※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事はこちら】
2017年6月3日
ついに、自分お遍路旅史上最長の6日目に突入しました。
(当時)無職なんでこのまま歩き続けても良かったんですけど、ちょっと所用もあったので今回はこの日を最終日とし、一旦大阪に帰ることに。
5時起き、6時前にはホテルを出発です。
最後まで、早起き!
そして、今日もいい天気になりそうです。
今回は、3日目の最後宿までの道のりで雨に降られましたが、その他ずーっと天気には恵まれました。
まぁ、恵まれ過ぎて腕焦げてますけど。
土曜日の早朝。
こんな早くても、ウォーキングや犬の散歩している地元の方がいらっしゃいます。
超朝方生活。見習いたい。
このお遍路早寝早起き生活が、大阪戻ってからも続けばいいんですけどね。
一晩寝ると、やはり足の疲労もそこそこ回復するのでいい調子です。
あと、薄曇りで空気が爽やかなのも快適です。
恒例の196号線をひたすら行きます。
途中、中山川にかかる橋の上で、どえらい立派なカメラをセッティングしたおじさんが数人いまして。
何撮ってんだ?とレンズの方向見てみたら・・・
えーっと・・・
私のコンデジでは非常に伝わりにくいですが、サギ?でしょうか。
鳥さんが沢山いました。
朝早くから皆さん色々やっておられるんですねー。
ホテルに行くために、昨日の後半から外れていたお遍路道に戻ってきました。
今まで順番通りに回ってきたので、通常であれば次は60番になるのですが、そのお寺が山の上にありまして、その道すがらに61番があるので先にそちらへ行くことにしました。
ホテルから約6キロ。
1時間ほどで到着。
61番 香園寺(こうおんじ)
聖徳太子が用明天皇の病気治癒を祈願し、創建したという歴史的には非常に古いお寺。
ですが、こちらのお寺、今までのと趣が少々異なります。
ドドン
どでかい鉄筋コンクリートの大聖堂。
この中に、本堂、大師堂が納まっています。
なんか・・・宗教施設みたいです。
(いや、お寺も宗教施設なんですけどね。)
大師堂はお二階です。ってことなので行ってみることに。
・・・な、なんじゃい、これ。
ライブでもするんかい。っていうぐらいずらっと椅子が並んだ立派なホール。
センターをご本尊の大日如来様が彩っておられます。ボーカルかな。
(撮影ダメとか書かれてなかったので、撮ったんですけど・・・良かったのかしら・・・)
何だか落ち着かないので、手を合わすだけ合わせて(ろうそく等は禁止と書かれてたし)退出。
その他、こちらのお寺には子安大使像というのがいらっしゃいます。
これは、弘法大師がここを訪れた際、門前で苦しんでいる女性がいたので加持祈祷を行ったところ元気な赤ちゃんが生まれたという伝説によるものです。
スーパーマンのお大師さんがいれば、産婆さんも不要です。
私の進行方向から、一人男性お遍路さんが「おはようございます!」と爽やかに挨拶してやってきて、去って行きました。
・・・この時間に山の方から下りてきたって・・・絶対山で野宿してないと無理だと思うんですが・・・
ツワモノはやっぱいるもんだなーと思いながら、いざ!最終日、疲労のたまった足で山遍路道に進みます!
・・・あ、あれ。遍路道どこだろ・・・
(早速迷った)
一瞬道に迷いましたが、Googleマップ先生の力で遍路道に出ることができました。
大谷池というところに駐車場があり、そこにお手洗い発見。
毎度毎度、トイレネタ挟んですいませんね。
でも、ここ綺麗なトイレなので山登る前にぜひ利用してください。
水面に緑が映り込んできれー。
畑サイドの道を歩いていると、途中でええもん発見しました。
数々のお遍路さんの山登りを助けてきたと思われる杖たち。
私も持ちやすそうなのを選んで一本拝借。
チャララッチャッチャー
(ドラクエ的な音楽)
えちこは、杖を手に入れた。
蜘蛛の巣払いの義が10上がった。
両手の自由度が5減った。
片手ふさがるので、少々不自由にはなりますがこのあときっと私を助ける力になるに違いない。
ちなみに、蜘蛛の巣払いの義とは、この枝を前でぶんぶん振り回し、目の前にある蜘蛛の巣を払うという単純明快、かつ蜘蛛の立場からしたらとんでもない悪行です。
蜘蛛さんすいません。でも、山登り時の大敵なんだもん、蜘蛛の巣。
最初は割と平坦な道。
60番 横峰寺まで6.9キロです。
平地なら大した距離じゃないですが、山となると話しは大きく変わります。
写真じゃまるで伝わりませんが、これ既に結構急な上り坂。
始まりました。山が、ついに。
カツカツとアスファルトに杖の音響かせながら歩きます。
このあと、小屋がありおじさんに遭遇。(はい、またおじさんです。おじさんが遍路文化を支えてます。)
このあとお会いしなかったので、下りて来た方か。はたまたここで寝てた・・・?
まだ歩き始めたばかりなので、休憩するほでもなくご挨拶だけしてそのまま進み
はい、ついに山道の入口。
最初っから急な上りです。
写真では毎回それが伝わらないのが悲しい。
見返しても、自分でも上ってんのか平坦なのか分からん。
ゼーゼー 初っ端から息絶え絶え。
杖借りてきて良かったー
思えば、今までの山道、こういう杖使って登ったことないんですけど、やっぱ負担は軽減される気がします。
おー既に結構登ったよー
ゼーゼー
木々ゾーン抜けて、草ゾーン。
蜘蛛の巣払い、絶好調です。
ブインブイン(枝、振り回してる)
蜘蛛さんごめんねーまた作ってねー(帰りにあったら、また壊すけど)
スクラップアンドビルドは世の常です。
ちょっと平坦な道に入って、ほっとしたのもつかの間。
また登って、ちょっと緩やかになって・・・を繰り返すこと約30分。
小屋、到着。
はい、休憩タイムーとりあえず、一旦お疲れ。
小屋からはしばらく平坦な道になりました。
登りの写真と変わらないですね。
同じような写真ばっか見せられても・・・って思ってます?
私も、自分で「これ、全部同じやないか」って思ってます。
山々が綺麗だなー
ってか、あそこに鉄塔建てた人たち、すげーなー
山登りしてたら絶対出くわすやつ。
せっかく登ったのに、下り道出てくる。
損した気分になります。毎回。
で。
下ったのにまた登る。
そっちとこっちの土をうまい具合にあんじょうして、どーにか平らになりませんか。
(「あんじょうして」って関西以外の方には分からないでしょうか。「具合よく」とか「ちゃんとして」とかいう意味でおますねん)←急に濃い目の関西弁。
この道、石と木の根がゴロゴロしてて非常に歩きにくいです。
山登りが趣味な訳でもないので、足の運びが下手くそなのと、そもそもあまり足をしっかり上げずに歩く癖があるので、しょっちゅう石やら木の根やらを踏んではよろけます。
杖があってよかったー
またもや平坦な道に出たので、時間短縮しようとスタスタ早足で歩きます。
ずーっと登り続けな訳ではなく、時折こうやって平坦な道もあるのでまだ助かります。
山に入って約1時間半。
残り2キロちょい。
もうひと頑張りー
同じような写真ばっかりで飽きたので、続きは次回へ。
(写真載せてるんも己のさじ加減やけどな)
私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。
納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。
地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。