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【京都寺社巡り】梅雨時期に行くのがおススメ『京都大原三千院』

♪きょうと~おおはら さんぜんいん♪

寺名見たら、歌わずにはいられないお寺ナンバー1(個人的意見)の京都大原三千院

こちらには紫陽花苑があり、毎日ジメジメして憂鬱な梅雨ではありますが、むしろそんな季節にこそ訪れたい場所の一つ。

今回は、アジサイや庭園が雨の季節こそ美しく映える三千院をご紹介します。

京都大原三千院へのアクセス

三千院がある大原は、京都の洛北エリア

公共交通機関を使う場合、大原最寄りの駅はないのでバスを利用します。

大原へのバスは地下鉄「国際会館」駅・各線「京都」駅・京阪「出町柳」駅・叡山電鉄「八瀬比叡山口」駅と複数の駅最寄りのバス停から出ています。

アクセス|天台宗 京都大原三千院

大原バス停から三千院までは徒歩約10分です。

バス停からは割と上り坂が続きます。

段々と暑さが本格化してきて、お出かけや旅行も暑さ対策が必要な季節がやって来ました。

三千院について

創建は、天台宗を開いた最澄が、比叡山延暦寺建立の際に草庵を結んだことに始まります。

平安後期以降、皇子皇族が住職を務める宮門跡となりました。

比叡山山内から近江坂本、洛中など数度の移転を行い、大原の地に移ったのは明治の時代。そして「三千院」という寺名も明治4年に公称されるようになりました。

「京都大原三千院」の名は、恐らくアラフォー世代より上の方なら冒頭で紹介した歌で知っているという方も多いはず。

これ、子供の頃にCMで流れて耳に残っていたんですが、何のCMだったのか全く思い出せずネットで調べたところ、JR東海のCMだったみたい。

そして、歌もCMソングではなくデュークエイセスというコーラスグループの『女ひとり』というご当地ソングであることを最近知りました。

てか、そもそもこのCM自体、全国区じゃないんかな?歌えるのも関西人だけなのか・・?

境内案内

色味薄めの案内図。

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御殿門をくぐって左側に拝観受付があります。

何でこんな寄りの写真なのかと言いますと、この門の手前は階段になっており、当初階段下で門の撮影をしようとカメラ構えてたんですが、定期的に人が出てくるから撮影するの諦めて門をくぐろうとしたところ、ちょうど人がいなくなった瞬間に慌てて撮ったからです。(この数行、凄くどうでもいい裏事情。)

受付から建物の内に入り、書院・客院・宸殿と拝観していきます。こちらの内部の撮影は禁止ですが、内部から見えるお庭の撮影はOK。

聚碧園(しゅうへきえん)

客殿の庭園。江戸時代の茶人・金森宗和(かなもりそうわ)の修築と考えられています。

有清園

宸殿から極楽院を眺める場所に位置する庭園。

青苔と杉やヒノキの木立が非常に美しい庭園。春は山桜とシャクナゲ、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と春夏秋冬ごとに景観を楽しめるお庭のようです。

雨がちで湿度も高く、それゆえ緑が濃くなっているこの季節ならではの色あいのお庭は凄く綺麗でした。

木々の間から見えている建物が宸殿。三千院で最も重要な法要・御懴法講(おせんぼうこう)を執り行うために、大正15年に建てられました。ご本尊は、最澄作と伝えられる秘仏・薬師瑠璃光如来。

往生極楽院

恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が、父母の菩提のため姉の安養尼(あんように)と共に建立したと伝えられるお堂。

堂内には国宝の阿弥陀三尊像が祀られています。こちらの像は、建物に対して大きな造りになっているため、堂内に納めるためにお堂の天井を船底型に折り上げているのが特徴とのこと。

極楽院の向かい側にある朱雀門

月のマークが気に入った石灯篭。

庭園には、このようなお地蔵さんが点在しています。

「わらべ地蔵」と呼ばれる2体寄り添うお地蔵さんが有名で、三千院の紹介写真でもよく見られるんですが、私、そのお地蔵さん撮影してなかったわ・・・多分、人が沢山いて、後で撮影しようって思ったまま忘れていたと思われます。

極楽院から不動堂への参道脇に祀られている弁財天

『京の七福神』の一つだそう。『京の七福神』なるものがあることを初めて知りました。弁財天は財運の神様ということなので、祈願しておきました。そのお陰でしょうか。株価上昇で資産が増加傾向。ありがとう、弁財天様。

弁財天を過ぎると、紫陽花苑があります。毎月、花の名所巡りをしていますが6月の花と言えば、アジサイ!

三千院内では、数千株のアジサイが植えられています。お花って青空のもとで映えるものが多いですが、アジサイは曇天も似合うお花やと思います。

アジサイの花の色は、土壌の酸性度で変わるそう。酸性が強いと青色になるそうです。青色のアジサイを一番よく見かけるので、日本の土は酸性が強いものが多いということなのかな。

観音堂

阿弥陀石仏

鎌倉時代の石仏。この石仏周辺には、小さく可愛らしいお地蔵さんも多数いらっしゃいます。

表情や姿形がそれぞれ違ってて、個性豊か。

すごく余談ですが、アニメ『となりのトトロ』でサツキとメイが学校帰りに急な雨に降られた際、サツキがお地蔵さんを祀る小さなお堂に「お地蔵さん、少しここで雨宿りさせてください」ってご挨拶をして雨宿りするシーンを見て、子供心に「何て礼儀正しい子なんだ!」と感銘を受けた思い出があります。なので、私もサツキを見習って、旅行中など歩いている際に出会う地元のお地蔵さんには、手を合わせてご挨拶するようにしています。

ずっと歌でしか知らなかった三千院。お堂内ももちろんですが、庭園が素晴らしく見ごたえのある素敵なお寺でした。

利用案内

  • 拝観料:一般700円 中学・高校生400円 小学生150円
  • 拝観時間:9:00~17:00(11月 8:30~17:00、12月~2月 9:00~16:30)
  • 無休

www.sanzenin.or.jp

おまけ

大原は、徒歩圏内にお寺が点在しているので、歩いて散策するのにいいエリア。

大原女の小径と呼ばれる道沿いには、このような可愛らしい大原女像が点在しています。三千院のお地蔵さんしかり、大原は可愛い石像に沢山会えるスポット。

小さい石像好き(コアすぎる趣味)の方にはとてもおススメな場所です。