えちこの旅ブログ

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【公共交通機関で行く坂東三十三ヶ所巡礼】第十七番 満願寺(まんがんじ)

明日12月23日が祝日でないことに、いまだ慣れない昭和生まれです。

(まぁ、ぶっちゃけ今は毎日祝日みたいなもんですが)

年内に栃木旅行のブログを書き終えたいけど、思いのほかネタが豊富でなかなか終わりません。2022年の栃木魅力度ランキング40位らしいですけど、いやいや魅力めっちゃありましたけど?家康さん怒ってくるで。

ということで、栃木4日目。前日の雨は上がり、天気は晴れ。この日は朝から坂東17番札所の満願寺へ。

第十七番 満願寺

満願寺へのアクセス

JR/東武栃木駅から栃木市コミュニティバス 寺尾線乗車約1時間「出流観音」下車徒歩6分

バスの本数は1日6本。ただ、お寺の拝観に合わせるとなると、時間的に利用できるのは4本です。

私は朝一、栃木駅8:40発のバスに乗車しました。コミュニティバスなので、路線によっては大型バンみたいな車両のものもありましたが、私が乗ったのは路線バスよりは一回り小さめの、例えるならスイミングスクールの送迎バスサイズ。(え?伝わらん?)

途中、地元の方が数人乗り降りされましたが、満願寺まで乗車したのは私以外にはもう1組のみ。

運賃はたったの200円です。やっす。完全赤字な気がするんですが・・・税金で補填されてるんでしょうか・・?

なお、満願寺のHPにもバスの時刻表のリンクがあるんですが、今年の3月に改正があったようで、最新のものではありませんでした。ご注意ください。

栃木市コミュニティバス利用案内

ふれあいバス寺尾線時刻表(2022年12月時点)

満願寺の歴史

765年、日光を開いた勝道上人によって、満願寺のある出流山が開かれたと伝わっています。この旅で一番見た人名、それは間違いなく「勝道上人」

出流山は勝道上人が開山する以前より、現在の奥の院に祀られている霊窟の鍾乳石が、十一面観音像に見えるということで信仰されていました。

下野の国司が子宝に恵まれず、この観音様に祈願したところ男子を授かりました。この男子が後の勝道上人だと言われています。

その後、820年に弘法大師(出た!どこでも出てくるお大師伝承!)が千手観音を造立。その観音像が現在本堂でご本尊として祀られています。

境内案内

バス停から数分歩いて門前に到着。

山門

1735年建立。

仁王像は門よりも古く、室町時代の作。

日光では終わってしまっていた紅葉ですが、ここはまだ気温が高いのか残っていました。写真を撮りに来ている方も割といたので、紅葉スポットとして有名なんでしょうか?

薬師堂

1715年建立。

そういえば、今年大阪城イチョウ以外はほとんど紅葉なんて見てなかった気がする。

本堂(御影堂)

元々の本堂は1368年、足利義満の寄進によって建立されましたが火災により焼失。

現在の御堂は1764年に再建されたものです。

軒下には龍の彫刻が多数あります。下の龍がやたら黄緑なのは、カメラの設定のせいなのか、実際の色だったのか、1か月経った今となっては記憶がなくて謎。

奥の院

この本堂の右わきから、奥の院へ続く山道があります。満願寺の口コミを見ると皆さん一様に

満願寺参拝するなら、絶対奥の院まで行くべし!

と言われていたので、私も登って行くことにしました。

山門から本堂までは拝観料無料ですが、奥の院へは入山料300円が必要。

奥の院入口横にある建物(無人)で入山料を支払って行きます。

「ヤマビル注意」とか「この先トイレなし」とか「足腰に自信ない人は入山お控えください」などなど、要するに軽い気持ちで行ったらあかんで、の注意書きが多数あります。足腰は割と自信ありなんで大丈夫ですが、ヤマビル除けはどうしたらいいのか分かりません。ま、寒いからもうヒルもそんなにいないだろう。(根拠のない自信)←いっちゃんあかんやつ。

奥の院入山入口。事前調べによると、奥の院までは20分程度みたいです。

木の影で非常に見えにくいですが、早々に登りが始まります。

途中、このような応援メッセージ(ご詠歌)立札があります。こういうの、割とお寺の山道にありがち。意外と面白いのもあって、ついつい読んじゃう。

足場はよろしくないので、トレッキングシューズとまでは行かずともスニーカー必須。

途中に女人堂があります。かつて霊窟は女人禁制だったため、女性はここから奥の院を遥拝したそうです。

実際は入口から15分で、奥の院拝殿に到着できました。(趣味ランニングのアラフォー調べ)

岩の中にめり込んでいるようにして建立されています。確かにこれは凄い。

行ったことないんですが、鳥取にある投入堂を想起させました。

さらに階段を上ってこのお堂内に入ることができます。

木を見る感じ、割と足元は最近修繕されたっぽい。

堂内は鍾乳洞になっていて、勝道上人誕生のきっかけとなった観音像の形をした鍾乳石があります。撮影禁止という看板などは特に見当たらなかったんですが(私が見落としただけかも)どうも観音様などは撮影するのが気が引けて、撮影するのは止めました。

(まぁ、ぶっちゃけ「観音様の後ろ姿」と言われたら、そう見えんこともないけど・・・言われなければ単に鍾乳石として見てまうわ、みたいなお姿やったんですけどね。)

こちらの十一面観音は、子授け、子育ての観音として信仰されています。

奥の院の麓にある大悲の滝。

鍾乳洞の中の湧き水が直接落ちている滝で、ここでは滝行が行えるそうです。

一回やってみたいんですよね、滝行。でも、真冬とか絶対無理。真夏の暑い日に。(滝行に涼を求めるやつ)

元来た道を下って、本堂まで。足場悪くて、手を使って下りないといけない場所もあったりで、下りの方が20分ぐらいかかりました。

帰りのバスの時間までまだあるので、御朱印を頂いたのち、境内をプラプラ。

鐘楼の屋根、あまり見たことないデザイン。

帰りのバスは12:00発。その前が10:05発。

到着が9:50なので、猛ダッシュでお寺まで行って、御朱印もらって帰って来たらギリギリ乗れないこともないかもしれませんが、現実的ではないので、朝一で行くとこのバスで帰るのが適切かと。

この近辺お蕎麦が名物で、何店かお店があるのでお蕎麦食べて時間を潰すというのもありですね。

私は長時間バス乗る前に食べるのが嫌だったので、お寺をゆっくり拝観し、それでも時間を持て余したので、バス停後ろにある元お店?みたいなところにあるベンチをお借りしてひたすら待ってました。(実はあれ、個人宅やったんだったらどうしよう・・・完全なる不法侵入・・・)

このあと、バスで栃木駅方面へ戻りがてら、途中下車して栃木観光。その模様は次回。

利用案内

  • 拝観料無料 (奥の院は有料 入山料:大人300円 小人:200円)
  • 受付時間

           境内:8:30~17:00

           奥の院

   4月~9月 8:30~16:00

   10月~3月  8:30~15:00

www.idurusan.com

おまけ

奥の院への道にあったご詠歌

最後、変なおじさんみたいになってました。