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曇天でも美しい「五色沼」を散策|2023年10月福島の旅①

先週末、母と福島へ旅行へ行って来ました。

母との旅行は年に1度ぐらいのペースで行っているんですが、毎回天気が悪いです。快晴率5%ぐらい。

母は雨女を否定していましたが、母が帰った後から物凄く晴天になりました。(私は一人で福島にもう1泊した。)

・・・やっぱ、雨女じゃんかよ。

福島旅行で最初に訪れたのは、北塩原村にある五色沼。当初雨予報だったのですが、現地に行ったら薄曇りで、日暮れぐらいまでは雨も大丈夫そうだったので、散策路を歩いて沼巡りすることに。

五色沼とは

1888年に磐梯山の水蒸気爆発が起こり山体崩壊が発生。土砂で川がせき止められた為、数百もの湖沼が形成されました。

今回、五色沼近くのホテルまでタクシーで向かったのですが、その際に運転手さんが磐梯山噴火の事について教えてくださいました。

水蒸気爆発で、大きいものでは9メートルもの岩が飛んだらしいです。9メートルって、大体マンション3階ぐらいの高さ。まさに私の部屋3階。その高さに匹敵する大きさの岩が上から降って来たら、恐怖を通り超えて、思わず見とれてしまうかもしれません。(私、突発的な事が起こったら、驚くよりも観察してしまうタイプなんですよね・・・)

この噴火で約500人近い方が犠牲になりました。なお、磐梯山は大体150年周期で噴火しているそうで、現状、いつ噴火してもおかしくない周期には入っているそうです。

諸橋近代美術館の庭園(庭園は無料で入れる)から見た磐梯山。

山の頂上の形がガッタガタ。頂上付近が吹っ飛んだ名残ってことなんでしょう。自然の力は凄い。

五色沼は、その磐梯山の噴火でできた沼。正式名称は「五色沼湖沼群」

山形県・福島県・新潟県の3県にまたがる『磐梯朝日国立公園』の指定範囲にもなっています。

「五色」とあるので、5つの沼があるのだと思っていたんですが、実際は数多くの沼の総称です。様々な色彩が見られるということで「五色」という名前が付けられたそうです。

湖沿いに「五色沼自然探勝路」が整備されており、総距離は約4キロ。1時間少々で歩けます。

出発地点は3か所。私たちは地図上の現在地(バス停「五色沼入口」側)から、赤い線の探勝路を歩き、裏磐梯高原駅(バス停)までのルートを歩きました。片道を徒歩で歩き、バスで戻る。もしくはその逆で、バスで入口まで移動して歩いて戻ってくるというルートが一般的なよう。入口周辺には駐車場もあります。

五色沼入口側には「裏磐梯ビジターセンター」があるのですが、2023年10月中旬時点、改修中で閉館していました。

ちなみに、散策路は未舗装の道なので、歩きやすい靴必須です。

毘沙門沼

五色沼入口に一番近い湖が毘沙門沼

駐車場からも5分程度でたどり着け、レストランも近くにあります。手軽に来れることもあり、周囲はとても賑わっていました。

磐梯山とのコラボ。東北も今年は暑かったため、紅葉はまだ始まりかけといったところでした。でも、気温は低くてこの次の日から、ほぼダウン羽織ってました。(私は人八倍寒がり。)

五色沼の中でも一番大きい湖で、しばらくずっと毘沙門沼沿いを歩くことになります。

真っ白い鯉が沢山。お腹に赤いハート模様のある鯉がいる、と湖の近くの看板に書いてあったのですが、この中にはいなかったです。

日が当たると、色がより美しい。だいぶ木々が生い茂ってますけど。

毘沙門沼の第二展望台から。青空出てますやん!

赤沼

沼の色自体は緑色ですが、周辺の植物が赤褐色に彩られることからこの名が付いたそう。

それよりも、右側の「熊注意!」が気になる。最近、住宅地や観光地でも熊被害のニュースが増えているので、こういった場所に来る際は、熊鈴必須ですね。今回持ってきてなかったので、終始母と喋ることで音を出しておきました。

よく見ると、うっすらと周辺、赤褐色になっている。

水に含まれる鉄分が、赤く変色し付着するためこのような色になるそうです。

こういう自然現象を理解するためにも、地学や化学をもっと勉強しておけば良かったと思います。今からでも遅くないんですけど、そもそも理系の学問を理解する能力が欠如しているので、説明読んでも「・・・はにゃ?」ってなるだけなんですよね・・・

みどろ沼

水質、水深、光などの違いで、青・緑・褐色など、様々な色彩が見られる沼。

弁天沼

五色沼で二番目に大きな沼。

青が一際綺麗な個所がありました。沼ごとだけじゃなく、一つの沼でも場所によって色が変わる。まさに「五色沼」の名の通り。

吾妻山系の山々との景色も綺麗。

青沼

沼ごとに、このように標識を立ててくださっているのですが、微妙に沼と合わせて撮影できない場所が多かった・・・

「青沼」という名前の通り、青が美しい沼だとは思うのですが、何か水の量が少ない・・・?周囲の葉が白いのは、水中の鉱物による現象だそうです。(理科ポンコツだから、理屈は不明。)

るり沼

だいぶ日が暮れてきて、沼の色は暗くなってきてしまいましたが、夕日が当たる磐梯山が綺麗!

この景色が見られる展望ポイントへの脇道があるので、見逃さないようご注意を。

柳沼

五色沼入口側から歩くと、最後になる柳沼。五色沼の中でも透明度が高い沼。

ですが、天気の悪化と日暮れで空が暗くなってきたので、後半はどんどん沼の色が暗くなってしまいました・・・ガイドブックで見た色と全く違う。

一時は青空も見えていましたが、終わりに近づくにつれ曇ってきて、ちょうど散策路を歩き終わったところで雨がパラパラ降り出しました。めっちゃタイミングいい。

裏磐梯高原駅バス停前には、裏磐梯物産館というお土産屋さんがあったので、そこでしばらく雨宿りがてら休憩させてもらいました。

歩いているときには、割とあったかいや~ん、なんて思っていましたが、雨が降り出し、日も落ちた途端、気温低下。物産館閉館後、バスが来るまでの間、ブルブル震えてバス停で待つ羽目になりました。

五色沼周辺には、秋元湖や桧原湖など、他にも磐梯山の噴火で出来た湖が複数あります。今回天気がイマイチ&時間の都合上、他の場所には行けなかったのが残念。

五色沼も季節やお天気によって、色が変わるので、機会があればまた来たいのですが、なんせ大阪から遠いのよね・・・(五色沼のある北塩原村まで約6時間かかった。)

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