えちこの旅ブログ

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【世界遺産】比叡山延暦寺(西塔・横川)

世界遺産名:古都京都の文化財

※794年の遷都により誕生した平安京。その後1869年に東京へ首都機能が移るまで約1,000年の間、日本の首都として繁栄した京都(および滋賀大津市)の文化財17件が登録されています。(登録年:1994年)

前回に引き続き、比叡山延暦寺のご紹介。

東塔を参拝した後は、西塔、そして横川と延暦寺を構成する全てのエリアを参拝しました。

前回の記事はこちら。

iechiko.hatenablog.com

東塔から西塔へ

東塔の御堂を巡っている間に、パラパラと雨が降り出したので、西塔へはバスで行くことに。(延暦寺境内は広いので、各エリアを結ぶシャトルバスが運行されています。)

比叡山フリーパスを購入していれば、山内シャトルバスも乗り降り自由。

バスは土日は15~30分のペースで運行されていますが、平日は本数が少ないので要注意です。

西塔方面へ行くバス停に行ってみたものの、私が乗ろうとしていたバスは、土日のみの運行。時刻表、見間違えました・・・

次のバスまで30分以上あり、雨も止んできたので、結局徒歩で移動することに。

・・・うん、歩いて行こう。(雨降ってなかったら、元々歩く予定だったし。)

東塔と西塔の間は、1キロ程度の距離。

途中にあった山王院

この階段の雰囲気が好き。(雨の雫がレンズに付いてたのに気づかなかったから、真ん中思いっきりぼやけてるけど。)

ちなみに、この階段は降りて来たところを振り返って撮りました。雰囲気はいいけど、うっすら苔の生えた濡れた石階段は、強烈に滑りやすくて怖かったです。

こちらも途中にあった浄土院。最澄の御廟。

バスで直接行っていたら見られなかったお堂も参拝できたし、雨に濡れてしっとりとした山々とお堂の感じも素敵だし、徒歩で来て正解。

西塔

西塔は、第2代天台座主の寂光大師円澄によって開かれました。

鎌倉仏教の一つ、浄土真宗の開祖・親鸞聖人が修行した場所。

この修行の地の手前に、西塔の巡拝受付所があったんですが、クローズ状態でした。

これって、西塔から入った人はチケット買わずして入れちゃうのでは・・・?

にない堂

常行堂法華堂、同じ形をした2つのお堂が、廊下で繋がっています。

内部は非公開。

弁慶が、この渡り廊下をてんびんにして、2つのお堂を担いだという伝説から「にない堂」という名が付いているのだそう。

弁慶、進撃の巨人クラスにでかいやん。

向かって左側が常行堂

左側が法華堂

看板に書かれている「四種三昧(ししゅざんまい)」とは何だろう?と思ってググってみたら、天台宗の基本的な修行の事だそう。

釈迦堂

西塔の本堂で、比叡山最古の建物。

元々は、大津にある三井寺の金堂でしたが、信長の焼き討ち後、秀吉によってこちらに移築されました。

ご本尊は、最澄自作の釈迦如来です。

西塔エリアの参拝を終えて、続いては横川へ。

横川だけは東塔・西塔エリアと少し距離があり、西塔から4キロほど。バスで10分ほどかかります。

西塔⇔横川間も徒歩で通れる遊歩道があるようですが、今回はバスで移動することに。

なお、冬季期間(1/4~3/19)は山内シャトルバスが運休となるようなので、車で来ないと3つのエリアを周るのは大変そうです。

www.hieizan.gr.jp

横川

横川は、第3代天台座主の慈覚大師円仁によって開かれました。

ちなみに読み方は「よこかわ」ではなく「よかわ」です。

龍ヶ池

この先、所々がぼやけた写真が登場しますが、不思議現象でも何でもなく、単に雨の雫が付いただけです。(止んでいた雨がまたパラパラと降り出した。山の天気は変わりやすい。)

横川中堂

横川の本堂。石垣の上に建てられた造りで、遣唐使船をモデルに設計されています。

遠景で船が浮かんでいるように見える・・・とのことですが・・・

・・・見えるかどうかは、あなた次第。

ご本尊は、円仁作と伝えられる聖観音菩薩(国重要文化財)

仏像を拝観したり、御朱印を頂いたりしていると、ゴーっという轟音が聞こえるほどの大雨が降ってきました。

傘持って来ているけど、さすがにこの雨の中は歩きたくないわ。

雨雲レーダーを見ると、真っ赤に彩られた凶暴そうな雨雲が現在地にいらっしゃいます。

幸い屋内にいるので、雨雲が通り過ぎるまで雨宿りさせて頂くことに。

結局、20分ほどここにいましたが、雨が完全にやむ気配はないので、小雨になったタイミングで外に。

・・・地面、ぐっちょぐちょ。スニーカー、どっろどろ。(悲)

四季講堂(元三大師堂)

比叡山中興の祖である元三(がんざん)慈恵大師の住居跡。

元三大師は、神社仏閣でお馴染みのあるものを考案した方。

そう!おみくじ!

誰しも一度は引いたことがあるんではないでしょうか?

こちらでのおみくじは、よくある筒を振って出た番号の紙を貰う、といった簡単な方法ではありません。

住所や年齢などを書いたあと、お坊さんがお経を唱え、自分ではなくそのお坊さんが引くのだそう。そして、その内容について解説をして頂けるというものだそうです。

おみくじって、割と運試し的な感じで引いていますが、こちらの場合はきちんと占って欲しい事がある場合に引く感じ。いまだに引いたことがないんですが、何か「これぞ!」という問題が出たら来てみようと思います。

元三大師は「角大師」という呼称も持っています。その理由が上記の看板に書かれていました。

世の中に疫病が流行った際、大師が大きな鏡に自分を写し疫病退散を念じると、そこに恐ろしい鬼の姿が写し出されそうです。

その姿を版木に刻み、お札に刷って配ったところ疫病だけではなく、あらゆる災難から身を守ることができたそうです。

以来、角大師のお札は魔除けとして信仰されているんだそう。

コロナが収まったかと思ったら、インフルやら何やらかんやら、結局別ウイルスが蔓延。

疫病退散!!

と最後にこちらでお願いして、延暦寺の参拝を終えました。

利用案内

  • 拝観料(東塔・西塔・横川共通券):大人1,000円 中高生600円 小学生300円
  • 拝観時間:西塔・横川 3~11月 9:00~16:00、12~2月 9:30~16:00(受付は15:45まで)
  • 無休

www.hieizan.or.jp

おまけ

本文とは全く無関係なのですが、昨日「和歌山ジャズマラソン」という大会でハーフマラソンを走ってきました。

全国的に、前日から一気に気温急降下の冬型へ。和歌山もその類に漏れず、朝は雪がぱらつくような天候。しかも風速7~8m。

寒すぎて、ゴールしたあとの顔見たら、まるちゃんの藤木並みに唇が紫色でした。

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写真はスタート地点の和歌山城。真冬のレースは控えようと心に誓った日曜日の朝の1枚。