前回ブログで書いた六甲山(須磨~高取山)に続き、YAMASTAアプリのスタンプラリー第二弾。
タイトル通り、高野参詣道の一つである高野山町石道(こうやさんちょういしみち)コースを歩きました。
急にスタンプラリーおばさんと化してますが、飛び石GWのため日帰りお出かけできるところ、そして人が混雑しないところと考えた結果、以前から歩いてみたかった高野山参詣道を歩くことに。
「GWはどこも混んでる」というのは、混むようなところに行くから混む訳です。
参詣道は、2年前に歩いた熊野古道よりは人がいましたが、それでも道中一人のことが多く、混雑のストレスなく、世界遺産の道を歩くことができました。
高野参詣道・高野山町石道とは
高野参詣道は、弘法大師空海が高野山に参拝するため開いた参詣道で、「高野七口」と呼ばれる7本のメインルートがあります。
その中の一つが、今回歩いた高野山町石道。慈尊院から高野山までを結ぶ道で、最もよく使われた道だそうです。
世界遺産【紀伊山地の霊場と参詣道】の構成資産「高野参詣道」の一つでもあります。
この【紀伊山地の霊場と参詣道】では、過去に熊野古道を歩いたり、その他の構成資産の神社仏閣にも割と訪れています。(でも、構成資産が多く、道自体の登録が複数あることもあり、全部訪問するのはかなり大変そう。)
今回の高野山石道以外の訪問場所は、下記リスト一覧にまとめています。
「町石道」の名前は、道中1町(109m)ごとに「町石(ちょういし」と呼ばれる高さ約3mの石柱が建てられていたことに由来します。高野山の檀上伽藍を起点とし、慈尊院まで180基あり、今もその石柱を辿りながら歩くことができます。
現在、参詣道はハイキングコースとしても人気で、道中には案内表示もあり、迷子の天才の私も道迷いなどすることなく歩くことができました。
慈尊院最寄り駅の南海高野線九度山駅から檀上伽藍までは約20キロ。休憩込みで約8時間ほどの行程でした。
九度山駅から慈尊院
朝8時過ぎに九度山駅を出発できるよう、仕事よりも早く5時台の起床。(普段7時起き)休日の早起きは苦ではないのは何でだろう。
南海高野線九度山駅は、真田昌幸・幸村親子が蟄居生活をしていた場所のため、駅は真田色強めです。
駅から800mほどのところに真田庵がありますが、今回はスルー。
5月3日に行ったので、こいのぼりが沢山泳いで・・・もとい、吊るされてました。
駅から25分ほどで、慈尊院(世界遺産)に到着。こちらがスタンプラリー最初のチェックポイントです。
慈尊院(世界遺産)
慈尊院について
慈尊院は、816年に弘法大師が高野山を開いた際、庶務を司る政所として建立されました。その後、弘法大師の母親が息子に会いたいと香川県善通寺から訪れますが、当時の高野山は女人禁制だったため、大師に会うことができませんでした。
そこで、大師は母をこの寺に滞在させ、高野山から山を下って月に9度訪ねてきたため、この地が九度山という名になったと伝わっています。
大師堂
表門を入ると、右手側に大師堂。
多宝塔
現在の塔は、江戸時代前期に建立されたもの。
弥勒堂(本堂)
大師が母親が亡くなった際、お墓として建立し弥勒菩薩像を安置しました。
時代とともに、弥勒菩薩が大師の母の化身であるとされ、高野山に上がることができない女性の信仰をあつめるようになりました。「女人高野」と言われるようになり、子宝、安産、育児などを願って、女性の象徴である乳型絵馬を奉納すると願いが叶うとされています。
大師像と案内犬ゴン
ゴンは、実際にお寺で飼われていたわんこで、片道20キロ以上もある高野山への道のりを、参拝者のために道案内していたそうです。
私も道案内してほしかった。(無類の犬好き。)
こちらで、御朱印を頂き、境内から丹生官省符(にうかんしょうぶ)神社(世界遺産)へ。
丹生官省符神社(世界遺産)
慈尊院の守り神として、地元にゆかりのある丹生都比売と高野御子大神が祀られました。
慈尊院で、高野山七口押印帳なるスタンプ帳を見つけたので、とりあえずゲットしてみた。
結局、町石道のポイント全部回れなかったし、その他七口全部回るかどうか分からないので、恐らくこのスタンプ帳が埋まることはなさそうですが、いいんです。
単に押すのが楽しいから。そう、なんてったって私はスタンプおばさん。
丹生官省符神社から展望台
今から私が歩く道(赤く示されているルート)
慈尊院と丹生官省府神社はそのほんの始まりの場所に位置しています。
ここから本格的に山道スタート。
おぉぉぉ!!懐かしのお遍路シール!!
お遍路時に、私を何度も導いてくれた道標。こんなところでまた会えるとは。
町石を道標兼進行距離の目安に、ガシガシ山を登っていきます。
神社から30分ほどで、YAMASTAスタンプラリー2つ目のチェックポイント展望台に到着。(先ほど慈尊院でもらったスタンプ帳はおまけで、本来の目的はこちらのスタンプラリー)
道中は、周りに人がいなかったのですが、展望台で10名近い方が休憩されてました。
この後も、定期的に追い越したり、追い越されたりしながら基本道中一人。休憩所で数名と会うというパターンを繰り返します。
ここで景色を見ながら小休憩を取って、再び出発!