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【女一人歩き遍路】第7回目5日目 55番 南光坊~58番 仙遊寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

 

2017年6月2日

 

昨日の夜、時折激しい雨が降っていましたが、朝にはすっかり上がって今日もいい天気。

暑くなりそうですよ、今日も。気合いを入れて、さぁ、出発ー!!

 

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一晩寝たら、多少足の痛みは和らぎました。

しかし、最初は調子良くても、後半どんどん痛みが増すことは学習済みです。

前半勝負です。

 

55番 南光坊はホテルから500mの距離。

昨日はこの距離が無理でした・・・

近いので、いつもより遅い7時にホテルを出発。

で、あっという間に到着。

 

55番 南光坊

 

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もう、この名前の字面見るだけで関西人の自分は

南光・・・桂南光・・・

 

となり、「痛快!エッブリデー」と南光師匠の声が頭にこだまします。

 

※『痛快!エブリデイ』とは、桂南光師匠が司会をされていた関西テレビで放送されていた関西ローカルの番組。

今でいう『よ~いどん』です。(関西ローカルを関西ローカルで例えても伝わる範囲同じや)

 

別に南光師匠が創建に関わった訳ではなく。(そりゃな。)

お遍路の寺の中で、唯一【坊】がつくこちらのお寺。

起源は古く1300年前。

明治の始めまでは、瀬戸内大三島の大山衹神社の別当院でしたが、廃仏毀釈により神社と明確に分離しました。

 

階段や段差のないフラットなお寺。訪れやすいことこの上なし。

 

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戦後に再建された本堂

 

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大師堂

 

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四天王が祀られている立派な山門。

私、横の入口から入ったので、この門を通ることなく境内に入りました。

 

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金毘羅堂

香川の金比羅さんから勧請している金比羅大権現を祀るお堂。

このお堂は、1861~1864年の建立で、大師堂と共に空襲での火災を免れ現在に残る貴重な建物。


納経所にて、御朱印頂いてる最中

 

反対から見たら上手に見えるやろー

 

正面から見てもお上手ですよー

 

そんな褒められたら何かあげなあかんなー

 

みたいな会話があり、そして【一期一会】と書かれた絵ハガキと折り紙を頂きました。

 

折り紙、最初持ってた向きがおかしくて何のこっちゃ分からなかったのですが、正しい向きを教えてもらって判明!

 

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お遍路さんじゃありませんか!!

 

すごーい。こんなの子供の時持ってた折り紙の本に載ってなかった。

 

連れて歩いてあげてなー

 

と言われ、ありがたく頂戴しました。

一人歩き遍路に、仲間できたよ。しかも一気に二人。

 

納経所の方(住職であったり、お寺の職員さん?であったりなんですが)が愛想がいいと「いいお寺だなー」と思います。

割と業務的に淡々とされてる方が多いので。

いや、もはや業務なんでそれが普通やと思うんですよね。別にいわゆるサービス業じゃないですしね。

毎日毎日何人も相手にしてたらそりゃそうなりますよ。

職場変わる度に上司から仕事の出来云々より「愛想がいまいち」と注意される私が言えた立場じゃないです。

(ちゃんと真面目に仕事してんだから愛想なくても別にいいじゃん。笑って欲しけりゃおもろい話しの一つや二つでもしろや、って注意される度に思ってました。口には出さないですけど。さすがに)

 

でもやっぱり、人の印象をよくするためには愛想は大事。

はい。反省しながら次のお寺へ、3キロの道のりです。

今日も前半短い距離でお寺が続きます。

 

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今治駅を超えます。

 

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左折禁止!!って書いてるんですけど、遍路道左なんですよ。

えっと、いいですか?左行ってもいいですか?

(これ、車への指示とみて、私左折したんですけど・・・え?いいんですよね。歩行者は・・ドキドキ)


通勤、通学の市民の皆様の中、遍路道を歩きます。

焼プリン屋さんの前、視線を感じたので見てみたら・・・

 

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すりガラス越しのペッパー君。

目合った。怖い・・・

 

その横に写ってる白装束の女は幻ではなく、私です。

 
45分ほどで到着。

 

56番 泰山寺

 

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その昔、札所の近くを流れていた蒼社川は、氾濫を繰り返しており人々は悪霊のたたりと恐れていました。

この地を訪れた弘法大師は村の人たちと堤防を作り、「土砂加持」の秘法を行い、延命地蔵菩薩を感得したところ氾濫は収まったそう。

お大師さんはとにかく水にまつわる伝説が多い方です。

 

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本堂

 

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大師堂

 

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弘法大師自らが植えたと言われる「不忘松(わすれずの松)」

大師が植えた松は今は枯れてしまい、その子株の松が育ってるのだそうです。

 

納経所へ行くと今度は白いもこもこしたわんこが登場。

マルチーズのななちゃん 11歳。(って、説明書きが貼ってあった)

窓からちょこんと出てきたので、書いてもらってる間ひとしきりなでなでしてたら満足したのかまたお部屋に戻っていきました。

かわいいやないかー(無類の犬好き)

犬いる納経所なんて初めてでした。(かれこれ4年前。今も元気かなーななちゃん。)

ななちゃんに癒されて、次のお寺 3キロ先の57番 栄福寺へ向かいます。

 

前の夜、湿布やら足爽快シートやら、色んなもんを貼りまくって寝たおかげで今のとこ足は大丈夫です。

 

まぁ、まだ10キロも歩いてないんで、これからなんですけど。

むしろこの時点で痛んだら速攻今治駅に戻ってどっかホテル取って一日休息すべきです。

さて、いつまでこの調子で歩けるかなー

 

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次のお寺まで3キロしかないというだけで、足も軽くなるというものです。

蒼社川沿いを歩き、

 

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アスファルトから一転。

山の麓の土道に。


そして本日3つめ。

 

57番 栄福寺

 

福が栄える。めでたいお名前です。

 

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海難事故が絶えなかったため、弘法大師が海神供養を行ったところ海中から阿弥陀如来が現れ、これを祀ったのが始まりとされるお寺。

 

出た!弘法大師の水伝説。

 

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お願い地蔵。

色々願いを叶えてくれるそうです。

 

最近、こういう場所でするお願いが「健康でいられますように」になりました。

やはり人間、健康あってこそです。「お金」とか「出会い」とか「仕事」とか、大事なもん、欲するもんは沢山あれど、全て健康な体あってのもんでっしゃろ。(急に口調老けたね)

 

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本堂

境内の一番高いとこにありますが、たいした階段ではないので全くもって許容範囲内。

 

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大師堂


お寺に行くと、数人お遍路さんはいるんですが、皆さん車やら自転車やらのようで。

歩いてる最中は全くもってお遍路さんに会いません。

 

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次の58番 仙遊寺までまたまた3キロ。

どんどん行こう。

 

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突如、猛烈な動物臭に襲われました。

多分、あれ、養鶏場と思われます。

 

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最近作られたんでしょうか。

外国人の方向けに、ちゃんとアルファベット表記あり。

 

手書き感がかわいらしい。私、こういう可愛い文字書けないんですよね。

というか、そもそも字があまり上手くない。書道の先生である祖母に小中学生のときずっと習ってたんですけどね。

隔世遺伝ってこの世に存在しないと思ってます。

 

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山道へ。

 

そしてしばらくして、またアスファルト道へ。

 

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さっきの手作り看板で、仙遊寺まで40分ってなってたのに。

あれから20分ぐらい歩いたのに。

 

まだ40分かかるってさ。

 

・・・時差生まれたんかな。

 

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あの遠くに見える橋は、瀬戸大橋なのでしょうか?

あってますか?違いますか?答え合わせをしたくとも、誰も答えてくれません。

 

車も人も通らない。

 

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あ。やっと残り20分になった。

 
ただ、0.1キロで20分っておかしな計算ですね。亀じゃあるまいし。

そうです。このあとすぐ分かるのですが、仙遊寺は門から本堂までが遠いパターンのお寺でした。

これ、がっくしなるやつね。

 

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もうすぐですが、坂を上って疲れたので小屋で一休み。

 

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この小屋に貼ってあった張り紙。

右側のメッセージに対する返事がこれ。

 

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えらそうなことば すかん

 

だそうですよ。

この小屋からすぐの場所に山門が。

 

58番 仙遊寺

 

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栄福寺からは約40分。

ということは、あの最初に見た案内が正しい・・・と思いきや。


はい、先ほども言いましたがこっから本堂まで遠いやつです。

 

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石の階段。これまた足場が不安定で上りにくいやつ。

お寺への距離は山門間ではなく、本堂から本堂で書いて欲しいもんです。


10分弱上ってようやく到着。

 

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本堂

 

絶賛、工事中。


天智天皇の勅願により、伊予の国主 越智守興が開基。

本尊の千手観音像は海から上がった竜女によって彫られたという伝説があります。

また、阿坊仙人という僧が40年籠ってある日忽然と姿を消したという伝説も・・・

 

信じるか信じないかはあなた次第です。

 

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大師堂

 

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新八十八箇所御砂場霊場

 

八十八箇所の石仏がずらっとせいぞろい。

ここに来れば、一気に八十八箇所巡りができます。

こちらのお寺、本堂内が納経所。

お遍路では珍しいかも。

 

ここの宿坊がよいという話しも聞いてたんですが、なんせここで泊まるとなるとあまりにも距離が短いので宿泊見送りました。

だって、まだ11時前だもん。

 

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次の国分寺までは約7キロです。

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。