えちこの旅ブログ

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【世界遺産】比叡山延暦寺(東塔)

世界遺産名:古都京都の文化財

※794年の遷都により誕生した平安京。その後1869年に東京へ首都機能が移るまで約1,000年の間、日本の首都として繁栄した京都(および滋賀大津市)の文化財17件が登録されています。(登録年:1994年)

延暦寺へのアクセス

延暦寺へのアクセスルートは「びわ湖・坂本ルート」(案内図右側、琵琶湖方面から延暦寺に向かうルート)と「京都・八瀬ルート」(案内図左側、京都八瀬方面から延暦寺に向かうルート)があります。

それぞれの詳細は下記HPをご参照ください。

なお、冬季期間(1/4~3/19)は叡山ケーブルロープウェイ及び比叡山内シャトルバスが運休となりますのでご注意ください

www.hieizan.gr.jp

私が訪れたのは、まだまだ残暑厳しい9月でしたが、山の上&途中で大雨の影響もあり結構涼しかったです。

冬の寒さは交通機関の一部が運休するほどなので、相当なんだと思います。滋賀って、冬に東海道新幹線で通ると大体雪積もってて、そこだけ北国感満載の県ですから。

今回私は往復共に「びわ湖・坂本ルート」を利用。

公共交通機関で行く場合、お得なチケットがあるので、行程によってはこちらを購入するのが便利でお得です。

www.hieizan.gr.jp

びわ湖・坂本ルート

京阪電車・石山坂本線で「坂本比叡山口」下車

駅からは坂本ケーブル連絡バスに乗車し、ケーブル坂本駅まで。

ケーブルの駅舎は、登録有形文化財に指定された素敵な建物です。

坂本ケーブルの営業距離は約2025mで、日本一の長さ!

麓のケーブル坂本駅とケーブル延暦寺駅間を約11分間で結びます。

ケーブル延暦寺駅。

駅周辺から眼下に琵琶湖の景色が広がるのですが・・・

天気がイマイチ。

ケーブルの駅から延暦寺エリアまでは、徒歩約10分。

延暦寺とは、比叡山の山内にある堂宇の総称で「延暦寺」という名の一棟のお寺がある訳ではありません。

山内に東塔・西塔・横川の3つのエリアがあり、ケーブル駅から一番近いのは東塔。

まずはそちらを目指します。

プラプラ歩いて、延暦寺東塔エリア入口に到着。

延暦寺について

比叡山は滋賀県と京都府の境にそびえる山で、東に琵琶湖、西に京都の市街地を望むことができます。

平安時代、桓武天皇が支持した新しい平安仏教が成立します。

その大きな特徴が密教。密教とは、秘密のまじないの伝授・習得により悟りを開く仏教で、現世利益を重視しており、貴族や皇族の間で流行しました。

この平安仏教を代表するのが天台宗の開祖・最澄真言宗の開祖・空海

共に遣唐使として唐で仏教を学び、日本史でも必ずセットで覚えるこの二人。

(ちなみに、最澄は密教を起こした訳ではなく、天台宗を密教化したのは弟子の円仁・円珍。)←テスト出るよー知らんけど。

延暦寺は、最澄によって788年に創建されたお寺。鎌倉時代に新たな宗派を開いた僧たちが比叡山で学んだことから「日本仏教の母山」と呼ばれるようになりました。

戦国時代には、織田信長軍により、伽藍が焼き払われ、僧侶を始め老若男女3,000~4,000名の人々が惨殺されたと言われています。

その後、豊臣秀吉から再興の許可が下り、徳川家康や伊達政宗なども復興の協力を行ったそうです。

一度は凄惨な被害を受けた寺院ですが、再興を遂げ、1994年には世界遺産に登録されました。

境内案内「東塔」

延暦寺発祥の地で、比叡山(三塔十六谷)の中心。

各エリアに巡拝受付所があり、そこで拝観券を購入します。東塔・西塔・横川の共通券で1,000円。

私は拝観券付きの比叡山フリーパスを購入していたので、それを受付で見せたら受付印が押印された三塔巡拝マップを頂きました。

確か、これがチケット代わりになるとかだったと思います。(3か月前のことなので、記憶曖昧・・・)

根本中堂(こんぽんちゅうどう)

最澄が788年に創建した一乗止観院(いちじょうしかんいん)が元で、延暦寺の総本堂。

2016年から60年ぶりの大改修が行われており

外観はこのように覆われてしまっています。工事は令和9年までの予定なので、あとまだ4年続くよう。

そういや、5~6年前に来た時もこの状態だったな・・・(まだ工事してたんや・・・)

ご本尊は薬師如来。その前には、1200年以上灯り続けている「不滅の法灯」があります。

薄暗い堂内で、灯る光りは幻想的な雰囲気もあります。

堂内は撮影禁止でしたが、改修を行っている様子を見学できるステージ上のみ撮影可能。

改修の様子が見られるのも貴重なので、あえてこの時期に訪れるのもいいかもしれません。

文殊楼

根本中堂向かいにある階段を上って、文殊楼へ。

延暦寺の山門にあたります。名前にあるように、楼上には文殊菩薩が安置されています。

創建は、根本中堂と同じぐらい古いものですが、元の建物は1668年に焼失しており、現在の門はその後の再建です。

門の近くに生えていた木。この木の高さを分かりやすくするために、勝手に見知らぬ方の後ろ姿を拝借しました。すいません。

大黒堂

ご本尊の大黒天は、大黒天と毘沙門と弁財天が一体になった姿で「三面出世大黒」と言われています。

大講堂

僧侶が法華経を学ぶための道場。ご本尊は大日如来。外陣には釈迦を始めとする高僧の肖像画がかかっています。

音楽室にずらっと作曲家の肖像画が飾ってありますが、あれの僧侶版みたいなもんです。

阿弥陀堂

昭和12年(1937年)に、比叡山開創1150年大法要を記念して建立されました。

平安時代に比べたら、昭和初期なんて昨日みたいなもんです。

到着時から、ずっと雲行きが怪しかったんですが、ここに来てパラパラと降り出してしまいました。(なので、レンズに水滴ついて写真ぼやけた。)

天気予報では終日曇りだったんですけどね。山の天気は変わりやすい。

ですが、パラパラ程度だったので、ここから徒歩で西塔へ向かいます。

続く。

利用案内

  • 拝観料(東塔・西塔・横川共通券):大人1,000円 中高生600円 小学生300円
  • 拝観時間:東塔 9:00~16:00(受付は15:45まで)
  • 無休

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