕日を眺めて「いい日旅立ち」
- 平清盛が開いた「音戸の瀬戸」を通過
- 海上自衛隊呉基地の艦艇めぐり
- 約4時間のツアーを終え、広島港に到着
- おまけ
とびしま海道の島「下蒲刈島」
船上から島々を眺めるだけではなく、島への上陸観光があるのも嬉しい。
なかなかピンポイントで来る機会のない下蒲刈島に初上陸。(ちなみに、広島→尾道の東向きコースの場合、上陸するのは「大崎下島」でした。)
下蒲刈島は、「裏しまなみ」とも言われるとびしま海道が通る島の一つ。とびしま海道には、しまなみ海道同様サイクリングロードがあります。
下鎌苅島は、古くから瀬戸内海の交通の要衝として栄え、江戸時代には朝鮮通信使が来日した際の宿泊地となった場所でもあります。その文化を伝える美術館や資料館が島内にはあります。限られた時間なので、全てをじっくり見ている時間はなく、今回は「松濤園(しょうとうえん)」という資料館のみ行くことにしました。
松濤園までは、港から徒歩約10分。資料館に向かいがてら島観光。
港からは安芸灘大橋が綺麗に見えました。
観瀾閣
満州土木建築業協会理事長を勤めた榊谷仙次郎という方が建てた別荘。
長雁木(なががんぎ)
江戸時代、島の上陸に使われていた雁木。本陣の一環として作られたもので福島正則によって作られたことから、別名「福島雁木」とも呼ばれるそうです。
作られた当初はこの倍ほどの長さがあり、階段は11段。ちなみに今の段数は14段。言われてみたら、上三段が明らかに色が違う。
櫂伝馬船(かいでんません)
櫂伝馬は無甲板の木製小舟。(船なのに「馬」ってつくのは何でだろう)高速船として、海難救助や緊急時の連絡船として使用されており、朝鮮通信使気候の際にも遭難に備えて常備されていたそうです。
三之瀬御本陣芸術文化館
三之瀬本陣を復元した建物。内部は美術館になっています。
蘭島閣美術館
こちらも美術館。いずれも時間がなかったので入館はせず。
下蒲刈島の歴史が学べる松濤園
松濤園には「陶磁器館(旧木上邸)」「朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」(旧有川邸)」「あかりの館(旧吉田邸)」「下蒲刈島御番所(復元)」の4つの建物と整備された庭園があります。復元の御番所以外の建物は、いずれも移築建築されたもの。
陶磁器館(旧木上邸)
朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」(旧有川邸)
こちらの資料館で朝鮮通信使についての資料展示があったんですが、いかんせん時間がなくてだいぶ駆け足に。もっとじっくり見たかった・・・
あかりの館(旧吉田邸)
松濤園、思いのほか広くゆっくり見て行くには時間が足りなさすぎでした。。。
利用案内
- 入館料:大人800円 高校生480円 小中学生320円(呉市内小中学生&高校生無料)
- 開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:火曜(祝日の場合は翌日)
小さい島だし、75分の上陸観光でも結構十分かな~と思っていたら全然足りなかったです。資料館に入っている方は少なかったので、島の周囲をプラプラとお散歩して過ごしている人の方が多かったのかも。それなら行ける範囲にも限りがあるし、1時間ちょっとでも充分だったのかもしれません。
再びシースピカに戻って、広島港目指してクルーズ再開です。
夕日を眺めて「いい日旅立ち」
戻ってきて一瞬船内で休憩したあと、再び屋外デッキへあがります。私は当初から風除けできる壁際に立って景色を眺めていたんですが、中には真冬の海風をもろ浴びしながら、デッキチェアに座ってクルーズを楽しんでおられる方もいました。猛者です。尊敬です。
徐々に日が暮れて夕景に。そして船内に流れだした昭和の名曲その1。
♪瀬戸は 日暮れて 夕波 小波♪
この曲がこんなに合うシチュエーションが他にあるでしょうか。いや、ない。
(お嫁にゆく人は一人も乗ってないけど)
続いて流れ出した昭和の名曲その2。
♪あ~あ~日本のどこかに 私を待ってる人がいる~♪
青春ソングは小室ファミリーの世代ですが、昭和の歌謡曲って改めて聞くと本当いいですよね。年を重ねるごとに一層思います。
石崎汽船の船とすれ違い。こちらの船会社も御船印プロジェクトに参加しています。
平清盛が開いた「音戸の瀬戸」を通過
音戸の瀬戸は、呉市(本州)と倉橋島の間に開かれた海峡。平清盛が開いたと言われ、沈む夕日を招き返して1日で完成させた「日招き伝説」というものも残っています。
現在は2本の赤色の橋「音戸大橋・第二音戸大橋」がかかっており、この真下を船が通過していきます。
橋を下から見上げるのも船旅の面白さの一つ。
海上自衛隊呉基地の艦艇めぐり
音戸の瀬戸を過ぎ、呉市沿岸には重工業系の工場が増えてきました。
呉には今年の春に訪れたことがあり、そのときはミュージアムで呉市の造船や戦艦の歴史を学んだのでした。
自衛隊の艦艇についてもガイドさんが色々と説明してくださったんですが、記憶に留めておくことが不可能だったので写真だけをざざーっとご紹介。
時折、船艇の上にいる自衛官の方がこちらに手を振ってくれます。
今はこんなのん気に手を振り合っていますが、この艦艇が出動するとき。それは日本に緊急事態が起こったとき。戦艦巡りってただ間近で見てその迫力を感じるだけじゃなく、自国の自衛について知るいい機会だな・・・世の中、何が起こるか分からないんだし。とか言いながら、どの船がどんな役割の船なのか、全く覚えてないんですけど。
だからという訳ではないですが、年末に神奈川に行った際、横須賀でまたまた軍艦巡りツアーに参加しました。その模様はまた後日。
以前行った「てつのくじら館」と「大和ミュージアム」
海上保安大学。映画「海猿」が流行った時は、入学者数が増加したとか。
でも、漫画や映画を観た憧れだけで務まる仕事じゃないですよね。確かに伊藤英明さんめっちゃかっこよかったけど。
(てか、今「うみざる」って入力したら第一変換候補に「烏見ざる」って出てきた。どんな状況で使うねん。)
約4時間のツアーを終え、広島港に到着
船は夕日の中を走り、終着点の広島港へ。
月が綺麗。
17時過ぎに広島港到着。見どころ沢山であっという間の4時間でした。さすがに長時間デッキにいたので、体は冷えておりますが。
広島港の建物を出ると、すぐ広島電鉄の広島港駅があります。
路面電車に揺られて、広島駅へ。ちょうど帰宅ラッシュも重なって電車は満員でした。
そして広島駅から新幹線で大阪へ。たった1泊2日でしたが、なかなか充実の広島プチ旅行はこれにて終了。
おまけ
旅行支援でもらったクーポンを使って、広島駅で買ったおみやげの一つ。
パッケージのくせの強さで思わず購入したけど、千鳥って広島じゃなくて岡山やん。