えちこの旅ブログ

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熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 2日目前編 近露~湯川王子

開脚で体がペターッとなるのに憧れています。元々体がめちゃめちゃ硬く、それじゃ運動するにもよくないだろうとお風呂上りのストレッチを行うこと数か月。

開脚前屈で、せいぜい指の第二間接ぐらいまでしかつかなかったんですが、肘までしっかりつくまでになりました!でも、ここで柔軟性が止まってるんですが、胸ってどうやったらつくようになるんだ。

 

熊野古道2日目

おはようございます。

和室に布団だとどうも夜中に体が痛くなってしまい、何度か目覚めてしまいましたが、早めに寝たので睡眠時間は十分取れました。(どうもあまり寝返りをうたないようで、寝てる間に体が凝り固まりやすいのです)

 

朝ごはんは、お宿から2~3分のとこにある箸折茶屋さんでいただきます。

 

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店内、私一人ぼっち。本当に熊野古道に来る方少ないんだなぁ。

早く活気が戻るといいですね。と言いつつ、人が多いの苦手なので、この閑散としてる感じ個人的には好きです。

 

 

 

朝ごはんを食べたあとは一回宿に戻って、諸々支度を整え、お世話になったオーナーさんにお別れをしていざ!2日目出発!

 

本日の行程は、昨日よりも5キロほど多いです。

近露~発心前王子 18キロ歩行

発心門王子から、一旦熊野古道を離れバスで川湯温泉へ行き、本日は川湯温泉にて宿泊。

で、この発心門王子から川湯温泉行きのバス時刻がこちら。

 

 

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(2020年10月4日時点。発心門王子バス停にて撮影)

1時間に1本とかのレベルではありません。元々、最終の16時23分発に乗る予定にしていたので、かなり時間には余裕あり。朝、近露の出発時間も遅めで考えてたんですが、早めに宿ついてゆーっくり温泉浸かる方がええなぁと、予定を変更。

1本早い14時48分発のバスに乗れるペースで歩くことにしました。最悪、それ逃しても最終に乗ればいいしね。

 

という訳で、8時過ぎに近露 櫻の園さんを出発です。

 

まずは、朝一のスタンプを近露王子にて。

 

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近露の集落を抜け、そのあとも一瞬山道になりましたが、また舗装道が続きます。

 

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写真じゃ伝わらないでしょうが、舗装道の登り坂です。朝からなかなかに体力を使います。山の登りもしんどいけど、アスファルトの登りもふくらはぎがパンパンになる。

 

途中、視界が開けて山々を見渡せるスポットが。

 

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右に色が薄くなって見える山が乙女の寝顔と思われます。

 

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道端に咲く花に癒される。秋ですねー

 

1時間ほどで継桜王子に到着。

 

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上には登らず。

 

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王子のすぐ近くにとがの木茶屋というお茶屋さんがあります。

まだ1時間しか歩いてないので、そんなに疲れてないし、ちょいと巻き気味で歩いてるのでお茶屋さんでは休憩せず。

 

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ただ、お店のご主人にこのような折り紙の・・・ハッピ?いただきました。

記念に手帳に挟んでおります。

あと、こちらには野中の清水という湧き水もあります。ちょろっとルート外れるのでこちらもスルー。

 

とがの木茶屋さんから数分歩いたところに秀衡桜があります。

覚えていますでしょうか。昨日滝尻から登ってすぐのところにあった乳岩。秀衡夫人がそこで出産し、我が子を残してきた岩。その子の無事を願って、秀衡が杖にしていた桜の木をここでつきさしたと言われています。そして、その木が成長したのが秀衡桜だそう。

 

ってか、そもそも生まれたての子供放置して無事を祈るもへったくれもあったもんじゃないと思うんですけど。

 

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・・・どれ?秀衡桜?

 

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添木がされてるし、これが恐らく秀衡桜でしょうか。

現在の秀衡桜は何代目かにあたり、明治中期に植えられたものだそう。

この桜の木の近くにお手洗いあります。こちら綺麗なお手洗いでした。このあとしばらく山道に入るので、ここですませておくのがよいです。

 

ここから10分ほど歩いたところに、安倍晴明の腰掛石があります。

 

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陰陽師として有名な安倍晴明が、熊野詣の折この石に腰かけていました。

すると、上方の山が急に崩れそうに!清明、生命のピンチ!(2020年下半期一おもんない)

が、清明は得意の呪術で崩壊を未然に防ぎ、事なきを得たのでした。めでたしめでたし。

 

とりあえず、呪術的なものが身に着けばいいな、と腰かけておきました。

それよりも、この石の道向かいの

 

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ヤギさんの方が気になったわ。

 

このあとの中川王子

 

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進行方向から左手に折り返しのこの道を登らなければなりません。スタンプ押印スポットでもないので、ここはスルー。

 

さらに30分ほどで小広王子、そこから10分ほどのところに休憩所。

 

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歩き始めて約2時間。そしてこのあと本格的な山道に入っていくので、しばしここで休憩。ボリボリ(行動食として、ボトルに柿ピー入れてきました。手を使わず、ボトルに口つけて直接食べれて便利。)

 

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私が休憩してる間に、男性二人が山に入られたので、自然とその方たちの後ろを歩きます。今日3組目に出会った人。やはり今日も熊野は空いている。

 

この山中にある熊瀬川王子を目指し、標識通り歩いていきます。

 

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ふむふむ。と。

で、ここから先の道が分からなくなります。先に来ていた男性と「あっちですかね、、、こっちですかね。。。」と話し合い、とりあえず降りる道があったのでそちらを下っていくと・・・

 

完全にさっき歩いた道にでました。

おんや?タヌキに騙された?

 

結論。この熊瀬川王子は、ルート沿いではなく、ちょっと外れて小山を登ったところにあったんですね。なので、その小山を降りて、ぐるっとまた元の道に戻ってきてしまったのです。

 

ちゃんと熊瀬川王子の登りの手前に標識があったんですが、熊瀬川王子方面が熊野古道ルートと思い込んでその他の標示見てなかった・・・

 

自分一人ならかなりパニック!!「道、どこ???」ってなったかもしれませんが、(元来異常なまでの方向音痴)男性二人と地図見ながら「あ、これはルートから外れてるから、元の道戻ってそのまま真っ直ぐ行けばいいんだ!」と正しい道を見つけることができました。助かったー

 

正しい道が分かればこっちのもんです。男性二人組に別れを告げて、さーまたお一人山道歩き行くよー

 

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一里塚跡。ここからわらじ峠まで登りが続きます。

 

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わらじ峠の標高は592m。

最後の一文が気にかかる。「山ヒルに悩まされた所だという」

・・・ヒル

いまだ出会ったことないヒル。この時期はもう大丈夫なんでしょうか。

ヒル対策とか全くしてきませんでしたが。幸い、血を吸われることなく無事に通りすぎました。

 

このあと20分弱歩くと、う回路起点に着きます。

 

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平成23年の台風の影響により、いまだこの先の熊野古道は閉鎖されています。

ゆえに、ここから先しばらくう回路を歩きます。

 

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そもそもの正規のルートを歩くとどれぐらいかかるか分からないので、う回路の方が長いのか、短くなってるのか、さほど変わらないのか分かりません。地図で見る限り大体同じ距離に見えますが。(目分量)

 

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う回路にもちゃんと案内看板あるので安心。

 

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こんな岩場を抜け

 

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このような細い道をひたすら登ること約20分。

 

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う回路の頂上(多分)に到着!!滝汗が止まらん。

 

ぜーぜー言いながら、この20分私が考えていたことはただ一つ。

このう回路、元々何の道やったんやろか・・・

もしや、う回路にするために切り開いたんやろか・・・

(あ、二つ考えてたわ)

 

このあと獣除け(?)のネットをくぐってからは徐々に下り。

 

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う回路の看板、どんだけ紹介すんねん。

そして、う回路の起点から1時間15分ぐらいで(目安よりはやや早ペースで歩いてた模様)元々の熊野古道ルートに合流。

 

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地図で、蛇形地蔵のところにお手洗いマークがあったのですが、それがこれ。

一応ドアついてますけどね、っていうレベルです。

この先、30分ほどいった先に休憩所とともに綺麗なバイオトイレがありました。なので、限界突破サバイバー寸前でなければ、そこまで我慢するのがいいかと思われます。

ただ、そこに行くのに峠超えの登りがあるので、その辺はご自身の膀胱とご相談を。

私は、第六感がこの先のトイレの方がきっといいに違いないと告げたので、ここは使用せず。

 

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何ていう植物だろ。絵具で色つけたような色。

 

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蛇形地蔵

背後の石は蛇の鱗に模様が似ていると案内板に書いてあったんで、失礼してお地蔵さんの背面をのぞいてみたんですが、正直薄暗くてよく分かんなかったです。

 

言い伝えによると、熊野を往来する人がよくこの峠で「ダル」という妖怪に憑りつかれて倒れ遭難することが相次いだので、寛政年代にこのお地蔵さんが建てられたそうです。

 

その妖怪、あのトイレに住んでると思うに一票。

 

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青い!綺麗!さっきの植物の色と同じ色してる。

 

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道場川集落跡

室町時代日高郡に勢力を誇った湯川一族発祥の集落。

鎌倉時代から人が住み、室町時代を通じて、この周辺には貴族らの宿場や休憩所が繁栄していたそうです。

昭和31年に最後の住人の方が離村し、廃村となったそう。昭和までこの地に人が住まわれてたんですね。田舎や自然での暮らしをしてみたいと思うことはありますが、さすがにこんな山中は無理だな。。。妖怪出るしな。。。

 

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蛇形地蔵から10分弱、格式の高い王子の一つ、湯川王子に到着。

 

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このあとは、本日最後の峠、三越峠を登ります。

 

2日目後編へ続く。