えちこの旅ブログ

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【続100名城】No.123 滝山城(東京)

過去のお城訪問回顧録。

今回は、東京都八王子市にある滝山城をご紹介します。

訪問日:2018年9月23日

滝山城へのアクセス

京王電鉄京王線「京王八王子」駅またはJR中央線「八王子」駅から、西東京バス「秋川駅」or「サマーランド」or「戸吹」or「戸吹スポーツ公園」行きで「滝山城址下」(乗車時間約25分)下車、大手口の登り口まで徒歩約1分。

この日は、次回紹介予定の八王子城と合わせて、2か所のお城訪問をしました。

初めての八王子訪問。

「八王子」って、勝手なイメージで東京にある素朴で田舎な所だと思っていました。

駅着いてびっくり。めっちゃ都会でした。

言うても東京ですもんね。何か、とりあえずすいません。

バス停から道路を渡り、入り口へと向かいます。

途中にあった看板のようこそ感が凄かったです。

滝山城の歴史

滝山城は1521年、武蔵守護代の大石氏が築いた城。

その後、後北条氏の力が強まり、大石氏もその傘下へ入りました。

そして、養子に迎えられた北条氏康の三男・氏照がこの城を大改築したと言われています。

1569年武田信玄に攻められるも、何とか落城を免れます。が、この経験からより堅牢な城の必要性を感じ、氏照は八王子城を築城。拠点をそちらに移したあと、滝山城は廃城となりました。

城内の見どころ

滝山城の全体図。

バス停から、すぐに登り口到着。

バスに乗らないとはいけませんが、バスの乗車時間は短いですし、バス停からは近いので比較的アクセスのいい山城だと思います。

ただ「スズメバチに注意して!」の注意書きが怖くて仕方ありません。

注意しても出てくるもんは出てくるだろうよ。

滝山城は山城といえど、山登りのようなしんどいルートはなく、しかも道も整備されていたのでとっても歩きやすかったです。

あと、こちらのアプリがなかなかに面白かったです。

遺構の案内板にある絵を読み取ると、そこの解説画像が見れるというもの。

私は山の中入ってから落としたのですが、若干電波が悪かったので入る前に落としておくことをおすすめします。(6年の年月が経っているので、電波状況は改善されているかもしれませんが。)

で、これを使って何が見られるのかと言いますと・・・

例えばこちらの道。

天野坂と言われ、この先の小宮曲輪と三の丸の間には、桝形虎口(出入口)が設けられていました。

この絵図も分かりやすくはありますが、この下にある弓矢の絵をアプリで読み取ると・・・・

該当箇所に、こんな感じでムービーアニメが登場します。

この兵士たち、動きます。

更にスマホを動かせば、中の画像もそれに合わせて動きます。

450年の時を経て、えらく滝山城はハイテクになりました!

石垣や建物の遺構がない分、なかなかイメージしにくい山城ですが(山城好きの方は逆にそれが醍醐味というのかもしれませんが)これは当時の様子が画像で見れてすごくわかりやすかったです。

そして、何よりも当時のスマホ、iphone SEに時代の流れを感じます。ホームボタンがあるよ。懐かしい。

なお、夏場(訪問したのは9月末でしたが、もはや9月はまだまだ夏ですよね。)は山城巡りにあいません。

一番の理由はとにかく暑い。そして虫が多い。

加えて、ある意味これが一番致命的なんですが、草がボーボー生えていて遺構がよく分かりません。

「コの字型土橋」と書かれていますが、草ボーボーで何がどうなっているのかホンマによくわかりません。

というわけで、アプリをかざしてみましょう。

あそこにこういう櫓があって、そこからああやって敵を狙っていたんですね。(こそあど言葉ばっかり。)

なるほど。これ、楽しいわ~。

千畳敷

ちなみにこの日、三連休の中日だったんですが、ご覧の通り全然人がいません。

たまに同じように城巡りしてるんだな、って感じのおじさんとか、お散歩している近所のおじさんに出会うぐらいです。

お城巡りの主要人種はおじさんです。

私が趣味を同じくできる人は、やはりおじさんしかいないのでしょうか。

その昔「歴女」って流行語になりましたよね?

私、ほぼお会いしたことないんですが、全国の歴女さんはいつ、どのタイミングでお城巡りをされているのでしょうか。未だに謎です。

角馬出

馬出(うまだし)というのは、曲輪の出入り口(虎口)の前に備えた広場のこと。

こういう馬出とか、土塁とか虎口が山城の見どころになります。

縄張り図とかをあらかじめネットやパンフで手に入れて歩かないと、見どころスルーしまくりです。

中の丸

中の丸にある東屋に、続100名城のスタンプがあります。

どなたかメガネお忘れです。

何故、メガネ外す必要があったんでしょうか。

そして、そのあと何故気づかずに歩けたのでしょうか。

滝山城ミステリーです。

中の丸と本丸にかかる木橋(復元)

築城当時も、このように橋で両者はつながれていたようです。

ちなみにこの堀は人工的に掘られた大堀切で、当時はもっと深かったんだそう。

本丸

本丸には3か所の虎口があったとされています。

この滝山城は、山城としてとても素晴らしい遺構で、私が持っている山城ガイドの本でも「まず行くべき5選」の一番最初に紹介されていました。

途中でどれだけアプリで遊んだり、じっくり遺構を眺めるかにもよりますが、大体40分~50分程度あれば本丸まで行って帰ってこられます。

実際に歩いてみると、縄張りを体感しやすいですし、山登りがないため楽だし、整備されていて歩きやすいし、確かに散策するのにいいお城だと思いました。

takiyamajo.com

続100名城のスタンプ帳 公式ガイドブック