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瀬戸内国際芸術祭2022 犬島編②

瀬戸内国際芸術祭2022の旅。日帰り犬島編。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

 

犬島精錬所美術館鑑賞を終え、その他のアート巡り開始。

 

犬島「家プロジェクト」

犬島の集落に、2010年に開館された企画展示を目的としたギャラリー。

かつての民家の瓦屋根や古材、アクリルなど多様な素材で作られています。

作品は、チケット提示が必要なものと、屋外作品として無料で見られるものがあります。

(なお、チケットは、犬島精錬所美術館と共通。)

建物は恒久作品ですが、展示は定期的な入れ替えが行われているとのことです。

in01-B 名和晃平「F邸/Biota (Fauna/Flora)」(チケット提示必要)

内部作品のテーマは「生物相」

民家ぎっしりに展示されている白いモコモコ。色はないけれど、なかなかの迫力です。

そもそもテーマの「生物相」って単なる「生物」と何が違うんだ?と思ってgoo辞書ネットで引いたら

一定の場所における生物の全種類。動物相・植物相を合わせていう。

ということでした。このモコモコは全ての生物の生命力を表しているということでしょうか。

後ろの鹿、かわいい。(奈良育ちだからなのか、鹿に対しての親近感が他の人に比べて強い気がする。他の人の鹿に対する親近感調べたことないけど。)

in06-B 淺井裕介「石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」

ゴム素材を焼き付ける手法で描かれた動物や植物は、古代壁画のようにも感じました。

こちらは民家の隣のスペースに広がっていて、BGMは隣のお宅のテレビの音。生活感たっぷり。

アートと島の住人の生活が、文字通り密接してることを実感。

こちらの作品は、もう一か所別のところに「sprouting01」というタイトルの作品があります。

 

in02-B 荒神明香「S邸/コンタクトレンズ

透明なアクリル壁で囲われたS邸。
無数のレンズに、周囲の景色が映し出されています。

晴れていたら、もっとアクリルが光って見えるんでしょうか。

in03-B ベアトリス・ミリャーゼス「A邸/イエロー フラワー ドリーム」

カラフルに彩られたこちらの作品は、島の自然や人日の暮らしが放つ生命力を表現しているそうです。

私が来たとき、家族連れの方が円の中に入っておられて、作品の中で小さい女の子が走ってる姿が作品とマッチしてて素敵でした。

in05-B オラファー・エリアソン「I邸/Self-loop」

作品のタイトルにあるように、作品の中央に立って鏡をのぞき込むと自分と風景がループする作品。

昔、母の三面鏡の両端を顔面ギリギリまで狭めて、無限顔面ループして遊んでたのを思い出しました。

これ、扇風機に向かって

ワレワレハ ウチュウジンダ

って言うのと同レベルで子供がやる遊びやと思ってるんですけど、どうでしょう?

というか、そもそも最近の若いお母さんは三面鏡なんて使わないか・・・

(どっぷり昭和世代の母の元で育った昭和ジュニア)

in04-B 半田真規「C邸/無題(C邸の花)」(チケット提示必要)

こちらは、写真撮影不可だったので掲載なし。

犬島に生きる人々から発せられるエネルギーにインスピレーションを受けたという花の木彫が展示されています。

以上が犬島「家プロジェクト」の作品。

in09-B 妹島和世+明るい部屋「犬島 くらしの植物園」

家プロジェクトがある中心から徒歩10分ほど離れた場所にある植物園。

誰もいなくて、ご自由にどうぞ感が強い。

長い間使われていなかった約4,500㎡もの土地を再生し、犬島の風土や文化に根差した植物園として展開。

真夏ですが、お花がいくつか咲いてました。

花の知識ないんですよ。ゆえに何のお花かよくわからなかったんですが、小さくて丸っこくてかわいいな~。(感想、小学生レベル)

いきなり白黒モードで撮影してみる。(植物園のよさ台無し)
ずーっと鳥の声してるなーと思ってたら

カラフルな子がいました。何て鳥だろ。(鳥の知識もない。)

そして、鶏も放し飼い。

コケコッコー

ガラスハウスの中に入ってみました。

ガイドブックの写真よりもだいぶと緑がモリモリ育っているのは、夏だからでしょうか。季節によって、それぞれ違う景色が見られそうな場所でした。

過去の作品?

植物園に行く途中の道で、一際目立つ犬発見。

作品としてガイド等には載っていないのですが、過去の芸術祭のときの作品でしょうか?なかなかのインパクトでした。でもかわいい。(無類の犬好き)

in10-B 大宮エリー「INUJIMAアートランデブー」

人びとの交流のきっかけとなるような小さな作品が島内に点在していくプロジェクト。島民も来場者も作品を目印にランデブー=待ち合わせを楽しみ、休憩しながら、島を散策できる。

(公式HPより抜粋)

こちらは春にできた一作目の「フラワーフェアリーダンサーズ」

プロジェクトとなってるので、今後また新たな作品が少しずつ増えていくのかもしれません。

ここで、犬島の作品鑑賞は終了。

 

犬島→宝伝のフェリーが13:20発であったのですが、最後の作品を見た時点で時刻が13:25。これ、ランチ食べてなかったらフェリー間に合ってたな・・・

次のフェリーは15:35発なので、あと1時間ほどあります。作品も全部見て回っちゃったし、どうしようかな~。

暑くて喉も乾いたし、どこかカフェにでも入ってみようかな、とチケットセンターにあったガイドマップ片手に港の近場にあるカフェの場所を目指すも・・・

・・・どこもかしこもやってない

休業なのか、閉店なのか、近場に開いてるお店はありませんでした。

仕方ないから、チケットセンターのそばにあるベンチにでも座って待つか、と思って港に戻っていたら、何だかカラフルに彩られた古民家を発見。

mt@犬島

瀬戸内国際芸術祭とは別で、倉敷市に本社がある「カモ井加工紙」のマスキングテープブランド『mt』とのコラボイベントが開催されていました。

そういえば、港からここに来る道、マスキングテープついたポールがやたらあるなと思ってたんです。

これもその一環だったよう。

民家の中では、大量のポールにマスキングテープが彩られていて、そしてかわいいマスキングテープの販売も行われていました。

お土産にいいな~とも思ったんですが、使わないんだよな・・・。

こういうテープとかを上手に使って、手帳とか持ち物をかわいくアレンジできたらいいんですけど。絵心と共に、そういうデザインセンスも死滅しています。

知識もねぇ、センスもねぇ、車も全く運転できねぇ(字余り)

吉幾三さんも驚きのねぇねぇずくしです。

なので、一通り眺めるだけで退出。

港近くの休憩スペースの壁もカラフルになってました。

結局フェリーの時間まで、チケットセンターの近くにあるベンチで時間潰し。

フェリーのあと行きと同じく「西伝宝」のバス停から15:55発JR西大寺駅行きの直通臨時バスに乗る予定でした。

チケットセンター前にある案内所でスタッフの方に

一便のフェリーに乗ってもらわないと、バスには間に合わないんで早めに並んでおいた方がいいですよ。一応、バスの方は優先的に乗ってもらうようにはするんですが。

と言われたので、30分以上前からノー日陰のフェリー乗り場に並んで待ちました。

行きもそうだったんですが、フェリーが小さいため全員一度に乗り切れないことがあり、その場合はフェリーが宝伝港到着後、再度折り返して残りのお客さんを乗せに来ます。

ただ、バスはそこまで考慮してくれないので、絶対15:25時間通りのフェリーに乗らないと間に合わない、と。逃したら駅まで戻れない、と。(最悪タクシー呼ぶという手段もあるとは思いますが)

結果的に、かなり前の方に並んでいたし、バスの人優先で乗せてくれたので問題なくフェリー第一便に乗れ、バスにも間に合いました。(これ、バスじゃない人が後から並んだバスの人に抜かされて一便に乗れない可能性もあります。何だかちょっとそれも可哀想だな・・・と思いながらも仕方ないですよね。逃すと帰れなくなるんだもん、バスの民は。)

そして、JR西大寺駅からちんたら普通列車で帰ってきました。

瀬戸内国際芸術祭の旅、第二弾これにて終了。

大阪在住歴10年超にして、日帰りでも瀬戸内の島に遊びに行けることが初めて分かった1日でした。

 

瀬戸内国際芸術祭2022 犬島編①

季節の変わり目が近づいているせいか、床から毛生えてるんかのレベルで抜け毛がやたら落ちてます。抜け毛の量に昔より敏感になってきた2022年夏の終わり。

8月の最初の週に、瀬戸内国際芸術祭の旅第一弾として、女木島・男木島・高松(四国村)に行ってきましたが、第二弾は先週末日帰りで岡山県犬島に行ってきました。

犬島について

面積:0.72㎢ 人口:36人(瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック参照)

犬島は、岡山市東区に属する犬島諸島の中で最も面積が広く、岡山市唯一の有人島

古くから、犬島石と呼ばれる花崗岩の産地として知られ、明治時代には大阪港築港によって、採石の需要がピークを迎えました。最盛期は5~6000人あまりの人が生活していたそうです。明治40年代には銅製錬業が鋼製を極めましたが、その後経済情勢の変化により企業撤退、人口減少が進み、現在はわずか36人だそうです。

36人て。私の住んでるマンションよりも少ない。

犬島へのアクセス

・宝伝(岡山)~犬島

  所要時間:約10分 運賃:大人400円 小人200円

犬島行きのフェリーが出ている宝伝港は、最寄り駅から離れているためバスの利用、もしくは自家用車で行って港側の駐車場を利用する必要があります。

港に近いバス停「西宝伝」までは、JR岡山駅かJR西大寺駅からバスが出ています。

(バス停から港までは徒歩5分ほど)

瀬戸内国際芸術祭期間中は、臨時バスが出ているのでこちらの利用が便利。

JR岡山⇔西宝伝

2022年度 犬島観光に便利な臨時直行バスに関して(To Inujima Extra bus.) - 両備バス

JR西大寺⇔西宝伝

2022年度 犬島アクセス 西大寺~西宝伝臨時便(デマンド型)運行について - 両備バス

私は、前回高松に行ったときと同様、青春18きっぷを使いJR大阪から西大寺駅へ。

そこからバスを利用して港まで行きました。

西大寺と言えば、7月に安倍元首相が銃で撃たれた衝撃事件を思い起こさせますが、あれは近鉄大和西大寺駅。こちらJR赤穂線西大寺駅でございます。

西大寺駅からバスを利用する人は少ないようで、行きも帰りも5~6人程度でした。

 

この他には、小豆島(土庄)⇔犬島や、京橋⇔犬島⇔豊島のフェリーを利用してアクセスする方法もあります。

詳細は、下記をご確認ください。

アクセス | 瀬戸内国際芸術祭2022

宝伝港から犬島へ

西大寺駅10:20発⇒西宝伝バス停10:45着のバスで港に向かいます。

この時間のバスは11時発のフェリーに接続しています。

港に着くと、既に20人ほどの人が並んでいました。車で来ている方が多いようです。

バスは1日に2本しかないので不便ですしね。

高松港から出ていた女木島・男木島行きのフェリーと違い、犬島行きのフェリーはこじんまりしています。

ゆえに、あとから来た人は第1便に乗ることができていませんでした。

(恐らく、折り返しで残りの方たちも乗せに戻って来たと思われる。)

乗船時間はわずか10分。あっという間に犬島到着です。

下船後、まずは犬島チケットセンターカフェ&ストアへ。

ここで、検温を行ってリストバンドを頂きます。

犬島のメインともなる犬島精錬所美術館のチケットはこちらで購入できます。

(私は3シーズンパスポートを持っているので、それを提示してチケットを頂きました。)

時間はまだ11時過ぎだったんですが、5時起きだったんで既にお腹減りました。

という訳で、まずはこちらに併設されているカフェでランチタイム。

鯛めし。1,100円。PayPay支払い可でした。

普段、全然現金持たなくなってしまったんですが、島旅では現金のみのところも多く(ここは電子マネー使えましたが)、いつもよりは多めに持つようにしています。

エネルギーチャージできたところで、アート散策開始。

チケットセンターの裏手から海沿いを歩いて、犬島精練所美術館へ。

こじゃれたベンチがあるので、ここに座ってボーっとするのもよし。

(実は帰り相当時間が余ったんで、ボーっとする時間あったんですが、日差しが出てきて暑かったんでこのベンチではなく、チケットセンター側にある日陰のベンチでボーっとしてました。)

犬島精錬所美術館

1909年に創業したものの、わずか10年で操業を終えた銅製練所。

2007年に経済産業省の近代化産業遺産に認定され、翌年2008年から始まった「犬島アートプロジェクト」により美術館として再生・保存されてきました。

【在るものを活かし、無いものを創る】がこの美術館のコンセプト。

建築は、三分一博志氏。既存の煙突やカラミ煉瓦、犬島で採れる花崗岩を使い、太陽などの自然エネルギーを利用した環境に負荷をかけない建築となっています。

 

中に入って、速攻思う。

・・・ドラクエぽい。

いや、私ゲーム全くしないので、ドラクエも友人がやってるの横で何回か見たことある程度なんで、完全なイメージなんですけど。

このレンガ積みの壁が通路になってる状態が、RPGのそれです。(どれ)

内部では、日本の近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典氏の作品が展開されています。

内部は撮影禁止のため、ネタばれしない方がいいかなと思い言及は避けますが、この内部作品の前半が暗所恐怖症の私にとってはなかなかの恐怖でした。仕掛けも面白く、ダンジョン感もたっぷりやったんですけど。平衡感覚失ってヨタヨタしながら歩いてたわ。

内部の展示を見終わったあとは、精錬所を散策します。

さっきまでドラクエとか言うてたけど、奥に入っていくと、こ、ここは・・・

・・・ラピュタっぽい。

ラピュタに関してはちゃんと見てます。ロボット兵にも去年会いました。

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(in三鷹の森美術館)

ラピュタっぽい場所として、和歌山の友ヶ島が有名ですが、その画像と上の写真類似してます。

ロボット兵いてそう。
脳内で「君をのせて」を流しながら歩きます。

♪あのち~へいせ~ん か~が~やく~の~は~♪

♪と~さ~んが~のこ~した~あつ~いおも~い~♪(急に飛んだ)

♪か~さんが~くれた~あの~まな~ざ~し~♪

産業遺産としてはもちろん、美術館として、ジブリの世界を感じられる場所として、面白い場所でした。

続いて、犬島のその他のアート作品を巡りに行きます。

・・・これ、完全に顔ですやん。

犬島精錬所美術館利用案内

  • 入場料: 2,100円

  (犬島「家プロジェクト」と共通。パスポート所持の場合、別途料金不要。)

     営業時間:9:00~16:30

  • 休館日:火曜(祝日の場合は営業。翌日休み)

 

 

 

 

 

 

瀬戸内国際芸術祭2022 四国村編②

昨日急に涼しくなり、一気に半袖では寒くなりました。

暑すぎず、寒すぎない季節ってないの?

 

瀬戸内国際芸術祭の続き。前回の記事はこちら。

 

iechiko.hatenablog.com

 

保存建築をまるっと移築してきた四国村の続き。

四国村施設紹介

村中エリア

⑩冨木田家砂糖しめ小屋

年代 1800年代後半(明治時代初期)
旧所在地 香川県坂出市青海町

「砂糖しめ」とは、「サトウキビを絞る」という意味だそうです。

この建物で砂糖作りの最初の工程であるサトウキビ絞りが行われていました。

そして、こちらの建物の中に、瀬戸内国際芸術祭の作品が展示されています。

tk15 ラム・カツィール「Suitcase in a Bottle」

定住が当たり前ではなくなった昨今の、漂流する人々の心情をボトルやスーツケースで表しているそうです。

一周して、ようやくあることに気づきます。

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・・・そもそもこれ、スーツケースどうやって入れたんだ?

そして、ここで私のデジカメの充電が切れるという悲しいお知らせ。

新しくミラーレス一眼 CanonのEOS Kiss M2を買ったんですが、ネットで中古買ったら付属のバッテリーが互換製品やったんです。

2個あるから大丈夫かと思いきや、すぐ充電なくなる・・・

2日間なら充電いらんやろうと充電器持ってこなかったら、1日半で2個ともバッテリーがご臨終となりました。という訳でこの先、iphoneでの撮影。

⑬宮崎家砂糖しめ小屋

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年代 1865年頃(慶応年間・江戸時代末期)
旧所在地 香川県坂出市林田町

上の建物と外観はほぼ同じですが、こちらの内部には「しめぐるま」と呼ばれる3つの石臼があります。

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この石臼に付いている腕木を牛が引いて石臼を回転させることで、サトウキビをしぼっていたそうです。

村上エリア

⑯四国村ギャラリー

(写真なし)

建築家・安藤忠雄氏の建築の美術館。創設者の加藤氏が収集した美術品が展示されています。こちらでまたまた冷気を体内に取り入れつつ、作品鑑賞。

tk21 本山ひろ子「装う神さま」③

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四国村ギャラリーから、大久野島灯台へ繋がる「竹林の道」の途中で見つけた3人(?)目の神様。

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こちらの作品、それぞれにお話が設定されてるんですが、先の2つは写真に撮るのを忘れていました。

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自然いっぱいの四国村。

イノシシ出現の注意書き。出会ったらどうすりゃいいんだろう。

 

大久野島灯台

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年代 1893年明治26年
旧所在地 広島県竹原市忠海町(大久野島

広島県の沖合にある周囲4キロの小さな島、大久野島

この灯台は、1893年に建設され、1992年にその役目を終えました。

大久野島は、かつて毒ガス製造の島で今は、「ウサギの島」として観光地化しています。このウサギ、毒ガスの実験用で連れてこられたのが繁殖して今に至ると思っていたんですが、ウィキペディア師匠によるとそのときのウサギの子孫ではなく、その後地元の小学校で飼われていたウサギが野生化したという説が有力らしい。

ウサギの繁殖能力、半端ない。

⑳江埼灯台退息所

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年代 1871年明治4年
旧所在地 兵庫県淡路市野島江崎(淡路島)

淡路島の北端にあった江埼灯台は、イギリス人技師ブラントンの設計によって作られた日本で8番目の洋式灯台

灯台退息所とは、灯台守の宿舎のこと。1995年の阪神淡路大震災によって倒壊したものが移築・復元されています。

中にも入れたのでお邪魔してみました。

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灯台だけでなく、室内の家具も洋式。

村中エリア(再)

一旦、村中エリアから上がって村上エリアに行ったあと、再び戻ってきました。

㉔下木家住宅

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年代 1781年(安永10年・江戸時代後期)
旧所在地 徳島県美馬郡つるぎ町

徳島県最高峰剣山の北斜面にあった山村農家。積雪が多い地域だったためか、雪が落ちやすいよう屋根が急勾配に作られています。

tk21 本山ひろ子「装う神さま」④

こちらの屋内に、4人目の神様。

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このお話、ほんわかして好きでした。

㉕石組

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1977年に作られた作品。

流れる水が、このまま「染が滝」へと続いています。

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㉘久米通賢旧宅

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年代 1800年
旧所在地 香川県東かがわ市馬宿

平賀源内と共に讃岐を代表する江戸時代の科学者・久米通賢(くめつうけん)の住宅。

すいません、私、源さん(星野か)は知ってますが通賢さんは存じ上げませんでした。

四国村HPによると久米通賢さんは

測量術にすぐれ、軍船、大砲、撃発式鉄砲ピストルから、扇風機までをも発明しました。

だそうです。扇風機発明って!めっちゃ凄い人やん。今日もエアコンつける代わりに扇風機使用してました。通賢さん、いつもお世話になってます。今まで勉強不足で存じ上げなくてすいません。

㉙中石家住宅

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年代 1700年代後半~1800年代(推定)

旧所在地 徳島県三好市東祖谷

平家の落人(おちうど)村として有名な祖谷の民家。

そしてこちらで最後の神様発見。

tk21 本山ひろ子「装う神さま」⑤

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もはや、ひっそりというよりこの3匹はかなり存在感たっぷりでした。

家の中から出てきてもうてるしね。

灯台を見てるあたりから、雲行きが怪しくなってきて、ゴロゴロ雷の音も聞こえてきました。雨雲レーダーによると、近くでゲリラ豪雨になっている模様。

その雲がこのままこっちに来たら大変だ。という訳で最後はやや駆け足気味になりながらも四国村1周ぐるっと散策終了。最初は全然人がいなかったんですが、最後の方はちらほらと観光客の方をお見かけしました。(それでも、密とは縁遠いレベルでしたが)

四国村利用案内

  • 入村料 

       一般1,600円 大学生1,000円 高・中学生600円 小学生以下無料

  (瀬戸内国際芸術祭パスポート提示で大人1,000円)

     営業時間:9:30~17 :00(入村受付16時30分まで)

  • 休館日:火曜(祝日の場合は営業。翌日休み)
  • 交通アクセス

   琴電屋島駅下車徒歩5分

   JR高徳線屋島駅下車徒歩10分

www.shikokumura.or.jp

ランチタイム

何か雲行き怪しいですが、お腹空いたし、このまま帰ると昼ご飯を食べるタイミング逃しそうなので、四国村敷地内にあるおうどん屋さんに行くことにしました。

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四国村わら家さん。

お店の建物は、四国村の雰囲気に合わせて新たに建てられた訳ではなく、江戸時代末期の茅葺屋根の農家を改装したもの。

人気のおうどん屋さんのようで、結構な列ができてましたが店内も広くそんなに長く待つことなく入れました。

香川と言えばうどん。うどんを食べに香川旅行!という人もいるかと思います。

私、お遍路のときに何日も香川県歩いたんですけど、実は一度も讃岐うどんを食することがありませんでした。

お昼は時間節約でお店で食べることがなく、夜はうどん屋さん開いてなく。

という訳で、数度目の香川県にして人生初讃岐うどんです。

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やはり初心者は、あれこれアレンジせずにシンプルにいただくべきだろう、とぶっかけうどん(並)を注文。580円でした。これでも充分安いと思ったんですが、観光地価格なんですかね。

店員さんにわざわざ

ぶっかけてくださいね

と言われたので

言われた通りにぶっかけました。

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もしかして、讃岐うどん初心者ってバレてたんかな。

讃岐うどんのコシとはこういう事だったんですね。遅くなりましたが、無事讃岐うどんデビューも済ませ、結局ゴロゴロいってた怪しい雨雲も四国村の方に来ることはなく、何なら晴れ間が出てきて暑いがな。

時間は昼過ぎで、まだ多少早い気もしましたが、このあとどこかに行くのも時間が微妙なので、またまたJR屋島駅まで歩き、高松駅へ。

そこから青春18きっぷ普通列車のみで大阪まで帰りました。

真夏の屋外アート巡り(しかもマスク着用)は、体力が奪われるので万人におススメはできませんが、まぶしい太陽の光の下で見れるよさもあります。

そして、昨日今度は日帰りで第2回目の瀬戸内国際芸術祭に行ってきました。

行先は犬島。その模様は次回。

 

瀬戸内国際芸術祭2022 四国村編①

週末に、「すべらない話」でお馴染み兵動大樹さんのトークイベントに行ってきました。

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2時間半すべり知らず。ひたすらわろた。

 

瀬戸内国際芸術祭の続き。前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

瀬戸内国際芸術祭in高松2日目。

本当は2日目はまたまた高松港より大島に行こうと思っていたのですが、夜にホテルで色々検索していると大島の開催期間が遅れていることが判明。

(現在、開催は始まったようですが島に入る人数制限がされているようです。詳しくはHPをご確認ください)

setouchi-artfest.jp

危うく何も知らずに朝から港行くとこでした。危ない、危ない。

急遽予定を変更し、高松駅から電車で15分ほどの場所にある四国村に行くことにしました。

2日目は四国村に行く前に、まずは朝一高松城へ。(高松城についてはまた後程ブログ書きます)

この日も朝から暑く、小1時間お城散策したら汗だく。気合入れていこう!

(限界超えなければ、気合で何とかなるといまだに思ってる昭和生まれ。)

 

高松駅周辺のアート

tk03 ジュリアン・オピー「銀行家、看護師、探偵、弁護士」

高松城前にある作品。

地元産の石などが使われた彫刻作品です。作品説明文によると、

白大理石の「銀行家」、庵治石(あじいし)の「看護師」、石灰岩の「探偵」、黒御影の「弁護士」。

とのことです。弁護士だけ見切れた・・・

JR高松駅

昨日は駅から出てそのまま港に向かって歩いて行ったので気づかなかったんですが、めっちゃ駅笑ってるやん。

これ、別に芸術祭関係ないんですけど、かわいかったので。

2日目も青春18きっぷを活用します。まずはJR高松駅から屋島駅まで。

所要時間14分。運賃220円。

四国と言えばのアンパンマン列車。子供人気のキャラクター、アンパンマン最強説。

四国村について

四国村は、屋島山麓にある野外博物館。広大な敷地に、四国四県から移築復元された33もの建物が展示されています。

移築されているのは、江戸時代から大正時代に建てられた住宅や作業小屋、蔵などなど。

カトーレック㈱の創業者である加藤達雄氏が、貴重な建物の保存を考え、民家の収集をはじめたことが始まりの施設です。

民家って、収集するもんなんや。住むもんやと思ってた。

この四国村の中に、数点芸術祭の作品が展示されています。数は多くないんですが、今回初めてこの場所の存在を知り、四国村そのものに興味湧いたので、ここに行先決めました。

駅から歩くと、正面に屋島山が見えます。右わきに看板がありますが、あそこにお遍路84番札所屋島寺があります。めっちゃ坂上って行ったわー。

iechiko.hatenablog.com


屋島にも作品あるんですけど、見たいと思った作品が秋開催での公開のため、訪問は見送り。

四国村施設紹介

tk20 [建築]川添善行 四国村ミウゼアム エントランス「おやねさん」

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四国村のチケット販売やミュージアムショップとなっている建物が作品そのものです。

「おやねさん」の愛称があるように、うねるような屋根が特徴。

通常入館料1,600円ですが、芸術祭パスポートの提示で1,000円に割引となります。

受付で頂いたマップには、芸術祭のアート作品がある場所がマークされているので、それを探しつつ、建築物を見ていこう。

園内マップを頂いて、散策開始。早々に気づいたことがあります。

人が全くいない・・・

四国村には、「村口」「村前」「村上」「村中」「村奥」と5つのエリアがあります。

「村口」は「おやねさん」があった入り口エリア。

まわった中の一部を抜粋してご紹介していきます。(ブログ内の番号は、四国村で付けられている展示品の通し番号です。)

村前エリア

①かずら橋

徳島県祖谷(いや)地方にあるかずら橋が、職人さんにより忠実に再現されています。

私、徳島に大学時代の友人がいて、何回も言ったことあるんですけどかずら橋まだ行ったことなかったんですよね。行きたいと思ってたんです。ビジュアル的には、写真で見たかずら橋と全く同じ。

わーい。渡ってみたかったんよねー

・・・超、怖い。

揺れる。隙間でかい。揺れる。不安定。

怖くてそれ以上進めず、3歩進んで3歩下がりました。365歩のマーチしても移動距離ゼロ。足跡に綺麗な花が咲くこともないでしょう。

うん、かずら橋に足を踏み入れただけで満足。
高所恐怖症なこともあり、吊り橋苦手なんですよね。これが私の限界。

②小豆島農村歌舞伎舞台

年代 1863年以前(江戸時代末期)
旧所在地 香川県小豆郡土庄町小部

江戸時代、農村歌舞伎をはじめとする地域のお祭りは、村の人々のエンターテイメントでした。こちらは、現在もイベントなどで活用されているようです。

まだ建物一つ目なんですけど、既に思うことがあります。

これ、まるごと移築してきてるって凄くない????

⑤山下家住宅

年代 1700年代末頃(江戸時代後期)
旧所在地 香川県東かがわ市五名

このような小規模な民家を「周囲八間(ぐるりはちけん)」と呼ぶそうです。

「ぐるり」とは家の周囲を指し、「家の周りを1周しても8間ほどの小さな家」という意味だそう。

tk21 本山ひろ子「装う神さま」①

こちらの作品は、いくつかの展示建築物の中にひっそりと佇む神様。

まずはこの山下家住宅で発見。

「ひっそり」というより「しれっと」っていう表現が似合うな。

㊷前田家土蔵

年代 1800年代末頃(明治時代後期)

旧所在地 高知県高知市布師田

土蔵の横に隣接しているのは、隠居屋と離れ座敷の役目を兼ねた「番屋」と呼ばれる建物このような構造の土蔵は、高知の平野部に多く見られるそうです。

金比羅燈籠

年代 1794年(寛永6年・江戸時代後期)

旧所在地 香川県高松市国分寺町新名

金比羅宮に続く金比羅街道に建てられていた燈籠の一つ。

tk21 本山ひろ子「装う神さま」②

その燈籠脇にこれまた「ひっそり」神様。

この作品群、ちょっとウォーリー感あって探すの楽しい。

施設内は緑も多く、日陰になっているのでまだ日差しを防げます。

ただ坂が多いんで結構タフ。

㉛アーチ型橋

年代 1901年(明治34年

旧所在地 香川県高松市国分寺町新名

こんぴら街道にあった橋で、県道拡張の際に寄進されました。

建物だけではなく、橋まで移築されてます。

丸亀藩御用蔵

年代 1796年以前(江戸時代後期)
旧所在地 香川県丸亀市通町
丸亀藩で、主にお米を貯蔵していた御用蔵。かつてはお米の積み出しに便利なように丸亀港に続く入江に面して建てられていたそうです。
現在、中はインフォメーションセンターとなっており、四国村についての説明や、ドローン映像が流れていたりします。
エアコン完備で涼しいので、ここで映像見ながら体を一旦冷やします。
まだまだ見どころが沢山ある四国村。次回に続く。

瀬戸内国際芸術祭2022 男木島編②

昨日健康診断でバリウム飲んだら、下剤の効きが深夜にまで及び夜中何度も腹痛で目が覚めました。お陰で寝不足です。年々、薬の効力に時間がかかるようになってます。これも年のせいですか?(お食事中の方すいません。)

瀬戸内国際芸術祭の続き。前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

 

引き続き、男木島散策。

 

男木島中心部

og14 漆の家プロジェクト「漆の家」

地元の漆工芸家さんたちが、家屋を伝統漆芸技法でリノベーション。

こちら、漆塗りの自転車。めちゃ格好いい。

漆独特のつやっぽさが、素敵な空間でした。

ただし、漆アレルギーの方はご注意ください。

og08 松本秋則「アキノリウム」

1階では影絵。2階ではサウンドオブジェによる音が体感できる作品。

優しい音色が心地いい。そして、このお部屋エアコン効いてたんで、涼みがてらしばらく音を聞いて癒されてました。

og07 川島猛とドリームフレンズ「瀬戸で舞う」

作家さんがNYで製作した「Blue and White」のパネルが展示されています。

こちらの作品が展示されている家屋の入口にカフェがあったので、ちょっと休憩。

炭酸レモネードをいただきました。汗だくの体にシュワシュワと酸味と甘みが染みわたります。

いや~しっかし何度も言いますが、真実なのでしつこく言います。

暑い

og20 エカテリーナ・ムロムツェワ「学校の先生」

作家が様々な人たちから聞いた「先生」のエピソードに基づく絵が展示されています。

それぞれどんなエピソードを聞いて、このような姿になったのか。

いい先生だったのか。嫌いな先生だったのか。想像するのも面白いかもしれません。

自分が大人になって、社会に出てから分かるんですが「先生」って凄く癖強くて個性的な人多かったな~。(あ、いい意味でね)

幸い私は友人にも恵まれ、学校という場所が好きでした。(勉強はそんなに好きじゃなかったけど・・・)

でも、今、スマホSNSが当たり前の時代に学生時代を過ごしていたらまた全然違う生活だったんだろな~と思うポケベル世代。(好き好きアーキス)

og03 村山悟郎「生成するドローイング -日本家屋のために2.0」

2019年に元商家の内壁を壁画で埋め尽くしたプロジェクトがアップデート。

植物や貝、人や海がそれぞれ異なる時間軸を持って同居する様が描かれているそうです。

こちらの花の赤は確か「アセロラ」の花からインスピレーションを受けて、とのことだったと思います。

(すいません、スタッフの方が説明してくださったんですが、記憶曖昧・・・)

アセロラって花咲くの??って思って、スタッフの方に画像見せてもらったんで多分あってる・・・はず。

畳、ゴロゴロしたい。これ、日本人特有の感情?

木の年輪を繋いで描かれたり、貝をイメージした繊細な線で彩られた作品でした。

スタッフの方が説明してくれないと、正直素人には全く分からんかったけどね・・・

 

屋内作品はこれで全てまわりました。

女木島よりさらに小さい島なので、時間に余裕もあり。帰りのフェリーにも十分間に合います。

og02 TEAM 男気「タコツボル」

島の伝統であるタコ漁に使うタコつぼをモチーフとした遊具。

港の近くにあり、到着時に多くの人が集まっていたので後回しにしたら、誰もいなくなってました。

これは秘密基地感あって、子供好きそう。

(外から丸見えやけど)

中を覗くと・・・

タコ、お目目ぴっかーん。

og01 ジャウメ・プレンサ「男木島の魂」

港側にあり、島の観光案内や交流の場となっている建物。

屋根には8か国の文字が書かれているそうです。

が、それを今知った私は現地では全く気付いていませんでした・・・

せっかくガイド本持ってるんだから、ちゃんと解説丁寧に読んでおけよ。

男木島から高松へ

17:00男木島発の最終フェリーは、島外から来た芸術祭スタッフの方も乗り込んで、更に女木島も経由したため結構混んでました。幸い室内に座れたので、高松港まで40分ほぼ爆睡。

「Liminal Air -core-」を間近で。

この近くで、公式グッズの販売もされてました。

 

この日は、高松市内のホテルに宿泊。

ホテル川六 エルステージ高松(2022年7月22日 新メインタワーオープン)

JR高松駅から徒歩12分。メインタワーはできたてで入口はアーケード内にあり、めっちゃ綺麗。大浴場もあり、ホテル内にセブンイレブンもあって便利でした。

部屋も広かったし。(写真撮っておけばよかった。大き目のテーブルがあって荷物広げ放題。)

ちなみに、夕飯は行きたかったカフェが夕方で全部閉まってたので、ホテルのセブンイレブンで買ったコンビニ飯。旅行に行ってもコンビニ飯。私の一人旅では普通です。

支払い時にルームキーを落としてしまい、数分間

鍵ないー!!!!

ってプチパニックに陥る羽目になりました。

(店員さんがフロントに届けてくれて、事なきを得ました。ホントすいません。ポンコツ過ぎてすいません。)