えちこの旅ブログ

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鎌倉で『鎌倉殿の13人』ゆかりの地巡り

2022年の年末は、神奈川県に行っていました。一番の目的は、大晦日に行われた福山雅治さんのライブだったんですが、そのついでに数泊して横浜・横須賀・鎌倉を観光。

まずは2022年大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ゆかりの場所巡り。(とりあえず昨年のドラマの余韻が残っている内に、まずはこちらをご紹介。既にもう年明けて2週間以上経ってもうてるけどね。)

ゆかりの場所巡りの結果、ほぼお墓参りと化しました。

寿福寺(伝北条政子源実朝墓)

創建は1200年。源頼朝の死後、妻の北条政子が頼朝の父 義朝の旧邸跡に建てたお寺。
開山は栄西で、鎌倉五山第三位の寺院です。

この中門より先の境内には入ることはできません。門越しに拝観。

北条政子源実朝のお墓があるということで、中門から左方面にある小径を行くと、普通の墓地に出ました。年末のお墓参りされている方たちを横目に、お墓探し。(周りお墓だらけやねんけど。)墓地内に案内などがないので、どこにあるのかしばし人様の墓地でウロウロする不審者と化し、ようやく見つけました。

現在の墓石が並ぶ墓地の奥に、やぐらと言われる鎌倉時代の横穴式墓所があり、そちらにお二人のお墓があります。

北条政子のお墓。

北条政子って息子2人が将軍になるも2人とも殺害され、しかも実朝は政子にとっての孫に殺されてる訳だから、現代の感覚だと母親として相当悲惨な目にあってますよね。それでいて「尼将軍」として幕府を支えたって・・・時代が違うとはいえ、人としてどれほどの強さを持っていたのか、測り知れません。今回の大河ドラマ、一番好きだったのは小池栄子さんの政子役。適役だったなー。

源実朝のお墓。

なお、これらのお墓はあくまで北条政子源実朝のお墓と伝わっているものであって、確定している訳ではないそうです。

ちなみに、御朱印はお休み中。

利用案内

・アクセス:JR鎌倉駅西口から徒歩約10分

・拝観料:無料

鶴岡八幡宮

鎌倉の代表的なスポット、鶴岡八幡宮

人、多っ。12月30日に訪れたのですが、もはや初詣かと思うほどの人。いや、初詣はもっと凄いのか・・?というか、私今まで大概12月30日が仕事納めだったので、世間がこんなに年末休暇に入っていることに驚きです。

鶴岡八幡宮は、源頼朝の祖先である源頼義が、源氏の氏神として京都の石清水八幡宮由比ヶ浜に勧請して祀ったことがはじまり。

1180年に源頼朝が現在の場所に遷し、1191年には上下両宮の現在の姿となりました。

鎌倉幕府が開かれたあとは、関東の守護神・国家鎮守の神社となり崇拝されました。

御祭神は、応神天皇神功皇后比売神の三柱。

舞殿

静御前義経を慕い舞を舞った若宮回廊跡に建っています。4月に行われる鎌倉まつりではここで舞が披露されるそう。

2023年初詣の前の2022年「締め詣」(ここに来る前に既に4社寺院参ってるので、どんだけ締めるねんって感じなんですけど。)

本宮(上宮)

現在の建物は、1828年の建立。流権現造りと言われる代表的な江戸建築。

矢がぷら~んってなってるのは、お正月仕様・・・?

若宮

本宮と共に重要文化財で、1624年に修復されたもの。

「親」銀杏と「子」銀杏

樹齢1000年の御神木の大銀杏(親)は、平成22年強風により倒伏してしまいましたが、その根元からひこばえ(若芽)が確認され、隣に移植された親銀杏と共に成長中。

ここ鶴岡八幡宮で、1219年に三代将軍実朝が甥の公暁に暗殺されるという事件が起きましたが、その時公暁が隠れていたのがこの大銀杏の陰だったとも言われています。

鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム

こちらで、期間限定の「大河ドラマ館」がオープンしているのでそれを見ようと思ったら・・・

当日券完売していました。大河の人気、なめてたわ。

義時さん、1年間お疲れ様でした。

利用案内

・アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩約10分

・拝観料:無料

・拝観時間:4月~9月 5:00~21:00 10月~3月 6:00~21:00

鶴岡八幡宮公式HP

法華堂跡(源頼朝墓)

鶴岡八幡宮から徒歩8分。高台にあるため、階段を上って到着。元々この場所には、持仏堂と呼ばれるお堂があり、頼朝の死後法華堂と呼ばれるようになりました。

江戸時代、薩摩藩主・島津重豪(しげひで)が建立した石塔。

法華堂跡(北条義時墓)

名前は同じ「法華堂跡」ですが、頼朝墓とは別の場所にあります。頼朝墓との距離は60m程度。頼朝墓同様、こちらも階段を上がって来なければなりません。

遺構跡が杭で示されています。

加えて、AR北条義時法華堂というアプリをダウンロードして、遺跡前の案内板にあるQRコードを読み込むと・・・

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スマホの中にお堂が再現されます。
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歩くと、ちゃんと角度が変わって鑑賞できます。
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お堂内部にも入れるので、間近で仏像も鑑賞可能。

ちなみに、一旦アプリをダウンロードしてからそのアプリ内でQRコードの読み込みが必要なのですが、スマホで直接QRコード読み込んで「え?何も出て来ないよ」ってなっている人が多発していました。

隣にいたご夫婦が「もう分からないからいいや」って諦めてはったので、

良かったら見てみます?

と、スマホ画面を見せてあげました。2022年最後の親切。ちなみにこのアプリ、すぐ固まって画面動かなくなります・・・

三浦氏供養やぐら

1247年に起こった宝治の乱によって、有力御家人の三浦氏が滅ぼされました。三浦氏は頼朝墓がある法華堂にこもって自害したそうですが、義時法華堂跡に供養のためのやぐらがあります。

そして、このやぐら横に2列の階段があります。

これをのぼった先に毛利季光(もうりすえみつ)、大江広元(おおえのひろもと)、島津忠久(しまづただひさ)3名のお墓があります。本日、結構な量の階段上り下りしていますが、筋力振り絞って上ります。

島津忠久のお墓を正面から見るためには、一旦階段下りてもう一度隣の階段上り直さないといけなかったので、すいません、横から横着して参拝。

妙本寺(比企能員一族之墓)

最後に訪れたのは、妙本寺

ドラマでは佐藤二朗さんが演じて印象深かった比企能員。その一族の屋敷が元々この地にはあり「比企谷(ひきがやつ)」と呼ばれていました。源氏と縁が深い比企氏は北条氏と徐々に対立を深め、1203年に滅ぼされてしまいます。

その後、乱に巻き込まれることなく生き延びた比企能員の末子・能本(よしもと)が日蓮上人に帰依し、屋敷跡を献上したのが妙本寺の始まりとされています。

そしてこちらは日蓮宗最古のお寺でもあります。

本堂

二天門

祖師堂

日蓮上人を祀るお堂。北条政子が2代将軍頼家を出産したのもこの地と伝わっています。

空海さんにはよくお目にかかっていますが、日蓮さんにお会いする機会はあまりないので、とても新鮮な気分です。今年もお世話になりました。(今年1度も日蓮宗の他の寺院行ってないけど。)

そしてこちらが比企一族のお墓。

近くにいたおば様たちが

「ほら、これ、あの大河の人のお墓じゃない」

「あー、本当だ。誰だっけ。あの俳優さんがやってた人ね。あの人ね、うんうん。」

と固有名詞が一度も出ない会話を成立させていました。分かります、分かります。「顔は浮かんでるんだけど」ってやつですよね。私もこの年になって、急激にその症状に見舞われています。

利用案内

・アクセス:JR鎌倉駅東口から徒歩約8分

・拝観料:無料

www.myohonji.or.jp

おまけ

鎌倉で食べた物。

その1「鎌倉点心」しらすまん

何まんなのかまるで分からない写真。(齧ったあとは汚いと思ったんで。)

王道の肉まんはもちろん、種類が沢山ありました。小さいながらもイートインスペースもあります。鎌倉駅周辺、どこもかしこも混んでいたので、さくっとこちらを昼ご飯にしました。

その2「ラ・ブティック・ドゥ・ユキノシタ・カマクラ」

ケーキの名前は忘れました。何かオシャレな名前やった気がする。

私は、こういうビジュアルのスイーツに弱い。映えを意識した鮮やかカラーではなく、ベージュや白を基調としたカラーリングが並ぶとテンション爆上がりで、よだれ駄々洩れです。(拭けよ)こちらのお店はどのケーキも私好みの色あいで、めっちゃ迷いました。ホテル近ければ持ち帰りもしたかった。

この日、北鎌倉から鎌倉まで複数の寺院や史跡跡を巡り巡って、歩いた歩数は28,490歩。iphoneによると913カロリー消費したようです。鎌倉史跡巡りダイエット、おすすめです。