えちこの旅ブログ

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熊野古道 中辺路38キロ徒歩の旅 1日目前編 滝尻王子~高原霧の里休憩所

ここ数年、マラソン大会のTシャツをパジャマとして愛用しています。

本日は、残念ながらコロナの影響で開催されなかった今年の「ひがしねさくらんぼマラソン大会」のTシャツを着用しながらブログをお届けします。(中止になったけど、参加賞Tシャツ送付してくださいました)

 

熊野古道1日目 

 

前日、仕事終わりに、特急くろしおに乗って天王寺から紀伊田辺まで行き、駅近くの「アルティエホテル紀伊田辺」にて前泊。

 

1日目の朝、紀伊田辺駅から滝尻王子まで明光バスで向かいます。

紀伊田辺駅9:10発 滝尻9:48着

 

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前回も書いたのですが、元々は1日目の朝、自宅から紀伊田辺駅に向かう予定にしてました。が、バスは1時間に1本程度しかなく、前泊しないと一番早くても紀伊田辺駅10:15発 滝尻10:53着のバスにしか乗れません。それだとちょっと時間的に余裕ないかも・・・ということで、1時間早いバスに乗るために1泊しました。

1時間のための1泊。1時間のためのホテル代・・・

でも、結果的に1時間早く出発できたことが正解でした。

 

駅の横に田辺市観光センターがあります。こちらでマップをゲット。このマップ、ルート、各目印ごとの距離や目安時間に加え、「急な登り」とか「下り坂」とかの細かい情報まで書いてあって非常に助かりました。

同じものがネットでも見れるんですが、紙の方が大きいし私は見やすかったです。

あと、今回の道中、ネットが繋がらない箇所があったので、紙マップ持ってないと困ったかも。

熊野古道ウォークマップ – 田辺市熊野ツーリズムビューロー

 

駅からの乗車客は私一人ぽっち。

その後、途中で地元の方が乗って来られましたが、先に降りられたのでほぼ貸し切り状態。

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川が綺麗だなーと車窓をのんびり眺めること約40分。

滝尻到着!

この見えている道路の方に少し歩いて川を渡ります。

 

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まずはこちらの熊野古道で共通巡礼手帳をもらいます。

駅の観光センターでももらえたんですけどね。何で地図だけもらって手帳もらわなかったんでしょうか。自分でもよくわかりません。

 

熊野古道館の入館は無料。熊野古道に関する展示もあるので、出発前にさくっと見ていこう。

 

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現在地(熊野古道館)から熊野本宮大社まで。2泊3日かけてここを歩きます。わくわく。

こちらトイレもあるので、済ませていきましょう。ここから先、山に入るとなかなかトイレに出会えませんからね。山でのトイレ問題は重要です。特に女性は。

 

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世界遺産を今から歩かせていただきます!いってきます!

 

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まずは滝尻王子宮でご挨拶兼ねて参拝。

「大阪から来ました。えちこと申します。今から3日かけて熊野本宮大社まで歩かせていただきます。何卒よろしくお願いします」

 

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王子というのは、古道沿いに祀られた熊野の御子神の社。「熊野九十九王子」と総称されます。実際に99か所あるわけではなく、数が多いことを示しているそうです。

この王子の中でも格式が高い藤代(白)・切目・稲葉目・滝尻・発心門王子を五躰王子と呼びます。

この王子が道中の道しるべ的存在となります。

 

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出発前にもう一つ。忘れちゃいけない巡礼手帳へのスタンプ押印。

この奥の小さな扉の中に、スタンプとスタンプ台が収納されてます。

スタンプのインクの濃さがよく分からず(試し押しとかそんな手間暇かかることはしないタイプ。ほんで大概失敗するタイプ。)最初は薄かったり、うまく全体がうつらなかったりもしました。

スタンプ台でしっかりインクつけて、結構ぎゅーっっって押した方がいいかも。多分、いや、その人の力次第やけど。(その通りにしたら濃すぎて滲んだわ、とか文句言わんでな)

 

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はい!ようやく出発!!!!

 

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早速心が折れそうです。速攻登りです。急です。石です。

ここは巡礼の道。厳しいことに意味がある。

きっとそう。

 

10分ほど歩くと、2大岩スポット登場。

まずは1つ目。

 

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胎内くぐり

女性がここをくぐれば安産するという言い伝えがあるそうです。

 

2つ目

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乳岩

奥州の藤原秀衡夫婦が熊野参りに来た際、奥さんがここで急に産気づきこの岩屋で出産したという伝説があります。(ってか、そんな臨月でこの山登ろうとしてたんかい。)

その後、夫妻は赤子をここに残して熊野へ向かいます。(完全なる乳児遺棄事件)

が、その子は岩から滴り落ちる乳を飲み(誰の?)狼に守られ無事だったので、奥州へ連れ帰ったと伝わっている。だそうな。

ツッコミどころ満載の伝説。信じるか信じないかはあなた次第

 

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20分ほどで不寝(ねず)王子到着。登りっぱなしで出発早々滝汗です。

 

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岩と木の根で結構足場も悪い。私山登りがへたくそで、よくつま先を何かに引っ掛けたりします。

慣れてないというのが一番ですが、身長156㎝のくせに足がでかく25㎝ゆえ、足と体のバランスがあっておらず、つま先部分を持て余してこうなるんじゃないかと勝手に思ってる。

 

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50分ほど歩くと展望台の看板が。

 

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階段を上ってみる。

 

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じゃーん

 

どうでしょう。緑一色。日頃一日中ブルーライトを見ている目に癒しのひとときです。

ボリボリ(休憩がてらお菓子かじる)

 

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この展望台のところは飯盛山だそう。

 

さーまだまだ行くよー

 

このあとちょっと下って

 

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また登って・・・

 

滝尻から約1時間40分 山を出て高原の集落へ。

 

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高原熊野神社に到着しました。ちなみに、ここに来るまでに出会った方はたった3組!

超ソーシャルディスタンスな旅になっております。(周りに誰もいないし、山登りで息苦しいのでマスクもなし。思う存分山の空気吸い放題)

 

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高原熊野神社のご神体は熊野本宮大社から勧請されました。ただ九十九王子の中には入っていません。

 

この神社のすぐ近くに高原霧の里休憩所があります。

 

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ここでお昼休憩です。

せっかくなので、山ビューを堪能しながらご飯を食べよう。

 

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あー気持ちがいいなぁぁぁぁ。

(心の叫び)

ちなみに、ここから見える山々は

 

 

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こんなラインナップです。

 

おにぎり一つをむしゃついたところで、お天気良すぎて暑くなってきたので休憩所の中に避難。

来た時は、休憩所の外の日陰エリアで地元の方たちがランチタイムしてらっしゃったのですが、ほどなくして皆様帰られてしまい、私休憩所独り占め。

でも、人の話し声が聞こえる・・・

 

声の主を探したら、ラジオがありました。誰のために誰がかけてるラジオでしょうか。

 

予定より早く到着したので、休憩タイムをたっぷり40分ほど。

(後半結構押してしまったので、ちょっとここで休憩しすぎた感が否めないですが)

 

休憩所に併設されているお手洗いも綺麗でした。

この先しばらく自販機ないので、ここでお水も新たに1本ゲット。

こういう場所を管理してくださる方のお陰で快適な旅をすることができております。ありがとうございます。ボリボリ(食後のデザート。柿の種)

 

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看板にはここから近露まで3時間30分との表示。お腹も満たされてエネルギー補給も十分できたので、頑張って後半も歩くぞー

 

続く。