えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

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門司港レトロ建築巡り(ハプニング付き)

福岡マラソン旅。小倉城のあとは、再びJR鹿児島本線に乗って門司港駅へ。

のんびり観光・・・のはずが、とんだ勘違いに気づく

門司に来た理由は、建築巡りをしたかったのが第一の理由ですが、もう一つ他の理由が。

この日大阪に帰る手段として、飛行機でも新幹線でもなく、フェリーを選択していました。

フェリーの出港場所は「新門司港

それゆえ、

駅から港近いから、出港まで観光できるし、ちょうどいいやーん

と呑気に門司港駅までやってきて、遅めのお昼ご飯を食べようとお店へ。料理が出てくるまでの時間に何気なく「新門司港をGoogleMapで検索してみると、今いる場所から電車で1時間と表示される・・・

え・・・?どういうこと?すぐそこに港あるやん。

そう。私はこの時初めて気づいたのです。

門司港駅から徒歩わずか数分の場所にあるのは門司港

私が今日乗るフェリーの乗り場は門司港

「大阪」駅と「新大阪」駅が全く別の場所とあるのと同じ。「門司港」と「新門司港」は似て非なるもの。

やってもたー!!!!!

慌てて「新門司港」へのアクセスを調べると、JR「門司駅」から無料送迎バスが出ているそう。ここ「門司」駅。バス出るの「門司」駅。

電車でまた移動せなあかんがな。

送迎バスに間に合うための電車の時刻を調べたところ、実質あと1時間半ほどしかありません。ついさっきまで、2時間半ぐらい観光できると思っていたのに・・・

私、一人旅をする際は公共交通機関のみを使うので、事前に乗り換え等は入念に調べるんですが、たまにこういう完全な思い込みによるすっとこどっこいミスをやらかします。

でも、すぐそこにある(と思っていた)港の位置をふとGoogleで調べた私、まじナイス。

調べてなかったら、時間ギリギリまで観光→港着いて間違いに気づく→新門司港まで移動する時間ない→フェリー乗り過ごす という完全やっちまったミス犯すところでした。

もう、ここまで来たからには仕方ない。気を取り直して観光だ。いや、その前に飯だ。

BEAR FRUITS門司港本店で焼きカレー

私が港間違いに気づいた場所、それが焼きカレーの有名店「BEAR FRUITS門司港本店」

門司港周辺には、焼きカレーのお店が沢山あります。元々、門司港には洋食屋が多く、ある喫茶店が余ったカレーをオーブンで焼いたら美味しかったため、そこから名物になったとか。

カレーをドリアのように熱々に焼いています。美味しくない訳がない。

正直、時間があまりないんでさくっと食べたかったのですが、熱くてガツガツ食べることはできず。

焼きカレーの神様から

まぁ、とりあえず落ち着いて飯食えや

と言われているかのようでした。

門司港駅

駅舎そのものが観光スポットになる。それほど門司港駅は素敵です。

電車下りて、まずこの駅名表示のフォントが可愛い。

駅全体に音楽が流れていて、テーマパークに来たような気分になります。

何だか他の駅よりも妙にすっきりしてるな、と思ったら、そうだ、ベンチも自動販売機もないんだ。

小倉駅から門司港駅まで乗ってきた電車。前面ライトが特徴的で「イカ釣り漁船」なんて言われてるそうです。

駅コンコースも広々。スタバも入ってます。

門司港駅は、大正3年(1914年)に建造され、昭和63年(1988年)に鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定されました。
老朽化や耐震補強のため2012年から補修工事が行われ、2019年に大正時代当時の姿に復原しました。

駅から出てきた人が、みんな振り返って駅舎の写真を撮っていたのが印象的。

駅構内にも見どころが沢山あります。

以前は、山口県下関駅門司港駅まで「関門(鉄道)連絡船」が通っていました。

最盛期には、1日約2万4000人も利用していたそうです。

しかし、関門トンネルが開通したことにより、昭和39年に航路は廃止。稼働中は駅から渡船場まで「連絡通路(地下道」が繋がっており、ここがその通路跡。

通路跡横の壁に開いてた監視孔。

駅が開設された頃に設置された水道。

トイレ前にある手水鉢。こちらも建設当初からあり、戦時中の貴金属不足で回収されることもなく、今なお当時の姿のまま。(今ここで手を洗う用に設置されているものではないです)

コンビニとスタバ、レストランが併設されている程度で、お店が充実している訳ではないですが、建物そのものを見るだけで十分楽しめる駅でした。

旧大阪商船

大正6年(1917年)建造された大阪商船門司支店を修復したもの。

八角形の塔屋とオレンジ色のタイルが印象的です。

1階は「わたせせいぞうギャラリー」になっていて、こちらは入場料150円。

 

旧門司三井倶楽部

1921年三井物産の接客・宿泊施設として建造されたもの。

相対性理論で有名なアインシュタインも奥様と宿泊したことがあるそうです。同じ部屋に泊ったら、賢くなれるかな。(その発想が賢くない)

ご覧の通り、現在保存修理中で見れず。(工事は2023年3月までの予定)

門司港第一船溜周辺

周囲には、遊覧船乗り場やお土産屋さん、飲食店などが立ち並んでいます。

門司区のマスコットキャラクター「じーも」
「もじ」を逆にして「じーも」・・・ほんでこれ、何がモチーフ?

 

大連友好記念館

北九州市と中国大連市の友好都市締結15周年を記念して、大連市にある歴史的建造物を複製建築した建物。
後ろにそびえているのは、門司港レトロ展望室。

友好記念館は自由に入れるので、中に入ってみました。

味のあるタイル。

2階は休憩スペースになっていました。(誰一人休憩していなかったけど)

旧門司税関

明治45年に建てられた建物。昭和初期まで税関庁舎として使用されていたそうです。

はね橋(ブルーウィングもじ)

関門海峡を一望できる歩行者用の橋。

1日に6回開閉します。

開閉前には、「ご利用の方はお急ぎください」的なアナウンスが流れます。

この橋が渡れないと、先ほど紹介した船溜をぐるっと回らないと反対側に行けなくなります。

ちょうど15時の開閉時間直前に渡っていたので、渡り切った場所で橋の開閉を見ようとスタンバイ。

ちょっと上がってきた。

1分後、さらに上がってきた。

さらに1分後。両側が上がってきた。

さらに1分後。完全に橋が真っ二つ。

さらに1分後。橋、バイーン。(語彙力急にどこ行った)

完全に上がり切るまで見て行きたかったですが、そろそろ電車の時間が近づいてきました。

関門橋眺めて、門司港駅に戻ります。

うっかりミスにより、予定より観光時間が減少してしまいましたが、幸い門司港駅周辺にギュッと見どころが固まっていたので、駆け足ながら建築物巡りはできました。

ただ行ってみたかった「関門海峡ミュージアム」や「九州鉄道記念館」を見るほどの時間はなかったので、またここは改めて訪れたいなと思います。

今度は下関から関門海峡渡って来ようかな。こうやって、一つ新しい場所に訪れたら、そこからまた新たに行きたい場所や、やりたいことが増えていく。

行きたい場所エンドレスで増殖中。

おまけ

門司港からは、大阪港へのフェリーではなく巌流島への連絡船が出航していました。

鳥とカニ、めっちゃ驚いてるやん。

二人とも顔ないからかな。