今更ではありますが、イエローストーン国立公園は大きく5つの地域に分けることができます。
①ガイザーカントリー
公園南西部。多くの間欠泉があるエリア
②マンモスカントリー
公園北西部。石灰岩のテラス、マンモス・ホットスプリングスがあるエリア。
③ルーズベルトカントリー
公園北東部。タワーズベルトと呼ばれる小さなビレッジがあり、バイソンなどの動物に出会えるエリア。
④キャニオンカントリー
公園東部。イエローストーン大峡谷とロウアー滝が見どころ。ヘイデンバレーという低地は、これまた動物遭遇率高し。
⑤レイクカントリー
公園南東部。イエローストーンレイクを中心としたエリア。
私たちが最初に訪れているのは、①のガイザーカントリーエリア。
今までの記事はこちら。
次は、アッパー・ガイザー・ベイスンにあるオールドフェイスフルへ向かいます。
目的は、有名な間欠泉であるオールドフェイスフル・ガイザー。
(もうね、正直カタカナが多くて覚えられません)
こちらのオールドフェイスフル・インは、1904年に建てられた世界最大のログキャビン。
ロビーは吹き抜け。
巨大な暖炉もあります。
ここでチェックすべきが、この時計。
オールドフェイスフル・ガイザーの噴出時間が表示されています。
「Faithful」というのは「忠実な」という意味で、その名前のとおり噴出時間・間隔・高さが一定を保っているという間欠泉。60~70分間隔で噴出します。
到着すると、ちょうど次の噴出まで10分程度。何とタイミングがいいんでしょう。
オールドフェイスフル・ガイザーはこのロッジからほどなくの場所にあります。
既に沢山の人がスタンバイ。
私たちも適当な位置を見つけ、待つこと10分弱。
出てきました。
おぉ。
おぉぉ。
おぉぉぉぉぉ。
おぉぉ。
おぉ。
・・・終了。
水温96度。4万リットルの熱水が30~55mの高さに吹き上がります。噴出時間は2~5分。
標高が高いので、この場所では93度で水が沸騰するそうです。
そうか、標高高いと100度以下で水沸騰するのか。(理系知識にとことん弱い)
なんか、見た目からして轟音と共にもっと「ブッシュー!!!!」って感じなのかと思ったら思いのほか静かでした。
すぐに見れたからいいけど、60分待ってこれだとちょっと「え?ああ・・・そういう感じ・・・」ってなるかも。
まぁ、勝手に期待する方が悪いんですけど。
間欠泉からしたら「いや、知らんがな。わし、定期的に噴出しとるだけやし。勝手に見に来といて文句言うなや」って話。(人生で初めて間欠泉の気持ちを考えた)
ここオールドフェイスフルには、このほかにも多くの間欠泉があり、遊歩道も整備されてるので見学しながら歩くことができます。
私たちはオールドフェイスフル・ガイザーの噴出を見たあと、⑤のレイクカントリーへ移動し、West Thumb(ウェストサム)へ。
Thumb=親指
子供の頃、英会話スクールで、「何で親指だけフィンガー言わへんねん」って思ってました。
この名前の由来は、手のような形をしたイエローストンレイクを北から見たときに、親指にあたる場所だから。
上の図の、右側にあるのが、イエローストーンレイクの図。
反対側から見ると、ちょうど湖の中の赤点線の付近が左手の親指のように・・・見える・・・か?
それよりも、カワウソがかわいい。
こちらにも綺麗な色のホットスプリングがあります。
イエローストーンレイクの透明度も高いです。
イエローストーンレイクの大きさは琵琶湖の約半分。琵琶湖の勝利。
琵琶湖の半分ですが、山岳湖としてはアメリカ最大の大きさ。
最も深い場所で、水深131mもあります。
琵琶湖の最大水深は104m。残念!深さでは敗北です。
別に琵琶湖に特別の思い入れないんですけど、一応同じ関西エリアということで応援してみました。
今でも一部では熱水が湧き出ています。
その昔、釣り人が釣り上げた魚を誤ってこの中に落としたら、魚がすぐに茹で上がって食べることができた。という話からその名がついたFISHING CONE
その後、真似をする人が続出したそう。そして、中には熱水でやけどを負う人も。
Cone Geyser(コーンガイザー)というのは、噴出口に円錐状の沈殿物があるものを指すのですが、FISHING CONEにはそのような沈殿物がありません。
理由は、魚茹でる人によって踏みつぶされたからだそう。
その隣には、FISHING CONEより大きなBIG CONE。ネーミング、まんま。
ABYSS=深淵。その深さは約16m。
ちょっとお天気曇ってますが、それでもこのブルー。
ここまで沢山の温泉と間欠泉を見てきました。
次はキャニオンカントリーに移動。またまた今までとは違う景色が待っています。