※この記事は、2015年9月~2019年4月まで3年半かけて歩き遍路をした記録です。情報などは当時のものなので、現在と変わっていることがあるかもしれません。ご了承ください。
【前回の記事はこちら】
2015年12月20日
真冬のお遍路2日目。
朝ごはんを食べて、8:25 ゆっくりめのホテル出発。
昨日は薄曇りの空模様でしたが、今日は青空。
寒すぎず、歩くのに快適。
18番 恩山寺まで、10キロちょいの道のり。
街中お遍路道には、頼りにしている案内シールがあまりありません。
ガイドブックを見るに、この道であってるはず・・・
表示がないと不安になる迷子の天才。
すると、何気に視線をやった先に
お遍路シール発見!!
まさかの歩道橋階段裏。
潜み方、ウォーリー並。
見つけた喜びもウォーリー並。
無事、曲がり道を見失うことなく進む。
国道55号線に出ました。
ひたすら、この国道沿いの歩道を歩きます。
いやー、冬と言えど、日差しがきつい。
サングラス、持ってくれば良かった・・・
日焼け止め、多めに塗っておいて良かった・・・
延々、延々、アスファルト。
排気ガスまみれのアスファルト。
なので、こんな川が出てくると嬉しくなります。
綺麗な空だこと。
歩き始めて1時間40分ほど。お遍路休憩所発見!!
ありがたい!
荷物おろして、しばし休憩。
ふー。しかし、今日もお遍路さんいないなー
2時間歩いて、残り2.9キロになりました。
朝からよく頑張ってるわ、私。
ずっと歩いてきた国道55沿いをついにはずれます。
さようなら、排気ガス。
こんにちわ、HITACHI。
気になる案内板。
その名も『義経ドリームロード』
そろそろお寺の敷地っぽいな、と思ってからもまだ長い。。。
この分岐点で、右側。上に向かう道を進みましょう。
こんなにしっかり「右」と書いてあるのに、私はうっかり左へ進んでしまいました。
迷子の天才は、左右の区別もつきません。ゾロも驚きの方向音痴っぷりです。
一人旅に不向き極まりませんが、今まで何とかやってます。(というか、道に迷うこと前提で旅行してるんで、「あ、またか」ぐらいの感覚。)
ホテルから2時間40分。
18番 恩山寺(おんざんじ)到着。
元々、女人禁制だったこちらのお寺。
弘法大師が修行してる際、母親が訪ねてきましたが、女人禁制のままでは入ることができません。そこで大師は17日間滝に打たれ、女人解禁の修行を行い、母親を迎え入れたのでした。
(っていうか、女人解禁って修行でなせるもんなんや)
大師堂の横にはそんな大師の母親、玉依御前を祀るお堂があります。
玉依御前はこのお寺で出家したのですが、ここが髪を剃った剃髪所。
その時の髪が納められているそうです。
階段上の本堂。
大師堂
最後が結構上り坂だったので汗かきながらお寺に入ったのですが、参拝してる間にすっかり汗冷え。
ゆっくり休憩もできず、冷える体をまた温めるために次のお寺へ向かいます。
今回最後のお寺19番 立江寺目指して5キロの道のり。
ここから先、私有地エリアとなります。
お邪魔致します。
牛さん、こんにちわ。ちょっと通らせて頂きます。
今回は、車道沿いのアスファルトばかりのルートでしたが、お遍路っぽい竹やぶ道が突如現れました。
こういう道、久々。
やっぱり雰囲気ありますね。
寒いし、虫やらヘビやらも出ないと思われるのでのん気にテクテク。
おぉ!ここか。
ここなのか!義経ドリームロード!まさかの竹やぶロード!
なんか、どうもこの矢印が分かりにくいんです。
にょきって出てるけど、どこからよ、それ?ってなる。
お墓の奥にあるお堂。
弘法大師おむつき堂
大師のおむつを納めた、という逸話が残るお堂です。
・・・なぜ、おむつを。
使用前かな、使用後かな・・・パンパースかな、ムーニーマンかな・・・
竹やぶ抜けたら今度は完全に人様の畑の間。
失礼いたしますー
畑抜けたら、アスファルト道に再び出ました。
お遍路さん休憩所は、影になってて寒そうだったのでスルー。
手前にあるのはお京塚。
江戸時代、情夫と共謀して夫殺しをしたお京がお遍路に出ました。
立江寺で御本尊を拝もうとしたとき、髪が鐘の緒に絡まって、肉ごと削げ落ちたとか。。。ぞっ。
そこで、お京と情夫は罪を告白し、ここで出家したのだそう。(出家する前に髪の毛肉ごと落ちてると思うと怖すぎるんですけど。)
さらに進むと、目の前に朱色の橋が。
立江寺建立の際、白鷺が飛んで来てこの橋に止まり、その場所を示したといわれています。
朱色の橋を渡って、間もなく・・・
19番 立江寺 到着。
・・・ん?なんかえらく現代的な鉄門のお寺だなー
ほぼ閉まってるし・・・
と、門の隙間から入ってすぐに気付く。
あ、これ、裏門だわ。
ということで、改めて
19番 立江寺
聖武天皇の勅願により、行基が開山。
四国霊場に4か所ある関所の一つ。
悪行をしたお遍路は、改心しないと山門から先に進めないどころか天罰がくだってしまうという・・・
一応、門くぐれたし、だ、大丈夫ってことよね。
お大師さん、大丈夫ですよね?(お遍路さんは心配性)
本堂
大師堂
多宝塔
先ほどご紹介したお京さんの黒髪伝説が書かれた碑と、その黒髪を納めたというお堂。
参拝と納経を済ませ、第2回目お遍路の予定ルートは計画通りに、無事まわり終えました。
時間もばっちり、予定通りです。
徳島駅までは電車で帰ります。なので、立江寺から10分弱の立江駅へ。
だーれもいない無人駅。
電車の本数も1時間に1~2本ぐらいしかありません。事前に調べておかないと大変です。
誰もいなさすぎて、とりあえず写真なんぞ撮ったりして時間つぶし。
絶賛、駅独り占め中。
この立江から徳島までは、約30分。
徳島駅でバスまでの時間、余裕があったのでまたしても徳島ラーメンを食す。
お腹を満たし、お土産も買い、高速バスで大阪へ。
前回はシルバーウィーク中だったので、帰りもんのすごい渋滞にはまりましたが、
今回は時間通りに帰って来ることができました。
次のお遍路旅は2016年。20番からの山エリアです。
私が旅の間愛用していたガイドブックはこちら。
納経帳とほぼ同じサイズで、サブバックに収まります。
地図と各お寺の案内が書かれてるので、一冊あるととても便利。