数日前から副鼻腔炎を発症し、嗅覚と味覚を喪失中・・・
何を食べてもうっすらとした塩味と甘みしか感じません・・・悲しみ(涙)
ただ、味しないから必然的に食べる量が減り、順調に減量成功中。
阪急トラピックスさんの『【エミレーツ航空利用おひとり様参加限定】感動のエジプト ナイル川クルーズ8日間』に参加し、人生初のソロ海外旅行デビュー。
ガイドブックで見た展示品が次から次に登場
エジプト考古学博物館で、エジプト文明にまつわる展示品を鑑賞。
ここの博物館、多くの展示品がガラスケースに収まることなくむき出しで置いてあるんですよね。触ろうと思えば、普通に触れる。(さすがに触ったらあかんと思って自制しましたけど。)
ラーホテプとネフェルトの座像
左側の男性は、「崩れピラミッド」「屈折ピラミッド」「赤のピラミッド」を建設したスネフェル王の息子で、クフ王の弟でもあるラーヘテプ。
お隣は奥さんのネフェレト。色は当時のまま。発見した人は、最初見たとき生きている人間がいると思ってびっくりしたんだそう。
口ひげが生えていること、髪型がカツラじゃないことが珍しいそう。
ラーヘテプ像の瞳には、水晶が入っています。
カ・アベル像
「村長の像」とも言われる像。神官のため、カツラを被らず、いわゆる剃髪スタイルの髪型。(髪型っていうか、頭むきだし)
いちじくの木で作られた4600年前の像です。多少修復はされていますが、この保存状態は素晴らしいの一言。
書記座像
複数見つかっている書記像の中でも、こちらの像が一番有名。こちらも4600年前の像で、色は当時のもの。やはり乾燥している地域というのも、色が綺麗に残っている理由なのかな。
石棺の中にも綺麗な装飾。そしてヒエログリフで色々書いてあります。
ハトシェプスト女王のオシリス柱頭部
新王国時代、第18王朝の基礎の礎を築いたハトシェプスト。
ルクソールにあるハトシェプスト葬祭殿で有名。数日後に私たちも訪れました。
上の像は、その葬祭殿のオシリス列柱の頭部。
ファラオは男性である決まりがあったため、男性の姿で表現されているハトシェプストのスフィンクス像。
スフィンクスって、ピラミッドの前にあるあの大きな像が有名ですが、こんな風にファラオを模した像も多数あります。
これもハトシェプストのスフィンクス像だったかな・・・
これは違うと思う。きちんと説明書きも合わせて撮影すれば良かったんですが、そのようなものがない展示品もあって、でも気になるから写真は撮る。あとから見返して「これ何だろう・・・?」ってなる。海外旅行あるある。
アクエンアテン像の巨象
新王国、第18王朝時代のファラオ・アクエンアテン(アメンホテプ4世)
彼は、神官が大きな影響を持つ状況を変えるべく、それまで信仰されていたアメン神から、アテン神を唯一の神とする世界で最初の宗教改革を行いました。
しかし、ほかの神々の迫害を行い、遷都も行った改革は国民に受け入れられることはなく、結局アテン神信仰はほぼ、アクエンアテン一代しか続きませんでした。
そしてこのアクエンアテンが、有名なツタンカーメンの父親でもあります。
ファラオの復活を望まない者により、削られた棺の顔。
なお、アクエンアテン時代の新しい表現方法は「アマルナ美術」と呼ばれています。そして、彼の妻で古代エジプト史上、最も美しかったと言われるネフェルティティの胸像は、アマルナ時代の美術品としてとても有名。
ただ、この考古学博物館ではなくベルリンの新博物館にあります・・・見たい・・・
1階から2階へ上がる階段の壁にあったパピルス文書。
帯つけたゆでたまごみたいな神様は、メジェド神かな?神様の姿を考えた古代エジプト人、センスあるよね。キャラクターとして可愛いもん。
エジプトの神々が登場する『とーとつにエジプト神』っていうゆるアニメ、好きです。
うん、ちょっとあんまり可愛くないのもいるけどね・・・
ついに!ツタンカーメンの秘宝に出会う
エジプトにさほど興味がない人でも「ツタンカーメン」の名前は知っているんではないでしょうか。日本人が一番知っているファラオの名前かもしれない。
ただ、ツタンカーメンって日本読みの名前で、英語表記は「Tutankhamen」
正式には「トゥトアンクアメン」と読みます。でも、ちゃんとガイドさんは日本式で「ツタンカーメン」って呼んで説明してくれました。
わずか9歳で即位し、19歳の若さで亡くなったツタンカーメン。
1922年、考古学者のハワード・カーターがほぼ未盗掘の墓を発見したことで、数多くの副葬品が見つかりました。
アヌビス神の厨子
アヌビス神は、犬の頭を持つ死者の神で、墓地の守護神でもある神様。また、ミイラづくりの神様でもあります。
エジプトの歴史に加え、エジプト神話の神々も多少覚えて来ました。その方が見たり聞いたりしたときに、少しでも理解が進むと思って。
ツタンカーメンの玉座
この玉座の背もたれ部分には、アテン神(宗教改革で一瞬、唯一神となった神)が描かれており、アテン信仰の名残が見られます。
ツタンカーメンと、彼に香料を塗る王妃・アンケセンアメンの姿が描かれています。
ミイラが被っていた黄金のマスクと、人型の棺、その他装飾品の数々は、別室で展示されており、そこは写真撮影が禁止となっていました。
ゆえに、残念ながらお見せできる写真はありません・・・とにかく煌びやかで、装飾も細かく美しく、素晴らしいものでした。
ツタンカーメンは在位期間も短く、幼くして亡くなった王なので、それほど権力があったとは考えられていません。それでこの副葬品の数々。
もっと権威のあったファラオのお墓には、どれほどの副葬品が埋葬されていたのか・・・盗掘にあって失われた財宝は、一体今どこに・・・
まだまだ続くよ、展示品
ミイラを作る時に、取り出した内蔵を入れるカノプス壺。
大理石に似た石、アラバスタでできています。(アラバスタって聞くと、アラバスタ王国を思い出すワンピース好き。)
先ほどのカノプス壺が入っていた黄金の厨子。
守り神が壺と厨子の両方に彫られています。
えぇと・・・これはどなたの椅子だったか忘れてしまいました・・・
古代エジプト時代のゲーム。遊び方は不明。
ミイラの展示もあります。
ツタンカーメンの曽祖父であるイウヤとチュウヤ。
右の男性がイウヤで、左の女性がチュウヤ。
2021年に、新しく建設中の大エジプト博物館へ、ミイラが大パレードでお引越ししている映像を見ました。数年前なら、もっと多数のミイラが見られたんでしょう。
以前は、ミイラ室の入場が別料金だったみたいなんですが、お引越ししちゃったから今はそのような別料金のミイラ室はなかったように思います。(上記のミイラさんは、別室に展示されていた訳でもないので。)
いつオープンするのか不明な新博物館で、ミイラたちはひっそりと今眠っていることでしょう。
ミイラになっているとはいえ、人間のご遺体なので、こんな風に写真に撮ったり、ジロジロ眺めたりするのは人道的にどうなんだ?という声もありますが、でもこういう姿でもないと数千年前に生きた実際の人間を眺める機会なんてないし、もはや彼らは芸術作品と言っても過言ではない。ゆえに、お姿をじっくり拝見させてもらってもいいのではないか・・というのは、現代人の勝手な考えですかね。でしょうね。
1時間20分ほど、ガイドさんの説明を聞きながら館内を鑑賞し、この後自由時間となりました。
自由時間は50分程度だったかと。限られた時間の中で、どこまでまわれるか、タイムトライアル開始!!
少ない時間内で、博物館を右往左往
建物は2階建てで、それほど広大な敷地ではないですが、それでも1時間弱で見て回るには無理があります。まだ見ていない展示品も見たいし、ガイドさんが説明してくれた品々や、ツタンカーメンのマスクももう一度改めて見てまわりたい。
古代エジプト時代の楽器。
いや、こんな細かいものまで見ていたら、全く時間足りない。でも、こういう日常的な品物も気になる。
2階から1階を見下ろしてみた。
アクセサリーかな?
ちっちゃいスフィンクスいっぱい!かわいい!
ミイラの棺も沢山展示されています。一つ一つ、描かれている柄が違っていて興味深い。
ありすぎて、棚に収納されている棺たち・・・
三角にはパワーがありますからね。(都市伝説好きがよく言うセリフ。)
1階の中心にある展示室の奥に鎮座している像。ただ、写真だけ撮ったため、どなたの像か分からず・・・(ガイドブックにも特に記載ないんだよな。こんなに目立った所に置いてあるのに・・・)
あれも見たい、これも見たい。あぁ、ハトシェプストのスフィンクスまだ見てなかった。探しに行かなきゃ!あ!もう一度、アクエンアテン像もみたい!これ、何だ?小さいスフィンクス可愛い!トイレも行きたい!どこだ?トイレ。迷った・・・
とかやっていたら、気ばかり焦って後半一人でずっとアタフタしていました。
それでも、主要な展示品はガイドさんの分かりやすい説明付きで見る事ができたし、多少なりとも自由に博物館を周る時間もあったので、多分、3000年のうちの数日分程度は、エジプト文明の歴史に触れることができました。
明日からは本格的な遺跡巡りの日々。楽しみだ~
その前に、本日から2日間宿泊するホテルを次回はご紹介します。