えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

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瀬戸内国際芸術祭2022 男木島編①

世間はそろそろお盆休みが終わりの頃でしょうか?

私は今までお盆休みのある会社で働いたことの方が少ないので(今の会社もなし)、ホンマにお盆休みってメジャーなのか?と疑いながら毎年夏を越しています。

夏休みはないけれど、週末使って夏をなるべく楽しくすごしたい。そんな2022年。

瀬戸内国際芸術祭の続き。前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

14時20分女木島発のフェリーに乗って、男木島へ。

ちなみに、地図上の「鬼ヶ島大洞窟」がある場所が女木島です。

男木島が北海道。女木島が本州の位置関係。

女木島から男木島までは、約20分。運賃は大人240円、小人120円。

今回も室内には入らず、外の椅子で風を浴びながら20分の船旅。揺れない船最高。

男木島について

面積:1.34㎢ 人口:132人(瀬戸内国際芸術祭2022公式ガイドブック参照)

男木島は、急峻な坂が多く水田が作れないため、牛を育てて四国の農村に貸し出す「借耕牛」という習慣がかつてあったそうです。

本当に狭く小さな坂が多く、真夏のアート散策には十分な水分と暑さへの耐性が必要です。

島にネコが多いという事前情報通り、あちこちの日陰でネコがみょーんって伸びてました。

うん、暑いよね。分かるよ。下の子はカメラ向けたらわざわざ起き上がってくれた。サービス精神にあふれてます。ありがとね。

フェリー到着後、まずは中心部から15分ほど離れた大井海水浴場方向へ歩いて行きます。

高松へ戻るフェリーの最終便が17時。これを逃したらネコと一緒に空き地で寝るか、泳いで高松港に戻るかの2択となります。時間はこまめに確認しましょう。

男木漁港周辺

og05 眞壁陸二「漣の家」

倉庫の壁にカラフルなアクリル板が貼られています。

会期中、板を作るワークショップが開催されるそうで、作品は徐々に増えていくとのこと。恐らく、既に作られたアクリル板が貼られて、最初の頃よりも変化した状態なんだと思います。

このように、作品に参加できるというのも瀬戸内国際芸術祭の魅力の一つですね。

og16 山口啓介「歩く方舟」

男木島と言えば、これ!なアートがこちら。

旧約聖書の「ノアの方舟」から着想を得たんだそうです。

実際見ると、今にも歩きだしそうな、でも無機質な足がなかなかのインパクト。夜見たら普通に怖いよね、これ。

男木島中心部

再び道を戻って、男木島中心部へ。

定期的に作品への案内表示がしてあり、また民家への道には「進入禁止」の看板もあるのである程度分かりやすいんですが、それでも迷いがちな迷子の天才。

og19 ワン・テユ(王德瑜)「No.105」

廃倉庫のようなところに大きな緑の袋状の布が広げられてて、来た瞬間は正直、何だこれ?

「空間における人間の存在と、人間による空間への介入とその変化」がテーマということです。作品と一体化できる体感型作品。なかなか面白かったです。

og18 大岩オスカール+坂 茂「男木島パビリオン」

19の作品から坂を上った高台の場所に建物があり、そこの部屋のガラスに瀬戸内の島々が描かれています。

外の景色と一体化していて凄く素敵!

目をぎょろっとさせてるお魚さんが、ここ男木島。その下が先ほど行った女木島。

右側の逆L字型のお魚は大島。とスタッフの方が説明してくださいました。なるほど!

ただ、こちら空調などはないので凄く中暑いです・・・汗が止まらん。

思わずスタッフの方に

しっかし・・・今日暑いですよね

と心の声がダダ洩れしました。

男木島は本当坂が多いからね。大変だよねー

この夏会期中は、スタッフの方も相当大変だと思います。マジでお体ご自愛頂きたいものです。

og05 眞壁陸二「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」

こちらの作品は、島内の数か所に点在しています。

民家の外壁がカラフルに彩られていて、改めて「作品です!」というよりは島の一部として溶け込んでいる感じでした。

坂が多くて暑さの中歩くのしんどくはあるんですが、狭い道を作品の場所探しながら歩くのは島探検してる気分で、これはこれで凄く楽しい!海も綺麗だし。

og15 大岩オスカール「部屋の中の部屋」

部屋の中に、90度回転した部屋がある不思議空間。

部屋としては本来これが正しい向きなんですけど、実際は

こういう状態で、掛け軸ある壁面が床です。

ちょっと平衡感覚がおかしくなりそうにもなる不思議空間。

自分も一緒に写りこんだら、トリック写真が撮れる面白作品です。

 

ちょうどここで島到着から1時間ほど。男木島散策、後半へ続く。

瀬戸内国際芸術祭2022 女木島 女木島中心部編

瀬戸内国際芸術祭。前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

 

鬼ヶ島大洞窟からバスで港にある「鬼ヶ島おにの館」まで戻り、続いては女木島中心部のアート巡り。

こちらが「鬼ヶ島おにの館」

案内所となっていて、バスチケットもこちらで購入しました。

(ちなみにフェリーのチケットはこの中ではなく、乗り場側にいるスタッフの方から購入する方式でした。)

このあと男木島へ行くのですが、そのフェリーの時間が14:20発。

戻ってきた時点で既に13時近くなっていたので約1時間20分しかありません。

なので、全部見てまわる!というよりは時間の限り見て回ろうというスタンスで、炎天下の女木島巡り開始です。

 

港周辺エリア

モアイ像

このモアイ像は、瀬戸内国際芸術祭の作品とは関係ないようですが、存在感際立ってました。

後ろ姿はなかなか哀愁あります。

mg01 木村崇人「カモメの駐車場」

港の防波堤にずらりと並ぶカモメ。全部で300羽もいるそうです。

風向きによって、方向転換します。

ネットで女木島を検索してると、このカモメちゃんたちの画像によく出会ってました。

 

mg02 禿鷹墳上「20世紀の回想」

 

女木島名店街

2019年に始まった「島の中の小さなお店」プロジェクト。

元々民宿だった2階建ての建物「寿荘」や島内の空き家各所にお店ができ、作品鑑賞とショッピングが楽しめる場所となっています。

入場料は1,200円(パスポートがあれば別途料金は不要)

まずは寿荘から。

mg08 原倫太郎+原游「ピンポン・シー」

受付横にあるのが、カラフルでユニークな卓球台。

一人ラケット貸し出し100円で、実際に卓球できます。カップルお二人が別テーブルで楽しそうにプレイしてはりました。私、人生で一度しか卓球したことないんですけど、運動神経悪すぎゆえ、一度もラケットに球当たらなかったんですよね・・・

ある程度うまければ、こんな個性的な台でプレイするの楽しいんだろうな~

(私とやると相手にストレス溜まるんで、なるべく球技は避けて通ってきたタイプ)

mg11 中里繪魯洲「ティンカー・ベルズ ファクトリー」

金物加工を営む妖精の仕事場。

この顔ランプかわいい!頭のお鍋(お釜?)がちょうど帽子被ってるみたい。

座って横のハンドルをクルクル回すと、パーツが連動して「カタカタ カンカン」音を奏でます。ジブリに出てきそうな乗り物で、何気にテンション上がってたんですが、一人で行ってたんで、はたから見たら、椅子に座って黙々とハンドル回すだけの図になってたと思われる。

mg20 柳健太郎「ガラス漁具店」

漁師でもあるガラス細工作家さんが造る釣り具作品。

「漁師」と「ガラス細工職人」っていう肩書、素敵すぎる。

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薄暗がりの中でキラキラ光る作品群がとても綺麗でした。

mg09 レアンドロ・エルリッヒ「ランドリー」

向かい合った洗濯機と乾燥機。上の写真では映像で洗濯機が周り続け、下の洗濯機は実際に使用することができます(1回100円)

洗濯が回ってるのって、何故かボーっと見ていられません?

(我が家は縦型なので無理なんですが、ごくごくたまにコインランドリー行くと何か見ちゃう。)

ここなら延々洗濯風景眺められます。実際に使ってる方はこのときいなかったんですが、おパンティーとかブラジャー回ってるの見られたら恥ずかしいね。

(誰もそこまでガチの洗濯せんやろ)

mg21 岩沢兄弟「鬼ヶ島ピカピカセンター」

寿荘に残されていたものや、島でみつけたもので作られた照明器具。

ついつい家に溜まってしまう紙袋も、なんということでしょう。素敵なインテリアに大変身。

店の前で、このTHE昭和なテレビから音声流れてて、ちょっと怖かった。

mg22 五所純子「リサイクルショップ複製遺跡」

島の内外から集まった品々が展示販売されています。

壁には、販売されていった物品の痕跡が残されていました。

窓からは外の海水浴場が見えます。

子供たちが沢山遊んでて、ホンマに気持ちよさそうでした。暑すぎたんで、マジで入りたかった。

mg05 ヴェロニク・ジュマール「Café de la Plage/カフェ…」

実際に10:00~16:00までカフェとして営業。(水曜定休)

時間があれば休憩がてらお茶したかったんですが、他にも行きたいところがあったので寿荘をあとに。

ちなみに、寿荘には実際にヘアサロンとして利用できる場所(宮永愛子「ヘアサロン壽」)もあります。

寿荘以外の女木島中心部の作品は、点々としていますが島自体小さいので徒歩圏内。

(レンタサイクルならもっと早く回れるとは思いますが)

mg24 大川友希「結ぶ家」

実際には、こちらの作品最後に行ったんですが「女木島名店街」のため先にここでご紹介。

古着を繋ぎ合わせた紐で、民家内外が覆われています。

期間中に紐づくりのワークショップも開催されるそうなので、日々この紐が増えて作品が変化していくんだと思います。

アパレルショップの併設を構想中なんだそう。

その他島内作品

mg27 ニコラ・ダロ「ナビゲーションルーム」

この夏期からの作品。

女木島東海岸の旧海の家。オルゴールと、天体の動きを模したマシンが連動。

「現代のオデュッセイアがたどる航路を物語る、機械仕掛けのプラネタリウム」(公式ガイドブックより抜粋)

古い木造建築の建物で、エアコンなどなかったんですが風が吹くと室内は涼しかったです。

・・・これが現代のオデュッセイア・・・なのか・・・?

mg13 B 大竹伸朗「めこん」

休校中の小学校に作られた作品。

 

カラフルに彩られた壁、タイル、校舎に生息している木々と一体化する建物。

女木島の作品の中で、インパクト一番強かったのがこの作品。

もはや凡人の私には発想不可能な世界です。なんだこれ?でもなんかおもろい。

mg14 依田洋一朗「ISLAND THEATRE MEGI 「女木島名画座」」

古い倉庫を活用し、昔の映画館のように作られています。

実際に劇場内では、チャップリンの白黒映画が上映されていました。

各会期中1日のみですが、「女木島名画座上映会」ツアーもあるようです。

mg15 B レアンドロ・エルリッヒ「不在の存在」

ネタバレになるので詳細は言及しませんが、この作品の仕掛けが凄く面白かったです。テーマは「不在の可視化」

ぜひ中に入って体感して欲しいです。

男木島へ移動

やはり1時間半弱で中心部全ての作品をまわるのは無理でした・・・

(駆け足でなら行けんこともないですが、数回ることを目的としてる訳じゃないんで)

公式アプリでは、行った作品にスタンプが押せて、そのエリアの作品全体数のうちどれだけ見れたか分かるんですが、それによると女木島作品全体で21件ある作品のうち15件。約70%は鑑賞できたようです。

14:20の女木島発のフェリーに乗って、次の島。男木島へ。

 

瀬戸内国際芸術祭2022 女木島 鬼ヶ島大洞窟編

私自身の絵心は壊滅しておりますが、アートを見るのは昔から好きです。

(「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、好きだからと言って絵やデザインセンスが向上することはないと子供の頃に悟りました。)

今年、第5回目となる瀬戸内国際芸術祭が開催されるということで、先週末、夏期始まって最初の土日に行ってきました。

屋外作品や美術館など、会期関係なく見れる作品も多数あります。かれこれ10年近く前ですが、母と芸術祭とは関係ない期間に直島と豊島に行きましたが、それでも十分楽しめました。

でも、やっぱりせっかくなら会期中に行ってみたい。特にこういう時期じゃないとなかなか行く機会のない小さい島をメインに!ということで、今回は女木島&男木島&高松の訪問。

このあとも複数回行く予定にはしています。

瀬戸内国際芸術祭2022 概要

瀬戸内国際芸術祭は、「海の復権」をテーマに、過疎化が進む瀬戸内海の島々の自然や文化、歴史と共にアート作品を体験できるイベントです。2010年から3年おきに開催され、今年5回目の開催となります。

会期

  • 春 4月14(木)~5月18日(水)終了
  • 夏 8月5日(金)~9月4日(日)現在開催中
  • 秋 9月29日(木)~11月6日(日)

開催地

  • 瀬戸内海の12の島々(直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島・沙弥島、本島、高見島、粟島、伊吹島)高松、宇野

  ※沙弥島は春のみ、本島、高見島、粟島、伊吹島は秋のみ

チケット

  • 3シーズンパスポート(一般:5,000円、16~18歳:3,100円)
  • 会期限定パスポート(一般:4,200円、16~18歳:2,600円)
  • 1デイチケット 1,800円
  • 2デイチケット 3,200円

購入は、公式サイト、コンビニエンスストア、各種プレイガイド等で購入可能。

専用のアプリをスマホにダウンロードして、パスポートを購入するとアプリ上でチケット表示ができるので便利です。

アプリには、マップや作品検索、クーポン表示、鑑賞した作品をチェックできるスタンプラリー機能などもあります。

屋外作品を除き、ほとんどが有料なので「これとこれだけ見る!」と限定的でない限りは、パスポートがあった方がお得だと思います。

(私はあと秋にも行こうと思ってるんで、3シーズンパスポートを購入しました。)

詳細は、下記HPをご参照ください。

setouchi-artfest.jp

高松港から女木島へ

1泊2日、瀬戸内国際芸術祭の旅。

大阪から高松までは、いくつかアクセス方法がありますが、今回は青春18きっぷを使って行きました。

青春18きっぷについては、鉄道に詳しい方が書かれたブログが何ぼでもあるんで、ここでは割愛。通常、片道普通運賃だと4,720円、高速バスだと4,100円のところ、2,410円で行くことができました。時間は乗り継ぎによりますが大体4時間~4時間半程度。

時間を節約するなら、新大阪から岡山まで新幹線で行き、そこから快速マリンライナーというルートになります。その場合は新幹線自由席で運賃7,250円。時間は大体2時間半弱。でも移動も旅の醍醐味。特に電車は私が唯一酔わない乗り物なので、何時間でも乗っていられる。2日間で10,000円近く安価で高松いけちゃうなら、俄然青春18きっぷです。

 

朝6:25にJR大阪を出発し、JR高松駅には10:51着。

最初の目的地は、女木島

【女木島の概要】

  • 面積 2.62平方キロ 人口 125人(瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブック参照)
  • 高松港~女木島 フェリー所要時間約30分
  • 乗船料 370円

高松から女木島へのフェリーは8/1~8/20の期間増便されています。

私が乗るのは、高松11:00発 女木島11:30着の便。

高松駅についたら、速攻港を目指します。駅から高松港までは約7分。

切符売り場の手前で、まず検温。正常体温であれば無事リストバンドをもらえます。

たとえ、ただの風邪であったとしても37.5度以上の熱があったら、鑑賞できないみたいです。体調万全に整えてお出かけください。

しっかし、腕黒いな・・・

大巻伸嗣 「Liminal Air -core-」

フェリーから見える2本の柱。

高松港のシンボル的存在(と私は思ってるんですが、高松市民の皆さんどうでしょう。)

向かいにかわいいパンダのフェリー停まってた。

アドベンチャーワールド行きかな。(多分違う)

出航したら、スタッフの皆さんが手を振ってお見送りしてくださってました。

いってきま~す

室内シートもありましたが、海風浴びていたくて、デッキに立ったまま30分の船旅。

内海なので、ほぼ揺れないから嬉しい(乗り物酔い激しいので、世の中で一番船が嫌い。)

時折場所替えて景色見たり、写真撮ってたらあっという間に女木島に到着!!

鬼ヶ島大洞窟

島について、まず鬼ヶ島大洞窟へ向かいます。

港からはバスで約10分。レンタサイクルもありましたが、洞窟までは山なのでこの暑さではさすがに厳しい。バスはフェリーの到着に合わせて出てるようです。

運賃:片道500円 往復800円

細い山道登っていくバス車内で心から思う。

血迷ってレンタサイクルなんか選択しなくてよかった・・・

バス停降りたら

鬼が出迎えてくれました。

・・・そこはかとなく漂うB級スポットの匂い。

バス停から洞窟まではさらに階段を上ります。

一瞬で汗だく。(気温33~34度ぐらいあったと思われる。)

汗だくになったけど、景色は最高じゃないか!!

洞窟の入場には、芸術祭パスポートとは別料金がかかります。

通常600円のところパスポート提示すれば400円になります。(デイチケット対象外)

スタッフのおじさんが

鬼やからね、あこぎな商売してるんですよ~

言うてて笑ってしまいました。

洞窟の全貌はこんな感じ。
こちらの洞窟は、1914年に男木島の小学校の校長先生だった橋本さんによって発見されました。広さ約4,000㎡。奥行400mで、1931年から一般公開されています。

桃太郎伝説と女木島を結び付けたことで、それ以来この島は「鬼ヶ島」と呼ばれるようになったそうです。

洞窟内には、「オニノコプロジェクト」という作品が展示されています。

こちらは、2013年に開催された第2回瀬戸内国際芸術祭の作品で、県内の学生さん約3,000人が出品した鬼瓦。

膝、異常に飛び出てますけど大丈夫?

入口に近づいた瞬間、冷房ガンガンに効いてるのかと思う程の冷気が。

洞窟内は(確か)18度。天然エアコン。涼しすぎる。

でも、中が暗くてちょっとビビる。(私は暗所恐怖症・・・)

ド、ドキドキ・・・・

内部には灯があるし、後ろから人が来たのでひとまず安心。
この洞窟が造られたのは、紀元前とも古墳時代とも言われているそうです。

洞窟内でも頻繁に遭遇する鬼。

改めて見たら、ピント全然合ってなかった鬼瓦たち。
一つ一つ表情豊か。みんな上手だなー。

顔真剣やけど、何だか迫力に欠ける戦闘シーン。腕輪刺してるし。

鬼大将の会議シーンだそうです。

両サイド、怒られてんのか?

鬼がさらってきた女性を監禁した部屋ということで覗いてみたら・・・

こっわ。マジでこっわ。夜中見たら泣きます。

最後はにこやかに鬼さんたちに見送られて洞窟をあとに。

洞窟出た瞬間

あっつ・・・

洞窟を出て振り返ると、上部には立派な柱状節理。
500万年ほど前に火山が起こり、そのときに噴火したマグマが冷えて固まってできたもの。石垣とか、テトリスとか、角ばったものがきっちり収まってる様が好きなんで、柱状節理を見ても割とテンション上がります。

山頂展望台

帰りのバスまではまだ時間があるので、洞窟から10分弱の場所にある展望台へ。

さらに坂を上っていきます。汗だく必須です。

ですが、暑い中上って良かった。

山頂にある展望台からの景色がこちら!

絶景!!

にょきっと大きな山が気になっていたんですが、「タカト山」という山らしいです。

本州岡山も見えます。
景色はいいんですが、いかんせん暑くて長居もできず。
再びバス停に戻り、12:40発のバスで女木島中心部へと戻ります。

次回、女木島中心部のアート巡り。

【100名城】No.18 鉢形城(埼玉)

過去のお城巡り回顧録

訪問日:2018年9月24日

鉢形城へのアクセス

JR八高線秩父鉄道東武東上線「寄居」駅下車 徒歩約20分

寄居駅よりバスの場合、東秩父村営バス「和紙の里行き」で約5分「鉢形城歴史館前」下車徒歩約5分

ちなみに、私はこの日埼玉県のお城3か所&坂東札所1か所をまわったため、「バスと電車による秋の埼玉移動祭り」でした。

寄居駅。一生のうちで、また行く日が果たしてあるでしょうか・・・

鉢形城の歴史

鉢形城は、荒川の河岸段丘を利用し1476年山内上杉氏の家臣、長尾景春が築城したと伝えられています。

その後、1560年頃北条氏康の四男、北条氏邦が現在の姿に改修したと考えられています。

しかし、豊臣秀吉の小田原攻めの際、豊臣方の軍に囲まれ、氏邦は城を明け渡しその後、この城は廃城となりました。

こちらが荒川。

城の遺構

敷地が結構広いお城なのですが、なんせ移動祭りゆえ、今後のスケジュールのため帰りの電車の時間が決まっています。見学時間に限りがあります。

なので、スタンプのある鉢形城歴史館を目指しつつ散策していくことに。

右側の丸が現在地。

左側が歴史館。まぁまぁ距離あるな。

何か立体模型みたいなのあったけど、身長が低くて上から眺められない・・・

本曲輪の防衛用の曲輪だった笹曲輪

本曲輪がこの道で分かれています。

右側が伝御殿曲輪。左側が伝御殿下曲輪

改めて地図を見たら、どう考えてもこのアスファルト道を行った方が近いのに、何を思ったか曲輪の中(しかも右側)通った方が近道かも!と思いつき、途中から曲輪内部へ。

・・・えっと

・・・えっと

 

(つд⊂)エーン

全然どこをどう行けばいいのかわからんよーここどこー

鉢形城の伝御殿曲輪内です)

 

で、結局またアスファルト道へ出て

歴史館への近道発見!!

樹齢150年ほどと言われる氏邦桜。立派!桜の季節には、きっとお花見客が沢山いるに違いない。

深沢川を渡り

外曲輪跡を眺め

笹曲輪から15分ほどで歴史館到着。

先ほどの地図で表すなら、私の辿った道はオレンジライン。

歴史館の裏側に到着しました。

手描き文字がきったないのはご了承ください。

歴史館はまだ開館してなかったのですが、ここのスタンプは館内ではなく駐車場入口にありいつでも押せるという情報を事前に得ていたので、スタンプ探します。

顔に見えるポストの中に発見。

こういうのありがたいです。休館日とか関係ないからいつでも大丈夫。

 

三の曲輪では門の復元がされていたり、(その門がスタンプのデザイン)堀の遺構などあったりと本来ぐるっとまわってみるべきなのでしょうが(先ほどの地図の歴史館の上のあたり)最初に言ったようにこの日は移動祭りゆえ、時間がありません。

という訳で、元来た道をそのまま戻ります。

せめてもう一度、伝御殿曲輪の中だけでも通って行こう。

荒川がチラ見え。

現在は鉢形城公園として整備されていることもあり

色んな樹木が植えられてたりもします。

平山城なので、山登りをする必要がないので、遺構巡りをするのは楽なお城だと思います。

おまけ

駅に戻ると、青い鳥号が待ってました。

何か幸せ運んでくれそう。

100名城公式ガイドブック(スタンプ帳付)

【世界遺産】富岡製糸場(群馬)

お城ネタが続いたので、箸休め(?)として世界遺産富岡製糸場をご紹介。

ここしばらく書いていたお城巡りと合わせて、2019年に行きました。

3年前のことなのに、凄く昔に感じるのは何でだろう・・・

 

訪問日:2019年5月27日

富岡製糸場とは

明治維新後、外貨獲得のために品質のよい生糸の生産向上を目指し、官営の模範工場が作られることが決定しました。

フランス人のポール・ブリュナの指導のもと、古くから養蚕や製糸、織物業が盛んだった群馬県に建てられたのが富岡製糸場です。当時の製糸工場としては世界最大規模だったそうです。

1871年に建設が始まり、翌年の10月に操業開始。

その後民間に払い下げとなったのちも操業を続け、昭和62年までの115年間稼働し続けました。

115年も働き続けるなんて、人間には到底できません。トミさん(勝手に名付けたあだ名)お疲れ様です!!

平成26年に、絹産業に関するその他の遺産(田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴)と共に富岡製糸場と絹産業遺産群として世界遺産に登録されました。

富岡製糸場へのアクセス

JR高崎駅から上信電鉄で約40分 「上州富岡」駅下車 徒歩約10分

上信電鉄高崎駅で、富岡製糸場の入場券と電車の往復がセットになった割引チケットが購入できます。

通常往復乗車運賃1,620円、富岡製糸場の入場料1,000円がセットになって、2,200円(420円お得)です。

(私が訪れた2019年5月は2,140円でしたが、その後の増税の影響なのか値上がりしてました。)

記念切符としてお持ち帰りできます。どっかいったけど。

(デザインは2019年のものなので、現在は変わってるかもしれません。)

上州富岡駅では、富岡のキャラクター「お富ちゃん」が出迎えてくれました。

施設紹介

東置繭所

入口入って、正面にあるのが東置繭所。明治5年の建築で、国宝です。

当時は1階は事務所・作業場、2階は乾燥させた繭の貯蔵場所として使われました。

現在は、向かって右側は売店富岡製糸場の歴史などを紹介する展示や映像が見られるスペース、左側はシルクギャラリーとなっています。

解説員の方によるガイドツアーもありましたが、自分のペースで見てまわりたかったので、入口でもらったパンフを片手に散策。

西置繭所

東置繭所を抜けると、西置繭所があるのですが当時は保全修理のため入ることができませんでした。

ですが、今HPを確認したところ現在は公開されているようです。こちらの建物も国宝。

ブリュナエンジン(復元機)展示施設

ほー

(分かったようなそぶりで見てみるも、実際はちんぷんかんぷん。ガイドさんの解説聞きながら見学すれば良かったかも、と後悔。)

社宅群

民間企業になったのちの役職者用の社宅

一つの社宅跡の中では、蚕の生態展示が見れます。

(この先、虫嫌いの方は閲覧注意)

ちっとも動かないので、模型かと思ったんですが本物のお蚕さんでした。

よく見ると、かわいく見えないこともない。

だからと言って、朝起きて床にこいつらがはい回ってたらすーげー嫌ですが。

繰糸場

こちらで繭から生糸を取る作業が行われていました。

保存のため一部を除いてビニールが掛けられてますが、ずらっと繰糸機が並んだ景色はなかなか圧巻。現在あるのは、昭和41年以降に設置されたものです。

ほー

(と、またまた分かったふりして見てるけどちんぷんかんぷん)

小屋組には「トランス構造」という従来日本にない建築工法が用いられ、そのため建物内部は中央に柱がなく広い空間が保たれています。

そして、採光のためガラス窓が多く使われてるので、とても明るい。

繰糸所内にある機械と同種の機械による繰糸の様子が見れました。

こちらで流れていた碓井製糸株式会社は、現役の製糸工場。

規模の大きな製糸工場は、現在はこちらの会社と、山形にある松岡株式会社というところのわずか2社のみだそう。

手作業の様子を見ましたが、到底私にはできそうにない作業でした。

(超絶不器用なので、タイピング以外の手先を使う仕事できる気がしない。)

診療所

富岡製糸場の目的の一つとして、全国から女工を集め技術を習得してもらい、その後地元へ戻りそこで技術の指導者になってもらう、というものがありました。

そのため当時としては珍しく、女性にとって良い労働環境が整えられていました。

工場内に診療所があることが、それを物語ってるなーと思いました。

官営時代は、治療費・薬代も工場が負担だったんですって。

この旅行後、母に

富岡製糸場に行ってきたよ

とお土産の絹石鹸をあげたら

女の人が強制労働させられてたとこ?

と言われました。

映画にもなった「あゝ野麦峠」の印象で、製糸工業=過酷な労働環境というイメージになりがちですが、ここでの労働条件は

・1日8時間労働

・週休1日

・寮&食事完備

と現代の労働基準法にも違反していない待遇。

ただ、民間に払い下げののち、労働条件が悪化した・・・みたいな話もありますが、それでもほかの民間製糸工場に比べるとだいぶと良好だったようです。

じゃないとそもそも世界遺産にならないですよね。

首長館(ブリュナ館)

指導者として雇われたポール・ブリュナさんがご家族で暮らしていた首長館(ブリュナ館)

後列右側の白いジャケット(シャツ?)の方がブリュナさん。絶賛よそ見中。

(真ん中じゃないんや。っていうか、一番右のちょっとみんなと距離置いてる人、気になる。何でその立ち位置?)

寄宿舎

正直、機械の仕組みとか機械音痴の私には「???」でしたが、産業遺産そのものは興味深く面白かったです。

この旅では、旧石器時代岩宿遺跡)から明治~昭和に活躍していた富岡製糸場まで、どえらい年数の歴史を堪能する旅となりました。

すごいよ、群馬。

中山ヒデさんと井森美幸さんだけじゃないよ、群馬。

時間の都合で行けなかったお城がまだあるので、いずれまた行きます、群馬。

利用案内

  • 入館料 

       一般1,000円 高校・大学生250円 小・中学生150円

  (高崎駅上州富岡駅往復との割引チケットあり)

      富岡製糸場見学往復割引乗車券 | 上信電鉄株式会社

  • 営業時間:9:00~17 :00(入館受付16時30分まで)
  • 休館日:末(12月29日~12月31日)

www.tomioka-silk.jp