えちこの旅ブログ

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【女一人歩き遍路】第4回目1日目 26番 金剛頂寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

 季節柄、歩きお遍路さんがほとんどいなかったのですが、
偶然男性お遍路さんにお会いして、金剛頂寺までご一緒することとなりました。

歩きお遍路4度目にして、お遍路仲間さんとお寺を目指すのは初めて。
偶然にも同じ関西人で、この3月でお仕事を定年退職されたというおじさん。
(もっと若く見えたけど。)

学生さん?


なんて言われて、

えー、そんなーとっくに社会人です。

とデヘデヘ調子に乗ってみる。

見た目が、ではなく、この日は金曜で平日に歩いてる=時間に融通つく=学生 という図式が成り立ったからですよね。
ええ、分かってますよ。分かってますとも。

この方は、春に一気に徳島をまわり、今回は徳島最後のお寺23番薬王寺からスタート。
最御崎寺までの77キロも、昨日ひたすら雨の中歩かれたそうな。
尊敬っす。元気みなぎる還暦に私もなりたいっす。

歩きお遍路あるある話や、仕事の話、地元の話なんぞで盛り上がり、後半山道だったのですがおじさんのペースで一気に登れました。
蛇にも出くわしたんですけどね。
怖くなかったです。やっぱ誰かがいるって心強い。

 

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山を登ったら、階段どーん。

・・・このパターン、多いですよね


と二人で汗だらだら、息ぜーぜーしながら到着。

 

26番 金剛頂寺(こんごうちょうじ)

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本尊である薬師如来像を大師が刻み終えたとき、その像が自ら歩きだし、自らの手で本堂の扉を開けて鎮座したという伝説があるそうです。

 

 

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そんな伝説の本堂

 

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大師堂

 

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がん封じの霊木

 

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大師がこちらのお釜で米を炊いたら一万倍に増え、人々を飢えから救ったという言い伝えがある釜。
米不足が起こったら、この釜を使いましょう。

ここから今日泊まるお宿まで、15キロ以上あります。
時間は15時前。先を急がねば。
休憩されてたおじさんとお別れして、また一人のお遍路旅スタート。

 

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大勢で見送りありがとう。

 

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次の神峯寺までは27キロ。
(でも、私のガイドブックでは30キロ・・・)

この途中に今日の宿があります。

 

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けもの道。

からのー

 

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けもの道。

この後、山に突入。

 

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こういうとこ、滑りやすいから気を付けないとなーと思った5秒後、滑ってこけました。
おもいっきりおけつ、打ちました。

・・・言わんこっちゃない。

さっき、「学生さん?」とか言われて調子乗った罰ですね、きっと。
すいません。
おけつ打つだけで済んで良かった。気を引き締めて行きましょう。

 

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山を出たら、くじらに出会いました。

 

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ここからはひたすらこの国道55号線を歩きます。

 55号・・・

「飛びます、飛びます」ってもう30代以下には通じないんだろうな・・・
(って、私も世代じゃないですけど。)

 

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今日のスタートは、室戸岬の先っちょだったので、こう見るとすでに結構歩いてきましたね。

 

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うみー
この先ずっと見ることになるうみー

保存地区という看板が見えたので、ちょっと国道を外れてみました。

こちらの吉良川町、大正時代に木炭を扱う商家や回船問屋で繁栄した町で、平成9年に国の文化財である「重要伝統的建造物保存地区」に選定されたそうです。

 

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にゃんこ、大集合。
癒しです。にゃー。

 

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再び、国道55号線。
目指す奈半利はまだ12キロ先・・・

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お遍路さんへ
アコウの樹の下でおくつろぎください


2時間半、休みなく歩き続け正直1回どこかに座って休みたかったんです。
足の疲労も相当です。痛いです。

アコウの樹まで、430歩

どうせ暇だし数えていきましょう。


1、2、3・・・



・・・・426、427、428、429、430

 

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・・・・ここじゃないですよね?

足短いから、人より歩数がいるのかもしれない。
もう少し進むと

 

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小さな鳥居の中に、なんかそれっぽい樹はあったのですが、
写真で見るよりさらに薄暗い雰囲気で、祠もあるし
とてもじゃないけど、休めるような空間ではありませんでした。

うぅ。しんどい。
でも、歩くしかない。がんばろ。

 

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ローソンまで10キロ9キロ
街のホットステーション、めっさ遠いわ。

 

国道から住宅街へ。

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そしてまさかの山道突入です。18時前に。
日が暮れ始めるこの時間に。誰もいない山道です。

今日、誰もここ通っていないんじゃないかと思うほど蜘蛛の巣があちこちにできてて、
もう、顔に、腕に、からまって気持ち悪いのなんの。

うっすら糸が見えたら、かがんで、早く通り抜けたいから、小走りで。

日暮れどき、見知らぬ土地の山の中を駆け抜ける女が一人。

・・・何やってんのかしら、私。

 

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ボーボー。
夕方にとんぼだらけの草ボーボー道。

ここどこー
(高知です)

 

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またしても滑りやすそうな道にでくわした。
 プラス コケ。 凶器です、もはや。

 

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木々が途切れて、海が見えました。
夕日がきれい。

 

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30分ほどで山を抜けました。ほっ。

元々足が痛くなってたんですが、山道小走りしたせいで、痛み増加。
今まで、歩きでこんなに足が痛くなったことなかったんですが今回、やっちゃってるわー

ホテル、どこー?まだー?

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海を見て、気分を紛らわせるしかありません。

あーきれい、きれい。


・・・15分後

 

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うん、きれい、きれい。(無感情)

 

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ついに、本日泊まるホテル「なはり」さんの案内が!!
あともう少しですか?ほんとですか?

 

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あともう少しと言われてから、15分かけて
ようやく、到着・・・

金剛頂寺を出てから、約4時間20分。
あー疲れた。

今回、こちらのお遍路さんプラン(夕食付)を予約しておりました。



お腹もすいてるんですが、いかんせん汗まみれなのでまずはお部屋でシャワーを。
そして、さっぱりどすっぴんで夕食。

 

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まぐろのお刺身、おいしかったです!

ほんで、最初ご飯に夢中で気づかなかったんですが、

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隣、ただの窓やと思ってたら魚泳いでた。

こちらのお宿、温泉あります。
私が入った時は、誰もいなくて貸し切り状態。
露天風呂では星がすごくきれいに見えました。

あー素敵だなー
・・・しっかし、足、痛いな。
明日、大丈夫かな・・・・

 

不安を抱えつつ、2日目に続く。

 

私がお世話になったなはりさん、下記リンクから楽天トラベルのページにいけます。

ホテル なはり

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。