2017年5月5日
おはようございます!!
早起きして、今日は朝からこの旅のメインイベントです。
デューン45に登って、朝日を見よう!!
ナミブ砂漠にある砂丘の一つ、「デューン45」に登り、そこからご来光を拝みます。
国立公園のセスリウムゲートから45キロの距離にあるということで、この名前が付けられています。
出発前に、世界遺産に登録されているナミブ砂漠についてご説明。
●ナミビアの大西洋側に位置する南北約320キロ、東西約120キロの広大な砂漠。
●その起源は8,000万年前で、世界最古の砂漠と言われている。
●「ナミブ」とは主要民族サン人の言葉で「何もない」という意味。
●成り立ちはこちら。
大西洋 を北上する寒流 ・ベンゲラ海流 の影響で生じた典型的な西岸砂漠 である。ドラケンスバーグ山脈 からオレンジ川 を通して流れ出た砂が海岸で強風によって内陸に押し返されて形成され、最終的には砂岩 を形成する。その過程で鉄分が付着し酸化するため、酸化鉄 の色によって砂は白から赤く変色する。
(Wikipedia師匠から抜粋)
真っ赤な砂丘は絶景本でよく紹介されていて、私も目にしたことがあります。
それを今日、ついに生で見られます。辺りはまだ真っ暗な4時半起床も苦ではありません。
暑いテントで先輩はかなり早く目覚めて外に出ていたようですが、私は一度「あつっ・・」となったものの二度寝。よー寝た。
出発準備も懐中電灯照らしながら、テントでもぞもぞ。
もちろん、そんな中で化粧なんてできる訳もなく、とりあえず日焼け止めだけなんとかぬりぬり。(結局、この日1日中すっぴんで過ごしました。数々の絶景で写真もいっぱい撮ったけど、全部すっぴんぴん。)
トイレで(電気スイッチあるので、ここはいつでも明るい)コンタクト入れて歯磨きして、最低限の身だしなみを整えたら、AM5時。とっととしゅっぱーつ!!!
砂丘エリアに入るためには、ゲートがあります。
キャンプサイトに入るために、まず第一ゲート。(この内側にいないと、日の出を砂丘で見られない)
さらに、砂丘エリアに入るための第二ゲートです。砂丘たち、鉄壁の守りで固められてます。
まぁ、実際は小さな可愛らしい三角屋根と頼りなげな門でできてたんですが。
この第二ゲートが開くのがAM5:15
我々、一番乗りでゲートオープンを待ちます。
時間丁度に、ゲートオープン!!いざ、出陣!!
ここからひたすら1本道をひた走ります。もちろん外灯なんてありません。
周囲は真っ暗なので、どんな景色なのかも分からず。どこへ連れて行かれるんだろ・・・(デューン45や)
1時間以上はかかったと思います。
まだ辺りは薄暗い。
なんか、自分たちが古代壁画みたいになってますが。
始めの始めの第一歩。
2017年5月5日、デューン45に最初に足を踏み入れたのは私です。
はりきって歩き始めたものの、ほどなくして・・・
ゼ、ゼーゼー
し、しんどい・・・・
湿気がまるでないナミブ砂漠の砂はさらさらで、砂丘を登る度に足が大きく沈んでいくため、普通に登る倍ほどの体力を消耗します。
一応ね、年に1~2度はフルマラソンとか出場してるし、趣味の一つにランニングを掲げてるし、同年代の中では割と体力と筋力ある方やと思うんです。えぇ。えぇ。
ところがどうでしょう。
あー、辛い。呼吸の乱れが半端ない。
フルマラソンよりしんどい。これ。
(マラソンはいつも普通に会話ができる速度で走るので、こんなにゼーハーすることがないのです。)
張り切って一番ってとこもつらい要因の一つ。新しい砂は、足、沈みがち。
そして、昨日に引き続き今日も登って行ったら、頂上やと思ってたとこの奥に更なる砂丘続いてた、というトラップの登場です。
やめてー。そういうサプライズやめてー。
途中で後輩が「代わりますよ」と先頭を歩いてくれました。
さらに、後ろから来たフランス人?と思しき男女3人組の中のメンズがやたら早くて、後半先頭に立ってガシガシ歩いてくれたので、その足跡を辿って私も頑張る。(人の足跡踏んだところで、若干、歩きやすくなるだけなんですけどね。)
スタート時はまだ暗かった砂丘も、ゼーゼー登ってる間にすっかり明るくなりまして。
明るくなったら、なったで、今度別の試練が訪れます。
・・・た、高い。
私、高所恐怖症ですねん。(もう、文句多いな、この野郎。)
高いところに行くと、下へ下へと引きずり込まれそうになり、思わず何も無い斜面に体が引っ張られそうになるんですけど、、これ、みんなそう?
遮るものは、もちろん何もないので、怖さも増します。
高さに気を取られないよう、ひたすら前行くフランス人(仮)メンズの足跡のみを見て進みます。
30分ほどで、ようやく頂上ポジションに到着!腰を落ち着けてスタンバイです。
後ろにいたフランス人(仮)女子と、言葉は無いものの思わず目が合って笑顔。
お互いの目が「疲れたねー。やっとついたねー」と語ってました。(少なくとも私はそう伝えた)
この、1個下がってるところが当初てっぺんだと思っていた砂丘の頂上。
あそこに立って初めて、今いるところがそびえ立って見えたのです。
私たちがいるところで砂丘が終わってる訳ではもちろんなく、さらに人が少ない場所を求めて先の方へ行かれる方たちも。
段々と、東の空が明るくなり始めました。
それと同時に、日の光を浴びてナミブ砂漠の砂がますます赤く染まります。
佇んでみた。
猫背ッ。(ていうか、典型的な巻き肩)
背後に連なる砂丘。
そもそも、ナミブ砂漠の中で登頂できる砂丘というのは限られています。
何でもかんでも登れる訳ではありません。
たった数分で色が変わる。ずーっと見ていられる風景です。
ただ、ただ、美しい。まさに、自然美。
この日は雲が多かったので、割と陰ることも多かったです。
日が陰ると、さっきまでの「赤」がすっと消えてしまう。
でもこれはこれで、地球じゃないよその惑星のような風景。(地球じゃないよその惑星行ったことないけど)
この日は5月5日、「こどもの日」ということでー
こいのぼりー!
ナミビアではためく、こいのぼりー!
風車、グルグルー!
これ、関空のコンビニで購入され、遠路はるばるやってきました。(ラムネ付き)
風が出てきてものすごいはためくので、なかなかうまいこと写真が撮れず何度もトライしてたら、後ろにいたフランス人(仮)男女3人組にめっちゃ笑われてました。
なんやねん、その魚(魚かどうかも伝わってないかも)と思っていたことでしょう。
ここにずーっと座って景色眺めていたいですが、この日予定がギッチギチ。
後ろ髪引かれる思いで、下山開始。
人が歩いたとこが道になる。
ちなみに、これ撮りながらも結構びびってます。
高い、怖い、高い、怖い。。。
砂丘登りは思った以上に疲れましたが、そもそも体力・筋力が足りない自分が悪いのです。
私はちょっとハードな場所に行った時、さもその場所が悪かったかのように「あんなしんどい場所、二度と行きたくない」とその場所のせいにするのは間違ってると思ってまして。
その場所に見合う体力、筋力、時には精神力?が無い己自身が単に未熟なだけなんです。
自然は何も悪くない。
勝手に来て文句言うな。(デューン45目線)
一度は見てみたかった砂漠の朝日。
世界一美しい砂漠とも言われるナミブ砂漠。
「一生に一度は見たい絶景」と言われるのが納得。
ここまで来て、ホント良かった。
砂丘を降りて振り返ると・・・
あんな元気なおばあちゃんに、私もなりたい。
次回もナミブ砂漠の絶景スポット紹介します。