長野県の戸隠神社で五社めぐり。
前回の記事はこちら。
随神門から鏡池へ。熊鈴代わりはヤンキー風。
随神門から鏡池へ向かう道の入口に、でっかい「熊出没注意」の看板が掲げられ、少々ひるむも、そのまま鏡池方面へ。
奥社参道は多くの人が歩いていましたが、こちらの道はすっかり人がいなくなりました。
周囲が木々を覆う気持ちがいい道。神社巡りをしているというより、完全にプチハイキング気分で歩きます。
熊鈴を持っていないので、代わりに音を発しておかないといけません。
人が少ないとはいえ、たまに反対側から人が歩いてくるので、声を発するのは危険。(完全に不審者。もしくは何らかの危険にさらされていると勘違いされてしまう。)
ということで、歩きながら太ももを両側からぺちぺち叩く。そして、定期的に「たんこ」を鳴らす。
この「たんこ」ってあんまし一般的な単語じゃないかもしれませんが(関西弁?)、ヤンキーが友達とか呼ぶときに「タンっ」って舌を鳴らす、あれです。(どれ?)
あ、別に私元ヤンじゃないですけどね。結構うまく鳴らせます。
果たしてこれにどれほど効果があるか分かりませんが、ようは音を発することで、人間の存在を熊側にお伝えできればいいのだと思い、「パチパチ」(太もも叩く)「タンっ」(舌鳴らす)を定期的に繰り返し歩いていました。
ま、ヤンキーの熊おったら呼ばれてると思って出てきたかもしれませんが、幸い森の中で熊さんには出会わずに済みました。
20分ほど森林を歩くと、天命稲荷神社に到着しました。
・・・えらい傾いてるな、この写真。私、本当写真真っ直ぐ撮るの苦手です。
体が地面に対して真っ直ぐ立ててないんじゃないかと疑うわ。
お稲荷さんに参拝し、赤い鳥居をくぐり抜けていきます。
鏡池周辺地図。私が歩いたのは一番左側にある随神門から現在地に続く点線の道。
アップダウンも一切なく、ずっと平坦な道で気候もハイキング日和。木漏れ日も気持ちがいい。
・・・熊の次は、ハチですか・・・
自然は彼らの生息地。むしろこちらが勝手に入り込んでいる身なので、何かあっても文句は言えないと思いつつ、でも痛いのも怖いのも嫌。(幸いハチに出会うこともありませんでした。)
水が綺麗。それだけで楽しい。(普段、大阪市内のグリーンな川の水見て暮らしてるから)
そして、歩き始めて約30分で目的地、鏡池に到着!
戸隠連峰が一望。
名前の通り、湖面に山々が映り込む姿が美しい湖なんですが、風で波が立っていたのかこの日はあまり綺麗に映ってはいませんでした。
それでも全く問題なし。この湖越しの戸隠連峰の景色だけで十分素晴らしいです。
ここまでの道中、あまり人に出会わなかったのですが、鏡池までは車で来れる道もあるため周辺にはそこそこ人がいました。周辺にレジャーシート広げてお昼ご飯食べている人もちらほら。
いいなぁ。
このような場所だと知っていたら、私も事前にパンかおにぎりでも買って持ってこれば良かった。
時刻は11時半。ここを過ぎたらまたしばらくウォーキングが続くので、少し早いランチタイム。
「鏡池どんぐりハウス」で優雅なランチタイム
手持ちの食物がないので、お店で食べることに。
鏡池のすぐ近くにあった鏡池どんぐりハウスでランチを取ることにしました。
ガレットのお店。自然の中でガレットランチとか、おしゃれかよ。
テラス席。木々の間からの鏡池ビュー。
期間限定(だったと思う。)のフキのガレットにしました。
サラダにもフキ入り。フキノトウ、久しぶりに食べました。フキの苦味がアクセントで美味しかったです。
自然の中で美味しいご飯食べて、このまままったりと時間を過ごしてしまいそうですが、まだここから3社めぐらなければなりません。そして、マップを見る限り中社までは約1時間10分歩きます。
ということで、鏡池に別れを告げて出発。
悪路の中、中社を目指す
どんぐりハウスの裏側から、中社への自然道へ入ります。
またしても一気に人がいなくなりました。引き続き、熊除け(になると信じて)太ももパチパチ、舌をタンっ。
そして、鏡池までの道は平坦で非常に歩きやすかったのですが、登りとぬかるみの悪路に遭遇することとなります。
・・・スニーカー泥だらけになったぜ。
30分ほど歩くと硯石に到着。亡霊のように映り込んでいる白い服来た女性は私です。
ここから山々が綺麗に見ました。
さらに20分歩いて足神さん。
「おまん」という身の丈八尺の鬼女を祀った社。一夜に数十里も歩く健脚であったことにちなんで足神さんと呼ばれ、足の健康を願う参拝客が訪れるということです。
一尺が約30センチなので、八尺は・・・2メートル24センチ。もしかすると背が伸びるご利益もあるかもしれません。(八尺もいらんけど)
ランニングにトレッキング。足を使う趣味を持つ身としては、足にまつわるご利益と聞けば参拝しない訳にいかない。
身長、もうちょっとだけ伸びますように。
(足の健康願うんちゃうんかい。ほんで身長中1で止まってるし。今更伸びても怖いし。)
3つ目の社「中社」参拝
奥社から鏡池を経由し、2時間10分かけて中社に到着。(うち30分はランチタイム)
鳥居の手前左右と、鳥居をくぐった先に三本杉と言われる立派な杉の木が生えています。
中社の御祭神は、天照大神が岩戸に隠れた際、神々が打開策を話し合う際の中心人物となった知恵の神様天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。
学業成就・試験合格・商売繁盛・開運・家内安全のご利益があります。
先ほどの三本杉とは別に、拝殿の前に御神木がありました。樹齢約700年。
今日1日で、数百年生き続ける杉の木、めっちゃ見た。木からかなりパワーをもらえた気がします。木だけに。(パワーと引き換えに、笑いのセンス喪失。元々ないけど)
授与所で中社の御朱印を頂き、残す2社を巡る為、再びウォーキング開始。
ご利用案内(中社授与所)
・参拝自由
・受付時間:9:00~17:00
※中社で火之御子社の御朱印も頂くことができます。
おまけ
ウォーキング中の躍動感。
(気づかんうちにシャッター押してて、たまたま撮れただけの写真)