※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事はこちら】
上ったら、下りる。
山下りは苦手です。
ブレーキかけながら歩くので、足の負担も大きい。
おー、何かいい景色。
海の向こうに見えてるのははて、何島でしょうか・・・
アスファルトに出ました。お山、終了。
しばらく行くと、畑と民家のエリアに出ました。
そこを歩いてると、
お姉さん
と畑仕事中のおじさん(またおじさん。お遍路してない地元のおじさん)に声を掛けられました。
歩きで頑張ってるの?これ、持っていき
そう言っておじさんがくれたのは
立派なビワでございます。
いやっほーい。
もぎたてビワでございます。
そう、見渡せばこの辺りビワの木が沢山。
形も綺麗で、写真用に外しましたが白い紙みたなのがかぶせられてて高級感たっぷりな出で立ちでした。
ただ、ビワって歩きながら食べれるもんでもないし・・・ということで手頃なビニル袋に入れてとりあえずしまいます。
やたらでかい建物建設中。
・・・何作ってんだろ。
そして、先ほどのビワ農家さんから歩くこと数分。
前から来た車が止まり、運転席の窓が開き、中からおじさん。(もはやおじさんパラダイス)
これやるわ
とおもむろに出されたそれは・・・
再びのビワ!!
葉っぱ付き。もぎたて感満載。
絶賛!愛媛 初夏のビワ祭り開催でございます。
すごくありがたいお接待。
ただ、カバン中ビワだらけです。潰れそう・・・
このあとあったドラッグストアで、水分補給とトイレタイムを済ませ県道156号線に入ります。
車もあまり通らず歩きやすいんですけどね。
またまたご覧の通り影が一切なく。
日差しまる浴びです。
ふと右腕を見ると、日焼け止めがきちんと塗れてなかったのか真っ赤になってるではないですか。
え、えらいこっちゃやで、工藤。
ですが、どこかで立ち止まって塗るのも億劫で、とりあえず先に進みます。
そして、仙遊寺から1時間弱で到着。
59番 国分寺
四国でも1カ所ずつあり、徳島県では15番札所 高知県では29番札所が国分寺。
境内で、初夏の暑い日差しの中私を待ち受けてくれていたのが
握手修行大師
等身大ってガイドブックに書いてあるんですが・・・ちいちゃくね?顔、でかくね?
握手をしながらお願い事をするといいそうです。
ただし、大師さんはお忙しいので、願い事は一つですよ。
そらあんだけあっちこっちで井戸掘ったり、修行したり、仏像彫ったり、いつ寝てるんだっていう忙しさですよ。
こちらの国分寺、創建当時は大きなお寺で60mもある七十の塔があったと言われています。
創建後、何度も火災に遭うという災難に見舞われ、江戸時代後期に復興。
本堂
大師堂
リュックを置いて休憩したいのに、ここのお寺のベンチには屋根がありません。
だ、だめだ。
こんなとこには長時間いられない・・・と、参拝すませてそそくさ退散。
本日のお寺はここで終了。
次の60番 横峰寺までは約27キロあります。
今まで3キロとかごとにあったのに、また急に距離が出ました。
ツンデレだぜ、全く。
しかも、この足の疲労にとどめをさすかのように山登りしなくてはいけません。
仏の道は鬼の厳しさです。
ここからは、13キロ先にある今夜のホテル目指してひたすら歩くのみ!!
西条市目指して、レッツゴー!
(東与市)ってどういうことかしら。
(調べたところ、東与市は2004年、西条市に吸収されたそうです。)
っていうか、この気温でビワ、痛んでないかな・・・
朝は調子の良かった足裏も、昼を過ぎたあたりから痛みが出てきました・・・
お馴染みの国道196号線。歩道は広いのでいいんですけどね。
国道沿いの道に、休憩するためのベンチなんてありません。
なので、左端のようなちょっとした段差を休憩所として活用します。
ベンチではなく、へりです。へり。
朝は気づけば「あ、もう一時間歩いてる」だったのに、今や「ま、まだ一時間にならないのか・・・・」です。
家帰ってからは「え、もう22時?」ってなるのに、仕事してる時は「ま、まだ14時・・・」ってなるのと同じです。
この先に道の駅があるようなので、何とか頑張ろう。
で、求めてた道の駅がこちら。
道の駅 今治湯の浦温泉
もうもうと湯気立ってます。
そこまでお腹は空いてなかったのですが、この暑さの中歩くにはパワーチャージしなければ!
という訳で、瀬戸内レモンと鯛の冷麺。
日焼けした肌にはビタミン大事。
もはや手遅れレベルですけど。
お遍路してて、まともにお店でお昼ご飯食べたのこれが初めてかもしれません・・・
(いつも、その辺でコンビニパンとかおにぎりかじってる)
お腹も満たされ、クーラーで涼んで体力も少々回復したので、さぁもうひと頑張り。
この先、右手に見えるバス停の先から遍路道は右手に入りますが、私はホテルを目指すのでこのまま国道を行きます。
堂々と間違ってるお遍路さんみたいになってますが、目的地は確かです。
ホテルまでは10キロ切ってます。
普段ランニングするぐらいの距離で、たいしたことないや~って思うのに・・・今はなりません。
ペース上がらない・・・長い・・・
えっちらおっちら歩いて
西条市突入!
坂の下に海ー
綺麗な海ー
ちょいちょいチャリダーさんが後ろから颯爽と下りてきます。
うらやま!そのちゃり貸してんか!
後ろ、乗せてんか!(自転車の二人乗りはいけません)
ついに高松の表示が出ました。
125キロってめっちゃ遠いけどね。
でも、いつか行くからねー。
何が撮りたかったのかよく分からん腕の写真出てきました。
多分、焼けたなーとか、むくんだなーとか思いながら撮ったんだと思います。
あのカマキリの顔みたいな変な形のブロックが、今の私には最高の休憩所に見えます。
人間、大変な環境におかれると贅沢なことは言いません。
座って、靴脱いで、足もみもみ。
何か足、むくみすぎて2割増しでかい気がする。
こちらの田んぼエリアを抜けたあと、ようやくお店が増えてきて、59番国分寺から約4時間後の午後17時。
ようやく今日の宿泊先、ホテルトレンド西条に到着です!
ぬはー今日も疲れたー
Googleマップでここを到着地にすると「ホテル東予」という名前のホテルに導かれ続けたんですが、どうやら名前が変わったみたいです。
どさっ。(速攻ベッドに倒れ込む)
外を歩いた服でも、平気でベッドにごろりんできます。(掛け布団の上だし)
昨日よりも10キロ少ないんですが、疲れが取りきれておらず足の痛みも後半ひどくなっていったので40キロ歩いたのと同じぐらいの疲労です。
早速お風呂で疲れを。
その後、スーパーとドラッグストアが近かったので、買い出しへ。
お魚屋さんのにぎり寿司!
お寿司大好きー
そして、景気づけのリポD
おにぎりは翌日用です。米祭り。
そしてデザートはびわ祭り。
正直、普段自分で買ってびわ食べたことなんてなく。
いつぶりか分かりません。
びわの効能を調べてみたところ、疲労回復、咳、暑気あたり、あせも、皮膚炎等々
びわ、すごいじゃん!栄養満点じゃん!
最初にもらった方はものすごく甘味が強く、そのあとにもらった葉っぱつきの方はさっぱりしたお味。
同じびわでも違いがあって、でもどちらもそれぞれ大変美味でございました。
(さすがに全部一気に食べれなかったので、翌日の朝ご飯の時と半分ずつしました。それでも結構量多かったけど・・・)
何気にテレビ見てたら、見覚えあるニワトリ出てきました。
これ、道後温泉で休憩中、私の目の前にいたやつ。
↑これ。
台湾との観光サミットのためだったみたいです。
そういや、台湾にいたな。こんなの。
台湾の龍山寺というお寺にて。
輝く親子愛を見ながら、足中に湿布やら足爽快シートを貼りまくり、明日の山登りにそなえます。
冷却効果を期待して、焼けた腕にも貼ります。もうなんでも活用します。
今回のお遍路旅、残すはあと1日です!
★この日お世話になったホテルトレンド西条は下記リンクから予約可能です
(楽天トラベルのページに飛びます)
私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。
納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。
地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。