えちこの旅ブログ

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日本神話ゆかりの神々を祀る『戸隠神社』で五社めぐり① 奥社&九頭龍社

2023年5月長野旅2日目。

この日はタイトルにもあるように、戸隠神社へ行ってきました。

戸隠神社にある5つの社をめぐる五社めぐりと共に、妙高戸隠国立公園の自然を楽しむハイキングを満喫。その模様を数回に渡りご紹介します。

戸隠神社にまつわる神話

戸隠神社には、日本神話の中でも有名なお話の一つ「天岩戸伝説」ゆかりの神々が祀られています。

神々が暮らす高天原で、弟の須佐之男命(スサノオノミコト)が大暴れしたことに怒った天照大神(アマテラスオオミカミ)は天岩戸に閉じこもり、扉を閉ざしてしまいます。

ちなみに、この大暴れの内容は、天照大神の田んぼ荒らしたり、神殿にう〇こ投げ散らしたり(やってることほぼゴリラ)、挙句の果てに機織り小屋の中に皮を剥いだ馬を投げ入れて、それに驚いた侍女が機織り機に女性の大事な部分をぶっ刺して亡くなってしまうという事件発生。(完全にサイコパス)

太陽神である天照大神が隠れたことで、高天原も地上も闇に包まれてしまいました。

困った神々は、知恵の神様・思金神(オモイカネノカミ)を中心に打開策を話し合いました。その結果、鏡と勾玉を作って木に飾り、お祭りを開きます。(この時の鏡と勾玉が皇室に伝わる「三種の神器」となっています。)

天宇受売命(アメノウズメノミコト)という神様が、岩戸の前でおっぱいモロだしになるぐらい激しく踊りを踊ると、周りの神様大爆笑。

外の騒ぎが気になった天照大神が扉を開けた瞬間、力自慢の天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)が岩戸を押し開き、ぐいっと天照大神を引っ張り、岩戸の外に連れ出しました。

天照大神が外に出てきたことにより、世界には光が戻り、悪行を尽くした須佐之男命は高天原から追放されたのでした。

私、日本神話の中でもこのエピソードめっちゃ好きなんです。裸で踊る女性見て大喜びするとか、結局男が好きなもんは神様も人間も、古来も現代も一緒なのね、と生物の本能に感心する。←褒めてます。

このエピソードに登場する天手力男神が投げた岩戸が地上に落ちて、戸隠山になったという伝説があります。信じるか信じないかはあなた次第。

戸隠神社の「五社めぐり」

戸隠神社には「奥社」「九頭龍社(くずりゅうしゃ)」「中社(ちゅうしゃ)」「宝光社(ほうこうしゃ)」「火之御子社(ひのみこしゃ)」の5つの社があり、その全てをまわる五社めぐりというものがあります。

五社めぐりの参拝順序に決まりはありません。境内は広いため、車でまわる方も多いみたいですが、毎度のことながら私は己のあんよで歩きます。

戸隠神社は、妙高戸隠国立公園内にあるため、神社周辺には森林植物園や鏡池など、自然の景勝地もあります。そのような自然と神様両方のパワーを頂くことができるのが、戸隠神社の魅力でもあります。

戸隠神社へのアクセス

長野駅から戸隠方面へは、「アルピコ交通」(名前可愛くて好きなバス会社)のバスで約1時間

長野駅のバス乗り場は7番。アルピコ交通バス長野駅前総合案内所前。

駅前にもバスロータリーがありますが、7番乗り場は、道路を渡った先にあるのでご注意を。総合案内所で事前にチケット購入できます。

バスの本数は大体1時間に1本。どこを参拝するかによって下車するバス停が変わりますが、今回私は奥社から順番に五社全てを参拝する目的だったので「戸隠奥社入口」まで乗車しました。

(長野駅から戸隠奥社入口までの運賃は1,550円。2023年5月時点。)

www.alpico.co.jp

参道の杉並木を通って奥社へ

バスに揺られ1時間。途中で降りて行く方もいましたが、やはりこの奥社で降りる方が一番多かったです。

参道入口にはバス停と駐車場もあるので、ここまでは車でも来ることができますが、この先奥社までは徒歩でしか行くことができません。奥社までの参道は約2キロ。距離感覚がバカな私にとっては「たった」2キロです。

奥社参道入口の鳥居。

鳥居から随神門まで1キロ。随神門から杉並木を通って奥社までさらに1キロの道のりです。

歩いているだけで気持ちのよい参道が続きます。

随神門

随神門から先は、樹齢約400年のクマスギが並ぶ杉並木の道。長野県の史跡・天然記念物にも指定されています。

一本だけでも圧倒される巨木が、この参道では約500mに渡って並んでいます。

しめ縄がかけられている木もありました。

入口からずっと平坦な道が30分ほど歩いていましたが、最後に上りがあります。これが結構しんどい。

10分弱階段を上がって、奥社に到着です。

奥社と九頭龍社に参拝

奥社は戸隠神社の本社。

御祭神は、天岩戸を開いて、岩を投げ飛ばしたでお馴染みの力自慢の天手力雄命

開運・心願成就・五穀豊穣・スポーツ必勝のご利益があるそうです。

九頭龍社

奥社のすぐ近くにある九頭龍社。御祭神は九頭龍大神。天岩戸伝説には登場しない神様です。天手力雄命が奥社に祀られるよりも前から、地主神として祀られていました。

水を司る雨ごいの神であり、五穀豊穣・縁結びのご利益があります。また、虫歯の神でもあるそうです。めっちゃピンポイント。単に歯の神様ではなく、さらにそこから病名まで絞られています。っていうか、虫歯の神様って虫歯治癒のご利益あるっていう意味でいいんですよね?まさか、虫歯守る虫歯側の神様じゃないですよね?(人生で初めて発したワード「虫歯側の神様」)

参拝後は、社務所で奥社と九頭龍社の御朱印を頂きます。

なお、奥社の社務所は冬季(1/7~4月下旬)まで閉殿されています。(その間、御朱印の授与は中社の社務所で行われています。)

奥社から鏡池へ。道中は危険な道・・・?

奥社から続いて向かうは鏡池。随神門までは来た道を戻ります。

門を改めて見ると、茅葺屋根から植物が生えています。こういうのを見ると何か「ラピュタ」っぽいって思ってしまう。命の宿る門を出て、歩いてきた参道は真っ直ぐに続いていますが、この先、門から右手側へ続く道へ進路を変えます。

そしてその道の入口には・・・

でっかい「熊出没注意」の看板。

・・・マジか・・・

熊出没注意の看板にびびりながらも、人気が一気になくなった鏡池へ通じる道へ。

次回へ続く。

利用案内(奥社・九頭龍社授与所)

・参拝自由

・受付時間:9:00~17:00

※冬季(1/7~4月下旬)は閉殿

おまけ

本文とは全く関係ないんですが、先日朝ラン中に大阪城公園で見つけたアジサイ。

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ハート型。(に見えなくもない。ってかそう思って見ればハートにしか見えない。そういうもん。)

梅雨時期の公園内は、小さい虫がいっぱい飛んでいて、走っている最中に鼻で吸い込むわ、まばたきの勢いで潰すわ、汗かいた顔にくっつくわでなかなか悲惨ですが(虫サイドからしても悲劇)綺麗なアジサイのお陰で、そんな煩わしさも少しは軽減されています。