今回は現在、京都文化博物館にて開催中の特別展『世界遺産 縄文』のご紹介です。

歴史の教科書では最初の2~3ページで終わるけれど、日本の歴史の大部分を占める縄文時代。
文字が残らない時代ゆえ、土器や土偶、遺構などから考察される歴史が面白く、最近凄く好きな時代の一つでもあります。
今回の展示では、世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」をはじめ、東北地方の遺跡からの出土品などを中心に、1万年以上続いた縄文時代の暮らしや文化が紹介されています。
実際に訪れたことがある遺跡の紹介もあり、懐かしさも覚えながら、改めて色々お勉強できました。
なお、京都の会期は今月末まで。
このあとは、来年2026年1月17日~3月8日の期間、群馬県立博物館で開催されるそうです。
展示会概要
<開催期間>
2025年10月14日(土)~11月30日(日)
<休館日>
月曜日(ただし、10月13日、11月3日、11月24日は開館)10月14日(火)、11月4日(火)、11月25日(火)
<時間>
10:00〜18:00(金曜日は19:30まで)※入場は閉室の30分前まで
<入館料>
一般1,800円 大学・高校生1,200円 小中学生600円
<会場までのアクセス>
・地下鉄「烏丸御池駅」から徒歩3分
・阪急「烏丸駅」から徒歩7分
・京阪「三条駅」から徒歩15分
ちなみに京都博物館の別館は、もともと1906年に竣工した旧日本銀行京都支店の建物です。

東京駅を手掛けた辰野金吾さんと、そのお弟子さんの長野宇平治さんによって設計されました。内部は自由に見学できます。
展示内容
展示は4階、3階の展示室。
エレベーターを降りると、土偶たちが出迎えてくれます。



「どっグー」
ポージングといい、ほぼエドはるみさんです。
内部は、基本的に撮影OK(フラッシュは禁止)でした。
気になった土器や土偶を中心に、一部ご紹介していきます。
縄文時代の一番初めの時代区分・草創期の土器はシンプル。
縄文人の爪痕が残る土器。
渦巻などの文様が施された中期の土器。
続いて、世界遺産に登録されている縄文遺跡からの出土品たち。
昨年、近くまで行った日が休館日で、あえなく諦めた秋田の伊勢堂岱遺跡の板状土偶。
これ、実物見たかったのでここで見れて嬉しかったです。
ちょっとおとぼけな顔がキュート。
昨年訪問した秋田の大湯環状列石の模型。
そして、そこから出土した土版。通称「どばんくん」

の、複製。

こちら、現地で見た本物。
今回の展示、割と複製もありました。
正直、書かれていなければ素人目には本物との違いは分からないけれど、やっぱり「複製」と書かれているとちょっとがっかりしちゃいます。
せっかくならリアルが見たい。
今回の展示の目玉の一つが「遮光器土偶5体大集合」
遮光器土偶と言えば、青森県の亀ヶ岡石器時代遺跡で発見された遮光器土偶が有名ですが、遮光器土偶は彼(彼女?)だけではありません。
ちなみに、亀ヶ岡石器時代遺跡の土偶は今回展示されていませんでしたが、東京の国立博物館で会えます。
国立博物館に行く度に会いに行っています。
まずは、岩手から来た2体。

続いては青森から。
こちらの土偶は、頭部が空洞なのが特徴。
上からの図。
こちらの2体は秋田から。
あれ?6体目?と思ったんですが、こちらは複製だったので数には入れていないという事だと思います。
こんな不思議な様相をした土偶が、広範囲から出土されているのが凄く興味深いです。
単なるイメージで、こんなに形似る訳ないし。
やっぱ、古代には宇宙人の存在が・・・(都市伝説脳全開。)

あ!あれ?君、ついこないだ会ったよね?となった「しゃがむ土偶」
先月行った福島県立博物館で見ました。
過去に会った(見た)ことある展示品に出会うと、心なしかテンション上がります。
こんな繊細な注ぎ口のついた土器もあったんだ、と感動した一品。
普通に、現代の茶瓶とかでありそう。
ちっちゃ!かわいっ!
縄文時代には、既に入れ墨文化があったと考えられています。
縄文人はアクセサリーも色々つけていて、とってもおしゃれを楽しんでいたようです。
鏡が中国から伝来したのは、弥生時代と言われているため、恐らくこの頃には自分の姿を映すものは水面ぐらいしかなかったはず。
基本的に自分自身の姿は見ることができなかったと思うんで、相手に見せるために着飾っていたということですよね。
人にどう見られるかということを意識していた縄文人は、とっても美意識高かったんだなと思います。
今回見たかった土偶の一つ。
国宝の中空土偶。
ただ、展示期間が11月1日~30日までということで、私が行った時(10/21)は複製の展示でした。
いいです。本物は函館に見に行こうと思っているんで。
もう1体国宝の縄文の女神
こちらも展示期間が10月4日~19日までと期間外だったためレプリカ。
でもいいんです。こちらは山形県立博物館で実物を見たんで。

こちらが本物。
ん~正直、言われなければ複製とは気づかないな。
お久しぶりの土偶さん、もう1体。
是川縄文館に展示されている合掌土偶。
これまた複製・・・

こちらがご本人。
色味が若干違う・・・?光のせいかな。
複製でも実物見たことあるものだと「ま、現地で見たしな」と謎の優越感に浸れます。
アメコミに出てきそうな出で立ち。
アスファルトがこの時代からあったことに驚きです。
土で作られたのは人型だけではありません。
最近、ニュースで見ない日はないクマ。
銃も鉄製品もない時代。
人々はどうやって熊の脅威と戦っていたのでしょうか。
今でも羅臼の方でシャチ見れますもんね。
北海道に住む縄文人たちの間では、意外と身近な存在だったのかも。

これ、何の生き物だろう。
もしかしたら、現代には生息していない絶滅種の可能性もありますね。
人体が、結構怖い感じで浮き出た土器。
火焔型土器、好き。
土器界の王様だと思う。

複製も多数ありましたが、ここで逆に本物を見ることができたのが向かって右側の鼻曲がり土偶仮面。
岩手県の蒔前遺跡からの出土品で、御所野博物館で普段展示されているのですが、私が行った時、ちょうど北海道で開催中の縄文展に出品中でレプリカにしか会えませんでした。

2年前の夏に見たレプリカ仮面。
2年越し、しかも京都で本物仮面を見れました。
縄文時代の再現模型。
住人の大半が何故かシルバニア。
最後に「土偶を自由に触ってみよう!」というコーナーがあったので、遮光器土偶をナデナデしてみました。
硬かったです。(でしょうね。)
初めて見る展示品はもちろんのこと、過去に見たことがある展示品、それのレプリカ、見れなかったものの本物。
今まで自分の中に蓄えてきた縄文コレクションが、さらにバージョンアップされた企画展でした。
縄文時代の遺物、やっぱアートだわ。