「推し活」なんて言葉が生まれる、ずっと昔から推し続けること30数年。
子供の頃から、ひたすらに福山雅治さんのファンを続けております。
今年は、福山さんが全国ツアーを行うので、春から秋にかけて、全国追いかけまわします。合法的なストーカー行為です。
第一弾は、鹿児島。
ライブ会場の西原商会アリーナ
鹿児島は、屋久島と奄美大島に行った事あるんですが、鹿児島市内は初めて。
きっかけはライブですが、その前後でお城や世界遺産に行ったり、鉄道乗ったりと、取っ散らかってる趣味のせいで、もはや何が主目的なのか分からない旅になりました。想定内ですけど。
まずは、旅の定番、100名城のお城巡り。鹿児島城をご紹介します。
鹿児島城へのアクセス
・JR「鹿児島中央」駅から徒歩約15分
・市電/バス「市役所前」駅から徒歩約5分
鹿児島城の歴史
鹿児島城は、初代薩摩藩主・島津家久によって1601年に築城が開始され、約10年かけて完成しました。
城山を背後に、城内には本丸と二の丸が並ぶだけで、御楼門以外には、天守や櫓などの建物はありませんでした。
江戸時代を通じて、薩摩藩の中心となる場所で、本丸には政庁と藩主の居館などがあり、二の丸に世継や側室などの居館や庭園が設けられました。
城の範囲は、城山から当時の海岸線までと非常に広く、総面積は約85Ha(東京ドーム約18個分)
城は1696年に焼失、その後1704年に再建されるも、明治6年(1873年)に再び焼失。
2020年に、城のシンボルとなる御楼門が再建されています。
城内の見どころ
先に書いたように、明治の火災で焼失してしまっているため、お城の遺構はほとんどありませんでした。
今回宿泊したのは、鹿児島市内の中心部・天文館。
そこからお城に向かって歩いていると、まずお目にかかれたのが西郷隆盛さんです。
幕末の薩摩藩を代表する人物の一人、西郷さん。
2018年には、大河ドラマ『西郷どん』の主人公となった事も記憶に新しい。(6年も前やけど)
東京の上野公園の西郷さんは、着流し姿ですが、こちらは軍服姿。
この像がある通り筋に、鹿児島城があるので通りをずっと歩いていると、水路が出てきました。
金魚泳いでる!!
でっかい鯉も泳いでる!!
歩道と石垣の間の細い水路に、多数の綺麗なお魚が泳ぐ街、鹿児島。
何か、感動。
現在、鹿児島城の本丸跡には「黎明館」という歴史・美術センターが建っています。
看板も「鹿児島城案内板」ではなく「黎明館案内板」となっていました。
水色で囲われた部分が、当時の鹿児島城の範囲。
本丸・二の丸境の石垣
御楼門
本丸の正面中央にある御楼門。
石標には「鹿児島城」ではなく「鶴丸城」の名が刻まれています。
山城部分である背後の城山が、鶴が羽を広げたような姿に見えたことから、鹿児島城は「鶴丸城」の名称で親しまれています。
明治6年の火災で焼失してしまいましたが、2020年3月、147年ぶりに復元された御楼門。
高さ・幅、共に約20メートルもある日本最大の城門です。確かに、数々城門をくぐってきていますが、これはかなり大きいと感じました。
屋根に乗っている青銅製の鯱も、日本最大級だそうです。
門に通じている石橋は、当時のもの。
門をくぐると、正面に石垣があるのですが、その表面に注目。
無数のくぼみが見られます。
調査の結果、このくぼみの多くは、明治10年(1877年)の西南戦争の際に受けた砲弾や銃弾の痕であることが分かりました。また、一部は第二次世界大戦の銃撃痕であるそうです。
たった百数十年前まで、日本人同士で殺し合いをしていた事実を改めて思い知り、現在海外で起こっている紛争は、決して他人事ではないなと感じます。
御楼門の裏側。門の内部は桝形になっています。
本丸跡に建つ黎明館
本丸跡はコンクリで整備され、城跡の様相はなし。
見えている建物が、黎明館です。
本丸跡には、天璋院/篤姫の像もありました。
島津本家の養女となり、江戸幕府13代将軍・徳川家定の正室となった方。
『西郷どん』から遡ること10年前の2008年、大河ドラマ『篤姫』が放送されてました。『西郷どん』は見たけど、『篤姫』は見てないんですよね。
宮崎あおいさんがあまり好きじゃなかったもんで・・・
城の遺構として見るものがほぼないので、黎明館の展示室を見学することにしました。
黎明館の入口に、100名城のスタンプが置いてあります。
黎明館自体は、入館料無料。奥に展示エリアがあり、そこへの入館は有料となっています。(大人420円)
黎明館の展示品
鹿児島城だけでなく、古代から近代にいたるまでの鹿児島の歴史や民族、美術などの資料が常設展示室で紹介されていました。
展示室を入ると、足元に鹿児島の地図が描かれた通路。
行ってみたい与論島と、行ったことある奄美大島。
縄文土器。7300年前に起こった喜界カルデラ噴火の影響で、薩摩半島や大隅半島の縄文文化は壊滅した、と言われていますが、土器などは発掘されているんですね。
続100名城に選ばれている志布志城の模型。いつか、行きます。必ず。
鹿児島城模型。当時は、これだけ多くの居館が建っていたんですね。
くぐってきた御楼門。
現在も、繁華街として賑わう天文館。
3階には企画展示室があり、3/12~6/2の期間は「伝統と革新の融合 鹿児島城」の展示が行われていました。
鹿児島城から出土した品々。
薩摩藩は、海外との交易も行っていたため、出土品の中には海外製のものも。
右端の陶磁器はドイツ製。
島津のお殿様、仮面舞踏会楽しんだんかな・・・
銃弾の数々。西南戦争で撃ち込まれた弾なのでしょう。
展示室は1~3階まであり、展示品の説明書きなども合わせて見ていたら、1時間半近く経っていました。こういう資料館って、安い上に充実しているから凄くコスパいい。
黎明館を出て、来た方向と反対側へお堀沿いを歩いていきます。
本丸北東隅の石垣
北東は鬼門にあたる方角。そのため、石垣の隅を欠いて、鬼(災いなど)が入ってこないようにしたと考えられています。
このあと、鹿児島城近辺にある西郷さんゆかりの地や、本丸背後にそびえる城山の展望台から桜島を眺めました。これらのスポットは、次回ご紹介します。
利用案内(黎明館)
- 入館料(展示室):一般420円 高校生・大学生260円 小中学生160円 小学生未満無料
- 開館時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)
- 休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)毎月25日(土日祝の場合は開館)12月31日~1月2日 その他館が定める日