歴史巡りの旅。
教科書で一度は目にしたことがある、その時代を代表する遺跡・歴史建造物を紹介しています。
時代:奈良時代
唐招提寺(奈良県奈良市)
(訪問日:2021月6月6日)
最近、サイドFIREに興味津々で関連動画見まくって日々過ごしてます。
気が付けば、今年も半分が終わろうとしていますね。
唐招提寺も最寄り駅は、近鉄西ノ京駅。駅から徒歩10分ぐらいです。
駅降りても、賑やかな雰囲気皆無の場所ですが、世界遺産のお寺が2つある場所、西ノ京。奈良公園だけでなくこちらにもぜひ足を運んでいただきたいです。(自分は奈良にずっと住みながら、ほぼ行ったことなかったくせに)
拝観料:大人1000円
(私、神社・お寺の拝観料って1000円未満が相場と思ってるんですが、奈良って・・・高いわ・・・。まぁ、このお金で歴史建造物が保存されて残っていくのであればいいやとは思いますが。ある意味これもふるさと納税。)
世界遺産好きなので(世界遺産検定2級持ってる)この石標(?)みたいなの必ず写真撮っちゃう。
唐招提寺は、759年唐から来た鑑真和上によって創建されました。鑑真さんと言えば、来日に5度失敗し盲目となりながらも、6度目にてようやく来日。日本に戒律を伝えました。戒律を伝えるため創建された道場が、この唐招提寺の始まりです。
入口の南大門を入って、正面にあるのがこちらの金堂(国宝)。
聖武天皇時代の年号を取り、8世紀の文化は「天平文化」と呼ばれていますが、この金堂はまさにこの時代を代表する建築の一つです。
金堂内には、本尊の盧舎那仏坐像(大仏)を中心として、向かって右に薬師如来像、左に千手観音立像が祀られています。
人が少なかったので、それぞれの仏像の前で1体1体じっくり時間をかけて見ることができました。
金堂の奥にあるのが講堂(国宝)。
鑑真和上が、唐招提寺を建立するに当たり、平城京朝堂院にあった東朝集殿を移築したもの。弥勒如来坐像・持国天・増長天像が祀らています。
弥勒菩薩とは、釈迦の後継者として将来必ず如来となることが約束されている菩薩のこと。なので、通常は「菩薩像」なんですが、(「菩薩」ってまだ悟りを開いていない修行中の仏様。だからまだ煩悩とかもあって、色々アクセサリーとかで身を飾ってる仏像が多い、と笑い飯の哲夫さんが説明してました。なるほど。)こちらの弥勒さんは如来像として表現されているそうです。
ちなみに、「菩薩」から「如来」になるには、56億7000万年の月日がかかるそうで。
もうそんな長い時間待てまへん。ということで、未来の姿を先取りした弥勒如来さんもいらっしゃるようです。
56億年て。もはや地球終わってますね。今から50億年後には太陽が活動を終えるとされていて、となると地球上の生命体も生きていけない訳で。となると、ようやく如来になったのに、救う対象誰もおらんやーんってなりますね。てか、地球そのものがないやーんってなってるんでは。
礼堂・東室(重要文化財)
僧房として使用されていた建物。講堂を中心に、西と北にもそれぞれありましたが現存しているのはこちらのみ。
で。この日たまたま奈良に行く用事があったので、そのついでに来たんですが、年に数回しか見れない国宝の鑑真和上像が見れる日でした。狙った訳ではなかったんですが、結果的にいい日に行けた。
普段は、この国宝の鑑真和上像の御身代わり像が開山堂で拝観できます。こちらの御身代わり像は、平成25年に作られたとってもお若い鑑真像です。
国宝鑑真和上像は、通常御影堂に納められているようですが、現在修理工事中(2022年3月まで)のため、新宝蔵に移されています。
拝観料とは別に、500円が必要でした。(鑑真和上特別拝観期以外は200円)
まさに教科書で見ていた鑑真像。
教科書で見た像は白黒でしたが、実際は衣(袈裟?)部分に赤い色彩も残っていました。
新宝蔵入館時にもらった封筒に、鑑真和上像の絵葉書入ってました。
裏見たら、切り抜いて御影を飛び出させることができるみたいです。
作ってデスクの上にでも飾って、盲目してもなお、日本に来ることを諦めなかった鑑真さんの信念の強さにあやかってみようかな。(ただ、異常なまでの不器用やから綺麗に切り抜けない自信ある)