11月初旬、群馬に訪れた際「上毛野はにわの里公園」へ行きました。
そこで改めて
古墳、おもろい!
となった私。
そうだ、身近に世界遺産にも登録された凄い古墳群があるじゃないの~(突然の日本エレキテル連合)
ということで数日後、大阪は堺市にある百舌鳥(もず)古墳群へ。
7年半前に仁徳天皇陵こと、大仙陵古墳には行ったことがあるのですが、その時はまだ世界遺産登録前でした。
百舌鳥古墳群には、現在44基の古墳が残存していますが、さすがに全てはまわれないので、今回は世界遺産に登録された古墳制覇!を目指しました。
それでも、その数23基に及びます。
この日、私の人生で一番古墳を見た日となりました。
古墳記念日と名付けたいです。(勝手にどうぞ。)
数が多いので、今回と次回、2回に分けてご紹介します。
世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」
2019年に世界遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」は、大阪府の堺市と羽曳野市・藤井寺市に広がる、45件49基から成る古墳群です。
構成資産となっている古墳は、古墳時代の最盛期であった4世紀後半から5世紀後半にかけて造られており、被葬者は王やその一族。
古墳の大きさや配置など、当時の権力構造を象徴する貴重な遺構となっています。
古墳の形は、前方後円墳・帆立貝形古墳・円墳・方墳と4種類あり、日本の標準的な古墳の形状が全て揃っています。
なかでも、全長約486メートルを誇る仁徳天皇陵古墳や、古市エリアの中心となる応神天皇陵古墳は、当時の権力の大きさと高度な土木技術を象徴する存在です。
百舌鳥古墳群の歩き方
百舌鳥古墳群は、復元古墳のように実際に古墳に上がったり、中に入ったりすることはできません。全て外から見学するだけとなります。
百舌鳥・古市古墳群の公式HPで、おすすめウォーキングマップがマップがあるのでこちらを参考にするのも一案かと思います。
おすすめコースは3パターンありますが、多くてもまわる古墳の数は10か所ほど。
1日で全てを制覇することは想定されていないようです。
ただ、実際に1日でまわることは可能でした。
総距離にして約12キロ、所要時間は約3時間でした。(休憩やビジターセンターでの見学時間を除く。)
この労力をかけてでも、(世界遺産に登録された)全古墳を見学したい!というコンプリート癖のある世界遺産と古代史をこよなく愛する方は、私のルートが参考になるかもしれません。
(なお、今回紹介する順番が最短かつ、一番効率的かどうかは不明です。)
百舌鳥エリアの古墳
①ニンザイ古墳
古墳散策はニンザイ古墳からスタート。
地下鉄御堂筋線「なかもず」駅から約1キロです。


墳丘長は、日本全国でも7番目の大きさの前方後円墳です。

周囲には水が張っていて、更にその周りに遊歩道が整備されています。

現在、古墳は木々が茂り、パッと見ただの森です。
巨大な前方後円墳って、上から見ないとその形状は分からないし、近づくこともできません。
それでも、1000年以上の歴史がある貴重な歴史遺産。これに歴史ロマンを感じて楽しく散策できるかどうかは、あなた次第です。
時間がないので、遊歩道散策もそこそこに、次の古墳へ向かいます。
②御廟山(ごびょうやま)古墳

古墳周辺には、百舌鳥古墳群周遊路なるものが整備されているようです。
ただ、恐らく全古墳をたどるルートにはなっていないんじゃないかと。

一つ一つの古墳に、こういった解説板が設置されています。
正直、これがないと古墳全体のどの辺を自分が見ているのかもよく分かりません。


何か看板立ってる。
ズームで撮影しても、全然読めませんでした。一体、誰に向けて何のメッセージを発信しているのでしょうか。

木々が切り倒されているエリアがありました。
発掘調査の一環でしょうか。
古墳時代はいまだ謎多き時代と言われていますが、現代の古墳も謎だらけです。
③善右ヱ門山古墳

説明板で大きく描かれているのは、次に紹介するいたすけ古墳。
その古墳の右下に小さく描かれているのが善右ヱ門山古墳です。

いたすけ古墳と同時期の築造であることから、関わりのある古墳と考えられています。
このような大型の古墳の周囲に造られた小型の古墳の事を「陪塚(ばいちょう)」と言います。
一生知らなくても困らない単語だと思いますが、せっかくなので覚えておくことにしました。
ばいちょう ばいちょう ばいちょう
(忘れないようにその場で復唱)

正直、柵や看板がなければ、ただ木々がまばらに生えたこんもりした土地です。
でも世界遺産です。
④いたすけ古墳

百舌鳥古墳群のほぼ中央にあった古墳。
百舌鳥古墳群の中で現存しているのは44基ですが、かつては100基以上の古墳があったと言われています。
戦後の宅地開発により半数以上の古墳が破壊されてしまったそうです。

いたすけ古墳は、水に反射する姿が美しかったです。

⑤寺山南山古墳
いたすけ古墳から、寺山南山古墳へ至るまでの間に銭塚古墳というものがあるのですが、こちらは学校の敷地内にあるので一般見学不可となっています。
凄いですね。学校の敷地内に古墳があるなんて。

履中天皇陵古墳の陪塚と考えられる方墳。


かつては墳丘の周囲に濠があったようですが、現在は埋め立てられて平地になっています。
⑥履中天皇陵古墳

別名・ミサンザイ古墳
墳丘長日本3位の前方後円墳です。

上に上って、少し高い位置から古墳が眺められるスペースがあったんですが、学生さんがそこに立ってずっとガイドさんの説明を聞いていたので、上がることができませんでした・・・
エジプトのピラミッドは、間近で見るとその大きさに圧倒されましたが、古墳は大きくなればなるほどその全貌がつかめず、ぶっちゃけ「ふーむ・・・」となりがちです。
この後、大仙公園内に入っていきます。


履中天皇陵古墳と仁徳天皇陵古墳の間に挟まれるような形で整備された公園で、敷地内にも多数の古墳があります。
⑦七観音古墳

公園内にある古墳の一つ。
履中天皇陵古墳の近くにあるため、こちらも陪塚と考えられている古墳です。

柵や堀に覆われることなく、ものすごく無防備な状態でした。
これ、古墳の標識立っていたなかったら誰も古墳って気づかないですよね。

登ろうと思えば登れますからね。登らないけどね。常識はあるんで。
⑧旗塚古墳

今回見学した古墳の形状の中で、あまり馴染みがなかったのが帆立貝形前方後円墳。
上の図のように、ホタテ貝のような形をした古墳です。
通常の前方後円墳に比べ、前方部が短いことが特徴のようです。

実際に見てみましたが・・・

・・・帆立?
やはり、平面で古墳の形状を認識するのは難しいです。
⑨収塚古墳


仁徳天皇陵古墳の陪塚。
余談ですが。さっきから「ばいちょう」って何度打っても、一般的な言葉じゃなさすぎて全く自動変換されません。
⑩長塚古墳


フェンスにきちんと一文字ずつ書かれた「長塚古墳」の文字。
何故か特別待遇です。

なお、長塚古墳はJR阪和線「百舌鳥」駅徒歩1分と非常に駅近の古墳です。
百舌鳥駅から大仙陵古墳および大仙公園方面への道はとても綺麗に整備されており、やたらめったらに広いスペースがあります。

そして、勾玉が点在しています。


最初、ベンチかと思ったんですがそうでもなさそう。
中に草生えてるし。
何、これ。単なるオブジェ?
この後、一旦公園内にあるカフェ「こふん前cafe IROHA」でランチタイム。
平日にも関わらず、めちゃくちゃ混んでいて30分以上待ちました。

カレーを注文。
ルーかけた後に写真撮ればよかったね。
エネルギーチャージ完了です。まだまだ歩けます。
公園内で謎の気球を発見
大仙公園内を散策してる際、上空に浮かぶ白い物体を発見しました。

え?何あれ?
7年半前に来た時にはあんなのなかったよ。
調べてみたところ「おおさか堺バルーン」という、ヘリウムガスで上昇する気球だそう。
天候によるみたいですが、最大高度は100m。(ってどれぐらいかピンとこないけど。)
フライト時間は10~13分で、大人料金4,200円。
こんなのサービスが誕生していたこと、全く知りませんでした。
これに乗れば、平地ではいまいちピンと来ない古墳の全貌も、もっと明瞭に分かることでしょう。
ただ、高所恐怖症の私。
いくらこれに乗ったら、古墳が綺麗に見えると分かっても乗る気にはなりませんでした。
多分、怖くてまともに下見れないわ。
地に足付いていないと不安な私は、このあともひたすら歩いて古墳を巡ります。
次回に続く。
その他の世界遺産訪問記事はこちらから。