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【女一人歩き遍路】第5回目2日目 33番 雪蹊寺~34番 種間寺

※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。

【前回の記事はこちら】

iechiko.hatenablog.com

 

32番を参拝し終え、相変わらず天気はイマイチですが何とか雨はあがりました。

傘を差さずに歩けるって、なんて快適。

 

雪蹊寺へ行くルートは、桂浜を歩くコースと、渡し船で海をびゅんと渡るコースがあります。


 

今回は渡し船コースで行くことにしました。

基本、歩き遍路ですがいいんです。海は別枠。(どんなルール)

渡し船は、1時間に1本。


12時10分の船にできたら乗りたいのですが、距離と自分の歩くペースから計算するに、ちょうど10分程度間に合わない・・・

 

くそ。朝一で道を間違うことさえなければ・・・・

 逃すと、タイムロスが結構でかいなー


とりあえず、県道14号をひたすら歩きます。

 

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ですが、ここ歩き遍路道じゃないのか、全くお遍路シールが見つかりません。

でも、手持ちのガイドブックによればこの道を行けばたどり着けるはずなので、己を信じて行くのみ。(病的方向音痴だが謎に自信はある。)

海が見えないけど、海に近い県道。アップダウンもなく、面白い建物がある訳でもなく、人が通る訳でもなく。

ものすごく何もなさすぎて、面白味は一切なし。もう心は無になるしかありません。

 

歩き続けてふと気づく。

このまま行くと、どうも桂浜徒歩コースになるっぽい。

そうなるとガイドブックの地図によると、浦戸大橋を渡らなければいけないようで・・・
この橋は、以前高知龍馬マラソンに出場した際、とっても苦しめられた橋でございます。(このマラソン大会、事前の練習不足もたたってとてもきつかったのです・・・)

嫌だ。あんなとこもう二度と自分の足で渡りたくない。

車もガンガン通ってるし。

とにかく渡し船方面に行く歩き遍路道を見つけようと、少し海側の県道から内陸?側の道に入ってみる。

すると・・・

 

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あった!!

 

案内表示!!

 

君に会いたかったよー。

良かったよー。

歩き遍路道に出ました。

方向音痴ですが、野生の勘で、案外うまくいくことも多いです。

(その3倍ぐらい路頭に迷って過ごしてますが)

 

このお遍路道は、渡し船の乗り場へと案内してくれてるようです。

(ということは、お船に乗るのは正規の歩き遍路道なのかしら)

 

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12時30分。

 渡し船乗り場 種崎港到着。


ちゃんと運行中でした。
ここまで来て、欠航してたら泣いてたわ。

ってか、欠航の恐れとか一切考えてなかったわ。

 

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英語や中国語、ハングル語の時刻表完備!!

最近急増している外国お遍路さん対応でしょうか。

本来乗りたかった12時10分発には間に合わなかったので、隣にあった待合スペースで休憩&簡単な昼ご飯タイム。

結果的に、ここでゆっくり休憩できたのは良かったです。


しばらくすると、女性と男性お遍路さんが一人ずつ来られました。

時間になったら、係のおじさんが呼びに来てくれて、乗船です。

 

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どんより海を渡ります。

 

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思ってたよりも船大きい!!自転車だって乗れちゃう。

 

ちなみにこの渡し船無料です。(何で採算取ってんでしょう。税金?)

そして、たった3分で向かい側の長浜港へ。

エンジン最高。


下船後、約15分で到着。

32番 禅師峰寺からは約2時間20分でした。(そのうち、40分は船待ち時間)

 

33番 雪蹊寺

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本尊の薬師如来は、有名仏師 運慶作。

鎌倉時代以降、一旦廃寺になりましたが戦国時代の土佐領主、長宗我部元親によって再興。

元親の菩提寺でもあります。

 

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本堂

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ん・・・?

・・・なんかおる。

右側足元に寄ってみましょう。

 

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遍路・・・カッパ?
しかも手彫りっぽい。

 

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大師堂

 

こちらのお寺は団体さんが来られなかったので、非常に人も少なくゆっくり参拝できました。

次は約6.5キロ先 34番 種間寺を目指します。本日最後のお寺です。

 

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またしても平坦な道。

山道はもちろんしんどいので、好きではありませんが、このようなアスファルト道はこれはこれで退屈・・・(文句ばっか)

しばらく遍路マークがいっさい出てこなくて不安に。

でも、方向的にはあってるはず・・・

というか、ここ意外に道はないはず・・・

しばらくして、お遍路マーク発見。

高知はやっぱり徳島に比べてお遍路マークが少なめな気がします。

方向音痴にとっては、ある種の修行が味わえます。

 

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山道っぽい道にいざなわれました。

え。やだ。

 

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・・・と思いきや、ちょっと両側緑多めのコンクリ坂道でした。

一安心。

 

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コスモス♪コスモス♪

 

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両側コスモス♪ コスモス ♪

もはや変哲の無い道が続きすぎて、コスモス見ただけで妙なテンションになっています。

 

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かーわ。かーわ。

(同上)

 

このような田んぼや住宅街の道を歩いていると、逆打ち(88番から1番に向けてまわる回り方)お遍路さんに遭遇。

 

今日はどこまでー?

 

次の種間寺までですー

 

そっか。もう少しだから頑張ってねー 

 

誰かと会話したの、今回初めてだ。

団体さんは沢山いるのに、ソロ遍路に全く遭遇しない。

・・・平日だから当たり前か。これが当たり前なのか。

 

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人生で初めて、用水に沿って歩くよう指示されました。

言われた通り、用水沿いを歩いて、33番から1時間20分ほどで到着。



34番 種間寺

 

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山門はありません。

本堂に行くまでに階段も坂道もありません。ありがたい。

 

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若干、躍動感ある大師様がいらっしゃいました。


大阪四天王寺建立に携わった百済の仏師が帰国の途中、土佐沖で時化にあい、この地に避難。

その際に刻んだ薬師如来弘法大師が本尊にしました。

そして、唐から持ち帰った米、麦、あわ、きび、豆(またはヒエ)の五穀を境内に蒔いたことから、この寺の名がついたそうです。

 

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本堂 

 

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大師堂 

 

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こちら、子安観音

周りには沢山の柄杓が。

この柄杓、底が全部抜けてるんです。

 

「通りがよくなる」という意味で、柄杓の底を抜いて安産を祈願し、それを妊婦さんにお渡しします。

その柄杓を妊婦さんは床の間に飾り、無事出産後、こちらに納めに来られるんだそうです。

抜けた底のように、すぽんっと生まれますように、ってことですね!
沢山の柄杓は、沢山の新しい命の証ってことですね!

当時1か月後に出産を控えた会社の後輩に、写メ撮ってLINEで送ってあげました。

この観音さんの効果か分かりませんが(いや、きっとそう)、無事に可愛い双子ちゃんが誕生しました!

めでたし、めでたし!!

 

本日のお宿はホテルSP‐haruno‐(エスピー ハルノ)さん。

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ホテルSP‐haruno‐(エスピー ハルノ)

この種間寺への送迎可能だったので、事前に予約をしていました。

ちょっと早めですが電話してみたら、「今からお迎え行きますね」と快く対応してくださいました。

 

迎えの車に乗って、走ること数分。

ホテルがある春野総合運動公園へ。

・・・なんか見覚えが・・・・


ここ、高知龍馬マラソンのゴールやったとこやわ。

最後の最後に上り坂で、苦しかったとこやわ。

(そもそも、このマラソンしんどかった思い出ばっか)

 

施設は古く、エレベーターも無し・・・

学生の部活の合宿所って感じ。

大浴場があると書かれてたので、入りたかったんですが本日は使用できません、と・・・

客が少ないからお湯、はってないのね、きっと・・・すん。。

 

値段の割には・・・という設備ですが、(1泊7,190円 朝晩ご飯付)場所的にここしか見つけられず、送迎もついてたので、よしとします。


一旦、洗濯をしようとコインランドリーへ。

なかなかにお汚めの洗濯機で、2日分の洗濯物を洗います。

潔癖症なら、この洗濯機の汚れが気になって洗えないのかも。

私ですか?もちろん潔癖の「け」の字も無いので、ガンガン洗いましたよ。洗剤入れてるし、大丈夫でしょ。

おおよそがさつにできてます。


洗濯終了後、部屋に帰ったら。。。


あ、鍵がない。。。。(´・ω・`)

 

やってしまいました。まさかのインキー。

ホテルの方に開けていただき、部屋の中で洗濯物広げて熱冷ましてたら、あれ・・・?

スポブラのパットがねぇ・・・

(長距離歩くので、お遍路の時はランニング用のスポーツブラつけてます。決していまだに中学時代引きずって普段からスポブラ付けてる訳ではありません。そこそこもう大人なんで。)←十二分に大人。



(゜д゜;)



OH!NO!!!!!


慌てて再びコインランドリーへ。

コロリンとブラパッド、洗濯槽に転がったままでした。

私以外、誰も今日はここに立ち入っていない様子。

何かよう分からんけど、セーフ!!



私の部屋3階。

コインランドリー地下1階。

フロント1階。

エレベーター無し。


しんどいわ。

何回、行ったり来たりしてんねん、私。

自業自得やけど、めっさしんどいわ。



疲れた・・・

そしてネットつないだら、定額パケット残200MBで低速のお知らせ・・・・



あー!もう!!

なんて日だ!!!

 

私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。

納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。

地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。