えちこの旅ブログ

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【旧石器時代】岩宿遺跡(群馬県)

 

 昨年、張り切ってはてなブログを開設したものの、数件の旅日記を書いたっきりすっかり放置してしまいました。

旅ネタを書きたくても、年末からコロナの感染拡大でどこも行けず、しばらく書くことを怠っていたら、気づけば今年も3か月半過ぎたってさ。桜もすっかり散りました。

 

いまだにお出かけが難しい状況ではありますので、これからしばらくは自分が以前訪れた日本の歴史遺産をまとめていこうと思います。

私の旅の目的の一つに「史跡巡り」というのがありまして。今までに色んなところに行きました。それらの中で、各時代を代表するような歴史遺産を紹介していこうかな、と。

歴史の授業で、教科書で、その場所の名前を耳に、目にしたことはあるけれど、一体どんな場所なのか。時代ごとに見ていけば、技術や文化が発展していく様子も分かるんじゃないかなーと。自分自身の知識の整理も兼ねて。

 

なお、これらの記事は私が過去に書いていた

史跡めぐり【プラスあるふぁ】ぷらっ旅

というブログ記事に加筆修正を加えたものです。情報は訪問時のもののため、現在とは異なる場合もあります。(施設の内容や開館状況など)ご了承ください。

 

 

それでは、まず最初は日本文化の始まりから。

時代:旧石器時代

遺跡名:岩宿遺跡群馬県みどり市

 (訪問日:2019月5月16日)

 

旧石器時代、いわゆる氷河時代です。

日本がまだ大陸と地つづきで、マンモスなどの大型動物を追って日本列島へも人類が移り住みました。ギャートルズの時代です。(古いわ。)

自分の祖先が急ににょっきり明治時代あたりに生まれて来たわけはなく、既にこの時代にどこかに存在していたと思うとワクワクしませんか?

ご先祖さん、マンモス食べてたんかなー黒曜石、割ってたんかなー

 

最寄り駅は高崎駅から40分ほどの岩宿駅

駅から20分弱歩くと、

 

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相沢忠洋さんが出迎えてくれます。

 

関東ローム層」 「岩宿遺跡」 「相沢忠洋 はい、これテスト出るよー

 

ここ、岩宿遺跡旧石器時代打製石器が発掘された場所。

それを関東ローム層の土の中から発掘したのが、相沢忠洋さんです。

日本史の教科書の、めっちゃ最初の方に出てきます。

 

この発掘により、それまでは「日本には旧石器時代はない」とされていた学説が覆され、縄文時代以前の文化が存在することが証明されました。

 

考古学的にはものすごい発見な訳です。

ただ、いかんせん地味なのでいわゆる人気観光地とは言えず・・・

 まわりに、「今週末 岩宿遺跡行くねん!」と「ユニバ(USJのことを関西人は「ユニバ」と言う)行くねん!」と同じ熱量で言ったところで、「うわぁ、めっちゃいいなー相沢忠洋さんと2ショット写真撮ってきてなー!」「えー打製石器見れるの羨ましい!」と言ってくれる友達は私にはいません。

いや、私かてユニバと岩宿遺跡に同じテンションで行ってる訳じゃないけどさ。

(どっちが高い・低いとかではなくモード(?)が違う)

 

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こちらの遺跡保護観察施設(岩宿ドーム)では、旧石器時代の暮らしを紹介する映像と、実際の地層を見ることができます。

だ~れもいなくて、おばちゃんが私のためだけに映像流してくれました。

 

ここが最初に相沢さんが石器を見つけた場所になります。

 

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そして、そこから市道を挟んだこのA地点と呼ばれる場所の関東ローム層から、石斧ナイフ形石器が発掘されました。

 

ここから数分歩くと

 

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岩宿博物館

敷地は広く、建物もなかなか立派。

 

行った当時は岩宿遺跡発掘70周年記念特別展① 相澤忠洋ーその生涯と研究ー」

という特別展が開催されていました。

 

相沢忠洋さんは、元々納豆の行商人をされていた方。考古学は独学で研究されていました。

好きな考古学ができるように、時間に拘束されない行商人というお仕事を選んでいたそうです。

そんな相沢さんが、ある時地層から黒曜石でできた石器を発見します。

 

好きだからこそ見つけられた大発見。

興味がなければ、ただのツルツル光った石だな~ぐらいで終わっちゃってたかもしれません。

自分が興味あるもの・好きなものだからこそ、アンテナが立っていて他の人なら見落としてしまうかもしれないことに

気づくことができたんでしょうね。

 

私も、福山雅治さんのファンなので、街中で福山さんの曲がかかってるとどんな雑踏の中でもすぐわかります。

あと、「福山通運」とか「広島県福山市」とかの表示にすぐ目がいきます。

 

私が福山さんの曲のイントロドンが人一倍早くても何の歴史も変わりませんが、相沢さんの大発見は日本の歴史を変えました。

関東ローム層の赤土は、一万年前より前の火山噴火による火山灰で、当時この辺りは人が住めるような環境ではないとされていました。それがこの発見によって、この場所に人類が居住していたことが証明されたんです。

この発掘後、本格的な旧石器時代の研究が始まり、様々な場所で発掘がなされるようになりました。

 

その発掘によって発見された石器がこの博物館には多く展示されてます。

約4万年前以降から1万5千年前ぐらいの石器。石器。ひたすら石器。

展示品は石器のみ。だってそれ以外ないからね。この時代。

はっきり言って、素人目にはこれが石器と言われなければただの石です。

これを石器と判断できる考古学者の目がすごい。

まぁ、自分が訪れた博物館史上、最も展示品が地味・・・であることは否めません。

 

あ、でも

 

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 こんな立派なマンモスがいます。

(これだけ写真撮影可でした)

 

こんな巨大動物と、あんな打製石器のみで格闘していただなんて・・・

旧石器時代のご先祖様たちは勇敢だ。

 

 

 

館内を出た外エリアには

 

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 約2万年前のウクライナの遺跡を参考に復元されたマンモス象の骨で作られた住居や

 

 

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 (茶色のビニルテントを皮に見立てた)馬の皮で覆われた住居

こちらは約1万5千年前の時代のドイツの遺跡を参考にしたもの。

 

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日本では、2万年前人々はこんな感じのおうちに住んでたみたいです。

 2万前って、もはや何世代前の話?

 

日本の文明の始まりである岩宿遺跡

授業の最初で習う分、ずっと記憶に残っていた遺跡です。

一生分の石器見れます。

 

www.city.midori.gunma.jp