阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。
夜中起床で、ギザからアスワンへ
ツアー4日目。
この日は、最もハードなスケジュール。
ギザから国内線でアスワンに向かうのですが、その飛行機の時刻が朝の6:30発!!
早朝フライトに乗る為、ホテルの出発が3:30!!
顔面制作諸々必要なので、起床は2:40!!
漁師さんか、新聞屋さんか、パン屋さんか、朝ワイドショーMCのアナウンサーかってレベルです。
(意外と早起きのお仕事の人って沢山いるよね。皆さん、朝早くからお勤めご苦労さんです。)
まだ真っ暗な中、でかいトランク転がす姿は、もはや完全に夜逃げです。
時差ボケもあってか、この2日間何度も夜中に目が覚めていて、完全に寝不足ではありますが、今日も1日遺跡巡り楽しむぞー!
朝早すぎて、この日の朝ごはんは前日にBOXでもらいました。
ただ、その量が多すぎ問題・・・パン(確か4つぐらい入ってた。)ヨーグルト、リンゴ丸ごと(これが一番困った・・・)ジュース。
もらった朝ごはんをもぞもぞ食べたりしながら、ボーディングを待つ。
国内線はエジプト航空。
カイロ空港からアスワンまでは約1時間半のフライト。
空港到着後、バスに乗ってまずはアスワンハイダムを目指します。
この日のバス「赤いバラ号」
ここでエジプトのバス事情について、お伝えします。
今回エジプトのバスに乗って、日本の高速バスの設備が、いかに整っているかを思い知りました。
バスにもよりますが、基本前の座席に荷物入れのネットが無いものが多い。テーブルももちろんない。ドリンクホルダーもない。
1度か2度、ドリンクホルダーが付いているバスに当たりましたが、穴が絶妙なサイズ過ぎて、通常のペットボトルは入らず。機内でもらった小さいサイズのペットボトルは素通りする。
いや、何入れるためのホルダーやねん!ってみんなで突っ込まざるを得ない仕様でした。
また、シートベルトが固い、引っ張り出せない、もあるある。
一気に引っ張ってホルダーに差し込まないと、途中で止めたらそこでロックかかって動かなくなる。再度戻して引っ張る。途中で止まる。また戻して引っ張る・・・(以下エンドレス)となります。
あと、伸び切ったシートベルトに当たったこともありました。万が一何かあった時は、ベルトの意味はなく、完全に前の座席にダイブです。一応、そんなシートベルトでもしておきましたけどね。
あと、(何個出てくんねん)カーテンを閉めた時に止めるようなマジックテープはないので、隙間からがっつり日差しが入ってきます。
私は、両側のカーテンをヘアピンで止め、更にもっていたスカーフを頭から被るヒジャブスタイルで日差しを防いで過ごしました。
何やかんや言いましたが、結局言いたい事は、旅の不便は工夫と諦めで乗り切ろう。
世界遺産を生んだ「アスワンハイダム」の存在
中学生の社会で習った記憶があるアスワンハイダム。
幅3600メートル、高さ111メートルもある巨大なダムです。
日本ダム協会(今日、存在を初めて知った)のHPによると、世界第3位の貯水池容量を誇るそう。
1970年、ソ連の協力によって完成しました。
世界遺産検定試験の勉強中にも、アスワンハイダムの名前が出てきました。
(7~8年ほど前に、世界遺産検定2級取った人。)
そもそも、世界遺産ができるきっかけになった、とも言えるのがこのアスワンハイダムの建設。
ナイル川の氾濫防止と、灌漑用水確保のために計画されたダムですが、このダムを作ることで、この周辺、ヌビア地方のナイル川沿いにある遺跡群がダム湖に水没してしまう危機が訪れました。
当時のエジプト大統領・ナセル大統領は、ユネスコに救済を依頼。
ユネスコによって遺跡救済キャンペーンが行われ、遺跡はダムの影響がない場所へと移築されました。
この事例をきっかけに、世界的に価値のある遺産をその保有する国だけなく、人類全体で守ろうという機運が高まり、1972年のユネスコ総会で「世界遺産条約」が採択されました。
アスワンハイダムが無ければ、今は一つの観光地要素ともなっている「世界遺産」という枠組みは、存在していなかったかもしれません。
アスワンハイダムの仕組み。
・・・うん、すいません、よく分からんです。
ダムの上流には全長500キロもの人工湖・ナセル湖があります。
地球の歩き方「エジプト」の解説によると、ダムの体積は東京ドーム約164個分で、ナセル湖の面積は琵琶湖の7.5倍だそうです。
なるほど!(実際は、全然ピンときていない)
とりあえず、凄くでかいという事です。
ただ、この場所で最も私の心を奪ったものは、ダムでもナセル湖でもなく・・・
わんこ!ダムにいたワンコ!
ダムをバックに俺を撮れ!と言わんばかりにポージング。
日陰でのんびりしてる子もいれば・・・
可愛すぎる子犬もいた。何ですか、君たちは!
アスワンハイダムのマスコットキャラクターですか?
加えて、後ろ姿のお姉さん(ツアーご一緒の方ではありません。)の背中がセクシーな感じで映り込んでしまいました。すいません。(下着、見えてないからセーフとさせてください。)
そんな目をされたら、連れて帰りたくなるがなー
ダム見学よりも、ワンコを愛でるのに忙しい場所でした。
砂漠が広がる道をひたすら走る
ダム見学のあとは、次の目的地「アブシンベル神殿」を目指してバスはひたすら走ります。
車窓に流れるのは、ただただ砂地。
途中、北回帰線ポイントにストップ。
北回帰線って、何だっけ?と思って改めて調べてみた。
地球の表面の緯度23度26分の所に赤道と平行に引いた線。 北半球を通るものを北回帰線,南半球を通るものを南回帰線という。 北回帰線上では夏至の日に,南回帰線上では冬至 の日に,太陽の南中高度が90度になる。
(学研キッズネットより引用)
なるほど。
そういえば、7年前にナミビアに行った時には南回帰線スポットで写真撮りました。
これ、ナミビアで見た南回帰線を示す看板。
ただ、エジプトの北回帰線スポットには目印となるような看板などはなく(以前はあったみたいですが)ただただ砂漠が広がるのみです。
また40分ほど走ってトイレ休憩。
日本のように、道の駅やサービスエリアなどが点在していないエジプト。
周りには何もない場所に、トイレ兼カフェのこちらの建物がポツンと建っていました。
(添乗員さんに、「もしも体調が悪くなってお手洗いに行きたくなったら、遠慮せずにすぐに言ってくださいね」って言われてたけど、言ったところでどこで用を足せばいいのやら・・・一応、バスにトイレは付いていたっぽいから、緊急時にはそれを使用できたのかもしれませんが。でも、こういう海外のバスってトイレ付いていても使用できないこともあるあるですしね・・・)
鉄塔と砂以外、何もない景色。
人生初のヌビア料理は美味だった
ダムから走ること約3時間。ようやくアブシンベルに到着。
神殿見学の前に、まずはランチタイム。
アスワンから南、スーダンにかけてのエリアはヌビア地方と呼ばれ、ヌビア人と呼ばれる方たちが暮らしています。
スーダンって名前は知っているけれど、アフリカ大陸のどこにあるか分からない国の一つでしたが、今回覚えました。エジプトの南に位置する国です。
地理も歴史も、現地に赴くことが知識を得られる最大の手段。
さておき、スーダンとの国境に近いヌビア地方、アブシンベルで頂くのはヌビア料理。
今まで聞いたこともなかった人生初のお料理です。
何らかのディップソース付いてる揚げたナスとスープ。
お野菜の煮込み
お肉の煮込み。
それらとご飯を混ぜ合わせて食べます。
どれも癖の強い香辛料などは混ぜられておらず、非常に美味しかったです。
多分、日本では食べられないヌビア料理。貴重な体験でした。
そして、このレストラン、内装がめっちゃ可愛かった。
料理も美味しいし、このデザインで日本に出店したら結構流行るんじゃないだろか。
ほんのひと時でしたが、ヌビアの文化に触れたあとは、念願の「アブシンベル神殿」見学です。