えちこの旅ブログ

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【鎌倉・室町時代】鎌倉五山『円覚寺』

時代:鎌倉・室町時代

円覚寺(神奈川県鎌倉市)

歴史巡りの旅。  

教科書で一度は目にしたことがある、その時代を代表する遺跡・歴史建造物を紹介しています。

かれこれ半年以上も前になりますが、2022年の年末、神奈川県を訪れた際に1日鎌倉散策をしました。

その時に訪れたお寺で、まだブログに書いていなかった場所があるので、記憶掘り起こしながらご紹介したいと思います。

今回は、鎌倉五山第二位円覚寺です。

円覚寺の歴史

鎌倉時代は新仏教と言われる新しい仏教が流行した時代でした。その中で、特に禅宗は幕府の保護を受け、当時の中国の宋から多くの禅僧が招かれました。

宋(ソウ)から僧(ソウ)が大層来たそう!楽しそう!

と覚えましょう。(何のために)

円覚寺は1282年、鎌倉幕府の8代執権・北条時宗が宋から招いた無学祖元(むがくそげん)によって開山されました。

北条時宗が執権の時代に起こった大きな出来事と言えば、大陸から元+高麗軍が攻めてきた元寇(文永の役・弘安の役)

テスト出るよー

原因は、時宗が元からの朝貢要請を無視したから。

あいつ無視してきたから、みんなでボコりに行こうぜー!って攻めてきた元の軍隊でしたが、九州沿岸に攻め入るも二度とも暴風雨に合い撤退しました。

しかし、日本も苦戦を強いられた戦いであったため、両者とも多数の犠牲者を出しました。その戦没者を弔うことを主目的として建てられたのが円覚寺です。

後の室町時代には、幕府が寺に序列をつけ管理する「五山・十刹の制」が整えられ、鎌倉五山が定められました。円覚寺はこの鎌倉五山の第二位として定められたお寺です。

円覚寺へのアクセス

JR横須賀線「北鎌倉」駅徒歩1分

駅出てすぐ到着。最高の立地です。

境内のみどころ

円覚寺の境内図がこちら。

白地で右側にニューンと延びているのが境内です。

総門

駅の改札を出てすぐに階段が見えます。拝観入口となる総門をくぐって境内へ。

山門

総門をくぐると、更に存在感のある門が現れます。こちらの山門は1785年に禅僧・大用国師(だいゆうこくし)によって再建されたもの。

山門は諸々の煩悩を取り払う門とされています。2022年の年末にくぐったので、煩悩をここで一旦取り払い、新年を迎えることができた・・・のかもしれませんが、2023年7月現在、やはり煩悩にまみれて生きています。

仏殿

本尊の宝冠釈迦如来が祀られているお堂。関東大震災で倒壊した後、昭和39年に再建されました。

天井には、前田青邨(せいそん)氏監修のもと、その弟子・守屋多々志(ただし)氏によって描かれた「白龍図」が描かれています。

選仏場

1699年に建てられた修行僧の座禅道場。

現在は、南北朝時代の薬師如来像が真ん中に祀られています。

洪鐘(おおがね)・弁天堂

ちょっと躊躇してしまう長い階段を上ります。

思ったよりも長かった。上がった先に弁天堂と洪鐘があります。

9代執権・北条貞時(時宗の子)が、鐘楼と合わせて弁天堂を建立し、弁財天を祀りました。

北条貞時が国家安泰を願い寄進した梵鐘。関東最大の大きさで、国宝に指定されています。

ゴーン

一足早い除夜の鐘(実際に撞くことはできないので、想像で。)

百観音霊場

百観音とは「西国三十三観音霊場」「坂東三十三観音霊場」「秩父三十四観音霊場」の総称。私はこれらの札所に全て参拝すべく、現在は坂東三十三所の札所巡り中。

ですが、このような百観音の仏像が一同に祀られた場所は割とあるので、既に数回百観音を巡り終えたと言っても過言ではない。

方丈

現在は、法要や講演会などで使われているそう。

座禅道場

立ち入り禁止の現在の座禅道場。

訪れたのが12月30日だったので、恐らく新年に向けての準備?がここだけではなく何か所かで行われていました。

白鹿洞(びゃくろくどう)

円覚寺が開堂された日、無学祖元禅師の話を聞こうと多くの人々が集まりました。

何とその人々に加え、この洞穴から群れをなして現れた白鹿が、共に禅師の説法を聴いたそうです。この奇跡の出来事から山号が「瑞鹿山」と定められました。

・・・鹿が出てくるには穴小さくない?

(疑問視するところはそこじゃないと思う)

開基廟

開基廟は北条時宗を祀る寺院・佛日庵の中にあり、別途拝観料(確か100円だったような・・・)が必要となります。

追加でお金いるなら、ま、いっか

と今回は行きませんでした。。。

円覚寺には、建物としては神奈川県で唯一国宝に指定されているという舎利殿がありますが、通常非公開。お正月三が日、GW、11月の宝物風入の期間のみ公開ということです。

利用案内

  • 拝観料:一般(高校生以上)500円 小中学生200円
  • 拝観時間:3~11月 8:00~16:30(境内からの退出時間17:00)

      12月~2月 8:00~16:00(境内からの退出時間16:30)

  ※令和5年9月1日より、拝観開始時間が8:30~になるようです。

  • 無休

www.engakuji.or.jp

おまけ

円覚寺のパンフレットに書かれていたお言葉

『このように 生まれてきて このように 生かされて いま生きている

これこそ仏心 如来 無量のいのち ありがたく手を合わす』

な~む~