えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

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瀬戸内国際芸術祭2022 男木島編①

世間はそろそろお盆休みが終わりの頃でしょうか?

私は今までお盆休みのある会社で働いたことの方が少ないので(今の会社もなし)、ホンマにお盆休みってメジャーなのか?と疑いながら毎年夏を越しています。

夏休みはないけれど、週末使って夏をなるべく楽しくすごしたい。そんな2022年。

瀬戸内国際芸術祭の続き。前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

14時20分女木島発のフェリーに乗って、男木島へ。

ちなみに、地図上の「鬼ヶ島大洞窟」がある場所が女木島です。

男木島が北海道。女木島が本州の位置関係。

女木島から男木島までは、約20分。運賃は大人240円、小人120円。

今回も室内には入らず、外の椅子で風を浴びながら20分の船旅。揺れない船最高。

男木島について

面積:1.34㎢ 人口:132人(瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック参照)

男木島は、急峻な坂が多く水田が作れないため、牛を育てて四国の農村に貸し出す「借耕牛」という習慣がかつてあったそうです。

本当に狭く小さな坂が多く、真夏のアート散策には十分な水分と暑さへの耐性が必要です。

島にネコが多いという事前情報通り、あちこちの日陰でネコがみょーんって伸びてました。

うん、暑いよね。分かるよ。下の子はカメラ向けたらわざわざ起き上がってくれた。サービス精神にあふれてます。ありがとね。

フェリー到着後、まずは中心部から15分ほど離れた大井海水浴場方向へ歩いて行きます。

高松へ戻るフェリーの最終便が17時。これを逃したらネコと一緒に空き地で寝るか、泳いで高松港に戻るかの2択となります。時間はこまめに確認しましょう。

男木漁港周辺

og05 眞壁陸二「漣の家」

倉庫の壁にカラフルなアクリル板が貼られています。

会期中、板を作るワークショップが開催されるそうで、作品は徐々に増えていくとのこと。恐らく、既に作られたアクリル板が貼られて、最初の頃よりも変化した状態なんだと思います。

このように、作品に参加できるというのも瀬戸内国際芸術祭の魅力の一つですね。

og16 山口啓介「歩く方舟」

男木島と言えば、これ!なアートがこちら。

旧約聖書の「ノアの方舟」から着想を得たんだそうです。

実際見ると、今にも歩きだしそうな、でも無機質な足がなかなかのインパクト。夜見たら普通に怖いよね、これ。

男木島中心部

再び道を戻って、男木島中心部へ。

定期的に作品への案内表示がしてあり、また民家への道には「進入禁止」の看板もあるのである程度分かりやすいんですが、それでも迷いがちな迷子の天才。

og19 ワン・テユ(王德瑜)「No.105」

廃倉庫のようなところに大きな緑の袋状の布が広げられてて、来た瞬間は正直、何だこれ?

「空間における人間の存在と、人間による空間への介入とその変化」がテーマということです。作品と一体化できる体感型作品。なかなか面白かったです。

og18 大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」

19の作品から坂を上った高台の場所に建物があり、そこの部屋のガラスに瀬戸内の島々が描かれています。

外の景色と一体化していて凄く素敵!

目をぎょろっとさせてるお魚さんが、ここ男木島。その下が先ほど行った女木島。

右側の逆L字型のお魚は大島。とスタッフの方が説明してくださいました。なるほど!

ただ、こちら空調などはないので凄く中暑いです・・・汗が止まらん。

思わずスタッフの方に

しっかし・・・今日暑いですよね

と心の声がダダ洩れしました。

男木島は本当坂が多いからね。大変だよねー

この夏会期中は、スタッフの方も相当大変だと思います。マジでお体ご自愛頂きたいものです。

og05 眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」

こちらの作品は、島内の数か所に点在しています。

民家の外壁がカラフルに彩られていて、改めて「作品です!」というよりは島の一部として溶け込んでいる感じでした。

坂が多くて暑さの中歩くのしんどくはあるんですが、狭い道を作品の場所探しながら歩くのは島探検してる気分で、これはこれで凄く楽しい!海も綺麗だし。

og15 大岩オスカール「部屋の中の部屋」

部屋の中に、90度回転した部屋がある不思議空間。

部屋としては本来これが正しい向きなんですけど、実際は

こういう状態で、掛け軸ある壁面が床です。

ちょっと平衡感覚がおかしくなりそうにもなる不思議空間。

自分も一緒に写りこんだら、トリック写真が撮れる面白作品です。

 

ちょうどここで島到着から1時間ほど。男木島散策、後半へ続く。