えちこの旅ブログ

知的好奇心のおもむくままに

MENU

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 1日目後編 高原霧の里休憩所~近露

 季節の変わり目だからか、いつも以上に抜け毛が多く、すぐにヨガマット(ストレッチや筋トレ用に基本敷きっぱなし)が毛まみれで自分で引いてしまう今日この頃。

 

高原霧の里休憩所を出発し、近露を目指します。

この高原のエリアにも宿泊できるところはあり、中でも「霧の里たかはら」さんというお宿はネットで見ても評価が高く、興味があったんですが、さすがにここで1泊してしまうと1日目の距離が短すぎるなーということで、次の集落である近露まで行くことにしました。

1日目の出発が遅めになる場合、ここで1泊するのがいいのではないかと思います。

 

休憩所から出て10分ほどは舗装道の上り坂。休憩した直後にすぐ息切れ。

 

f:id:iechiko:20201010105254j:plain

 

そして、未舗装路に入るところにこのような看板が。

「この近露まで民家はなく、連絡の方法はありません」(戻るなら今やで)←心の声。

 

民家がないのは了承済み。トイレも済ました。水も1リットル持ってる。気合入れて行きますよー!

 

f:id:iechiko:20201010105259j:plain

 

この先の道は、石畳でTHE 熊野古道って感じの道。木漏れ日が気持ちいい。

 

f:id:iechiko:20201010105309j:plain

 

なんか、所々でこのように石が積まれてるのを見かけます。見事なバランス。ちょっとしたアート作品みたくなってる。

 

f:id:iechiko:20201010105314j:plain

 

高原池

池の前後は登り。

休憩所から40分ぐらいで大門王子に到着。

 

f:id:iechiko:20201010105325j:plain

 

名前の由来は、この近くに熊野本宮大社の大鳥居があったことに由来しているそうです。こんなとこに鳥居があったんだ。

 

f:id:iechiko:20201010105334j:plain



休憩所までは少数ですが歩いてる方に出会ったのですが、休憩所以降誰一人として出会いません。ずっと熊野古道独り占め。軽く歌とか歌っちゃう。

 

♪どーるちぇ あーんど がっぱーな♪

(この歌のこの部分だけが妙にまわる)

 

♪あっるっこー あっるっこー 私は元気ー♪

(生涯で一番見た映画トトロです。いまだにセリフほぼ言える。)

 

f:id:iechiko:20201010105342j:plain

 

大門王子から40分ほどで十丈(じゅうじょう)王子

 

f:id:iechiko:20201010105347j:plain

 

一瞬「犬」に見えた。

 

こちらの近くにお手洗いありです。使ってないので、どんな感じか分からないですが建物は割としっかりした感じ(だったと記憶してる)

 

f:id:iechiko:20201010105353j:plain



王子の他に、道にはこのような番号道標もあります。この番号ももらった地図に載ってるので、自分の位置を確認するのに役立ちます。

 

f:id:iechiko:20201010105358j:plain

 

あと、こんな感じの標識もちゃんとあるので、道に迷うということはほぼないかと。(病的な方向音痴の私でさえ、ほぼ迷わず歩けたので。翌日1か所だけ道迷いしたけど・・・)

 

f:id:iechiko:20201010105408j:plain

 

悪四郎屋敷跡

悪四郎って何かめっちゃ悪そうなやつやん。何でそんなやつの名前が残ってるねん。と思ったんですが「悪」というのは悪者のことではなく、勇猛で強いというような意味だそう。ただこの方「伝説上の有名な人物」って書いてるんで、実在はしてないのかな?

 

f:id:iechiko:20201010105413j:plain

 

この辺りの道は幅も狭く、横が崖になってるんでなかなか危険です。

 

f:id:iechiko:20201010105425j:plain

 

上多和(うわだわ)茶屋跡

地図にはここに休憩所マークがあるんですが、それらしきスペースはどこにも見当たらず。

・・・この切株のことかな?と思い、(絶対違うやろ)写真に写ってる切株に腰かけて小休憩。

この先は下り。

 

大坂本王子手前から道のそばに川が流れており、癒されます。

 

f:id:iechiko:20201010105442j:plain

 

毎日見てる大阪市の川は何の色か分からんけど、いつも濃い緑色なので、川の水が綺麗ということにいたく感動する。

 

f:id:iechiko:20201010105455j:plain

 

十丈王子から1時間40分で大坂本王子到着。

大坂(逢坂峠)の麓にあることからこの名がついたそう。

 

f:id:iechiko:20201010105500j:plain

 

こういう風景凄い好き。水のCMとかに出てきそう。宇多田ヒカル歩いてそう。

 

f:id:iechiko:20201010105510j:plain

 

なぜか突然1枚だけトイカメラフィルターで撮ってみる。

 

f:id:iechiko:20201010105514j:plain

 

大坂本王子から20分で道の駅 熊野古道中辺路に到着。

古道から一旦外れて車道を渡り、トイレ休憩がてらこちらに来ました。

 

高原を出るときに見た看板には、ここまで約3時間となってました。

実際は3時間20分ぐらいかかりました。私、それなりに体力はあるので登りはしんどいながらも結構早めのペースで行けるんですが、下り道降りるのが超下手で。よちよち歩いて平均よりもぐっと遅くなります。ゆえに予定より時間食ってしまいました。

山道慣れして、もう少し下りも上手に歩けるようになるのが目下の課題です。

 

ここにベンチがあったので、ちょいと休憩。

 

f:id:iechiko:20201010105525j:plain

 

側のテーブルに、鳥さんが種を食べに来てました。(お店の方が置いてるんだと思う)

 

何かみたことない色あい。なんだ、かわいいこの子の名前。(野鳥の会の方、教えてください)

 

f:id:iechiko:20201010105540j:plain

 

かわいい。

 

f:id:iechiko:20201010105535j:plain

 

真正面。

足、結構広めに広げて立つんですね。

 

残りは30分程度。さーあと少し!

 

f:id:iechiko:20201010105544j:plain

 

近露王子に行く道すがら、右側へちょっと寄り道。

 

f:id:iechiko:20201010105559j:plain

 

こちら、中辺路のシンボル的存在の牛馬童子

先ほどの道の駅にあったのも、これを模したもの。(あっちの方が数倍でっかいけど)

 

この像があるのは

 

f:id:iechiko:20201016204559j:plain

 

あの標識の奥の小山になってるところ。(って言われても全然分からん)

箸折峠のこの丘は、花山法皇が御経を埋めたところと伝えられ、食事の際、カヤの軸を折って箸にしたことからその名がついたそうです。また、そのカヤの軸の赤い部分に露た伝のを見て「これは血か露か」と尋ねたため、この土地が「血か露」⇒近露になったとのこと。

そして、この牛馬童子のモデルは花山法皇とも言われています。

 

これって牛と馬にまたがってるってことなんだと思うけど、だとしたら相当器用なんですけど、花山法皇。あと二頭にまたがれるってめっちゃ足長い。あるいは牛と馬の背中が二頭とも激細か。

 

ここから苦手な下り坂を下っていくと

 

f:id:iechiko:20201016204657j:plain

 

ようやく近露の集落が見えました!

昼間は晴れてたのに、夕方になるにつれ雲行きが怪しくなってきた。雨が降ってもおかしくない空模様。急げ!

 

そして、滝尻王子を出発してから6時間半

今夜のお宿「近露櫻の園さんに到着です。

近露の集落に入って一番最初に出会った建物というぐらい、すぐのところにあったので、迷う心配一切なし。めっちゃ分かりやすかったです。

 

f:id:iechiko:20201016205551j:plain

 

そして、玄関先にはこのようなウェルカムメッセージが。

これぞお・も・て・な・し。ありがとうございます。

 

f:id:iechiko:20201016204704j:plain

 

こちらの本館の隣にある別館が今日の宿泊先になっています。

 

大体、このルートを歩く場合1泊目の宿泊場所はこの近露になるかと思います。近露にはいくつか宿泊施設がありますが、中にはコロナ渦のため休館となっているところもあります。この櫻の園さんも本館は休館。私が泊った別館は1日1組限定。

 

なので、日程決まれば早めに予約した方がよさそうです。

私は今回熊野トラベルのサイトから予約しました。

 

自分が泊った別館の外観は写真撮り忘れてしまったのですが、平屋の戸建てで中は和室でこんな感じ。

 

f:id:iechiko:20201016204707j:plain

 

こちら寝る用の部屋。

 

f:id:iechiko:20201016204712j:plain

 

リビングルーム

奥にもう一部屋あり。

 

f:id:iechiko:20201016204718j:plain

 

キッチンスペース

 

f:id:iechiko:20201016211208j:plain

 

洗面スペース

 

f:id:iechiko:20201016204725j:plain

 

お風呂

 

はい、一人で使うのに持て余す広さです。自分のマンションの部屋より俄然広い。

 

到着時にお茶とお菓子を出してくださいました。疲れた体に甘いものが染みるのなんの。(歩きながらお菓子食べてたけど)

 

f:id:iechiko:20201016204715j:plain

 

浴衣の貸し出しもあり。

 

とりあえず、1日登ったり下ったりで汗だく。お風呂に入ってさっぱり。

そして和室に思う存分荷物を広げる。(すぐ荷物わちゃーってなるタイプ)

 

しばしのんびりしたのち、お夕食タイム。夕飯はこちらのリビングエリアに持ってきてくださいました。

 

f:id:iechiko:20201016214228j:image

 

右の固形燃料のとこには、もつ鍋ラーメンがつきました。

梅ご飯とか、串本産の鯛とか、竜神産のシイタケとか。

和歌山の幸を堪能。どれもこれも美味しかったです。

 

食後に紅茶でも頂こうとお湯を沸かしてると、デザートにアイスを持ってきてくださいました。至れり尽くせりかよ。

 

後片付けをされているご主人と、しばしお話をさせていただきました。

私が今日1日歩いていて思ったことは民宿やカフェなどどこでも英語表記が見られたこと。お遍路を歩いた経験があるんですが、ここまで英語表記なかったんですよね。むしろ海外お遍路さんが増えてる割に英語対応が追い付いてない感がありました。

こちらのお宿の説明書にも英語表記のものがあったので、「普段は海外の方も多く来られるんですか=?」と聞いてみたところ、「熊野古道は9割が海外からの方ですね」と驚きの回答!

え?マジで?9割海外の人?もうそれ、日本ちゃうやん。海外やん。

どうりで道中人に会わないはずです。元々日本人が1割しかいないんだもの。加えて、まだコロナで外出控えてる人もいるだろうし。香水歌いたい放題な訳だ。

 

やはりスペインとの共通巡礼手帳があることで、ヨーロッパの方も多いそう。

私が行った中でのおすすめ旅先のお話をさせてもらったり、過去にこちらに来た強者トレラン集団のお話を聞かせてもらったり、楽しいひと時でした。

 

一人になったあとは、家電量販店でしか見たことないぐらいでかいテレビで「オールスター感謝祭」のマラソン観たり、明日予定してたより早いバスに乗れるようタイムスケジュールを考え直したりして夜を過ごしました。

 

2日目は今日よりも歩く距離が長い行程。明日も1日頑張るぞー

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 1日目前編 滝尻王子~高原霧の里休憩所

ここ数年、マラソン大会のTシャツをパジャマとして愛用しています。

本日は、残念ながらコロナの影響で開催されなかった今年の「ひがしねさくらんぼマラソン大会」のTシャツを着用しながらブログをお届けします。(中止になったけど、参加賞Tシャツ送付してくださいました)

 

熊野古道1日目 

 

前日、仕事終わりに、特急くろしおに乗って天王寺から紀伊田辺まで行き、駅近くの「アルティエホテル紀伊田辺」にて前泊。

 

1日目の朝、紀伊田辺駅から滝尻王子まで明光バスで向かいます。

紀伊田辺駅9:10発 滝尻9:48着

 

f:id:iechiko:20201010104924j:plain

 

前回も書いたのですが、元々は1日目の朝、自宅から紀伊田辺駅に向かう予定にしてました。が、バスは1時間に1本程度しかなく、前泊しないと一番早くても紀伊田辺駅10:15発 滝尻10:53着のバスにしか乗れません。それだとちょっと時間的に余裕ないかも・・・ということで、1時間早いバスに乗るために1泊しました。

1時間のための1泊。1時間のためのホテル代・・・

でも、結果的に1時間早く出発できたことが正解でした。

 

駅の横に田辺市観光センターがあります。こちらでマップをゲット。このマップ、ルート、各目印ごとの距離や目安時間に加え、「急な登り」とか「下り坂」とかの細かい情報まで書いてあって非常に助かりました。

同じものがネットでも見れるんですが、紙の方が大きいし私は見やすかったです。

あと、今回の道中、ネットが繋がらない箇所があったので、紙マップ持ってないと困ったかも。

熊野古道ウォークマップ – 田辺市熊野ツーリズムビューロー

 

駅からの乗車客は私一人ぽっち。

その後、途中で地元の方が乗って来られましたが、先に降りられたのでほぼ貸し切り状態。

f:id:iechiko:20201010104929j:plain


川が綺麗だなーと車窓をのんびり眺めること約40分。

滝尻到着!

この見えている道路の方に少し歩いて川を渡ります。

 

f:id:iechiko:20201010104934j:plain

 

まずはこちらの熊野古道で共通巡礼手帳をもらいます。

駅の観光センターでももらえたんですけどね。何で地図だけもらって手帳もらわなかったんでしょうか。自分でもよくわかりません。

 

熊野古道館の入館は無料。熊野古道に関する展示もあるので、出発前にさくっと見ていこう。

 

f:id:iechiko:20201010104939j:plain

 

現在地(熊野古道館)から熊野本宮大社まで。2泊3日かけてここを歩きます。わくわく。

こちらトイレもあるので、済ませていきましょう。ここから先、山に入るとなかなかトイレに出会えませんからね。山でのトイレ問題は重要です。特に女性は。

 

f:id:iechiko:20201010104948j:plain

 

世界遺産を今から歩かせていただきます!いってきます!

 

f:id:iechiko:20201010104959j:plain

 

まずは滝尻王子宮でご挨拶兼ねて参拝。

「大阪から来ました。えちこと申します。今から3日かけて熊野本宮大社まで歩かせていただきます。何卒よろしくお願いします」

 

f:id:iechiko:20201010105004j:plain

 

王子というのは、古道沿いに祀られた熊野の御子神の社。「熊野九十九王子」と総称されます。実際に99か所あるわけではなく、数が多いことを示しているそうです。

この王子の中でも格式が高い藤代(白)・切目・稲葉目・滝尻・発心門王子を五躰王子と呼びます。

この王子が道中の道しるべ的存在となります。

 

f:id:iechiko:20201010105014j:plain

 

出発前にもう一つ。忘れちゃいけない巡礼手帳へのスタンプ押印。

この奥の小さな扉の中に、スタンプとスタンプ台が収納されてます。

スタンプのインクの濃さがよく分からず(試し押しとかそんな手間暇かかることはしないタイプ。ほんで大概失敗するタイプ。)最初は薄かったり、うまく全体がうつらなかったりもしました。

スタンプ台でしっかりインクつけて、結構ぎゅーっっって押した方がいいかも。多分、いや、その人の力次第やけど。(その通りにしたら濃すぎて滲んだわ、とか文句言わんでな)

 

f:id:iechiko:20201010105019j:plain

 

はい!ようやく出発!!!!

 

f:id:iechiko:20201010105023j:plain

 

早速心が折れそうです。速攻登りです。急です。石です。

ここは巡礼の道。厳しいことに意味がある。

きっとそう。

 

10分ほど歩くと、2大岩スポット登場。

まずは1つ目。

 

f:id:iechiko:20201010105038j:plain

 

胎内くぐり

女性がここをくぐれば安産するという言い伝えがあるそうです。

 

2つ目

f:id:iechiko:20201010105042j:plain

乳岩

奥州の藤原秀衡夫婦が熊野参りに来た際、奥さんがここで急に産気づきこの岩屋で出産したという伝説があります。(ってか、そんな臨月でこの山登ろうとしてたんかい。)

その後、夫妻は赤子をここに残して熊野へ向かいます。(完全なる乳児遺棄事件)

が、その子は岩から滴り落ちる乳を飲み(誰の?)狼に守られ無事だったので、奥州へ連れ帰ったと伝わっている。だそうな。

ツッコミどころ満載の伝説。信じるか信じないかはあなた次第

 

f:id:iechiko:20201010105053j:plain

 

20分ほどで不寝(ねず)王子到着。登りっぱなしで出発早々滝汗です。

 

f:id:iechiko:20201010105058j:plain

 

岩と木の根で結構足場も悪い。私山登りがへたくそで、よくつま先を何かに引っ掛けたりします。

慣れてないというのが一番ですが、身長156㎝のくせに足がでかく25㎝ゆえ、足と体のバランスがあっておらず、つま先部分を持て余してこうなるんじゃないかと勝手に思ってる。

 

f:id:iechiko:20201010105118j:plain

 

50分ほど歩くと展望台の看板が。

 

f:id:iechiko:20201010105123j:plain

 

階段を上ってみる。

 

f:id:iechiko:20201010105133j:plain

 

じゃーん

 

どうでしょう。緑一色。日頃一日中ブルーライトを見ている目に癒しのひとときです。

ボリボリ(休憩がてらお菓子かじる)

 

f:id:iechiko:20201010105147j:plain

 

この展望台のところは飯盛山だそう。

 

さーまだまだ行くよー

 

このあとちょっと下って

 

f:id:iechiko:20201010105153j:plain

 

また登って・・・

 

滝尻から約1時間40分 山を出て高原の集落へ。

 

f:id:iechiko:20201010105203j:plain

 

高原熊野神社に到着しました。ちなみに、ここに来るまでに出会った方はたった3組!

超ソーシャルディスタンスな旅になっております。(周りに誰もいないし、山登りで息苦しいのでマスクもなし。思う存分山の空気吸い放題)

 

f:id:iechiko:20201010105208j:plain

 

高原熊野神社のご神体は熊野本宮大社から勧請されました。ただ九十九王子の中には入っていません。

 

この神社のすぐ近くに高原霧の里休憩所があります。

 

f:id:iechiko:20201010105239j:plain

 

ここでお昼休憩です。

せっかくなので、山ビューを堪能しながらご飯を食べよう。

 

f:id:iechiko:20201010105221j:plain

 

あー気持ちがいいなぁぁぁぁ。

(心の叫び)

ちなみに、ここから見える山々は

 

 

f:id:iechiko:20201010105217j:plain

 

こんなラインナップです。

 

おにぎり一つをむしゃついたところで、お天気良すぎて暑くなってきたので休憩所の中に避難。

来た時は、休憩所の外の日陰エリアで地元の方たちがランチタイムしてらっしゃったのですが、ほどなくして皆様帰られてしまい、私休憩所独り占め。

でも、人の話し声が聞こえる・・・

 

声の主を探したら、ラジオがありました。誰のために誰がかけてるラジオでしょうか。

 

予定より早く到着したので、休憩タイムをたっぷり40分ほど。

(後半結構押してしまったので、ちょっとここで休憩しすぎた感が否めないですが)

 

休憩所に併設されているお手洗いも綺麗でした。

この先しばらく自販機ないので、ここでお水も新たに1本ゲット。

こういう場所を管理してくださる方のお陰で快適な旅をすることができております。ありがとうございます。ボリボリ(食後のデザート。柿の種)

 

f:id:iechiko:20201010105245j:plain

 

看板にはここから近露まで3時間30分との表示。お腹も満たされてエネルギー補給も十分できたので、頑張って後半も歩くぞー

 

続く。

 

 

熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 出発前編

ほぼ毎月のように1泊以上の旅行をしていた生活から一転、コロナ渦で大阪市内からほとんど出ることなく過ごすこと約10か月。

週末は朝ランニングしたあとひたすら部屋でAmazonプライムビデオを見るか、本読むかの生活をしておりました。

 

が、GOTOトラベルも始まり、世間の自粛ムードも以前より緩やかになりつつある今日この頃。

きちんと対策に注意を払って行けば大丈夫ではなかろうか、と。

そもそも仕事は在宅。スーパーと週1パーソナルトレーニングジムに行く以外、ほとんど人と接触していない身なので、ウイルスにかかってる可能性は極めて低いと思ってます。

ただ私の場合、かれこれ20年以上予防接種もマスクもせず(コロナ渦になってからはマスクしてますが)インフルはおろか風邪の類も一切発祥していない健康体。これウイルスをもらってないんじゃなくて、多分もらってはいるが発症してないだけなんだと思います。はたらく細胞が頑張ってくれてるんだと思う。ありがとう、赤血球さん、白血球さん。なので何も症状ないから大丈夫!と過信はしないようにしてます。

うつさないようにマスク・手洗い・消毒はきちんとね。

で、久しぶりの旅行。行先は・・・和歌山!!

数年前からずっと行きたくて、タイミングが合わず行けていなかった熊野古道へ。

基本徒歩だし、屋外だし、ソーシャルディスタンス的にも今行くのに最適な場所なんじゃないかと。季節としてもベストシーズンだし。

1週間ずれてたら台風で旅行キャンセルになるとこでした。ほんと良かった。

熊野古道とは

熊野古道は熊野三山(くまのさんざん)(「熊野本宮大社」「熊野速玉大社」「熊野那智大社」の3社のこと)へ向かうために開かれた道。

2004年には『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録されました。

熊野古道は複数の道があります。

(写真、全体図が入ってなくて上の方切れてますが・・・)

f:id:iechiko:20201010104939j:plain

・紀伊路・・・大阪から田辺へ向かう道(左側の黄色)

・小辺路・・・高野山から熊野本宮大社へ向かう道

・中辺路・・・田辺から熊野本宮大社を経て那智・新宮へ向かう道

・大辺路・・・田辺から海岸線沿いに那智・新宮へ向かう道

・伊勢路・・・伊勢と熊野を結ぶ道

大峯奥駈道・・・吉野・大峯と本宮を結ぶ道

中でも、中辺路は特に人気のルートの一つで、古くより多くの人が歩いてきた道。

後鳥羽院・藤原定家・和泉式部も歩いたとされています。

その中辺路の定番ルート 滝尻~熊野本宮大社 38キロを今回2泊3日で歩くことにしました。

今回の日程

0日目(前泊)

くろしお23号 18:35天王寺発  20:43紀伊田辺駅着

アルティエホテル紀伊田辺 泊

1日目 

明光バス 9:10紀伊田辺駅発 9:48滝尻着 バス代970円

滝尻~近露 約13キロ歩行

近露にて近露櫻の園 泊

iechiko.hatenablog.com

iechiko.hatenablog.com

2日目

近露~発心前王子 約18.3キロ歩行

明光バス 14:48発発心前王子 15:16 川湯温泉着

川湯温泉 山水館 川湯みどりや 泊

iechiko.hatenablog.com

iechiko.hatenablog.com

3日目

8:00 みどりやの送迎で発心前王子へ

発心前王子~熊野本宮大社 約7.7キロ歩行

明光バス 12:17本宮大社前発 13:50紀伊田辺駅着 バス代2,100円

くろしお24号 14:45紀伊田辺駅発 16:33天王寺着

iechiko.hatenablog.com

iechiko.hatenablog.com

元々、前泊をせずに1日目の朝一のくろしおで紀伊田辺に向かう予定にしていたのですが、そうすると滝尻着が1時間ほど遅くなってしまう。(紀伊田辺から滝尻へのバスは1時間に1本程度)

さくさく歩けば、17時過ぎに近露に着けるだろうけど、なにぶん山道メインの熊野古道。万が一日が暮れてしまったら、辺り真っ暗。お先真っ暗。

あと、せっかく行くのに時間に追われてせかせか歩くの嫌だな、休憩ものんびりしたいしな、と余裕を持てるように前泊することにしました。結果、前泊してよかったです。

(ただ、2日目はこの時間より2時間近く遅いバスを予定してたんですが、時間的に早めれそうと判断し、結局のんびり休憩のないガンガン歩きの1日となりました・・・余裕持ちたいと言ってたのはどこの誰だね。)

出発前に共通巡礼手帳をゲットしよう!!

このルートを歩くなら、出発前に手に入れたいのが共通巡礼手帳

f:id:iechiko:20201010105234j:plain

熊野古道は、スペインの「サンディアゴ・デ・コンポステーラの道」と姉妹道提携を結んでいます。

この2つは、世界でたった2つしかない数百キロに及ぶ道の世界遺産。

1998年に姉妹道となり、2015年から共通巡礼プロジェクトが始まりました。

f:id:iechiko:20201010105014j:plain

道中、王子(古道沿いに祀られた熊野の御子神の社)や神社などに、このようなスタンプ台が設置されています。

ここで手帳にスタンプを押しながら歩いていきます。こういうの集めるのすごく好き(100名城&続100名城のスタンプも収集中)なので、手帳をもらわないという選択肢はない。

そして、熊野古道や昨年満願したお遍路を歩く10年以上前から、元々スペインのサンディアゴ巡礼を歩きたいと思っていたのです!!

この二つの巡礼路を歩き、共通巡礼達成したい!それが私のやりたいことリストの一つ。

ただ適当に歩けばいいという訳ではなく、共通巡礼の達成には条件があります。

熊野古道の条件が、下記のいずれか1つを達成すること。

・徒歩で滝尻から熊野本宮大社まで(38キロ)を巡礼

・徒歩で熊野那智大社~熊野本宮大社(30キロ)を巡礼

・徒歩で高野山から熊野本宮大社まで(70キロ)を巡礼

・徒歩で発心門王子から熊野本宮大社まで(7キロ)を巡礼するとともに、熊野速玉大社と熊野那智大社に参詣

サンディアゴ巡礼の徒歩条件は最後の100キロ以上を歩くことなので、それに比べると熊野の条件は大変じゃないと思います。

(最後のやつなんて、歩くのたった7キロでいいんですからね)

この巡礼条件にも当てはまることから、今回滝尻~熊野本宮大社までを歩くことにしました。

こちらの巡礼手帳がもらえる場所はいくつかあります。

詳細はこちらから。

www.tb-kumano.jp

私は、滝尻にある熊野古道館でもらいました。

f:id:iechiko:20201010104934j:plain

今回は、前置きのみとなりました。

次回から熊野古道 中辺路の旅路編スタートです。

プロフィール

 

どれぐらいの需要があるかはなはだ疑問ですが、はてなブログを始めるにあたり自己紹介させていただきます。

 

 

 

 

f:id:iechiko:20200929221803j:image

 

ブログ名

 

えちこ(本名ではないです。子供の頃からのニックネームの中でも、三番手ぐらいの名前ですが、大人になってからペンネーム的にやたら使用してます。)

 

出身地

 

関西人なら誰でも知ってるあのひらパーがある枚方に生まれる。

 

f:id:iechiko:20200929222139j:image

 

その後、物心ついたときから28歳まで奈良育ち。鹿は友達。

 

 

f:id:iechiko:20200929222302j:image

 

ここ十年ほど大阪暮らし。大学時代に1年だけ兵庫の西宮に住みました。

生涯関西圏以外で暮らしたことがない頭から爪の先まで関西人。でも、そろそろ関西以外に住んでみたいかも。

 

学生時代のざっくり経歴

 

幼稚園に入るまで、ほぼ人間の友達がおらず、絵本ジグソーパズルテレビが友達の生活を送る。そのため一人をこよなく愛する性格に育つ。

幸い幼稚園入園後、人間のお友達ができたことにより奥に秘めていた活発さが開花。

が、その後も人見知りを定期的に発揮していたせいか、地が無表情のせいか「何考えてんのかわかんない」「喜怒哀楽がない」と時折言われるものの、友達に恵まれた学生生活となる。

小学生のときノストラダムスの大予言の存在を知り、「1999年7月で人類滅亡するんだ・・・」と愕然とする

同時に「そんなに一生懸命に勉強してもどうせ滅亡するしな」と諦めの境地に。

が、最低限勉強してないと不安だったので、それなりに頑張って勉強しておいたらあっさり時は高3の夏。1999年8月に。

「うぉ!滅亡しねー」となって、何やかんやで大学へ進学。

就活で大苦戦をするも、何とかかんとか無事社会人になる。

ノストラダムスの大予言さえなければ、「もっと学生時代に勉強していたはずだ!」と自分の努力不足を謎の預言者のせいにしがちですが、実際多分これがなかったとしても結果は同じようなもんだったと思う。能力的に。

 

社会人になってからざっくり経歴

 苦戦してようやく入社した会社をわずか3年足らずで退社。

その後も「もうここで学びたいことはなくなった」と自分の中で思う度に、数年おきで転職。現在4社目。

 

1~3社目までは総務・労務系の仕事についていたため社会保険労務士「第二種安全衛生管理者」の資格を取得。(社労士試験は正直、生涯で一番勉強した・・・)

頑張って取った社労士を生かすことなく、現在は全く違う分野の仕事に就く。

 

 スポーツ歴

幼稚園~中学 水泳

幼稚園年長から通い始めたスイミングスクール。小4から中3までは、選手コースに所属。

練習しんどいあまり、わざと自ら足をつって練習を休むという究極の技を手に入れる。そのせいで今もある方向に足をひねるとすぐ足つる。完全に自業自得。

 

高校 弓道

部活に所属しないと一生経験しないことがしたくて弓道部へ。

ちっともうまくなかったけど、部活自体はとっても楽しかった。

 

大学(1~2回生) アルティメット

フリスビーを使ったチーム競技。サークルでしたが、結構ハードに練習してました。

普通の人より上手にフリスビー投げれますが、犬でも飼わない限り、今後一生涯披露する場はなさそう。

 

現在 ランニング&筋トレ

20代後半のときに、何となく『30歳までにやりたいことリスト』を作成。

そのときの項目の一つが【ホノルルマラソン出場】

それまでランニングなんて全くやったことがなかったのに、完全な思いつき。

実際28歳のときに初フルマラソンホノルルマラソンに出場!

猛烈にしんどかったですが、すっかりはまってしまい、以来、頑張りすぎない週末ランナーを10年以上続けてます。

自己流でランニングだけを続けてきましたが、年齢と共に基礎筋力の重要性をひしひしと感じるようになったので、昨年から週一でパーソナルトレーニングで筋トレしてます。

肩まわりがたくましくなって、久々に着たジャケットがパツパツに・・・

 趣味

その1 旅行

学生時代は、読書(と言ってもあんまり読んでない時期も多かった)とお笑い番組を見ることぐらいしか趣味がなかったが、社会人になってから旅行好きに。

特にここ数年はほぼ毎月のように国内中心・一人旅してました。早くコロナ、収束しないかな・・・

 

旅行の主な目的は史跡巡り(城とか寺とか神社とか)。中学生の頃から歴史好き。

やはりきちんと学んで行くとよりその場所がおもしろい!ってな訳で、今また改めて本やYoutubeで学び直してます。

あとは世界遺産巡り。世界遺産検定2級持ってます。

多くの人が旅の目的とするであろうグルメは結構どうでもいい派。

ご飯で時間費やすなら、一か所でも多く観光したい。なので、あんまりこのブログではグルメ情報は得られないと思います。あしからず。

 

その2 ランニング

f:id:iechiko:20210704111742j:image

 上でも書きましたが、ランニング歴約11年。フルマラソン出場回数15回。

タイムはそんなに早くないですが、完走率100%記録は更新中。

47都道府県のマラソン大会出場(フル以外も込みで)を目指してます。現在、14か所。

結果、ランニングも旅行の目的の一つとなってます。

 

その3 山登り

 お城とかお寺とかが山の上にあって、それを目指して登ることはあっても、山そのものが目的での登山は今まであまりしてませんでした。

が、ここ最近ちょっと登山を初めてみようかなーと思い近場の山に日帰りで行ってます。登山というかまだハイキングに毛が生えたレベルですが。

 

その4 読書

 元々、絵本が友達だったので本を読むことは相変わらず好きです。

ミステリーが好きなので、蔵書の8割ぐらいで人が死んでます。

あとは旅行関係の本もついつい買ってしまう。

 

その5 海外ドラマ

 数年前から、夜は大体Amazonプライムビデオで海外ドラマを見て過ごしてます。

今までで一番おもしろかったのは、ベタだけど『ゲーム オブ スローンズ』かな。

 

その6 福山雅治さん

 趣味・・というか、小学5年生のときから四半世紀以上ファンです。

多くの女子が一度は通るジャニファンも、福山さん一筋ゆえスルーしてきました。

ライブがあれば、日本全国どこへでも。(結果、これも旅行の目的の一つ)

 

 達成したもの

 四国八十八箇所巡り

f:id:iechiko:20210704111652j:image

 

 2015年9月~2019年4月の年月をかけて、四国八十八か所をまわりきりました!

その模様は過去ブログに掲載↓

お遍路 コトハジメ | 史跡めぐり【プラスあるふぁ】ぷらっ旅

 

西国三十三所巡り

近畿二府四県と岐阜県にお寺がある日本最古の巡礼。

ほとんど日帰りで行けることもあり、2年ほどで全てまわりました。

その模様も過去ブログに掲載↓

桜と西国三十三所巡り 第二番 金剛宝寺(紀三井寺) | 史跡めぐり【プラスあるふぁ】ぷらっ旅

 

達成を目指してるもの

 

・100名城&続100名城のスタンプ

100名城をまわり切らんうちに、続100名城が追加投入されました。

まだまだ半分以上残ってます。

 

坂東三十三箇所巡り

西国三十三所坂東三十三箇所秩父三十三箇所の3つの霊場を総称して「日本百観音」

この日本を代表する百観音はぜひ訪れたいということで、坂東三十三箇所のお寺もまわり始めてますが、なんせ関東地方。頻繁に行けないので進みがのんびり。

坂東三十三箇所まわったら、秩父を巡礼しようと思ってますがいつになることやら。

 

・日本の世界遺産全制覇

2019年時点で世界遺産の総数は1121件。到底全て行くことは不可能と思われるのでせめて日本の世界遺産だけは全部行きたい。特に行きたいのは小笠原諸島。ただ船で片道24時間のハードルは、世界一苦手な乗り物が船の私(乗り物酔いしやすい)にとっては猛烈高い。

 

 過去ブログ

 

ameblo.jp

2012年7月~2020年4月までアメブロで旅ネタを中心に書いてました。

長らく期間が開いたこともあり、この度新たにこちらのはてなブログへお引越し。

 

 

記事寄稿

 

旅のガイドブックサイトトリップノートさんでトラベルライターとして、記事を投稿しています。

 

 

ざっくり書くつもりが案外長くなってしまいました。

更新頻度はマイペースですが、旅ネタを中心にこれから更新していきますのでよろしくお願いします!