※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事はこちら】
2017年3月26日
昨日、10時前に猛烈な睡魔に襲われ寝てしまいました。
でも、疲れすぎると眠りが浅いのか、二度ほど夜中に目覚めながら7時起床。
9時間近く寝たことになります。単に寝過ぎで目が覚めただけかも・・・
本日は、歩き始める前に、まず100名城の一つでもある宇和島城へ行きます。
私はお城も好きで、「100名城」&「続100名城」のスタンプを集めています。お遍路しながら、お城スタンプも集めれてしまう。一石二鳥の旅。
こじんまりとしていますが、素敵なお城でした。
トイモードで撮るとかわいい。
お遍路旅の記録なので、お城については割愛。
チェックアウト前にお城巡りをしてたので、一度ホテルに戻り荷物をピックアップ。
いつもより2時間も遅いですが、ようやく5日目お遍路出発!
アーケード、がらーん・・・
宇和島駅前の遍路道は、住宅エリアを細かく右へ左へと行きますが、きちんとお遍路案内が曲がり角ごとにあり、全く迷うことがありません。
すごく分かりやすいです。正直、高知と比べると俄然歩きやすい。
そんな貼ってくれんでも。1枚で分かるよ。
親切心が溢れています。宇和島好き。愛媛好き。
線路を渡って県道57号線に出ます。
ホテルを出て1時間弱で市街地しゅうりょー
桜が咲き始めました。
春を感じながら歩いていると、通り過ぎた民家の中から
頑張ってくださーい!!
と大きな声が。
振り返ると、おばちゃんがブンブン手を振ってエールを送ってくださってました。
私も負けじと声を張って
ありがとうございまーす!!
と手を振り返しました。
わざわざ後姿の自分に声をかけてくださるなんて。
愛媛、ええとこ。
(何度も言いますが、別に今までの2県だって親切な方に何人も会ってきたんですけど。何か色々上回ってるんです、愛媛。)
歩き始めて約1時間40分。遍路小屋を見つけたのでお昼休憩です。
そこまでお腹空いてないんですけど、次いつ小屋が見つかるか分からないですからね。
私は学びました。
小屋とトイレは出会った時に座っとけ。
あと3キロ切ってます。
40番 観自在寺からは50キロあるのでホントならば大変な道のりなんですが、なんせ昨日バス乗って宇和島市内までワープしたんでかなり距離短縮してます。
いらっしゃいました みま町
「ようこそ」とかはよくあるけど、「いらっしゃいませ」ってなんでそんな営業感出てるの。
ここからは田んぼと住宅エリアに入ります。
お遍路シールもこまめにあってあともう少し。
が、迷子の天才。これだけ親切にシール貼ってある地で何故か800mほど手前で道に迷う。
どこかで曲がらないとダメだったのですが、そのまま直進してしまいました。
おかしいと途中で気づき、グーグルマップ師匠に頼る。
1キロ弱、余計な体力を使う羽目になりながら、無事到着。
えーっと・・・遠目に嫌なもん見えてますね。
・・・階段ですか。
はい、階段ですね。
41番 龍光寺
山門はなく、鳥居がある珍しいお寺です。
階段を上って本堂。(この写真撮ってる場所)
さらに階段を上がった先に、稲荷社があります。
元々は稲荷神社でしたが、明治以降の神仏分離で元の本堂が稲荷社となり新たに本堂を設立。
これが今の本堂
大師堂
南与七福神霊場の一つということで、七福神の皆さまもいらっしゃいます。
お寺自体は、非常にこじんまりとしていますが、稲荷社あり、七福神あり、本堂には十一面観音像が祀られ、と神様、仏様とご利益が密集しております。
次の42番 佛木寺までは4キロ。
久々に近いお寺だ、わーいわい。
ここ最近、何十キロという表示ばかり見てたので、この距離はちょっと近所のコンビニ行くぐらいに感じます。実際、徒歩で行くとなると1時間はかかるんですけど。
ただ、私のガイドブックでは4キロとなっている道のり、現地の表示では3キロとか2.6キロとかバラバラです。
上って来た階段は下りず、龍光寺の駐車場へ抜けるほっそい道通って
右側が墓地になった道を上る。
人様のお墓脇を歩くのは、結構お遍路あるあるです。
心の中で毎回「失礼いたしまーす」と一応ご挨拶してます。
山道突入。
10分ほどでしたが、昨日の雨で地面がぬかるんでて歩きにくい。
足のマメ潰れちまって痛いし。ワセリン&ティッシュぐるぐる巻きで何とか耐え抜こうとしてるんですけどね。
これぐらいは、気合いと根性でどうにかなると思ってます。
いまだ、昭和の根性論、時と場合によってはありやと思ってるタイプです。(もちろん、度を越したパワハラめいたものはダメですが)
県道31号線に出ました。
空がどーんより・・・えー・・・雨は今日は降らないという意気込みなんですけど。(お前の意気込み関係ない)
This is 閑散
コスモス街道 今日も笑顔で ゆずりあい
果たして、私は誰とゆずりあえばいいのやら。
そして完全に季節が違うので、コスモス畑には草しか生えてません。
チューリップはもう少し。
このチューリップ街道、結構続いてたので、シーズンになると綺麗だっただろーな。
残念。
結局、40分で到着。(なので、41番からの距離は3キロ弱ぐらいかと)
42番 佛木寺
お寺に到着するとお遍路さんはいますが、車や団体さんで歩きお遍路さんには出会いません。
宇和島泊の方ならもっと早く出てるだろうし(なんせ、朝一の城攻め後に出てきたもんで)人とペースが全然違うとホント全然歩き遍路さんに出会わない。
弘法大使が牛を引いていた老人に出会い、導かれるまま牛の背に乗っていくと楠に宝珠を発見。
それは、大師が唐から「有縁の地に飛んでいけ」と投げたものでした。
家畜を祀る「家畜堂」なるものがあり、もともと家畜の安全祈願がなされてましたが、
最近ではペット供養に訪れる方も多いそう。
右手首、おかしな方向に曲がってますが大丈夫ですか。
こちらの鐘楼は、四国霊場では唯一の茅葺屋根。
1688~1704年に再建されたと言われています。確かに、茅葺屋根って珍しい。
本堂
大師堂
このあと、峠越えが待っているのでここでトイレを。
ぼっとんでした。
お寺によってはすっごい綺麗なトイレもあるんですが、トイレ事情は様々です。
寺院の金銭事情と関係あるんですかね。
はい、今回も恒例のトイレネタでした。
では、続いて11キロ先の43番 明石寺を目指しましょう!!
私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。
納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。
地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。