えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

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瀬戸内国際芸術祭2022 女木島 鬼ヶ島大洞窟編

私自身の絵心は壊滅しておりますが、アートを見るのは昔から好きです。

(「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、好きだからと言って絵やデザインセンスが向上することはないと子供の頃に悟りました。)

今年、第5回目となる瀬戸内国際芸術祭が開催されるということで、先週末、夏期始まって最初の土日に行ってきました。

屋外作品や美術館など、会期関係なく見れる作品も多数あります。かれこれ10年近く前ですが、母と芸術祭とは関係ない期間に直島と豊島に行きましたが、それでも十分楽しめました。

でも、やっぱりせっかくなら会期中に行ってみたい。特にこういう時期じゃないとなかなか行く機会のない小さい島をメインに!ということで、今回は女木島&男木島&高松の訪問。

このあとも複数回行く予定にはしています。

瀬戸内国際芸術祭2022 概要

瀬戸内国際芸術祭は、「海の復権」をテーマに、過疎化が進む瀬戸内海の島々の自然や文化、歴史と共にアート作品を体験できるイベントです。2010年から3年おきに開催され、今年5回目の開催となります。

会期

  • 春 4月14(木)~5月18日(水)終了
  • 夏 8月5日(金)~9月4日(日)現在開催中
  • 秋 9月29日(木)~11月6日(日)

開催地

  • 瀬戸内海の12の島々(直島・豊島・女木島・男木島・小豆島・大島・犬島・沙弥島、本島、高見島、粟島、伊吹島)高松、宇野

  ※沙弥島は春のみ、本島、高見島、粟島、伊吹島は秋のみ

チケット

  • 3シーズンパスポート(一般:5,000円、16~18歳:3,100円)
  • 会期限定パスポート(一般:4,200円、16~18歳:2,600円)
  • 1デイチケット 1,800円
  • 2デイチケット 3,200円

購入は、公式サイト、コンビニエンスストア、各種プレイガイド等で購入可能。

専用のアプリをスマホにダウンロードして、パスポートを購入するとアプリ上でチケット表示ができるので便利です。

アプリには、マップや作品検索、クーポン表示、鑑賞した作品をチェックできるスタンプラリー機能などもあります。

屋外作品を除き、ほとんどが有料なので「これとこれだけ見る!」と限定的でない限りは、パスポートがあった方がお得だと思います。

(私はあと秋にも行こうと思ってるんで、3シーズンパスポートを購入しました。)

詳細は、下記HPをご参照ください。

setouchi-artfest.jp

高松港から女木島へ

1泊2日、瀬戸内国際芸術祭の旅。

大阪から高松までは、いくつかアクセス方法がありますが、今回は青春18きっぷを使って行きました。

青春18きっぷについては、鉄道に詳しい方が書かれたブログが何ぼでもあるんで、ここでは割愛。通常、片道普通運賃だと4,720円、高速バスだと4,100円のところ、2,410円で行くことができました。時間は乗り継ぎによりますが大体4時間~4時間半程度。

時間を節約するなら、新大阪から岡山まで新幹線で行き、そこから快速マリンライナーというルートになります。その場合は新幹線自由席で運賃7,250円。時間は大体2時間半弱。でも移動も旅の醍醐味。特に電車は私が唯一酔わない乗り物なので、何時間でも乗っていられる。2日間で10,000円近く安価で高松いけちゃうなら、俄然青春18きっぷです。

 

朝6:25にJR大阪を出発し、JR高松駅には10:51着。

最初の目的地は、女木島

【女木島の概要】

  • 面積 2.62平方キロ 人口 125人(瀬戸内国際芸術祭公式ガイドブック参照)
  • 高松港~女木島 フェリー所要時間約30分
  • 乗船料 370円

高松から女木島へのフェリーは8/1~8/20の期間増便されています。

私が乗るのは、高松11:00発 女木島11:30着の便。

高松駅についたら、速攻港を目指します。駅から高松港までは約7分。

切符売り場の手前で、まず検温。正常体温であれば無事リストバンドをもらえます。

たとえ、ただの風邪であったとしても37.5度以上の熱があったら、鑑賞できないみたいです。体調万全に整えてお出かけください。

しっかし、腕黒いな・・・

大巻伸嗣 「Liminal Air -core-」

フェリーから見える2本の柱。

高松港のシンボル的存在(と私は思ってるんですが、高松市民の皆さんどうでしょう。)

向かいにかわいいパンダのフェリー停まってた。

アドベンチャーワールド行きかな。(多分違う)

出航したら、スタッフの皆さんが手を振ってお見送りしてくださってました。

いってきま~す

室内シートもありましたが、海風浴びていたくて、デッキに立ったまま30分の船旅。

内海なので、ほぼ揺れないから嬉しい(乗り物酔い激しいので、世の中で一番船が嫌い。)

時折場所替えて景色見たり、写真撮ってたらあっという間に女木島に到着!!

鬼ヶ島大洞窟

島について、まず鬼ヶ島大洞窟へ向かいます。

港からはバスで約10分。レンタサイクルもありましたが、洞窟までは山なのでこの暑さではさすがに厳しい。バスはフェリーの到着に合わせて出てるようです。

運賃:片道500円 往復800円

細い山道登っていくバス車内で心から思う。

血迷ってレンタサイクルなんか選択しなくてよかった・・・

バス停降りたら

鬼が出迎えてくれました。

・・・そこはかとなく漂うB級スポットの匂い。

バス停から洞窟まではさらに階段を上ります。

一瞬で汗だく。(気温33~34度ぐらいあったと思われる。)

汗だくになったけど、景色は最高じゃないか!!

洞窟の入場には、芸術祭パスポートとは別料金がかかります。

通常600円のところパスポート提示すれば400円になります。(デイチケット対象外)

スタッフのおじさんが

鬼やからね、あこぎな商売してるんですよ~

言うてて笑ってしまいました。

洞窟の全貌はこんな感じ。
こちらの洞窟は、1914年に男木島の小学校の校長先生だった橋本さんによって発見されました。広さ約4,000㎡。奥行400mで、1931年から一般公開されています。

桃太郎伝説と女木島を結び付けたことで、それ以来この島は「鬼ヶ島」と呼ばれるようになったそうです。

洞窟内には、「オニノコプロジェクト」という作品が展示されています。

こちらは、2013年に開催された第2回瀬戸内国際芸術祭の作品で、県内の学生さん約3,000人が出品した鬼瓦。

膝、異常に飛び出てますけど大丈夫?

入口に近づいた瞬間、冷房ガンガンに効いてるのかと思う程の冷気が。

洞窟内は(確か)18度。天然エアコン。涼しすぎる。

でも、中が暗くてちょっとビビる。(私は暗所恐怖症・・・)

ド、ドキドキ・・・・

内部には灯があるし、後ろから人が来たのでひとまず安心。
この洞窟が造られたのは、紀元前とも古墳時代とも言われているそうです。

洞窟内でも頻繁に遭遇する鬼。

改めて見たら、ピント全然合ってなかった鬼瓦たち。
一つ一つ表情豊か。みんな上手だなー。

顔真剣やけど、何だか迫力に欠ける戦闘シーン。腕輪刺してるし。

鬼大将の会議シーンだそうです。

両サイド、怒られてんのか?

鬼がさらってきた女性を監禁した部屋ということで覗いてみたら・・・

こっわ。マジでこっわ。夜中見たら泣きます。

最後はにこやかに鬼さんたちに見送られて洞窟をあとに。

洞窟出た瞬間

あっつ・・・

洞窟を出て振り返ると、上部には立派な柱状節理。
500万年ほど前に火山が起こり、そのときに噴火したマグマが冷えて固まってできたもの。石垣とか、テトリスとか、角ばったものがきっちり収まってる様が好きなんで、柱状節理を見ても割とテンション上がります。

山頂展望台

帰りのバスまではまだ時間があるので、洞窟から10分弱の場所にある展望台へ。

さらに坂を上っていきます。汗だく必須です。

ですが、暑い中上って良かった。

山頂にある展望台からの景色がこちら!

絶景!!

にょきっと大きな山が気になっていたんですが、「タカト山」という山らしいです。

本州岡山も見えます。
景色はいいんですが、いかんせん暑くて長居もできず。
再びバス停に戻り、12:40発のバスで女木島中心部へと戻ります。

次回、女木島中心部のアート巡り。