えちこの旅ブログ

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エジプト最古。ジェセル王の「階段ピラミッド」|2024年1月エジプト旅行⑨

阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。

3日目の午後、ギザの3大ピラミッドよりも古い時代の3つのピラミッドを巡るオプショナルツアーに参加。

「赤のピラミッド」「屈折ピラミッド」を見学した後は、最古のピラミッドである「階段ピラミッド」へ。

iechiko.hatenablog.com

ジェセル王のピラミッドコンプレックスにある最古の列柱室

赤のピラミッドと屈折ピラミッドがあったダハシュールから、階段ピラミッドのあるサッカーラへバスで約30分ほどの移動。

エジプトのピラミッドと言えば、午前中に行ったギザの3大ピラミッドが最も有名ですが、エジプト国内では、現在119個ものピラミッドが発見されています。

ちなみに、オプショナルツアーで見学した3つのピラミッドも世界遺産「メンフィスとその墓地遺跡-ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯」の構成資産。

神殿跡(だったと思う。。。)

こちらの入場チケットは450エジプトポンド。(日本円換算するときは、大体×5)

バスを降りたらすぐに見えました。こちらが階段ピラミッド。

先に紹介した赤と屈折ピラミッドを建造したスネフェル王や、3大ピラミッドを建造したクフ王・カフラー王・メンカウラー王は古王国・第4王朝の時代の王。

階段ピラミッドを建造したジェセル王(またの名をネチェリケト王)は、もう一つ前の第3王朝の時代の王です。

階段ピラミッドは、紀元前2680年頃の建造。

ここには、階段ピラミッドに加え、周壁や葬祭殿、列柱室などの建物が残っていて、ピラミッドコンプレックス(複合体)として残る遺跡を見学することができます。

周壁と階段ピラミッド。ええ感じでロバに乗ったおじさんフェードイン。

壁のへこみの部分に、当時は緑(青)色の石が埋め込まれていたそうです。

前日にエジプト考古学博物館で見たジェセル王の像。
この後ろにあるようなタイルが、周壁にも埋められていたそうです。

あの高い柱にびっしりと青く光る石が埋められた光景、さぞ美しかったことでしょう。

お城の中で、最も石垣が好きな私。こういう石が組まれた建造物は大好物です。

このぴったりハマっているいる技術、ホンマに何度みても素晴らしすぎる。

周壁の入口から入ると、両側に柱が並ぶ列柱室。

この後、複数の神殿を巡って列柱室を色々見ましたが、ピラミッドが最古なら、この列柱室もここが最古。

柱を抜けると、階段ピラミッドが見える中庭に出ます。

最古の「階段ピラミッド」

ピラミッドが建造される前、エジプトでは「マスタバ」と呼ばれる長方形の墳墓が造られていました。

階段ピラミッドは、高さ8メートル、長辺63メートルのマスタバ墓をもとに、6段重ねられ、新しい「ピラミッド」という形の墳墓を作り出しました。

今回、私たちは中に入れませんでしたが、増築を繰り返したピラミッドの内部は迷路のように複雑。私、中に入っていたら、自由時間で100%迷子になったと思います。

南の壁にいるコブラ。

コブラ越しの階段ピラミッド。

・・・影であんまりコブラが分からん。

ここ、エジプト考古学者・河江先生のYoutubeで紹介していた「南の墓」だと思います。(一般観光客は立ち入り禁止)

階段ピラミッド周辺の遺跡を巡る

古王国時代で最小のウナス王のピラミッド。

中には「ピラミッドテキスト」と呼ばれるヒエログリフ文書が刻まれています。

まるで読めないアラビア語。

遠くにギザのピラミッド(左側のうっすらしているやつ)が見えました。

見えないことも多いみたいなので、この日はまだ空気が澄んでいたってことでしょう。

時間が少しあるから、とレリーフが残る遺跡を見に行くことに。

ウナス王の裁判所。

このあと、一つの建物の中に入りました。(それが何だったのか、覚えてないんですよね~・・・)

そこには、当時の生活を物語る様々なレリーフが残っていました。

魚釣りをしている様子。

紅海やナイルの魚が描かれています。

闘うカバ。

船の一番左側の人は、まだ泳げない小さな仔牛を掴んで運んであげています。

そして、その左側に描かれた大人の牛たち。先頭の牛だけ、目線が仔牛に向いています。先頭の牛は仔牛の親なんです。芸が細かい!

前のカバのお尻部分、生まれ出て来る赤ちゃん。それを狙うワニの構図。

(だったと思う。すいません、適時記憶が曖昧です・・・)

壁画に残る色は、当時の色。この後も多数のレリーフを見ましたが、数千年前の色が残っているということは、何度見ても感動でした。

倒した獲物をカッティング。

水と砂を使って、台座を動かしやすくして、像を運んでいる姿。

一人で見ても、多分スルーしてしまう絵も、ガイドさんが説明してくれるのでより面白く見る事ができました。

周壁の場所に戻ってきて、階段ピラミッドの見学は終了。

正直、あまり興味はないけれど・・・カーペットスクール見学

翌日、朝がめっちゃ早い(というかもはや深夜に出発)ので、このままホテルに戻りたいところですが、もう1か所立ち寄ります。

サッカーラではカーペット作りが有名のようで、そのカーペット作りを見学します。

もうね、完全に日本人観光客向けです。

がらんと広い施設の中で、カーペット作りの実演を見学。

細かい柄を作るのに、小さな手が有利ということでお子さんがカーペット作りを行っていました。

・・・この子たちは、労働として作っているのか。あるいはあくまで「スクール」という名前だから、カーペット作りを習っているのか・・・

謎。

2階には、製作されたカーペットが多数あり、いわゆるお土産コーナーです。

もちろん、どれも素晴らしい出来だと思うんですが、小さなマットであっても、我が家敷く場所ないしね・・・

誰も購入することなく、ただお手洗いをお借りして、カーペットを数点見せてもらって退出。

日本人がお土産を爆買いしていた景気のいい時代は、もう終わったんだよ・・・

この後、ホテルに戻り、夕飯を済ませたあとはさっさとシャワーを浴びて、荷物をさくっと整理して、10時前には就寝。

なんせ、翌日は3時半にロビー集合。もはや夜逃げの域。

おまけ

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オプショナルツアーから帰ってきて、ホテル前で撮ったピラミッド。

翌日は暗い中ホテルを出発するので、ピラミッドはこれで見納めです。

子供の頃から、生で見たいと思い続けて数十年。

幼きあの頃の私に伝えたい。夢は、叶うよ。